断片の王『イスカンダル』と亜人将軍達
~蹂躙戦記イスカンダル:オリュンピア~

「『ピュロス1世』よ、旧アンティゴノス領はお前が引き継げ。
ペルセポリスの『ダレイオス3世』、クリミア半島の『パイリサデス1世』、そして『起源王・ロームルス』と『怪物の父テュポーン』を新たなディアドコイ評議会とする」

「ははっ! 名誉ある大任、謹んでお受け致します!
ですがディアボロスに対抗する上で、イスカンダル様には我らを上回る強大なジェネラル級が至急必要です。
まずは『オリンピアの儀式』によるジェネラル級の確保!
そして『イタリア半島の再蹂躙』による兵力の増強を行って参りましょう!」

「イタリア半島再蹂躙のための兵の準備は、このロームルスが進めております。
既にディアボロスは
イオニア海へ進出した模様です。
遠征には参加せず、兵を纏めるようにとアンティゴノス殿に参戦を禁じられた時には屈辱さえ感じたものですが、まさか彼が討たれるとは……」

「人形皇帝の誘いに乗ったのは逆転を期してのものであったが、こうも完全に阻止されるとはな。
……だが、人形皇帝の『他のディヴィジョンや種族を利用する』姿勢には気付かされる点もあった。
『オリンポス』のさらなる利用、急がねばなるまい」