上位管理要塞都市『釧路』陸路攻略作戦

 攻略旅団の作戦に従い、現在、海路から攻略を行っている、上位管理要塞都市『釧路』に対して、陸路からの攻撃を仕掛けます。
 根室から釧路にかけての区域には多数の管理要塞都市が存在し、それらが増援部隊を派遣していることが、『釧路』の厚い守りの一因となっています。
 この派遣部隊を探し出して撃破してください。
 増援部隊が撃破されれば、『釧路』の新選組は、陸路からの攻撃を警戒して都市の防衛を固めるため、釧路沖での防衛戦力が減少します。

!特別ルール!
 このシナリオタイプの最初のシナリオが完結した時点で『上位管理要塞都市『釧路』沖の戦い』の必要成功数が『6』減少します。
『上位管理要塞都市『釧路』沖の戦い』完結時までに成功していた、このシナリオタイプのシナリオ数分だけ、『釧路』関連の続編シナリオで『釧路』を制圧するのに必要なシナリオ数が減少します。

釧路への増援、ノリノリ飛行暴走部隊を叩け!(作者 秋津透
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#暗黒世界蝦夷共和国  #上位管理要塞都市『釧路』陸路攻略作戦  #釧路  #上位管理要塞都市 


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「ええと、現在、攻略旅団の提案により暗黒世界蝦夷共和国ディヴィジョンの管理要塞都市「釧路」に対して海上から攻撃を行っているのだが、これを手助けするため、周辺の管理要塞都市から「釧路」に向かう増援部隊を探し出して撃破することになった。陸側から「釧路」を直接攻撃するのではなく、あくまで増援部隊の撃破に徹し、敵の目を陸側に向けさせる陽動の役割を果たすのだそうだ」
 時先案内人の野原・あかね(人間のワイルドレンジャー・g11469)が、手元のメモを見ながら淡々と告げる。案内人経験が浅い上にもともと記憶喪失なので、伝達の大半が用意したメモを読み上げる形になるのは仕方ないが、以前よりはサマになっているようだ。

 そしてあかねは、淡々と続きを読み上げる。
「幻視で発見された増援部隊はアヴァタール級新選組『平山五郎』に率いられたトループス級新選組『新選組八番隊隊士』の部隊だ。『平山五郎』は獰猛だが思慮に欠けると言われており『新選組八番隊隊士』は高速飛翔可能な高機動部隊だが拙速な性格をしているらしい。釧路に向かっている事は判っているので哨戒をしてうまく先に見つけることができれば、奇襲を仕掛けて有利に戦う事が出来るだろう」
 たぶん『新選組八番隊隊士』部隊はほとんど何も考えずにノリノリで轟音をあげて飛行移動しているだろうから、きちんと対空哨戒をすれば発見は容易だと思う、と、あかねは真顔で告げる。

 そしてあかねは周囲を見回して告げる。
「この作戦を実行する事で「釧路」の新選組の目を陸に向ける事が出来れば、釧路沖の戦いが有利になると攻略旅団は判断している。また、多くの増援部隊を撃破する事が出来れば、釧路沖の戦いで勝利した後の「釧路」制圧戦において敵戦力を低下させる事も可能になる、ということだ。そこまで行くと捕らぬ狸の皮算用っぽくなってくるが「釧路」を攻めると決めた以上は打てる手は打っておくべきだと思う。かといって無理押しして損害が出るようでは話にならない。戦況をよく見ながら、場合によっては攻略旅団に提案を出すことも含め、適切に対処してほしい。よろしく頼む」

「イエー! イエーイエー! ゴーゴー釧路イエー!」
 いったいコレのどこが新選組なんだという軽くノリノリな勢いでトループス級新選組『新選組八番隊隊士』部隊が空に向かって次々と発進する。
 それを見やってアヴァタール級新選組『平山五郎』が咆哮する。
「ゆけぃ! 我が精鋭たちよ! 釧路はお前たちの、そして俺の助けを待っている! 進め進め進め! 全速で進め!」
 威勢良く言い放った『平山五郎』だが、そこでちょっと口調を変えて続ける。
「あー、ただ、事前に決めてある補給地点ではちゃんととどまれよ。でないと補給切れ起こして進めなくなるぞ。それに、そこで止まってくれないと陸路を行く俺が追いつけん」
「イエー! イエーイエー! ゴーゴー釧路イエー!」
 指揮官(?)の注意(?)を聞いているのかいないのか、『新選組八番隊隊士』たちは両脚からジェットをふかして轟音とともに次々に離陸し飛んでゆく。
「……大丈夫かな? ま、いいか。もし補給を忘れて頓挫してりゃそこで追いつけるもんな」
 これまた大雑把というかとうてい機械知性とは思えないほどムチャクチャな呟きを漏らし『平山五郎』は飛翔してゆくトループス級の後を追って地上を疾走し始めた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV2 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 暗黒世界蝦夷共和国ディヴィジョンで道東の要衝である管理要塞都市「釧路」へ周辺都市から増援に向かう部隊を哨戒して発見、阻んで撃滅するシナリオです。自分が記載している以外の他プレイヤーとの共闘や、MSの勝手なアドリブは許容できないという方、行動を改変されるよりは不採用の方がいいという方は、その旨明記してください。

 選択肢1:敵部隊哨戒任務
 最初に選択される選択肢で「釧路」へと飛行しながら増援に向かっている『新選組八番隊隊士』部隊を哨戒して発見する方法を提案する選択肢です。有効と判定されたプレイングのみが採用され、充分な有効策が採用される(選択肢の解決)まで他の選択肢に進むことが原則としてはできませんが、敵が高速飛行移動部隊のためオープニング公開から1週間経過してもこの選択肢が解決していない場合は選択できない(提案しても採用されない)状態になります。

 選択肢2:護衛するトループス級『新選組八番隊隊士』
 増援部隊の主力、トループス級新選組『新選組八番隊隊士』と交戦、撃滅する選択肢です。選択肢1を解決(哨戒に成功)していると反撃なしの奇襲大成功(🔵4)になる可能性が高いです。また、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。

 選択肢3:アヴァタール級との決戦『平山五郎』
 増援部隊の指揮官(?)アヴァタール級新選組『平山五郎』と決戦して撃破する選択肢です。飛行できない『平山五郎』は飛行部隊に遅れており、トループス級壊滅(選択肢2解決)後に戦場に到着します。獰猛強力ですが機械知性とは思えないほど軽挙粗雑でトリック等に簡単に引っ掛かります。撃破できればシナリオは解決で、同時に排斥力が発動し、作戦参加者は全員新宿島へ帰還するパラドクストレイン(横須賀港で待機中)へ強制移送されます。また、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

今の釧路を攻めるのなら、陽動くらいは必要でありますね。
増援部隊を落とせば、海上攻撃もしやすくなるでしょう。任務遂行するであります。

予知された進路上に向かいます。
灰色や土草色の外套を用意し、上空から視認されにくい様に自身をカモフラージュしながら上空警戒です。
【パラドクス通信】で仲間と交信しながら、広範囲を索敵します。
敵軍は特に隠密行動に気を配ってはいない様子です。飛行音に注意しながら肉眼で空を観察し、怪しい影があれば用意しておいた双眼鏡で確認。
発見したら仲間に伝えて、奇襲の準備をします。


嵐柴・暁翔
……なんで援軍に向かっているのに連絡手段もない部下を先行して飛行させて指揮官が遅れて地上を走っているんだよ…
普通に部下に自分を運ばせれば良いだけだろう
部下を哨戒部隊か囮役として上空を飛ばすのなら分かるけど、援軍を悪目立ちさせてどうするんだ…?
これはなにか?
各個撃破という突っ込み待ちの誘い受けというやつか?
それとも肝練り的な度胸試しのつもりなのか?
……どれだけ油断しているのか知らないけど、仮にも新選組を名乗るなら常在戦場みたいな覚悟はないのか…?

援軍が釧路を目指していると分かっているんだし、その移動経路を逆算するのはそう難しくはない
どこかの高台のような広い範囲を見渡せるような場所を確保
上空から見て目立たないように迷彩色の外套を着るか、小さな穴でも掘って中に隠れるなりして潜伏します

後は【防空体制】も発動して双眼鏡で上空を警戒して新選組の援軍を探します
もしこれが純粋な飛行部隊でもう少し指揮官が真面なら脅威になったのかもな…


(「……なんで援軍に向かっているのに連絡手段もない部下を先行して飛行させて指揮官が遅れて地上を走っているんだよ…普通に部下に自分を運ばせれば良いだけだろう…部下を哨戒部隊か囮役として上空を飛ばすのなら分かるけど、援軍を悪目立ちさせてどうするんだ…? これはなにか? 各個撃破という突っ込み待ちの誘い受けというやつか? それとも肝練り的な度胸試しのつもりなのか? ……どれだけ油断しているのか知らないけど、仮にも新選組を名乗るなら常在戦場みたいな覚悟はないのか…?」)
 もちろん口には出さないものの敵の「間抜けな行動」に相当な苛立ちを覚えながら嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は対空哨戒に適した高地を慎重に探す。
 どうやら暁翔は最終人類史の幕末期に存在した新選組に対してそれなりの評価と思い入れがあるらしく、それにそぐわない「暗黒世界蝦夷共和国ディヴィジョン」の支配者ポジションにいるクロノヴェーダ「新選組」の対応に対して憤りを覚えているようだ。
 まあ、今回「新選組」の対応を間抜けなものにしているのは指揮官のアヴァタール級『平山五郎』の個性による部分が大きいのだが、実は最終人類史の新選組においても「平山五郎」は新選組の体制が整う以前のごく初期に粛清された人物で(負け組だからかもしれないが)それなりに優れた剣技の使い手ではあったものの無思慮で粗暴な行動が多かったと記録されている。最期も「泥酔状態で馴染みの芸妓と同衾しているところを襲われて抵抗もできずに惨死」という常在戦場とは程遠い死に方だったので名を奪ったクロノヴェーダが間抜けでもある意味仕方ない(?)と言えるかもしれない。
 一方、最終人類史の新選組に特に何の思い入れもないバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)は、行動そのものは暁翔とさほど変わりないが、何の苛立ちを覚えることもなく淡々と対空哨戒に従事する。違いとしては暁翔が高台にとどまっての定点哨戒。バトラが動き回っての広範囲哨戒という点だろうか。どちらにも利点欠点があるが【パラドクス通信】を使って連絡を取り補え合っているので、利点だけを共有することができる。
 そして結果的には、トループス級新選組『新選組八番隊隊士』がジェット飛行する時に発する轟音を暁翔の方が先に聞きつけた。
「……南西の方から轟音が聞こえてきた。遠雷かもしれんが、敵の可能性が高い。近づいてくるかどうか、敵影が見えてくるかどうかを観察するので、そちらも高所にあがって南西を警戒してくれ」
「了解であります」
 暁翔から【パラドクス通信】による連絡を受けたバトラは移動を中止し、近くの高所にある最も高い樹に登る。そして【防空体制】を共有しながらジェット音らしきものが聞こえてくる方向へ双眼鏡を向け、敵影が見えるか観測する。
「発見しました。飛行クロノヴェーダの編隊です。特に警戒することなく、釧路へと移動しているようであります」
「了解。こちらも目視した。敵の移動方向が変化しないか注意しながら奇襲を準備しよう」
 もしこれが純粋な飛行部隊でもう少し指揮官が真面なら脅威になったのかもな…と暁翔は声には出さずに呟いた。とはいえ釧路へ到着した後ならともかく中途でディアボロスが待ち伏せしているなどとは『平山五郎』がもっと真面目で優秀でも予想できないだろう。まあ、常識的にもう少し慎重な部隊移動方法を選んだかもしれないが。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

別に他国の戦闘集団に興味が無いでもないのですが、新選組ってよく分からないのですよね。かなり殺伐とした集団なのに、何故穏やかな日本人からあんなに好かれているのでしょう。
組織仲も悪かったようですし。神聖隊を見習うと良いのです。

まぁ名前を借りただけの只のクロノヴェーダが相手なのです。雑念は捨てて、任務に集中であります。

対空射撃に適した地形を探し移動して、奇襲の準備をします。外套と【光学迷彩】で視認されにくくしながら行動します。
【盾弓陣】で弩弓と杭盾を無数に具現化し、上空に向かって構えます。【パラドクス通信】で仲間と交信し、タイミングを合わせて攻撃を開始します。
何も考えず進む軍勢の動きが読みやすいのは、騎兵も航空兵も変わりません。敵の動きを観察し、矢の放物線が敵進路上に重なる様に箭雨を放ちます。置き撃ちであります。
同時に敵との間に盾群を展開し、反撃の急降下攻撃に備えます。
無双馬で駆け射点を変えながら、全滅させるまで攻撃を繰り返すであります。


嵐柴・暁翔
こうやって相手が飛行しているのを見ると、どうしてクロノヴェーダの支配地域で迂闊に【飛翔】を使ってはいけないのかがよく分かるな
飛んでいればかなり距離があっても発見されやすいし隠れる場所もない
多数の相手から一斉攻撃されれば一溜まりもない
……なんてのはお互い様だろうに、轟音を響かせて飛んだりと欠片ほども警戒していないというのはどうなんだ…?

新選組八番隊隊士達が上空を飛んでいるのを目視できるなら全員を攻撃対象に選べる
こういう時に射程の概念がないパラドクスでの攻撃は便利だな

【パラドクス通信】で他の方々と連携して《殺戮者の慈悲》で攻撃します
狙うのは編隊の最後尾にいる方々だ
飛行中に振り向いたりはしないだろうし後続が消えていても即座に気付くのは難しい筈
相手方に自分達が攻撃されていると認識される前に削れるだけ削っておきます

こうなってくると寧ろ警戒すべきは離れて地上を走っている平山五郎の方かな
結果として離れて飛行部隊を見ているんだしどこからどう攻撃されているかも分かるだろうから此方を強襲してくる可能性も…


(「……こうやって相手が飛行しているのを見ると、どうしてクロノヴェーダの支配地域で迂闊に【飛翔】を使ってはいけないのかがよく分かるな。飛んでいればかなり距離があっても発見されやすいし隠れる場所もない……多数の相手から一斉攻撃されれば一溜まりもない」)
 派手にジェット音を轟かせながらこちら…「釧路」へ向かって飛行してくるトループス級新選組『新選組八番隊隊士』の編隊を遠望し、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は声には出さずに呟く。
(「……なんてのはお互い様だろうに、轟音を響かせて飛んだりと欠片ほども警戒していないというのはどうなんだ…?」)
 結局のところ実戦経験の絶対的不足というか、クロノヴェーダの新選組は自分たちに損害を与えることができる相手と戦ったことが全くないんだよな、と暁翔は小さく肩を竦める。だから「釧路」に援軍に行くとなっても戦いに臨む緊張感などないし「釧路」到着前に襲われるかもしれないなどとは想像もできないのだろう。
「……敵が急に進路変更などをしない限り、30秒後に攻撃を開始する。俺は敵の後衛を中心に「殺戮者の慈悲(ヒュポクリシス)」で狙うつもりだ」
「了解であります。自分は前衛を弩弓で攻撃するであります」
 暁翔からの【パラドクス通信】を受けたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)がパラドクス「盾弓陣(サジタリィ)」を発動。弩弓と杭盾を無数に具現化し、上空に向かって構える形で配置する。轟音とともに近づいてくるトループス級の編隊を見やりながら、一方で新宿島で入手した防水耐ショックの軍用時計で30秒を律儀に計る。
「29…30…撃ちます!」
 その瞬間、何も考えずに等速でゴーゴーと「釧路」に向け飛行していた「新選組八番隊隊士」部隊の前衛に地上から放たれた無数の矢が襲いかかる。これが普通の弩弓から放たれた普通の矢なら高空をジェット飛行しているクロノヴェーダの編隊を捉えるのはとうてい無理だろうが、パラドクス攻撃の矢は物理法則を完全に無視して標的を的確に貫く。
「?!?!?!」
 前衛部隊が空中でつんのめるような感じで不自然に勢いを失い次々に墜落していく、と認識するだけの猶予が後衛部隊にあっただろうか。いったい何が起きたのか把握もできない状態のまま後衛部隊は唐突に機能を失い石のように墜落する。暁翔のパラドクス「殺戮者の慈悲(ヒュポクリシス)」は対象に一切の苦痛を感じさせずにダメージのみを与えるのだが、苦痛という概念が薄い(ことが多い)新選組のような機械知性体に対しては唐突だが単純な機能停止という形で作用する。
 そして、まるで強力な殺虫剤を浴びせられた害虫の集団の如く「新選組八番隊隊士」部隊が一機も残さずすべて墜落した、その時。
「なんだ!? なんだ!? 何が起きた!? なぜ八番隊は急に飛行停止して墜ちたんだ!? 補給切れか? 全機一斉に事故か? それとも敵に攻撃されたのか!?」
 地上を走っていたと思われるアヴァタール級新選組『平山五郎』の驚愕の叫びが、ジェットの轟音が消えて生じたつかの間の静寂を破る。
(「……やれやれ。結果として離れて飛行部隊を見ているんだしどこからどう攻撃されているかも分かるだろうから此方を強襲してくる可能性もあるかと思ったんだが……なんと無駄に騒いで自分から所在を明らかにするとはな……」)
 しょせんは新選組として規律が立てられる前の「壬生狼」か、と、暁翔は安堵と残念が混ざったような表情で呟いた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

祖母島・壱花 (トレインチケット)



沢間・ミライ (トレインチケット)



岩崎・礼音 (トレインチケット)



「なんだ? 何か飛んでくるぞ? 八番隊の生き残りか? いや、違う! ジェットふかしてねぇ! どうやって飛んでる? これは敵か? でぃあぼろすとかいう奴らか?」
 地上から上空を見上げるアヴァタール級新選組『平山五郎』が口に出さないと思考(?)がまとまらないのか、いちいち声に出して叫ぶ。
 それに対して【飛翔】を共有して駆けつけてきた沢間・ミライ(time conductor・g03184)祖母島・壱花(鬼人のデーモンイーター・g03502)岩崎・礼音(Diagrammar・g03225)の三人が対地攻撃を開始する。
「ずいぶんうるさい敵ですけど、居場所がわかりやすいのはありがたいのです。攻撃なのです!」
 ミライがパラドクス「創造の翼(クリエイトウイング)」を発動し、具現化した機械翼に搭載された対地ミサイルを放つ。ミサイルは『平山五郎』を直撃するが、さすがにアヴァタール級だけあって一撃では屈せず反撃のパラドクス「壬生狼」を発動する。
「飛べないからって舐めるなよ! 飛ぶ相手との戦い方は八番隊相手に訓練して身につけてるんだぜ!」
 何だか解説っぽい叫びをあげながら『平山五郎』は狼を模した狩猟用の形態に変形。パラドクスならではの非常識なジャンプ力を発揮し、飛行しているミライへと獣の如き獰猛さで襲いかかる。
「ガァッ!」
「きゃー!」
「危ない! 援護します!」
 機械の爪と牙で強烈かつ的確に強撃されミライは大ダメージを負うが、致命的な一撃を受けて墜落に至る前に壱花が飛び込み、パラドクス「魔骸連刃」を発動させて狼形態の『平山五郎』に斬りつける。
「けっ! 斬り合いなら望むところだぜ!」
 不意に斬りつけられ浅からぬ傷を負いながらも「壬生狼」の本領発揮と言うべきか。狼形態の『平山五郎』は(飛べないはずなのに)空中で意外なほどの機動を見せ、爪と牙を振るって壱花に相応のダメージを与える。
「離れて!」
 横から飛んできた礼音がパラドクス「フリージングミサイル」を発動しながら言い放つ。傷つきながらも壱花は狼形態の『平山五郎』を突き飛ばし、礼音が冷気を封じた凍結ミサイルを叩き込む。
「ぐおっ! しかし、負けん!」
 凍結ミサイルを受けた衝撃によるのか、狼形態から狼人形態に戻った『平山五郎』は落下しながらもパラドクス「壬生浪士組」を発動。狼型の機械人形を召喚し、自分の代わりに礼音へと突撃させる。
「きゃあっ!」
 狼型機械人形にがぶりと噛みつかれて礼音は大ダメージを受けて悲鳴をあげる。そこへ壱花が飛び込み機械人形を両断するが、先に離脱したミライを含め三人とも受けたダメージが大きく、地上に墜ちた『平山五郎』を追撃する余力はない。
 とはいえ、地上にはトループス級を壊滅させた先行のディアボロスたちがいる。ミライ、壱花、礼音の三人との交戦で相当なダメージを受けて落下していった『平山五郎』の命運はもはや尽きたも同然だった。 
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

残るは指揮官のみでありますね。
海路からの侵攻を援護する為にも、ここで全滅させておきましょう。

堂々と現れてくれたのなら、小細工は無用です。真正面から叩き潰すであります。
無双馬に騎乗して、長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えて騎馬突撃を仕掛けます。
【金床陣】を使用し、槍と盾の複製を無数に具現化して操作。
自身を取り囲む様に盾を展開するテストゥド陣形を形成します。
そのまま一直線に突進し、盾を叩きつけて体勢を崩しながら、隙間から繰り出す槍衾を撃ち込んで刺し貫きます。
反撃は回避不可の襲撃でありますか。元々パラドクスは回避不能、避けようなどという考えはありません。展開した盾群で受け止めます。盾を砕かれるダメージはありますが、直撃よりはましなのです。
【パラドクス通信】で仲間と連携し波状攻撃を仕掛け、確実に仕留めるであります。


嵐柴・暁翔
敵からの攻撃の可能性に考えが及ぶなら、思いついた理由の中で最悪のものを想定して動くのが指揮官の役割じゃないのかねぇ…
……まあ思考に行動が伴うかは別次元の問題だし、現実は往々にして想定した最悪よりも酷い状況を用意してくれるもんだけどな…

『GUMP』を構えて悪魔合体プログラムを起動
《悪魔合体》で大天使姉妹の力を借りて、剣術で勝負を仕掛けます
自分の身体を動かしたり、アヴァタール級の大天使姉妹に斬られたりして覚えたおかげで随分と二人の剣技に馴染んだ気がするな

クロノヴェーダって悪い意味でも元ネタの再現度が高い場合が多いし、予想が外れても問題がある訳でもない
ここは試してみるか…

攻撃や回避の際は平山五郎から見て右側に回り込みます
卑怯?
わざわざ見やすい右側に入っているのに文句を言われる筋合いはない…なんてな
知は力なり…ちょっと違うか…?


常香・クロウエア
さあさくさくっと攻め落として釧路への足掛かりといたしましょう。
釧路はラーメンがおいしいんですよ。とりもどさない理由なんてないじゃないですか。
蝦夷にはそんなB級グルメはない?そういう野暮ったいのはなしですよ。

さあはじめてまいりましょう。
常香・クロウエアのマジックショー!
今宵、お披露目いたしますマジックはパラドクス「Joker shoots often, Hits」です。
私のこの手にご注目ください。これは私のきれいな左手ですね?
この左手を握りしめ、その中から取り出したアイテム「すてきなステッキ」を投擲することでお客様を串刺しにしちゃいましょう!

お客様の斬撃にはアイテム「和傘に扇子」の和傘を開いて盾とし、致命傷だけは可能な限り避けたいと思います。
これから私は釧路でもマッジクショーをするのですから、こんなところで戦線離脱だなんてもったいないじゃないですか?
おとなしく私のマジックに魅了されちゃってくださいな!


「小細工は無用です。真正面から叩き潰すであります」
 言い放つとバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)がパラドクス「鉄床陣(ファランクス)」を発動。無数の盾と槍を召喚し、【飛翔】してきたディアボロスたちと無理やり空中戦をして落下してくるアヴァタール級新選組『平山五郎』を包囲殲滅すべく襲いかかる。
「エクェス ファランクス!」
「ぬああああああ! まだだ! まだ負けねぇ!」
 落下しながら『平山五郎』はパラドクス「壬生狼」を発動。またも狼形態に変形し、次々に叩きつけられてくる盾を猛然と食いちぎり、突き立ててくる槍を爪で弾き飛ばす。指揮官としての判断や対処は間抜けとしか言いようのない面が目立ったが、個体としての戦闘力はアヴァタール級の基準から見ても獰猛果敢にして迅速強力。獅子奮迅ならぬ壬生狼奮迅の活躍を見せ、無数に襲い来る盾と槍に対し頑強に抵抗する。
 そして、叩きつけられる盾を足場に取り、狼形態の『平山五郎』は大きく跳ぶ。槍が何本も突き立てられるのも構わず、盾列の上を跳び走って包囲網の外へと脱出する。
「くっ……」
 跳ね返りのダメージに耐えながらバトラは更に盾と槍を召喚して包囲をし直そうとするが狼形態『平山五郎』は意図してかどうか知らないがバトラが位置する方向とは反対側へ逃げ跳び、追いついて包囲し直すことは難しい。かといって無双馬『青縞(プレリゲ)』を走らせて直接接近戦に持ち込むのは危険過ぎる。
 しかしもちろん『平山五郎』がバトラの「鉄床陣(ファランクス)」から逃れたからといって、そのまま逃がすなり「釧路」に向かわせるなりするほど、この場に参戦しているディアボロスは甘くない。逃げる先を読んでいたのか嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が行く手に素早く立ちはだかり、パラドクス「悪魔合体(フュージョン)」を発動させる。
「……さあ、来いよ。お前も剣士なら剣で勝負しようぜ。それとも狼形態のまま来るか?」
「おのれ、ふざけた真似を……この平山五郎に剣の勝負を挑んだこと、地獄の底で後悔させてやる!」
 咆哮とともに『平山五郎』はパラドクス「左眼猛烈爪」を発動。刺さった槍をバキバキと折りながら狼形態から狼人間形態に変形し(イラストにはないが)大刀を青眼に構える。
 一方、暁翔は契約している大天使セレスティアとアリスティアと一時的に合体し、通常使っている愛刀「風牙」とは異なる細身の西洋刀を構える。
(「力の剣技では速度で負ける恐れがあるし頑強な機械生命体と相討ちなんぞ真っ平ごめんだ。ここはセレスティアが使う華麗な高速の剣で闘うぜ」)
 声には出さずに呟き、暁翔は『平山五郎』の顔貌を見据える。機械の右目と左目には特に差がないように見えるが、兜の左目側に傷があり、右目の光の方が左より強いように見える。実は史実の「平山五郎」は左目に傷があり、一見そちら側が見えにくいような風貌だったが、実際に試合や立ち合いをするとむしろ左側からの打ち込みに対し正確に受けて猛然と打ち返したという。よほどの修練を積んだのだろうが、逆に見えているはずの右側からの打ち込みを受け損ねることが頻繁にあった、という記録が残っている。
(「…クロノヴェーダって悪い意味でも元ネタの再現度が高い場合が多いし、予想が外れても問題がある訳でもない。ここは試してみるか…」)
 もちろん声には出さずに呟きながら暁翔は敢えて『平山五郎』の向かって左側…強い光を放つ右目の方へ回り込んで斬り込む。
「ぬうっ!」
 低く唸って『平山五郎』は身体をひねり大刀で受けようとするが、右や左がどうこう言う以前に暁翔の斬り込みが圧倒的に速い。「左眼猛烈爪」は左目の痛みによって凶暴性を増し攻撃に力を加えるパラドクスなので、どうやら刀を振るう精度や速度はむしろ下がるらしい。
「遅い!」
「ぎゃあああああああ!」
 容赦のない瞬速の一撃が『平山五郎』の右目を突き、そのままシュッと剣を振るって頭部を半分に斬り裂く。更に素早く斬り下ろして右腕を
落とし、がら空きになった右側から背後へと抜ける。決まったな、と、暁翔が思った瞬間『平山五郎』が(どこから声をだしているのかよくわからないが)叫ぶ。
「まだだ! まだメインカメラをやられただけだ!」
(「……おいおいおいおいおいおいおいおい」)
 そりゃまあ機械生命体は頭部を失っても致命傷にならないヤツもいるが、ここでそのセリフが出るかね、と、暁翔は小さく溜息をつく。
 しかし、暁翔が向き直ってとどめの一撃を打ち込むより先に、頭部をほとんど失った『平山五郎』の前に常香・クロウエア(忘憂と嘱望のジョーカー・g11778)が立つ。
「さあはじめてまいりましょう。常香・クロウエアのマジックショー!今宵、お披露目いたしますマジックはパラドクス「Joker shoots often, Hits」です。私のこの手にご注目ください。これは私のきれいな左手ですね?」
「ぬ?」
 見えているのかいないのか、聞こえているのかいないのか。しかし頭部をほとんど失った『平山五郎』は動きを止めて常香と向き合う。
 一方常香は相手の状態など構うことなく、パラドクス「Kill with one Joker(キリフダハ・ジョウカノ・テノ・ナカニ)」を発動し、饒舌にマジックの口上を続ける。
「何も持っていないこの左手を握りしめ、その中から、あーら不思議にも取り出しましたるこのアイテム、こちらが「すてきなステッキ」でございます!」
(「……おいおいおいおいおいおいおいおい」)
 後方で聞いていた暁翔が思わずずっこけるが、常香は流れるような動作で「すてきなステッキ」を素早く投擲。『平山五郎』の腹部をものの見事にぶち抜く。
「なんじゃ、そりゃーっ!」
 どこから出しているのかよくわからない絶叫をあげ、満身創痍の『平山五郎』はばったりと倒れ動かなくなる。そしてアヴァタール級の絶命に伴って強大な排斥力が発動。作戦に参加したディアボロス全員を釧路近くの海域、沖の雲の中に姿を隠していたパラドクストレインへと強制移送し、そのまま新宿駅へと帰還した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【活性治癒】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2025年09月18日