『冬将軍』&『セルゲイ・ウィッテ』
~吸血ロマノフ王朝・シベリア~

「嗚呼、私の大切なシベリア鉄道が、アルタン・ウルクどもに呑み込まれていく!
モスクワ方面の路線の混乱も、いまだ完全には収まっていないというのに!」

「ディアボロスは今のところ現れておらぬようじゃな。
このままじゃと予測通り、シベリアの半分ぐらいはアルタン・ウルクにくれてやることになりそうじゃ。
残念じゃが、ここは耐えるしかあるまい」

「私以上に疲弊されている冬将軍閣下にそう言われてしまっては是非もありますまい。
ですがアルタン・ウルク以上の力を得なければ、シベリアばかりかいずれは西側も失われてしまうのでは?」

「首都の方は今後の方針を巡り混乱しておるようじゃ。
ラスプーチン殿も勢いを落としておるし、《七曜の戦》の後は誰の策が受け入れられるのやら……」