秘すれば花なり

5

仄暗い夜に一人の女が姿を見せる。
昼は自分には眩しすぎるのだと言葉を添えて。

過去の記憶を偲ぶも断固として何者にも話そうとしない。
この想いや感情は胸の中に締まって錠をかけ、全てを闇の中へと葬った。
何時からだろう。
張り付いた笑みは絶やさずに、誰にでも優しく微笑みかけるようになったのは――。

「私に興味を持つなんて面白いお方。よろしければ、中で話して行かれませんか？」

ーー
団員：〆
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