壊れかけて不規則にネオンが瞬く傾いた看板。
作動していないのか、半開きのままの自動ドア。
薄暗い照明を少し奥に、そうすれば、明かりの正体はどれもゲームの筐体だとわかる。
新しいものから懐かしいものまで、よく見れば、平積みにされたボードゲームまである始末。
「あー、また駄目だった!」
声のする方を向けば、何も掴んでいないUFOキャッチャーがただ所定位置に戻るだけを眺める女がいるだろう。
「今月のお小遣いが……いや、でもあとワンコインだけ。あ、ねえキミ、こういう得意?」
→全団員を見る(1)
→全友好旅団を見る(1)
→退団報告