【蹂躙戦記イスカンダル奪還戦】戦術王の必勝の策

 このシナリオは【蹂躙戦記イスカンダル奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 蹂躙戦記イスカンダルのジェネラル級及び、パキスタン、アフガニスタンを強奪しようとしている『蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ』、亜人の配下となっている『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。

 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、【『戦術王』ピュロス1世】の軍勢です。
 『『戦術王』ピュロス1世』は、単眼王・アンティゴノスの後継としてディアドコイ評議会に名を連ねた将軍で、亜人の軍勢の全軍を統括する総司令官の役を与えられているようです。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑦『戦術王』ピュロス1世」の敵残存率を低下させます。

【蹂躙戦記イスカンダル奪還戦】確信の金城鉄壁(作者 Oh-No
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 『戦術王』ピュロス1世は、自らの顎先に手を当てながら、大きく広げられた周囲の地図に見入っている。イスカンダル大王が『ゼウスの雷』発射準備に集中する今、展開する全軍はピュロス1世の指揮下にあるのだ。
「ディアボロスが攻めてくるとすれば、古代都市カルケドンか、ペルガモンからなのは間違いない」
 ピュロス1世が二つの地点を順に見て、深く頷く。
「だが、その対策は充分に取らせてもらった」
 首都『ペラ』の周囲に配置された複数の駒。
「カルケドン方面から来るディアボロスは、この俺とリシュマコスが守る」
 それらは想定侵攻地点からの攻撃を受け止める位置にある。
「ペルガモン方面は、テュポーンとその手勢が固めている」
 いずれも堅い守りだと、ピュロス1世は確信していた。
「つまり、ディアボロスといえども、大王のゼウスの雷を止める手段など存在しない」
 勝敗は時の運とも言うが――。
「この戦争、勝ったな」
 こうまで備えて、負けはすまい。ピュロス1世は静かにほくそ笑む。


「断片の王・イスカンダルは起死回生の一手として、神威断罪ギガントマキアの力を使い、ディアボロスに決戦を挑むことを決意しました。なかでも『ゼウスの雷』は、新宿島を破壊するだけの力があるとされ、甘く見ることはできないわ」
 ルフィナ・スローヴィン(暁闇・g07231)が、あくまで平静に語りだす。
 イスカンダルは既に、イラン高原の決戦および断頭革命グランダルメ奪還戦で、ジェネラル級の多くを失っている。いずれ何らかの動きに出ることは予測されていた。
 一方、攻略旅団の方針が功を奏し、この奪還戦において融合世界アルタン・ウルクからの侵攻は無い。蛇亀宇宙リグ・ヴェーダも、現在の占領地から動く事は無いと思われる。
「現状は、まさに好機よ。この機を活かし、蹂躙戦記イスカンダルから、歴史と大地を奪還してください」
 この作戦では、イスカンダルの周囲を固める軍勢のひとつ、『戦術王』ピュロス1世が率いる部隊を攻撃する。ピュロス1世は全軍の指揮を任されていることもあり、決戦に備えて堅実な守りを構築していることだろう。
「万全な状態で奪還戦当日を迎えてしまっては、制圧に苦労することになる。今のうちに、少しでも削っておきましょう」
 ルフィナは冷たく微笑んだ。

「現状は蹂躙戦記イスカンダルを追い込んでいるわ。でも彼らには亜人の繁殖力がある。猶予を与えれば、勢力を盛り返す可能性が現実になりかねません。だから皆さん、くれぐれもよろしくね」


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

Oh-No
 こんにちは、Oh-Noです。
 このシナリオでは『オリンポス・ファイター』を相手にすることになります。
 剛毅実直な一方、猪突猛進でもある兵ですので、上手くつつけば誘き出すこともできるでしょう。
 敵戦力を削りつつ、適切なタイミングで撤退するようにしてください。

 それでは、よろしくお願いいたします。
36

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ヴェルチ・アリ
堅牢な守りに、強烈な火力を一当てして、かき回して削ったうえで撤退。うんうん、ならばウチのような奴の出番でしょう。火力だけなら、ちょっとは自信ありますんでね。

…全力の火炎、見せてやるよ。

【火炎使い】と【弾幕】を使い、相手の熱量と火力を上回る炎で呑み込み、焼き払いつつ、接近してくるであろう相手を優先的に燃やし尽くし、押しとどめる。
【フライトドローン】を使い、いざというときにすぐ撤退できるように待機させておく。


良い炎持ってますねぇ…オリュンポスの、宙からの炎ですかそれもしかして。それほどのものになってくると、文字通り残り火みたいなやつでも、そこまでの炎になってくるんだ。

ならばその残滓、かき集めるしかない。…寄越せ、お前たちの、その炎を!


とはいえ高火力で押すだけではいずれじり貧になるので、タイミングを見計らって撤退。

アドリブ、絡みを歓迎します。


エイレーネ・エピケフィシア
ピュロス1世の武勇が侮りがたいことは、グランダルメ奪還戦における戦いの記録を見れば明らかです
ただ、イオニア諸島の拠点を読めていない辺り、軍略ではロームルスの方が上かもしれませんね……
それでも亜人にしては智勇を兼ね備えた厄介な敵です。可能な限り戦力を削るべきでしょう

敵の前線を打ち崩しては素早く距離を取り、一撃離脱を繰り返して戦力を削ります
『雷光旋舞斬』を発動し、≪神護の長槍≫の穂先に稲妻を纏わせ、敵陣に斬りこみます
兜で覆われていない敵の顔や鎧の関節部の隙間を狙い、内包する魔術で長く伸ばした槍を突き入れると同時に、稲妻を解放
周囲に撒き散らす雷撃で複数の標的を一気に巻き込んで倒した後、素早く後ろに跳び退いて距離を取りましょう
深入りしない戦いと【グロリアス】による回復で堅実に戦い続けます

敵が剣を振るう動きが見えたら≪神護の輝盾≫を横殴りに振るって手を払います
強力な斬撃を直接防ぐのではなく軌道を逸らすことで、直撃を避け威力の軽減を

ある程度敵を撃破したら【通信障害】で増援への連絡を妨げつつ撤退します


 ピュロス1世の武勇は侮れるものではない。エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)はグランダルメ奪還戦における戦闘記録をつぶさに確認した結果、ピュロス1世をそう評価していた。
 ただ――。
(「ピュロス1世はイオニア諸島の拠点を読めていない。その辺りを勘案すると、軍略ではロームルスの方が上かもしれませんね……」)
 もちろん、そう評価したとて脅威が減じるわけでもない。
(「亜人にしては智勇を兼ね備えた厄介な敵です。可能な限り戦力を削るべきでしょう」)
 イスカンダルとの決戦に向けて、いくら準備を重ねても無駄にはならないのだから。

 ヴェルチ・アリ(GE-■■・SOL■■×××・g03614)は、ピュロス1世が敷いた陣の端に近づいて、様子を窺っていた。
 何体か毎に固まって周囲を睥睨する『オリンポス・ファイター』たちは、油断なく真面目に服務している。彼らの陣営が如何に堅牢か、それだけでもわかろうというものだ。
 そんな相手を削るのであれば。
(「堅牢な守りに強烈な火力を一当てして、十分にかき回し削ったら撤退。うんうん、ならばウチのような奴の出番でしょう。火力だけなら、ちょっとは自信ありますんでね」)
 それは自分の仕事だと、ヴェルチは意気込む。
 愛用の火炎放射器を手早くチェック、タンクを背負い、銃部を構え、深呼吸を一つ。
 勢いよく敵の前に飛び出して、問答無用で引き金を引いた。
「……全力の火炎、見せてやるよ」
 放射器の先から膨らむ業火が、強靭な体格の敵を次々に呑み込んでいった。放たれる熱が周囲の気温を瞬く間に上げていく。火炎を放ち続ける放射器も次第に熱を帯びていくが、ヴェルチはそうした熱を取り込むことで、己の炎を燃え上がらせて、さらに昂っていく――。

 ヴェルチとタイミングを合わせ、エイレーネも敵陣に仕掛けていた。穂先に雷霆の力を宿らせた長槍を小脇に抱え、敵の側面に回り込む。業火に気を取られている敵、その鎧の間隙に狙いを定め、槍をしごいて突き出した。
 魔術が込められた長槍はその柄自体が伸びることで、突き出しただけでは届かない位置のオリンポス・ファイターに穂先が届く。
「雷霆よ、人々を脅かす慮外者どもに裁きを下したまえ!」
 そして穂先に込められた雷霆の力が解き放たれて、周囲に立つ敵たちを巻き込んで、雷撃が広がり炸裂していった。
 オリンポス・ファイターたちは不意打ちに近い一撃にも怯まず、即座に大剣を抜いて反応した。大きな一歩でエイレーネの傍まで踏み込み、赤々と燃える大剣を頭上に振り落とす。
 エイレーネは左へ倒れ込むように飛び退きながら、槍から離した右手を振るい、腕に括りつけた丸盾を落ちてくる大剣の腹に打ち付ける。
 通り過ぎる灼熱がエイレーネの身を灼くが、刃自体は逸れて大地に突き立った。エイレーネはすぐに長槍を手元に引き付けて、飛び退いた勢いでそのまま距離を取る。
(「深入りは避けて、次の一撃を……」)
 彼らと真っ向から削り合うことはしないつもりだ。追いすがる敵の手から逃れつつ、ふたたび雷霆の力を撃ち込む隙を狙って、エイレーネは敵地を駆けた。

 ヴェルチが放ち続ける業火を踏み越えて、オリンポス・ファイターは大剣を振り回す。その剣に宿る劫火は、火炎に精通したヴェルチをして唸らせるほどのもの。
「良い炎、持ってますねぇ……。オリュンポスの、宙からの炎ですかそれもしかして。それほどのものになってくると、文字通り残り火みたいなやつでも、そこまでの炎になってくるんだ」
 自らを狙って振るわれる火炎を纏った斬撃を他人事のように評しつつ、爛々と目を輝かせる。
「ならばその残滓、かき集めるしかない。……寄越せ、お前たちの、その炎を!」
 炎が渦巻く戦場で、ヴェルチはますます炎を燃え盛らせながら、オリンポス・ファイターたちと正面から渡り合った。
 エイレーネはヴェルチの攻撃に紛れて、狙いすました的確な一撃を叩き込み、確実に敵の数を減らしていく――。
 それでも、敵は無尽蔵と思えるほどに増えていく。
「……そろそろ撤退しましょう」
「ん、そうか。そうだな」
 エイレーネの囁きに頷いて、ヴェルチは一層強く火炎を噴射させ敵に吹き付ける。エイレーネも放出した雷撃で敵の通信網を乱し、その隙に歩調を合わせて撤退した。
 戦果は十分だ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!

黄下・泉
アドリブ、連携は歓迎

さーて、奪還戦がいよいよか。
ピュロス1世とやらの自信は分からなくはないけど、多分前の時も「勝ったな」って思いながら進軍してたんじゃないのか?
勝負はいつだって時の運だよ。
そう見えない時は、大抵何かが見えてない時さ。
まあ、そう聞いても負け惜しみだと笑うんだろうけど。

さすがにFAの大群相手に格闘戦で突っ込むのは自重しとこう。
普段は五行なんてあまり気にしないけど、さすがに敵がアレス、火星、螢惑の火っていうなら符術士としてはそっち系で相手するべきかな?
つっても、あたしの水系はこいつしかないけど。周囲の風や土、敵の火、なんでもあたしにはエネルギー源だ。
崩して、封じて、爆破して。

……ああ、囲まれないようにだけは気を付けておこう。
周りの仲間の動きや位置にも気を配り、必要なら援護もするよ。
戦いに夢中になって、いざ退こうって時に退路がないとか最悪だし。

十分に数を削ったら頃合を見て撤退するよ。
まだ余裕のある時に下がらなきゃ。
まだいけるはもう危ない、ってのはよく言う話だしさ。


シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎

今までの戦況知った上で勝ったなんて確信するなんざ、ずいぶん楽観的だな。戦場に絶対なんて存在しねぇんだよ。

あっちの方が数が多いんだから分散して狙っても埒が明かねぇ。こっちはちょうど似たような攻撃手段みたいだし、一部隊に集中砲火、ある程度吹き飛ばしたら撤退でいいだろ。

他の奴らと合わせて先手を取って敵部隊にグレネードを放り込む。敵がこっちに向かって来たら先頭の奴らを狙って後ろの連中の足を鈍らせるように立ち回るか。まあ、あいつらなら仲間の死体ぐらい踏み越えてくるたろうが多少の意味はあるだろ。

反撃は左腕に取り付けた追加装甲を盾にして凌ぐ。
あの攻撃した後で言うのもなんだが暑っ苦しいんだよ、近付いてくるなよな。

士気も高くていい部隊だな。このまま続けるのも悪かねぇけど、素人じゃねぇんだ。引き際は間違えねぇよ。そんじゃあ、次来る時は最後までやりあおうぜ。

*敵を貶すような発言はしません。


「さーて、いよいよ奪還戦か」
 警戒する『オリンポス・ファイター』たちの姿を遠目に窺って、黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)が呟く。
「ピュロス1世とやらの自信、わからなくはない。でも多分、前の時も『勝ったな』って思いながら進軍してたんじゃないのか?」
 こうしてみていても備えは十分に見えて、ピュロス1世が抱いている自信にも根拠はあるのだろう。だが、以前の戦争の時はどうだったのか――。
「今までの推移を知ったうえで勝ったと確信するなんざ、楽観的過ぎんだよ。ましてや戦場に絶対なんて存在しねぇ」
 シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)が鼻白む。シューニャにしてみれば、ピュロス1世の判断は甘すぎるとしか言いようがない。
「そうだね、勝負はいつだって時の運だよ。確実に勝てるだなんて思えるのは、たいてい何かを見落としてる時さ」
 泉は苦笑して頷いた。
「……まあ、そう言ったところで、負け惜しみだと笑うんだろうけど」
「それが泣き言にならなきゃいいんだがな。で、どうする。1部隊に集中砲火して、ある程度吹き飛ばしたら撤退でいいか?」
「うん、それで行こう。んー、さすがに大軍相手に格闘戦狙いで突っ込むのは自重かな」
 2人は手早く方針を決めて、敵陣に襲い掛かるべく慎重に距離を詰めていく。

 敵に近づいたところで、泉はあらためてオリンポス・ファイターの姿をじっと見る。手に握る赤々と燃える大剣は、火星の加護を受けたものらしい。
(「普段は五行なんてあまり気にしないけれど、さすがにアレス、火星、螢惑の火って具合なら、符術士としては相剋を意識するべきかな? ……つっても、あたしの手札に水系はこいつしかないか」)
 用意した符をいつでも発動できるように身構えて、シューニャの顔を見る。
 彼女も準備はいいようだ。頷き合い、タイミングを揃えて仕掛けた。
(「まずは先手をとらねぇとな」)
 シューニャは隠れた茂みから身を乗り出して、片手で構えた小型擲弾発射機の狙いを敵部隊に合わせた。そして間髪入れずにトリガーを引くと、撃ち出されたグレネードが放物線を描いて敵部隊に落ちていく。
 ――ドガンッ!
 広がる一瞬の閃光のあと、わずかに遅れて届く衝撃と爆発音が耳朶を打つ。
 同時に、泉の符術も発動していた。
「界水則止――止め、満たす」
 展開する術式が周囲に満ち満ちたるエネルギーを引き寄せて、水の結界の内へ圧縮していき……、
(「周囲の風や土、敵の火、なんでもあたしにはエネルギー源だ。崩して、封じて――」)
 無数の小型爆弾へと変えて、敵部隊の周囲に流れていく。
 ゆっくりと、だが確実にたどり着いた爆弾は敵部隊の前に広がって、
(「爆破して」)
 内包したエネルギーを一気に炸裂させた。この一撃とシューニャのグレネードによるダメージとで、何体かの敵が倒れたが。
「ああ、そうだよな。来るよな」
 倒れた仲間を踏み越えてこちらに迫る闘士たちの姿を見て、シューニャは笑みを深めた。
 闘士たちが吐き出す炎の吐息が、聖獣や神獣の形を取って攻め寄せる。その中に混じって、闘士自身が煌々と燃える大剣を振り上げて、一気に距離を詰めてきている。
「もう一発だ」
 シューニャは先頭に立つ闘士を狙い、グレネードを撃ち出す。これで後続が多少もたついてくれたら有難いが。
 確認するより先に、巨体から振り下ろされる大剣がシューニャに届く。
「……ッ」
 シューニャは機械の左腕に取り付けた追加装甲を盾にして、その一撃を受け止めて。
「暑っ苦しいんだよ、あんな攻撃しておいてなんだがな。近づいてくるなよな」
 大きく腕を振って弾き返し、反動を利用して後ろに飛び退る。
 空いた空間にはすぐに泉の術式による小型爆弾が雪崩れ込み、敵部隊を爆破して前進を遅らせた。
「囲まれないように、後退気味に戦おう」
「ああ、火力で押しとどめながら、あと少し狩るか」
 それから2人は迫りくるオリンポス・ファイターに攻撃を仕掛けて圧力を掛けながら、少しづつ後退しすることを繰り返す。
 その過程で、敵の数は十分に削った。
「……これくらいかな。まだいけるはもう危ない、ってのはよく言う話だしさ」
「だな。このまま続けるのも悪かねぇけど、素人じゃねぇんだ。引き際は間違えねぇよ」
 もとより無理はしないと決めている2人は、最後に牽制攻撃を仕掛け、一気に戦場から離脱した。
 去り際に、シューニャは敵部隊を振り返って言葉を残していた。
「てめぇらは士気も高くていい部隊だったよ。そんじゃあ、次来る時は最後までやりあおうぜ」
 闘士たちに伝わったかどうかはわからないけれど、少なくともこの部隊なら、最後まで士気は高いと確信できた、そんな戦いだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年08月14日