ヴァンパイアノーブル『エッセン提督』&『怪僧ラスプーチン』
~吸血ロマノフ王朝・ケーニヒスベルク~

 ドイツのゾルダートどもの動きは大いに乱れている。奴らが断片の王を喪ったことを疑う余地はあるまい。
 私はまず西ポーランドの強奪に向かう。提督はバルト海沿岸部とデンマークを狙え。
 王を喪った兵を破ることなど、そう難しくはなかろう。


 ドイツのゾルダート達も、『七曜の戦い』にすら至れぬのはさぞ無念でしょうな。
 せめて誇り高き軍人として、堂々たる戦いの中で葬ってやりましょう。
 ですが、断片の王『ヴィルヘルム2世』を討ったのは何者なのでしょう?
 どうやら、イギリス方面やフランス方面でも動きがあるようですが……。


 人類史改竄術式『刻逆ときさか』が生んだ、幾つもの改竄世界史ディヴィジョンに潜む敵の全容は、我が眼にもいまだ見通せぬ。
 ドイツへ攻め入れば、『ヴィルヘルム2世』を討った存在との交戦に至る可能性は高い。
 そうした恐るべき敵との戦い、そして『七曜の戦い』に備えるためにも、我らは凍土を拡大し、さらなる力を得ねばならぬのだ。