アーディティヤ『カーリー』&蟲将『翼侯・法正』『趙雲』
~蹂躙戦記イスカンダル:東方戦線~

「貴女が、蹂躙戦記イスカンダルの将になっているとの情報は得ていましたよ、『法正』
 それが今度は、掌握している兵力と共に蛇亀宇宙リグ・ヴェーダへ降伏?
 何を企んでいるのです。今度は私を相手に策略ですか?」


「断片の王『イスカンダル』は、自動人形の要請に従って自動人形のディヴィジョンに向かい、無様な大敗北を喫した。とんだ無能だな。
 そして断片の王がディヴィジョンを離れた影響で排斥力は大きく損なわれ、ジェネラル級への制約も緩んだ。
 今の私は奴の配下でなく自由の身。もはや亜人という泥舟に乗り続ける趣味はない」


「そういう事があったとしても、貴女個人は信用できませんね。
 それにもう一度、断片の王に会い、改めて命令を受ければ元に戻る程度のものでしょう」


「クカカカカ! まあ良いだろう『趙雲』。こやつが我らに敵対するならば、すぐさま斬れ。
 法正よ、貴様が蹂躙戦記イスカンダルについて知悉しているというならば、趙雲と共に制圧地域の亜人を上手く管理してみせろ。だが、雑兵がいくら群れを為そうと、有効な戦力とは言えぬぞ」


「ありがたきお言葉。精兵については当てがあります。東方のジェネラル級亜人の中でも、イスカンダルへの不信や造反の意志を持つ者達は、私と同様、支配を逃れている筈。
 敗北の予言を告げ、イスカンダルの怒りを買い幽閉された『預言者ザラスシュトラ』。そして、己が野心を隠す事の無い、ペルシアの大王『ダレイオス3世』ならば……」