それは美しい月夜の日。月の光に照らされ歩く何処かから戻る帰り道。
貴方の目の前には日本家屋が。
その引き戸の前には、「鉱物(鉱石)・アクセサリー有り升」の文字。
引き戸をあけ、中に入れば畳が……ではなく、床から天井までびっしりと埋められた棚と、僅かに置かれたガラスケースが目に入るだろう。
「おや、客人かな? 基本的に鉱物を売っているのだけれど手慰みに作ったアクセサリーも売っていてね。
どちらでもお好きな方をどうぞ。
お代? あぁ、ならば貴方の知る物語を一つ、それがお代になるだろう」
そう言って楽しげに九尾の尻尾を揺らし笑った主は、ぎしぎしと音を立てる椅子へ、腰かけるのだった。
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