嘘か誠か古きに曰く。極限まで研ぎ澄ませた焼き鳥屋に、鬼が宿る。
■十剣殿とは
――――廃墟であった。
看板に『直火焼 十剣殿』と記されたやんごとなき焼き鳥専門店である。
まるで突然従業員が居なくなったかのように、店内設備は未だ真新しく。
嗚呼、或いは世が世なら。時代が望んだならば焼き鳥界の覇権にすら手が届いたやもしれぬ。
――――されど。
誰も焼き鳥を焼ける人間が居らず、喰う者すら不在。
選りに選って店へ転がり込んだ男はこと食事に関し全き無関心。神も仏も無いものか。
包丁を研ぐ為の研ぎ石を勝手に拝借し、無心に刀を研ぐ様は夜叉そのものの体たらく。
是すなわち、虎穴に候。
不運にも門戸を潜った無頼者が刹那問われるは、穢れた生か、清き死か。
――――なお。
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