それは、夕景の渚に。
それは、深更の星に。
それは、薄明の丘に。
──今日も、世界は残酷に廻り続ける。
人の孤独や寂しさなんて、知ったことではないとばかりに陽はまた昇る。
幾星霜を重ねた先で、次の誰かの旅に託すために。
持って回った言葉遊びと、夜明けを迎えるための懐旧を携えて。
例え、取るに足らない気紛れであったとしても。
例え、朝日に溶けるまでの夢であったとしても。
限りある命だからこそ、人は歩みを大切にする。
その足跡を人生と名付けて、掛け替えのない思い出として心に綴る。
逢えない人に、また逢えること。
懐かしい人に、また逢えること。
それは、紛れもなく奇跡なのだから。
復讐を遂げ、葬送を果たし、喪失と決別する。
どうか運命を踏破して、君の物語に幸せな結末を。
──だから、今はさようなら。
奇跡が巡り、また逢う日まで。
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