創造せよ、新たなる力(作者 坂本ピエロギ)
#最終人類史(新宿島)
#ギガントマキアの復讐者の力と想いを新ジョブに
#円卓の間
#新ジョブ創造実験
#神威断罪ギガントマキア
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●新宿駅グランドターミナル
「やあ、皆。攻略旅団の提案で、新しいジョブを作成することが決まったよ!」
リュカ・アルページュ(人間のサウンドソルジャー・g01327)は目を輝かせながら、復讐者たちにそう告げた。
メカニックライダーやワイルドレンジャーに続く、新たなジョブ創造。先の二者がそうであったように、今回の新ジョブも復讐者の頼もしい力となってくれるだろう。
作成は従来のそれと同様、二段階に分けて行われる。
具体的には、新ジョブの命名を円卓の間で行い、その内容を元に新パラドクスを創造する……というものだ。
「今回開発するのは『神威断罪ギガントマキア』の復讐者をリスペクトしたジョブになるよ。ギガントマキアは攻略対象外で馴染がない人もいるだろうから、まずは簡単におさらいするね!」
そう言ってリュカは、前提知識となるディヴィジョンの情報について語り始めた。
神威断罪ギガントマキアは、最終人類史のギリシャ周辺に存在した、ギリシャ神話を模したディヴィジョンだ。
支配種族は「オリンポス」。彼らは『雷神ゼウス』を断片の王に、88体のジェネラル級のみで構成された超少数精鋭種族であったことが判明している。
ディヴィジョンの統制はクロノ・オブジェクト『神像鎧』を授かった一般人により行われ、彼らを利用して得た『信仰』をエネルギーとして収集。少数の精鋭を集中強化し、他勢力に勝利するという戦略を取っていたようだ。
「個の強さを極限まで追求する極少数のクロノヴェーダが治めた地。それがギガントマキアだよ」
オリンポスたちの戦略は徹底しており、当該のディヴィジョンには、トループス級はおろかアヴァタール級の個体も存在しなかったようだ。先の奪還戦においてゼウスが語った「自分たちならばリグ・ヴェーダに対抗し得た」という言葉も、あながち誇張では無かったのかもしれない。
そうして少数精鋭の極致とも言うべき力を持った彼らは、しかし――イスカンダルの亜人勢力に敗れ、滅亡してしまう。
「亜人は単体では弱敵だけど群れれば強い。彼らは頭数に任せてギガントマキアを蹂躙、一般人を滅ぼすことでオリンポスのエネルギー源である『信仰』の供給を断ったんだ」
かくしてオリンポスは有力なジェネラル級を次々に討たれ、断片の王ゼウスもイスカンダル大王に敗北。ギガントマキアは滅亡することとなった。経緯の詳細は不明だが、もしも『ゴルディアスの結び目』が健在だったら、防戦側がイスカンダルに勝つのは至難の業だったろう。
そうして残ったオリンポスの残滓は、その後オリンポス山に封じられ、亜人たちに力を利用されるようになった。
神像鎧、アーレスの玉座、ゼウスの雷――それら数々のクロノ・オブジェクトも、元はオリンポスによって作られたものだとリュカは言う。
「かつてイスカンダル大王はギガントマキアに出撃して、自らの力で雷神ゼウスを倒したようだね。指揮官としては、相当な無茶だと思うけど……」
断頭革命グランダルメ奪還戦でナポレオンの要請に応じて外征したのも、恐らくはそうした成功体験があった故だろう。
それが結果として目も当てられぬ惨敗に繋がり、蹂躙戦記の落日を招いたのは皮肉と言えるかもしれない。
そうして一通りの情報を説明すると、リュカの話は再び現在へと戻る。
今回のジョブ作成のリスペクト先となるギガントマキアの復讐者には、一つ、特殊な事情があったというのだ。
「それは、彼らが復讐心を抱いた相手だ。さっきも説明したように、ギガントマキアは『神像鎧』を着た一般人が間接統治を行っていたから、そこに暮らすディアボロスも強い復讐心を抱いていなかったことが分かっているよ」
意図したものか否かは不明だが、一般人による統治は、復讐者が覚醒しにくい環境となっていたのだろう。
だが、そんな状況は、ある出来事を境に一変する。
蹂躙戦記イスカンダルの侵攻――即ち、亜人勢力による蹂躙と虐殺である。
「『神像鎧』の効果は装着者を強化するだけで、パラドクスを駆使する力までは与えてくれない。押し寄せる亜人たちを前に為す術なく、ギガントマキアの一般人は次々に殺されてしまったんだけど……」
リュカによると、イスカンダル奪還戦で、オリンポス山から回収した物品の中に、当時の記録があったのだという。
そこに記されていた内容によれば、亜人によってギガントマキアが蹂躙される中、『神像鎧』を纏った人間が亜人を倒したというのだ。
恐らくは亜人から人々を守るため、復讐者に覚醒した者たちがいたのだろう。復讐者になれるほど精神が強い者であれば、神像鎧を纏うことを許されていても何ら不思議ではない。そうでなくても神像鎧は強大な武装であるため、戦場で遺棄された物を利用して戦った可能性もある。
「侵略者である亜人への怒りと、人々を守るという意思。それが、ギガントマキアのディアボロスが覚醒した切欠だよ」
ギガントマキアという特殊な環境下で覚醒せずにいた、素質ある人々。
それがイスカンダルの侵攻により、滅びの中で得た怒りと復讐心により力を得た――それが最も考えられるシナリオだ。
「これで説明はおしまい。皆の手で、素敵なジョブを創造してみてね!」
イスカンダルより侵略を受け、『神像鎧』を身に着けて戦った復讐者たち。
ギガントマキアとオリンポスが滅びゆく中、最後まで力なき者の為に戦った誇り高き人々。
彼らの想いを受け継ぐことが出来るのは、最終人類史の復讐者たちを置いて他に無い。リュカは亡き戦士たちへ暫し黙祷を捧げた後、集まった仲間たちへ告げた。
「円卓の間にはいつでも行けるよ。さあ、創造を始めよう!」
いまだ蔓延るクロノヴェーダを討ち、奪われた歴史を取り戻す為。
想いを継ぎ、そうして生まれる新たな力が、今、復讐者たちの手で創造されようとしていた。
リプレイ
アタランテ・フォードブルー
神殿鎧を着て、そこから亜人への怒りから覚醒したディアボロスか……
ギリシャ神話のディヴィジョンでありながら、オリンポスは真実の利他や慈悲を以て一般人を救ったかは怪しい所だ
そこで尚、強靭な精神力を以て亜人に抵抗した人々か……なら、彼らこそ蹂躙されるギガントマキアの住民にとっては神に見えた……いや、神以上の存在に見えただろう
我らも、そうだからな……罪無き無力な人々を守る為なら、神以上にすらなって見せる
ゾディアックアルマ
力も罪も無き人々の祈りを神の代わりに応え、神殿鎧を独自改造してオリジナルの特殊な力を引き出す鎧を身に纏い、神の如き神聖な力を発揮するディアボロス
彼らこそ真の断罪者にして守護者だ
技能は【祈り】【伝承知識】【武器改造】
祈りに応え、オリンポスに代わって伝承の神が如き力を神殿鎧をパラドクスで改造する事で引き出したパラドクス以て守護者の義務を果たす神威の戦士だ
明無・夜空
神威断罪ギガントマキアで生きて、暮らしていた人たち……少しでも彼らの想いを形にして、受け継いでいきたいですね……
彼らの覚醒する切っ掛けの殆どが亜人の蹂躙に対抗するためならば、彼らの力はオリンポスそのものやギガントマキアでの信仰に根付いたものだったのではないでしょうか
既存のジョブにもクロノヴェーダの力そのものやディビジョン由来の技術に紐づいた力を持つものは多いですから……
信仰心や祈りを力に変え、神から授かった神像鎧や武器を扱う戦士たち……
各地にあった神殿や力無き人々を守るために最後まで戦い抜いたのでしょうね……本当にすごいと思います……
技能は【祈り】【伝承知識】【勇気】
名前は「テオスウォーリア」
神々から授かった力と武器に祈りと勇気を宿した戦士たち、です……
神像鎧や武器以外にも神々に由来する道具を扱ったりもしたのかもしれませんね
クロエ・アルニティコス
神威断罪ギガントマキアのディアボロス……生まれ育った地は異なりますが、亜人に滅ぼされ、信仰の世界に生きた者たち。親近感を覚えます。
彼らの想いを継ぐというなら、反対する理由はありません。
ディアボロスに覚醒する前の元々の彼らは特殊な力もない人間。
それでも亜人どもと戦うことを選び、戦いの中で力に目覚めた。
「オリンポス」の力になっていたとはいえ、ギガントマキアで生き続けてきた彼らには信仰ががあり、それが戦いの動機にもなったのだと思います。ギガントマキアの神殿はイスカンダルにもありましたしね。
彼らの信仰と勇気にこそ、まずは敬意を払いましょう。
また、神々の名を持つ者と共に在った彼らの神話、伝承に対する知識は深いものであったでしょう。
【祈り】【勇気】【伝承知識】
「神々への信仰により研ぎ澄まされた武器を用いて戦う戦士たちです。祈りを力に変えて、力なき者たちを守護します。」
名前は英雄譚の戦士「イーリアスナイト」です。
月下部・小雪
こ、今回は『神威断罪ギガントマキア』の復讐者さんをリスペクトしたジョブの作成、ですね。
メカニックライダーさんやワイルドレンジャーさんみたいにボク達の力になってくれるはず、です。
どんなすごいジョブができあがるか楽しみ、です!
ふむふむ、ギガントマキアの復讐者さんは亜人の蹂躙に抵抗するために覚醒、したのですね。
き、きっと覚醒できた人もすごく少なかったはずです。それなのにあの亜人の大軍に立ち向かったのはとてもすごいこと、です。
そ、それではボクの考えを発表、です。
技能1つ目は【勇気】、です。
亜人の大軍に立ち向かったことを現して、みました。
技能2つ目は【薙ぎ払い】、です。
一対多の戦いを繰り広げるために、広範囲を攻撃できそうな技能があった方がよさそう、です。
技能3つ目は【武器改造】、です。
神像鎧を纏って戦っていたらしいので、その鎧を改造していたりしたんじゃない、でしょうか?
ジョブ名は『アーマードウォリアー』さんです!
神像鎧や自分で改造した鎧を纏って戦った立派な戦士さんをイメージ、しました!
蹂躙戦記イスカンダル奪還戦の勝利から、およそ3週間。
『円卓の間』に満ちる静謐な空気を肌に感じながら、明無・夜空(不夜嬢・g03035)は亜人の犠牲となった人々へ静かに祈りを捧げる。
「神威断罪ギガントマキアで生きて、暮らしていた人たち……彼らの想いを形にして、受け継いでいきたいですね……」
力なき人々を蹂躙する亜人勢力に対抗すべく、神像鎧を身に着けて戦ったギガントマキアの復讐者たち。
絶望的な状況にも最後まで挫けなかった彼らの想いを、リスペクトと共に新たなジョブとして創造する為、夜空はこの地を訪れていた。
《戴冠の戦》まで残された時間は、あと1年もない。
今も蠢動を続けるクロノヴェーダ勢力と戦う上で、創造した力は心強い味方となってくれることだろう。長き戦いの勝利を、どうか人類が掴めるように――そんな願いを胸に、夜空は仲間たちを振り返る。
「今日はよろしくお願いします……新しいジョブ、素敵なものにしたいですね……」
「よ、よろしく、です! ボクも、どんなすごいジョブが出来あがるか楽しみ、です!」
夜空の言葉に頷いて、期待に目を輝かせるのは月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)だ。
ここ円卓の間で過去に行われたジョブ創造にも関わっている小雪は、今回の作戦もやる気満々である。強大な敵を前に、神像鎧を着て戦った復讐者――それは彼女にとって、正に尊敬の的であった。亜人という種族の悪辣さを知るだけに、その思いはいっそう強い。
「き、きっと覚醒できた人もすごく少なかったはずです。それでも、最後まで戦い抜いて、とっても凄いと思います!」
「ええ。亜人に滅ぼされ、信仰の世界に生きた者たち……私も親近感を覚えます」
クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)はそう言って、今は亡き復讐者たちに思いを巡らせる。
亜人という種族に絶対的な殺意と憎悪を抱くクロエにとって、ギガントマキアで戦った彼らへの共感は決して小さなものではない。生まれ育った地こそ異なるが、その想いを受け継ぐことに反対する理由は無かった。
「では、始めましょうか。まずは技能の選定からですね」
「そうだな。決める数は全部で3つ……良い具合に出来上がることを願おう」
新たに創造するジョブのイメージを練り上げながら、アタランテ・フォードブルー(氷理騎士団総長『氷聖』・g07418)が頷く。
ギガントマキアの復讐者をリスペクトして作られる、新たなジョブ。
人で言えば赤子に等しいそれが、いかなる形で創造されるのか――その瞬間に立ち会うことに静かな高揚を覚えながら、アタランテは作戦に取り掛かるのだった。
円卓の間に集まり、手始めに技能の案を出し合う4人の復讐者たち。
新たなジョブのイメージを各々が思い描く中、最初に提案を行ったのは夜空であった。
「一つ目の技能は【祈り】で、どうでしょうか……」
注目する3人の復讐者を前に、夜空は更なる言葉を紡ぐ。
ギガントマキアの人々が復讐者に覚醒した切欠は、その殆どが亜人の蹂躙に対抗するため。であるならば、彼らの力は、オリンポスや彼らが治める地への信仰に根付いたものだったのではないか――クロノヴェーダの力やディヴィジョン由来の技術に紐づいた力は既存ジョブにも存在しており、可能性としては十分考えられるだろう。
「そうですね。私も【祈り】は外せないと思っていました」
クロエはそう言って、夜空に同意を示した。
ギガントマキアの人々が持っていた信仰心は、オリンポスたちのエネルギーに用いられると同時に、侵略者である亜人と戦う動機にもなっていたのだろう。偽者たるクロノヴェーダとはいえ、神々を名乗る存在より与えられた神像鎧を装着して亜人と戦う者たちの心に、恐怖は存在しなかったに違いない。
「ふむ……彼らは神へ祈ると同時に、人々から祈られる存在だったのかも知れないな」
神殿鎧を着て、亜人への怒りから覚醒し、強靭な精神力を以て抵抗した人々――そんな彼らにアタランテは思いを巡らせながら、自身の見解を述べた。
たとえ神々の姿を模していようと、オリンポスがクロノヴェーダであることには変わりない。
となれば、そこに暮らす一般人はエネルギー回収の対象――すなわち資源と同義であり、そんな人々に慈悲や利他の精神を抱いていたかは疑わしいと彼女は考えていた。ましてトループスもアヴァタールも存在しないディヴィジョンであれば、イスカンダル侵攻時に切り捨てられた人々も相応に存在する筈だ。
攻め寄せる亜人を前に、オリンポスに代わって蹂躙から人々を守る復讐者。その姿は住民たちにとって、間違いなく崇高なものに映ったことだろう。
「第一の技能は【祈り】。……それで良いかな、皆?」
場の意思を確認するように、3人を見回すアタランテ。
暫しの間を置いた後、異論が出ないことを確かめると、技能を決める議論は更に続いていった。
そうして話が第二の技能に及ぶと、さっと挙がる小さな手があった。
挙手したのは小雪である。
「そ、それではボクの考えを発表、です。【勇気】、です」
オリンポスが信仰を糧とするのに対し、亜人は蹂躙を糧とする種族だ。
凶悪な敵が大軍で襲ってくる中、不利と劣勢を厭わずに立ち向かった復讐者たち――そんな彼らを現すのにぴったりだという小雪の意見に、反対の意見が出ることは無かった。
亜人種族の恐ろしさ悪辣さは、現代の復讐者たちも大いに知るところ。そんな敵を相手に、力を持たぬ人々を守りながらの戦いは辛苦を極めたに違いない。その困難さを想像しながら、夜空とクロエは改めてギガントマキアの地で散った復讐者たちへの敬意を新たにした。
「各地にあった神殿や力無き人々を守るために最後まで戦い抜いたのでしょうね……本当にすごいと思います……」
「覚醒する前の元々の彼らは特殊な力もない人間。それでも亜人どもと戦うことを選び、戦いの中で力に目覚めた……勇気の技能も、また彼らに相応しいでしょうね」
信仰心と勇気を胸に、侵略者と戦う誇り高き戦士――。
新たに創造するジョブの姿は輪郭を伴い、少しずつ復讐者たちの中で像を結び始めていた。
第一の技能は【祈り】、第二の技能は【勇気】。
そうして最後となる第三の技能で、提案の挙手を行ったのはアタランテだった。
「ここは、攻撃手段に関するものを組み込んではどうだろうか?」
具体的には、神威断罪ギガントマキアの復讐者たちが装着した『神像鎧』。それを用いた攻撃技能を入れたいと提案するアタランテに、小雪が賛同を示す。
「神像鎧はクロノ・オブジェクトだったみたいですし、改造していたりしたんじゃない、でしょうか?」
「確かに、かの鎧はギガントマキアを象徴するものの一つ。面白いかもしれません」
アタランテと小雪の言葉に、クロエもまた頷きで応じた。
鎧を改造し、強敵を前に戦う復讐者――想像の幅がいっそう広がりゆく手応えを誰もが感じる中、ふと夜空が一つの疑問を口にする。
「鎧を改造して攻撃する……その場合、技能は何が適当でしょう……?」
「最初は武器改造を考えたが……一般的に鎧の用途は防具だ。【防具改造】が良いかもしれん」
「い、異議なし、です。【防具改造】に、しましょう!」
そうして全員の意見が出揃い、反対の声が無いことを確かめると、クロエは最後の確認を行う。
「【祈り】【勇気】【防具改造】。技能は、これで良いですか?」
夜空が、小雪が、アタランテが、期待に目を輝かせて頷きを返す。
かくして復讐者たちは3つの技能は決定すると、いよいよジョブ名の決定へと移った。
「では、まず私から……『イーリアスナイト』という名称はどうでしょう?」
ジョブの創造が次なる段階へ入ったことを確かめ、クロエが案を挙げる。
英雄譚の戦士を意味するジョブ名は、神々への信仰により研ぎ澄まされた武器と、祈りを力に変えて力なき者を守護するという、力強さと気高さを併せ持つものだ。神威断罪ギガントマキアという舞台、更にはそこで戦った復讐者たちへの敬意を託して付けた名であった。
そんなクロエに続き、提案を行ったのは夜空だ。
「信仰心や祈りを力に変え、神像鎧や武器を扱う戦士たち……その名も『テオスウォーリア』です……」
夜空の案は、ジョブの技能に加え、ギガントマキアの復讐者のシンボルとも言える神像鎧に着目したもの。
こちらもまた、リスペクトという意味において十二分。同じく鎧を使って戦う戦士をイメージしていた小雪は、クロエと夜空の案に同意を示しつつ、こう切り出した。
「立派な戦士さんの感じなら、『ウォリアー』を使うのは、どうでしょう?」
「祈りと勇気を力に変えて、人々の為に戦う戦士か……なるほど、悪くない」
小雪の提案に、アタランテもまた頷きを以て応じた。
かくして新たなジョブに4人が描くイメージは、議論を重ねるごとに輪郭の鮮明さを増していく。
輝ける鎧に身を包んだ、誇り高き戦士。祈りと勇気を胸に、人々のため強大なる敵に立ち向かい、英雄譚のような戦いを繰り広げた屈強なる者。
そうして付けられた名を、小雪は高々と謳い上げる。
「『イーリアスウォリアー』。それが新しいジョブの名前、です!」
そして――命名の完了と同時、それは起こった。
円卓の間に居る復讐者たちの体に、未知なる力が漲り始めたのだ。
それは、『イーリアスウォリアー』のパラドクスを駆使する為の一時的な力。復讐者たちの新ジョブ創造が、最終段階に進んだことを示すものであった。
「成程……今なら、様々な力を行使できそうですね」
「神像鎧、武器、神々に由来する道具……色々想像が膨らみます……」
「どんなパラドクスが出来るか、た、楽しみです。頑張りましょう!」
「いよいよ大詰めという訳だな。では、始めるか!」
ここから先は、与えられた力を用い、新ジョブのパラドクスを決めなければならない。
技名を叫びながら行使するのも良し、解説を行いながら行使するのも良いだろう。
輝ける鎧を身に着けて、祈りと勇気を力に戦う『イーリアスウォリアー』。新たに誕生したジョブが行使するパラドクスが如何なるものか――その答えが、これより示されようとしていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV2が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
クロエ・アルニティコス
【レイディアント・アイギス】
『身に付けた防具から、無辜の民を守護する祈りと、強大な敵と戦う勇気を込めた光を放ち、敵群を飲み込み消し去ります』
さて、効果は……こちらも新しいものを生み出すのでなければ効果1は【防衛ライン】か【建物復元】、効果2は【ガードアップ】がイメージに沿っていそうです。
数を頼みにする亜人を相手取っていたでしょうし、対象数は複数が良いでしょう。
イーリアスウォリアーの戦いは血を好み、暴力を求めるものではありません。
その戦いは亜人どもより都市を守り、平和を求めるものです。
都市の守護者であり平和を司る女神、アテーナー様とその防具に因み『アイギス』。
この防具の輝きと、求める輝かしい勝利に因み『レイディアント』。
合わせて『レイディアント・アイギス』でいかがでしょう。
アイギスは現代ですと『イージス』という呼び名で防衛を行う船の名前にもなっています。
最終人類史の人でも馴染みもあるでしょう。
亜人に見立てた複数の的を用意。
一時的に胸当てを作り出し、放つ光で的を飲み込み、消し去ります。
明無・夜空
た、戦ったりすることは苦手、なのですが……が、頑張ってみますっ
【アイアス・ダイモン】
『防具に込められた力と祈りを解放し、民を守護し、悪しきを退ける神々しい閃光を放ちます。』
アイアスはトロイア戦争で強力な盾を使った英雄、ダイモンはギリシア語で門番、守護神を意味する言葉……だそうです(スマホでぽちぽち検索)
ええと、イーリアスウォリアーが戦ってきたのは数で勝る亜人
攻撃対象は複数
祈りと勇気の力を宿しているならPOWかWIZの能力値が向いている気がします……
残留効果は【託されし願い】や【ガードアップ】が守るために戦うイーリアスウォリアーらしい気がします、ね……
そ、それでは、試し撃ち……にチャレンジ、ですっ……
た、盾とか鎧とかそれらしいものはないでしょうか……(置いてあるアイテムからそれらしい装備を探す)
い、いきますっ……!
亜人に見立てた的に防具から放たれる閃光を命中させていきます
ちょ、ちょっと、ふらつきますが、私でもこれなら……!
(慣れない防具と重さにふらつきつつ、ぐっと小さなガッツポーズ)
月下部・小雪
【ディバインアサルト】
『祈りの力で強化された鎧を身に纏い、敵群の中へ勇猛果敢に飛び込んで攻撃を加えます。』
ボクの考えたパラドクスは【ディバインアサルト】、です!
亜人さんに恐れず立ち向かう感じのパラドクスにして、みました。
残留効果は一つ目は【託されし願い】や【防衛ライン】がイーリアスウォリアーさんっぽいかも、です。
二つ目は【ガードアップ】や【グロリアス】、でしょうか。
攻撃対象は亜人さんをいっぱいやっつけるためにも複数体がよさそうですね!
さ、さっそく試し打ちをしてみましょう!
あっ、パラドクスを使うにはそれっぽい防具を身に着けた方がいい、ですよね。
な、なにかいい装備は転がっていないでしょうか。
(がさごそと円卓の間に置いてあるアイテムを漁ってみる。自転車用のヘルメットとかはないだろうか)
それっぽい装備に身を包んだらさっそく発動です!
亜人さんに見立てた人型にばんばんとパラドクスを命中させていきます。
い、いい感じです。この力でリグ・ヴェーダに落ち延びた亜人さんもやっつけてしまいましょう!
かつて、蹂躙戦記イスカンダルの侵略に対抗し、神威断罪ギガントマキアと運命を共にした復讐者たち。
彼らへの敬意を胸に抱く三人の復讐者によって、今、新たなる力が創造されようとしていた。
ジョブの名前が決定してから程なく、最後の仕上げに向けた支度は着々と進められていった。
攻撃用の的、身に着ける盾や鎧、その他細々とした道具類――新ジョブ作成の最終段階『パラドクスの決定』に使用する諸々が、さしたる時間を置かず円卓の間に揃えられる。
「『イーリアスウォリアー』さん。素敵な名前、です……!」
新ジョブの名前に胸を弾ませ、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は目を輝かせた。
敵の大群を相手に戦う、英雄譚の戦士。その姿を鮮明に思い描きつつ、彼女は戦闘に用いる防具を選び始める。
「パラドクスが完成したら、いよいよ実演ですね。楽しみ、です!」
「使用技能は【祈り】【勇気】【防具改造】……人々の為に戦う守護の戦士、という感じがしますね……」
決定した技能を指折り数え、明無・夜空(不夜嬢・g03035)が感嘆の吐息を洩らす。
ジョブの性質を現すうえで、技能は非常に重要な要素だ。仲間たちと決めた内容だけあって、そこに抱く愛着もまた一入である。
これより作成するパラドクスも、三つの技能を踏まえて行うこととなるだろう。果たして、いかなる力が誕生するか――小雪と共に想像を巡らせ始める中、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)が二人に呼びかける。
「それでは始めましょうか。私たちディアボロスの新たな力を、今こそ創造する為に」
「よろしくお願い、します。す、素敵なパラドクスにしたいですね!」
「いよいよ最後の仕上げ……楽しみですね……」
三人は互いに頷きを交わし、最後の仕上げに着手していく。
各々の案を出し合い、練り合い、そうして――新たなジョブに相応しいパラドクスを、今こそ生み出す時だ。
かくして復讐者たちは円卓中枢の傍に集まると、さっそく行動を開始した。
新パラドクスの残留効果などを設定し、命名を行い、しかる後に技を実演。最後に中枢より力を授かり、ジョブの作成を完了する――以上が作戦の流れだ。
夜空は一連の動きを頭に叩き込むと、小雪とクロエの前で挙手を行い、自身の設定に関する案を述べていく。
「イーリアスウォリアーが戦ってきたのは数で勝る亜人……であれば、攻撃対象は複数が良いと思います……」
強大な一体の個ではなく、凶暴な群れを相手に戦う力を。ギガントマキアに攻め寄せた亜人の特性を考えれば、その案は非常に理にかなったものだろう。巨獣という強力な個体との戦闘を想定して前回創造されたワイルドレンジャーとは、ある意味対極にある思想と言えるかもしれない。
パラドクスの標的は複数が良いと思う――そんな夜空の提案に、小雪とクロエが頷きで応じた。
「ボ、ボクも同感、です。亜人さんに恐れず立ち向かって人々を守るっていう感じだと……残留効果は【防衛ライン】で、どうでしょうか?」
「イメージに合っていて良いと思います。攻撃対象の数が複数であることにも、異論はありません。ギガントマキアでは、数を頼みにする亜人を相手取っていたでしょうし」
「では……狙う対象は複数……残留効果の1は防衛ラインで……」
小雪とクロエの提案に、夜空が同意を示す。
人々を守るという明確なコンセプトを有することもあってか、イーリアスウォリアーの力に三人が描いた方向性は、概ね一致しているようだ。それは当然のように、残留効果2も例外ではなかった。
「残留効果の2は……【ガードアップ】が、守るために戦うジョブらしい気がします、ね……」
再びの挙手と共に、夜空は温めていた案を口に出す。
ガードアップは守りを主眼に置くならば是非入れたい効果であり、実際の戦闘でも極めて有用だ。その提案に反対の声が上がることは無く、小雪とクロエも二つ返事で賛意を示した。
「い、異議なし、です!」
「イーリアスウォリアーの戦いは都市を守り、平和を求めるもの。その意味でも、ガードアップは最適だと思います」
『敵を倒す』ではなく『人々を守護する』。即ち、攻めよりも守りに優れる力こそ、新ジョブのパラドクスに相応しいというクロエの見解に、仲間たちから異論が出ることは無く。かくして設定の諸々を完了した三人は、今回の山場とも言える作業――パラドクスの命名に取り掛かった。
「残留効果は守りが主体で、攻撃対象は複数……ふむふむ、決まった項目は、こんな感じ、ですね!」
程なくして小雪は新宿島から運び込まれたホワイトボードへ、相談で決定した内容を板書していった。
効果1は【防衛ライン】、効果2は【ガードアップ】。
標的についての数は現状未定だが、『押し寄せる亜人の大群を相手に戦う』というコンセプトに基づき、複数を狙えるという方向で調整を進めていく。
未定の項目はあと一つ、パラドクス名のみ。そこに記す名前について、小雪はさっそく自身の案を述べる。
「技能を踏まえた攻撃だと……祈りで強化した防具で攻撃、みたいな感じ、でしょうか?」
「であれば……防具に込められた力と祈りを解放。民を守護し悪しきを退ける、神々しい光を放つ……という方向は……」
「良いと思います。出来るなら、強大な敵と戦う勇気も加えたいところですね。となると……」
その案に夜空とクロエも頷きを返し、自身の案と共に肉付けを行って行く。
大まかな方向性は三人の中で凡そ定まっているようで、アイデアが大きく衝突することも無く、議論は極めてスムーズに進んでいった。
祈り、勇気、防具改造の技能。そして、人々を守る力というコンセプト。それらを元に纏め上げたパラドクスの内容を、クロエはホワイトボードに板書していく。
「『無辜の民を守護する祈りと、強大な敵と戦う勇気。それらを込めた光を防具から放ち、敵群を飲み込み消し去る』――
パラドクスの内容は、このようなものでしょうか」
「いいと思います。そ、それでは、命名しましょう!」
クロエの言葉に、小雪が頷きを返す。
今後、細かな調整が入るにしても、パラドクスの方向性はこれで決定だ。後は、名前を決めて実際に力を行使するのみ。その命名について、提案を行ったのは夜空である。
「『イーリアスウォリアー』というジョブ名にちなんで……盾と英雄の要素があると、かっこ良さそうですね……」
「ふむ。それでしたら、この名前でいかがでしょう」
夜空の提案に得たりと頷いて、クロエはホワイトボードにジョブの名前を書き出した。
都市の守護者であり平和を司る女神、アテーナーとその防具に因む『アイギス』。
その防具の輝きと、求める輝かしい勝利に因む『レイディアント』。
神威断罪ギガントマキアの復讐者へのリスペクトを込めて、命名したその名は――レイディアント・アイギス。
「アイギスは現代ですと、『イージス』という呼び名で防衛を行う船の名前にもなっていると聞きました。最終人類史の人でも馴染みもあるでしょう」
「そ、それなら……少し短くして、【レイディアントアイギス】は、どうでしょうか!」
「【レイディアントアイギス】、素敵な名前ですね……では早速、パラドクスを使ってみましょう……」
そうして決定した名前をもとに、三人はさっそく戦闘の準備に取り掛かった。
技能が決まり、効果が決まり、そして名前が決まれば、次はパラドクスの運用試験だ。諸々の準備を手早く整え、三人の復讐者は視線と頷きを交わし合う。
「さ、さっそく試し打ちをしてみましょう! 準備はバッチリ、です!」
亜人を模した可動式の的を前に、一番乗りで実演を開始したのは小雪であった。
今回決定したパラドクスは防具を利用して攻撃するというもの。アイテム類から見繕った小型の盾を構えると、そこへ力を集中させていく。
敵に見立てた的が、ガシャンガシャンと音を立てながら次々に迫る。その進撃を防衛ラインで食い止め、動きが阻まれたところへ、小雪はパラドクスを発動した。
「い、いきます! レイディアントアイギス、発射、です!」
強敵に立ち向かう勇気を胸に小雪の盾が放った光は、足止めを受けた標的群を飲み込んで、残らず破壊していく。
間を置かず、防衛ラインを避けるように向かって来る的を狙い、クロエもパラドクスを発動。一時的に作り出した胸当てが、クロエの祈りに応じるように眩い光を帯び始める。
「レイディアントアイギス、発動!」
そうして放つ一撃は、標的に定めた対象を一体も逃すことは無く。
並居る敵を薙ぎ払い、悉く消し飛ばしていく様は、まさに『レイディアント(光り輝く)』の名に相応しい煌きと共に、瞬く間に敵を一掃してみせた。
「ふむ……悪くありません。上々といったところでしょうか」
「い、いい感じですね。この力でリグ・ヴェーダに落ち延びた亜人さんもやっつけてしまいましょう!」
使用したパラドクスの手応えに、クロエと小雪が満足の頷きを交わし合う。
程なくして新たな的が補充されると、実演の最後を締めくくるように、夜空が準備を開始した。ベテランのクロエや小雪と違い、夜空がパラドクストレインで作戦に参加するのは今回が初めてである。当然、作戦でパラドクスを用いるのもこれが最初。相手が的と分かっていても、掌は緊張に汗ばんだ。
「た、戦ったりすることは苦手、なのですが……が、頑張ってみますっ」
「ファイト、です! 思い切りやっちゃって、下さい!」
「記念すべき最初の戦いですね。私も応援しています、頑張って下さい」
小雪とクロエのエールに頷きを返すと、夜空はサイズの合いそうな鎧を防具であるセーラー服の上に装着。
程なくして、一斉に迫って来た的を前に深呼吸を一つ――レイディアントアイギスの力を、いま発動する。
「そ、それでは、試し撃ち……にチャレンジ、ですっ……い、いきますっ……!」
迫り来る敵を前に覚える大きな緊張。ギガントマキアで覚醒したという復讐者たちも、もしかするとこんな思いを抱いて戦ったのかもしれない――そうして怯えの心を勇気で乗り越え、夜空が発射したパラドクスの閃光は、亜人を模した標的を跡形も無く粉砕する。
間を置かず、全ての的が破壊されたことを確認し、笑顔を浮かべる夜空。
勝利を実感すると同時、のしかかる防具の重さによろめく足を踏みしめ、彼女はぐっと小さなガッツポーズを示す。
「……やった……! ちょ、ちょっと、ふらつきますが、私でもこれなら……!」
皆で案を練り上げて、創り上げた新たな力。
その実演が大成功で終わったことを祝うように、円卓の間を復讐者たちの歓声が包み込んだ。
「お疲れ様でした。それでは、最後の締めくくりに移りましょうか」
「はい……ジョブ名は【イーリアスウォリアー】……」
「パラドクス名は【レイディアントアイギス】。これが、ボクたちの新たな力、です!」
かくしてクロエと夜空、そして小雪は達成感を胸に頷きを交わし合い、円卓の中枢へと手を伸ばした。
同時、エネルギーに満ちた円卓の間が、新たなジョブを創造すべく動き出す。
願わくば、この力が人類の勝利を導く助けとなるように――その願いを胸に、三人は笑顔で達成の頷きを交わし合った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV3になった!
【傀儡】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!