【低速】Wingspan
十埼・竜 2021年11月16日
ニュー新宿わくわくモール。その裏口。
まるで資材搬入口みたいに、断層に向かって歪な断面を晒していて
そこには実際、様々なものが漂着していた。
車とか鉄屑とか、モールまで辿り着けなかった店舗とか、
真っ白な廃灯台とか。
サルベージャーたちが瓦礫の磯場に架けた橋の上に、
珍しい、青を見掛けた。
◆状況
ニュー新宿わくわくモール裏手の海辺
休日・日中・晴れ
#竜城・陸
#十埼・竜
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十埼・竜 2021年11月17日
……そう。子どもには危ないでしょう?海は怖いですからね。
(適当な腰掛けを拝借して、座り込む。)
りく先輩ひとり増えたところで、海は寛大で広大ですよ。(即、掌を返すようなことを言う)それとも人見知りですか?
見えました?なんか黒いの。
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竜城・陸 2021年11月19日
そう? ……問題ないならいいのだけれど……。
(いいのだろうか、と思わないでもないが――どちらかというとこれは、“自分なんかに時間を使っても”という枕詞がつく。当人が良いと言っているのを、その一点に固執して繰り言をするつもりにはならなかった)
人見知り……というのもまあ間違いではないけれど。
俺のせいで魚が寄って来なくなる、なんて事態になってもそれはそれで、他の方々に申し訳なくはあるし。
(無効票)
十埼・竜 2021年11月19日
……それにモーラット相手に延々ひとりごと言うのも気が滅入るじゃないですか。先輩こそ急ぎでないなら、話し相手になってくださいよ。
(普段マイクに向かって延々ひとりごと言ってるようなものだけど)(あれは、その先にひとがいると信じてるからノーカンだ。)
十埼・竜 2021年11月19日
(魚が寄り付かなくなるとは)
(学校での彼の「派手な」評判)
(すっかり定着した「急に冷え込んだら青番がバトってると思え」)
……え、まさか先輩の漁って海凍らして一網打尽スタイルとかじゃないですよね?(鮮度は保証されよう。まあまあひどいことを言ってる自覚があるが。)
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竜城・陸 2021年11月19日
ん、……まあ急ぎではないけれどね。
(いいよ、というのを迂遠に示す、そんな物言いをして)
そんな乱暴な方法を使うものか。
俺は自然と触れ合うのが好きなのであって、自然を制するのが好きなわけではないよ。
……ただまあ、向こう側がそう思ってくれるかは別という話。
前に話したろう、虫に刺されたこともないと。
大抵の生き物は、注意深く魔力を抑え込んでいないと俺に近付いても来ないようなんだ。
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十埼・竜 2021年11月19日
ああ、ごめんなさい。(やっぱり流石に失礼だったな。軽く笑って謝る)
じゃあ今も、結構緊張してるんですか。注意深く。(頬杖ついて、ヘッドホンの下から上目遣いに見上げる様には緊張感の欠片もない。)
……そういえば、修学旅行で海潜ったとき、やっぱ結構楽しかったですか?(音とか"波"を検知できなくても、何か……注意深く、って感じではなかったなと思い出す。びっくりもしてたし。)
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竜城・陸 2021年11月21日
ん、……ああいや。
然程気にしてはいないよ、普段の行いを見ていればそうもなろうさ。
緊張というわけではないけれど、気を遣ってはいるね。どうも人間以上に敏感のようだから。
……うん? ああ。
あれはそうだね……海に限らずかな。他人に触れるのに気を遣う必要がないし、生き物に逃げられもしないし、感情を必要以上に抑えることもしなくていいから。
十埼・竜 2021年11月21日
海水温が2、3度変わるだけで、不漁だーって大騒ぎですからねぇ。
……(その、大きな翼にぼんやりとした視線を向けながら。)じゃあ、やっぱだめかな。(小さくつぶやく。)
(ね。同意めいて、首を傾けた)ぼくも随分、はしゃいじゃいました。VR、やっぱり致命的に生きやすかったなあ……ぼくの場合は先輩とは逆で、受動的な問題ですけど。
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竜城・陸 2021年11月22日
そうだね、……まあ、だから、殊更に気を遣ってはいるよ。
新宿島に来てからは制御がだいぶ楽になったけれど――……駄目って、何が?
受動的な問題。……(そういえば、あそこでは)……そういえば、なかったね、その頭のそれ。
(なんと言えばいいやら、わからず。曖昧な物言いになった)
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十埼・竜 2021年11月22日
……んー。(視線は遠く、海のむこうに向けられて。しばらく、曖昧な唸り声。)
……無理矢理するのが好きじゃないなら、こんなこと頼めないなあって。
この海を凍らせちゃったら、ずっと、先まで行けないかな……って、さ。そんなこと、考えてたから。(真剣な眼差しに反して、声だけは冗談みたいだ)
十埼・竜 2021年11月22日
(頭の、異形の耳当てに触れて)そう、影響を与えるんじゃなくって、受ける側。……雑に言うと、耳良すぎて聞こえないものも聴こえるから、塞いでんですよ、ぼく。
VRは体への影響も全部プログラム制御だし、こんな大きいの被ってなくてもいいし……放送さえ出来てれば本懐なんだから、ずっとあのままだって、よかったんですよね。ぼくなんかは。
竜城・陸 2021年11月30日
…………。
ずっと先まで、行きたいんだ?
竜城・陸 2021年11月30日
そう、……なるほどね。
逆だけど、生きづらいのに変わりはない、か。
(ずっとあのままでも、の言葉には)(曖昧に、首を傾いだ)
……そういうもの? 俺は、楽しいと思いはしたけれど……ずっととどまりたい、とは思わなかったな。
受ける側ではないから、……かもしれないけれど。
(極論、)(自分が、何一つ抑えなかったところで。影響を受けるのは、自分ではない)
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十埼・竜 2021年11月30日
……いつかは、行かなきゃいけない、って気がするんです。なぜか。
(その、大きな翼を見遣る。)
りく先輩は知りたくないですか、この海の果て。……それとも、もう飛んでいきました?
十埼・竜 2021年11月30日
……ぼくたち、理想郷を作ったつもりだったから、さ。(不思議そうに傾げられた首に、くすくす笑う。こういう時だけ、なんだか小さな子どもみたいだ。)
ああ、そういうもの、とか、そんな風に考えてほしかった、ってわけじゃないですよ? 現実に帰るまでが修学旅行ですからね。
……なんだろ。ぼく、こうしてても、現実感があんまりないから、かも。
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竜城・陸 2021年12月3日
行かなきゃいけない、ね。
……それはこの海の果てに何があるか確かめたい、とかそういうこと?
(それとも――)(そこに消えてしまいたいと思うのだろうか)
俺? ……そうだな。
“この海より広い海”の果てを見たいと思ったことなら、あるかな。
竜城・陸 2021年12月3日
現実感がない……というのは同感かな。
立って歩いている今の自分は奇跡の産物、夢の中にしか存在しないものみたいな気持ちで。
……まあ、俺の場合は、“だったら世界くらい救っても許されるかな”って。
そういう気持ちでいるから、あまり、楽しい場所に留まりたくはないのかも。
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十埼・竜 2021年12月3日
(ぼくは耳がいいから)(声音に含まれる、淡い懸念のような響きに、なんとなく口が綻んだ。)
……きっとただの好奇心。または冒険心とか、使命感?(穏やかに返す。)ぼくも男子ですからね。
あとは……(視線を再び、彼方に向けた。)ぼく、この海の向こうから声が聴こえるんですよ。ずっと。
だから……何もない、ってのが、信じきれてなくて。
十埼・竜 2021年12月3日
それって北極とか南極? アザラシとかペンギンと戯れるりく先輩、すごーく見たいなあ……知ってます?
病弱なかまだ。ね、ずーっと夢の続きみたいなんですよ。……でも、先輩はきちんと自分で救いたいんだね。
……世界救ったら、歌える武勇伝がひとつ増えますね、先輩。そしたらぼく、広めてやろう。
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竜城・陸 2021年12月6日
好奇心や冒険心と、使命感というのは全く違うもののような気がするけれどね。
…………。
(声)(そう聞いて、水平線へ、視線を向けた)(当然、何が聴こえるわけでも、ないけれど)
竜城・陸 2021年12月6日
ああ、……ううん、特に何か、場所のことではなくて。
――本当の海は、今ここにある海よりももっと広いものだ、って。教えてもらったことがあるんだ。
それを、いつか見てみたいと思った……というだけ。
(きっと、文字通りの“広さ”のことではなくて、そこに生まれる“多様性”の話なのだろうと、そんなぼんやりとした推測だけはできる、その言葉を思い返して、)
まあ、それに憧れてみたところでどうしようもないのだけれどね。
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十埼・竜 2021年12月9日
使命感に衝き動かされて、勇者は旅に出るもんなんですよ。……そう言っとくとかっこいいじゃん?
十埼・竜 2021年12月9日
(遠くを、見る。)
(しずかに青い、空と海の境界線。)
(声は聴こえている。何気ない会話のように、ありふれた笑い声のように、どこにでもある罵声のように、他愛ない悲鳴のように。)
(世界は、その境界の向こうにもあるかのように。)
(少し踏み出せば、そこに帰れてしまうみたいに。)
十埼・竜 2021年12月9日
(幻だとわかってる。……けれど)
(ぼくは、ぼくたちは)
(ラジオは)
(その声を、どんな声も、無視してはならない。)
十埼・竜 2021年12月9日
(ゆっくりと、水平線から目をそらして。)
どうしようもない、なんて随分弱気ですね。
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竜城・陸 2021年12月10日
けれど使命感だけでは、辿り着いたところで終わってしまうだろう?
それを為した後の世界に、己の姿がないのだから。
(――それこそ、)(自分も、同じ)
(とはいえ、“勇者”なんて呼べるようなものではなく。どちらかと言えば征されるべき悍ましい存在であるのだけれど)
……それを確かめて、どうしたいんだい。君は。
竜城・陸 2021年12月10日
(水平線から目を逸らす彼とは対照的に)(竜の瞳は未だ、空と海の境を見詰めたまま)
弱気というわけではないよ。ただの事実だ。
それに憧れてみたところで、触れられることは決してない。
(無効票)
十埼・竜 2021年12月12日
(横顔を、楽しげに盗み見て)
欲を言えば、ちょっぴりエピローグがもらえればな、って思いますけど。……猶予、みたいなものを。
(エンドロールが終わって、電源を落とすまで。クリアした後の平和な世界を歩くのは、勇者へのご褒美じゃない?)
ほんとに海の果てに声があるなら、近付きたいじゃないですか。お話したいじゃないですか。
……ぼく、あんまり先のことって考えてないんですよ。仕方ないもん。……なんて言うと、学習態度を咎められるんですけどね。
十埼・竜 2021年12月12日
……(にょき)(海を望む視界に、指でこさえたきつねを割り込ませた)
絶対にないなんて、ほんとに言い切れます?矛盾(パラドクス)だらけのぼくたちが?
憧れなら、憧れのまま、棚に上げちゃえばいいのに。飾ったらきれいですよ。
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竜城・陸 2021年12月16日
貰えれば、と思うならそう思っていればいいじゃない。
“できる”と思わなければ叶えられない、世界というのはそういうものだろう?
……おや、仕方ない、なんて。
そう言われると今俺が言われた言葉を返さなければならなくなるようなきがするけれど?
竜城・陸 2021年12月16日
(視界に割り込んできた手に、目を眇めて)
……その矛盾は、今だから許されるものだろう?
それこそ――君の言葉を借りるなら、エピローグにまで矛盾を持ち込んでしまうわけにはいかないよ。
元通りに成った世界が元通りに流れていく為には、僅かの綻びも許されないのだからね。
(無効票)
十埼・竜 2021年12月17日
……そりゃ、実際弱気だもん。(曖昧に、微笑む)
じゃあ、ぼくがここにいるのも誰かが想ってくれたんですかね。できる、って。
(手をひっこめて)
(自然に、ヘッドホンに触れて。)
十埼・竜 2021年12月17日
こんなおかしな世界は、今だけのお楽しみなわけだ。
……りく先輩、やっぱり、ぼく連れて飛んでくれません?(水平線を指さして、軽薄な声で。)
(無効票)
竜城・陸 2021年12月19日
おや、どうして“誰か”なんだい?
生きると決めるのは君だよ、そこに何人のねがいも入る余地はない。
(それこそ、)(思い尽きぬ限り死なないのが、“復讐者”であるのだから)
竜城・陸 2021年12月19日
そう、今だけ。言うなら――末期の夢のようなものさ。
生涯ただ一度しか見ることのできない世界。一度覚めれば二度と戻れない、そういうもの。
――いいよ? 飛ぶくらいならね。
さして周囲に影響を与えるものではないだろうし。
この海全てを氷にしてくれ、と言われたら、少し考えてしまうけれど。
(無効票)
十埼・竜 2021年12月23日
………………ない、かなあ。
余地。
(言いたいことはわかるけれど、腑に落ちない。そんな顔で、首を傾げる)
だってぼく、こうなる直前までには、しっかり諦めきってた、はずなんですよ。
(一年と、半分をかけて。)
十埼・竜 2021年12月23日
夢だってんなら、もうすこし都合よく進んでくれたっていいのにね。
ぼくの場合、軽く悪夢なんですけど。(沈痛な面持ちでヘッドホンを両手で押さえて)
……少し考えてはくれるんだ。即却下、かと思ったのに。(できるんだろうな、そこは今更、特に疑わない。)
十埼・竜 2021年12月23日
んじゃ、お言葉に甘えて……とはいえ、今は仕事中なので、また今度。
(立ち上がって、少し背伸びして、顔を覗き込む)
約束ですよ?
(無効票)
竜城・陸 2021年12月25日
あったとして、最終的に決めるのは君だもの。
諦め切っていたはずが誰かの言葉に影響された――なんていう明確な覚えがあるのならば、まあ余地があった、でいいのかもしれないけどね。
……大体、それを言うなら俺だってそうだ。
現実を知ってから四年と少し。もうとっくに割り切って、諦めたと思っていた。
竜城・陸 2021年12月25日
何もかも都合よく進んでしまったら、覚めたくなくなるかも知れないだろ。
(――少なくとも)(侭ならないことばかりの今でさえ、そう思ってしまいそうになるのだから)
それに、望みが全て叶う世界なんて、そちらの方が悪夢かもしれない。
竜城・陸 2021年12月25日
それはまあ、かわいい後輩の頼みとあらばね。
そうまでして叶えたいというのなら、吝かではない。
……まあ、それよりもっと現実的な手を考えたほうが、となるかも知れないけれど。
了解。約束……ということで。
歌のことのお礼もあるしね。
(無効票)
十埼・竜 2021年12月28日
………りく先輩には色々と共感しちゃうな、かわいいかわいい後輩としては。
もっとも、なんかスケール感にすごい差は感じるし……ぼくはドラゴンじゃなくて「恐竜」ですけど。(冗談、みたいな節回しで笑って)
……そうですねえ。
(醒めない夢を、選べない。そこに、声はないから。)
一生こたつから出たくない!って願ったが最後ですよ。おちおち冗談も言えやしない。
十埼・竜 2021年12月28日
ぼくが、今、手の届く現実があなたですよ。
(手を伸ばしてみせて)(ひら、と、目の前で振った。)
……さて、そろそろ戻んないとノイがキレるな……先輩はもうしばらく探検します?
(無効票)
竜城・陸 2021年12月29日
そう? ……余り差はないと思うけれどね。
だって、大切なのは当人の認識だろう。君にとってそれが大きなことだったのなら、大きなことなのだろう。
……大体俺の問題だって、余人に言わせれば大したことではないかも知れないしね。
目覚めたところで何も残らないとして、夢は夢だからね。
都合のいいことばかりでは……目覚めた時にどうしていいかわからない。
(もし目覚めなければ――)(なんて、想いを、かぶりを振って追い出して)
竜城・陸 2021年12月29日
もっといい現実も、そのうち見つかるかもしれないけどね?
(くす、と笑って)(ひらりと振られる手に合わせて、手を振る)
ああ、お仕事頑張って。
俺はそうだね、もう少しだけこの辺りを見ていくつもり。
あまり来ることのない場所だしね。
(無効票)
十埼・竜 2021年12月31日
……………今すぐの話じゃ、ないですよ。醒めるのは。
(醒めた先のことを考えるのはやめにしたい。吐息のような声音に、幽かに怯みを滲ませて。)
十埼・竜 2021年12月31日
ありがとうございます。先輩も、落っこちないように気をつけて。
じゃ、また!
(のんびりと、瓦礫の足場を辿って────やがてその白い姿も、紛れて見えなくなった。)
(+SIGN OFF+)
竜城・陸 2022年1月4日
……そのあたりは多分、君と感覚が違うんだろうな。
(いつ醒めるかわからない。そう思っている)(だって、いつこの命が絶えるかなんて、誰にもわからないから)
竜城・陸 2022年1月4日
……ん? ああ。大丈夫だよ。
(と、その言葉を証明するかのように、背中の翼を動かしてみせ)
ああ、ではまたね。
(その白い姿が見えなくなるまで、見送ってから)
竜城・陸 2022年1月4日
(西側)(広がる海を、一度、眇め見て)
(また、足を進めてゆく)
(+SIGN OFF+)