断片の王『ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世』
~機械化ドイツ帝国・機械化ベルリン王宮玉座の間~

 このベルリン王宮が危機に陥れられようとはな。
 それも、ロシア、イギリス、フランス……列強たる改竄世界史ディヴィジョンのいずれでもなく、ディアボロス如きに!
 ――否、あれが列強の尖兵である可能性も捨てきれぬが。

 ベルリン王宮が揺らいだことにより、余の排斥力も弱まっておる。
 斯くなるうえは急ぎ王宮を完成させ、襲い来る列強ディヴィジョンに対抗せねばならぬ。

 列強が攻勢をかけてくるのならば、国境のジェネラル達の救援にも期待できまい。
 忠勇無双なるゾルダートの精鋭達よ。
 お前達こそが最後の砦として、余を害さんとする敵を食い止めるのだ!