近江坂本城会議

～天正大戦国：近江国・近江坂本城～

「明智殿は信長様の代の一時期、『後継者候補』となる可能性があった。
　おそらく家康様が討たれれば、近江国は明智殿を断片の王とするディヴィジョンとして独立する形となりましょう」

「しかし、それでディアボロスに勝てるかと言えば否であろうなぁ。
　他のディヴィジョンと接触も取れておらぬ以上、滅びを待つばかりとなるのは明々白々」
「我らは玉砕を避けるため、龍造寺氏や尼子氏を身代わりにし、各々の令制国を放棄した。
　時間稼ぎのためとは言えはしますが、家康様に知れれば、善くは思われますまい。
　もし家康様がディアボロスに勝っても、新たな命令で一層過酷な戦場へ送られるだけです」
「我々明智派からは最終人類史に手を出さない。
　家康様が討ち取られ、命令による束縛が解けたなら、ただちにディアボロスに降伏する。
　生き長らえる道があるとすれば、それだろう。
　問題は、ディアボロスが受け入れるかだ」

「一時的にでも同盟が成り立った以上、可能性はあるのでは？
　拒絶されたなら、玉砕覚悟で最終人類史に攻め入るしかないでしょう。
　家康様の望み通りになりますがね」

「既に賽は投げられた。次の戦が、私達の天王山か。
　まずは我らの考えを、最終人類史へ伝えよう。
　ディアボロスが拒絶するならば、戦支度もする必要があろうがな」

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