そこは新宿島のどこか、薄暗い場所。昼は日が差して明るいが、夜は薄ぼんやりとした街灯に照らされるだけだ。
周りは静かな住宅街だったはずだが、もはや人は住んでいない。そこは隠り世にも思える世界。
そこに、明かりがついている家がある。2階建ての簡素な木造住宅だ。
そこからはいい匂いが漂ってくる、美味しそうないい匂いだ。それでそこは料理屋だと分かる。
扉を開けるとそこには背の高い青年が仕込みを行なっていた。
「やぁ、いらっしゃい、ようこそ『金翅鳥』へ、さぁ、注文をどうぞ?」
青年は優しく笑いかけ、席に着くように促す、ここはなんでも出すことができる。
お酒も出せるし、水だけでもいい。気軽に入ってきておいで。
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