Blue Bard

【個】蒼い海を臨みながら

竜城・陸 2021年11月15日
豊饒祭の準備期間が始まって、書類の量もまた増えた。
それ自体は問題がない、好きでやっていることだ――が。

ごくごく個人的な事情で、ひどく息が詰まる心地がして。
そういうわけで、少しの間、人の目につかないこの場所に佇んでいる。

場所:
訓練区画・船着き場内 桟橋

書き込み可能:
#ルクス・アクアボトル
#竜城・陸




演出継続
2
1

竜城・陸 2021年11月15日
行為として可能かどうかと、それが思慕の対象に成り得るかは一致しないじゃない。
……答えがわかるには気持ちが動くしかないだろう?
(今のところそういうのはなさそうだから、と)

珍しいほう、ではあるんだ。
……まあ、ミサゴの苦労をしていそうな口振りからして、なんとなくその辺りは察せる気がするけれど。 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月15日
……俺が覚えているものが“本当に正しい姿であってほしい”かな。
最終的には全てがそこに帰結していてほしいんだ。

――と、言う割に、望まれなかったことを我侭で為そうとしているのが、“個人的な理由”。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月15日
そう? 体から始まる人間関係だってあると思うけど。
(当たり前のように、首を傾げて)

たぶんね。周りでは当たり前だったけど。
……あら、ふふ。失礼しちゃうわね、ミサゴってば。 (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月15日
…………、また、難解なことを言うのね。(む、と、眉を潜めたかと思えば)

つまり、貴方が見たいものは何?(なんて、えらく率直に聞き返した)
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竜城・陸 2021年11月15日
…………、どちらにしろ想像もつかないな。
(そうだろう、とも、違うとも言えなかった)(なにせ、多分、経験の上では相手の方があるだろう)(ゼロと比べれば誰でもそうだが)

ああ、いや、俺が勝手に言葉尻から想像しただけだから。
別にミサゴが何か変なことを言った……というわけではないよ。 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
帳尻を合わせて貰えないと、困るんだ。そういう話、かな
(“正しく”死ぬことができなければ――それは、“人”の証明にならないから)

……そのくせに、自分で帳尻を合わせようとしていないから。
俺にも自分がどうしたいか、よくわからなくなってきたんだよ。
だからとりあえず、「そうしたい」と思ったことからやることにした。これも、そのひとつ。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
――試してみる?
(と)
(明らかに冗談めかした、からかいの色を隠しもしない顔と声色で、笑ってみせて)

ふふ。どういう想像だって、別にミサゴも否定はしないと思うけれど。 (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
…………。(軽く、小首を傾げると)
やっぱり、私にはよく分からないわね。(あっさり、肩を竦めた)

分からないけれど――分かって、言えることが、一つだけ。
ねえ、顔を見せて?(とか、言いながら)(向き直って、手を、あなたの頬に伸ばした)
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竜城・陸 2021年11月16日
謹んで辞退させて戴くよ。わかったところで不毛じゃないか。
(小さく息を吐いて)
(冗談めかせた物言いに、緩く首を振って応じた)

……苦労がしのばれるね、全く。 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
だろうね。そういうものだと思うよ。
少し変わった考え方ではあるのだろうしね。(こちらも、肩を竦めてみせて――)

言えること――……ん、顔? ……どうかしたの。
(向き直れば、伸びてくる手が見えたから)(ゆっくりと息を吸って、奥歯を噛む)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
(そっと。その頬に、掌を触れて)
(じい、と、瞳を見つめて)

仮に、人に伝わりにくい理由だとしても――「そうしたい」と思ったコトをすることに、申し訳なさを感じる必要はないし、まして、溜め息なんてつくことはない。
それは、貴方がそれを許される立場にある、ということでもあるし。
貴方にそれを許すことに多くの人が同意している、ということでもあるけれど。
それ以上に――誰だって、そうでしょう。考え込むのなんて、それが誰かのやりたいことと衝突してからで十分だわ。

ただ、付け足すのなら―― (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
もっと胸を張って、笑って求めなさいよ。

貴方の話、半分くらいしか分からないけれど。
きっとその方が、手に入りやすいものじゃない?
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竜城・陸 2021年11月16日
――――、 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
……笑えやしないさ。
そう在るべき姿とはかけ離れた今の自分を、誇れやしないのだから。
(何も為さず、何も求めず、ただ、“人として死んでくれ”と)(そう望まれたのに)
(ただ息をしているというだけで、望まれた在り方を裏切り続けているのに――)

(――そう思っているはずなのに)
(眼鏡越しに見える双色から、目を逸らしてしまったのはどうしてだろう)

(見透かされたくなかったからかもしれない)
(言葉にしたのとは、逆の、思いを)

――でも、きっと皆にそれを許されているのは、知っている。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
――――そう。つまらないわね。
(と。言葉と裏腹に、おかしげに笑って)
(目を逸らした顔をそのまま見つめ、手も離さぬままに)

それが分かっていれば、良いといえば良いのだけれど。 (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
私も、何かしようか迷っているのよ。
実行委員で駆け回るのは気が乗らなかったけれど。賑やかしがてら、そうね、その日釣れたもので何か作るとか?
船乗りらしい料理も知らないではないし。

(と。しない、と一度口にした筈の話を、唐突に切り出して) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
それも、見たい?
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竜城・陸 2021年11月16日
ご期待に添えなくてすまないね。
……わかってはいるんだよ、ここで求められているのがどういう自分か、ということくらいはね。

でも――多分、今はまだそうはなれないと知っている。 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
――ああ、まあ、あちらは希望制だからね。
何かするのも強制、というわけではないし無理は――……、

…………、 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
……見透かされてるなあ。
無理はしないでほしい、とは建前上言うけれど、見たい。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
――ふぅん、なるほど。
ええ、それなら分かるわ。(ゆる、と、頷いて)

ああ、何も手伝わないとは言わないけれどね。
表に立たないなりに裏方の手伝いくらいはしているし(くすり、笑いながら、続く言葉を聞いて) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
ええ、いいわよ。
別に無理をする気はないけれど。それなら折角だもの、楽しむことにしましょう。

――でも。(ふと)(悪戯っぽく、瞳を輝かせ)
貴方が見たいと言って、私がそうするのなら、……そうね。少なくとも、気に入ったら、軽い礼の一つがあってもバチは当たらないと思わない?
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竜城・陸 2021年11月16日
……わかってもらえたならありがたいよ。
まあ、そこも含めて今後の自己課題かな……という気がしているんだ。

おや、それは助かるよ……全体の統率をしていると細部まで目を配るのはかなり骨だから。
(それこそ父上はよくやっていたものだな、などと思ってしまう――まあ、祭事の話ではないけれど) (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
ああ、折角だ。
気の赴くままに楽しんで戴ければ、俺としても嬉しいよ。
出す側としても、見る側としてもね。

――……と、そう来たか。
いいよ、なんでも……とは言えないけれど、その時は何かしらの礼はしよう。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
緑と青の合同行事――だものね。私にだって、晴れの日が上手く行けば良いと思う気持ちはあるもの。(なんて、言いながら)

――だぁめ。今、先払いがいいわ。
気に食わなかったらその分、返してあげるから。
(当然のように、そう言うと) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
(そっと、改めてあなたの頬に掌を這わせ)

(するりと、顔が正面から、近づいて)

(吐息の感じられるほどの距離。今にも重なりそうな、すぐ目の前にきた唇が、) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
――釣りに付き合って、陸。

私の船は目の前だもの。
気晴らしの休憩が1時間やそこら伸びたって、誰も困りやしないでしょう?
(そんな、悪戯なささやきを漏らした)
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竜城・陸 2021年11月16日
そう思って貰えるというだけでもありがたいことだよ、俺としては。
ああ、実務を手伝ってもらっているということも――だけれど。

うん? 先払い。
まあ、それは勿論どちらでも―――― (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
(近づいた分の距離を離せなかったのは、既に彼女の指が頬に触れていたから)
(万が一にでも傷つけるわけにはいかない――と、魔力の制御の方に注力していたから、で)

…………、 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
………………心臓に悪いことをしないでくれ。
前も言ったかもしれないけれど、俺、君を傷つけるのは本意じゃないんだよ。

(思わず目を閉じたまま、まったくもう、と息を吐いて)……釣りは、うん。付き合う、けど。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
前にも言ったかもしれないけど、私は別に気にしないわよ?

――なんて、割り切れれば苦労はないか。
ふふ、ごめんなさいね。
(なんて、悪戯っぽく、口では殊勝なことを言って笑いながら、)

ただ…… (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
この距離で目を閉じるのは、続けても良い、ということ?
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竜城・陸 2021年11月16日
俺が気にする、というのも繰り言になると思うけれど。
“竜”としての在るがままなんて、俺にとってこれ以上受け入れがたいものも―――― (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
ダメに決まってるでしょう??
あのね君はもう少し自分の見目が麗しいのを理解……しているからこうなのか…………

とにかく、ダメだからね。君の身に何が起こるかわからないし。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
(ちゅ、と)

(軽い音と、感触) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
(……が。唇、ではなくて。あなたの頬……といってもだいぶ口に近いあたりだったけれど――に、残されて、離れていく。指先も今度こそ離して) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
何も分かっていないとか、触れる気もないのに口先でからかっているだけとか、――そう思われるのは、心外だわ?

(くすりと、笑う。――それは、仮に何処かが凍りついていようが、そうでなかろうが、何も変わりのない笑み)
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竜城・陸 2021年11月16日
(幸い――と、言っていいのかはわからないが、目を閉じていたから)

(ほとんど口許と言っていい箇所に何かが触れた、というのを認識して)(それが何であったかを理解するのは)

(彼女の唇も、指先も、すっかり離れてからだった) (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
(驚いて上体を引くのと同時に、思い出したように急激に噴き出した冷気を帯びた魔力は、体感温度がひどく下がったなと認識させる程度ではあったかもしれないが)
(彼女の身体を凍らせることはなかったかもしれない)

(――が、)(爪先が触れていた海面はしっかりと凍ったし、) (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
(――――竜の瞳から零れて、頬を伝い落ちた雫も、)

(そのまま、頬を伝う中途で凍っていた)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
(――りん、と、鈴の音が鳴る。いつのまにか尻尾の先についていた、乳白色のベル。魔力の籠もった音色)

(熱と冷気の扱いは、このサキュバスにとっても得手なこと。力の差こそあれ、自分に故意に向けられたわけでもなく、予想も出来ていた、そして何より、既に十分に抑えられていた冷気を受け流し、広がる影響を多少抑えるくらいのことは難しくもなく)

(だから特に、その光景そのものに驚きはしなかったのだけれど) (無効票)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
…………、……嫌だった?

快くなかったのなら、謝るわ。

(そう問いかける表情は、静かなもので)
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竜城・陸 2021年11月16日
(緩慢な動作で、指が自分の眦に触れて)
(そこから、凍った涙のあとを伝うように頬へ)

(ぱきん、と呆気なく砕けたそれが、ぱらぱらと落ちる)

…………、 (無効票)
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竜城・陸 2021年11月16日
……ごめん。
ああ、いや、……このごめん、は、不快だったとかそういうのでは、なくて。

……人間って、あたたかいものなんだな、って。
思っただけで。

(当たり前みたいな、そんな事実さえ、)
(生まれてこのかた、知らずに育ったから)

(触れてはいけないとわかっていても、)(――痛いほどに嬉しいと思ってしまう)

だから、君が謝ることは何もない。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
――――そ。

なら、そうね。謝る代わりに。 (演出継続)
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
ごちそうさま。
(ちろ、と、舌を出して)
(悦びの精神エネルギーを糧とする生き物は、目の前の姿と言葉に、それがまるでなんでもないことのように微笑を返して、立ち上がり)

日が沈まないうちに行きましょうか。ちゃんと自分の竿は持っていて?
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竜城・陸 2021年11月16日
――……。
(大袈裟に気を遣われなくてよかった、と思うべきなのだろうけれど)
(その割にはなんとなく、どうにもすっきりしないような、そんな感覚だった)

(深く、呼吸を一つ) (演出継続)
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竜城・陸 2021年11月16日
(それで、何事もなかったみたいに、周囲を侵す冷気はなりを潜めた)

ああ、いつも持ち歩いているから大丈夫……うん、(大丈夫。呟いて)行こう。
……もうしないでよ、ああいうことは。
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ルクス・アクアボトル 2021年11月16日
どうしようかしら。守る自信がない約束はしない主義なの、私。
でも、努力はするわ。――貴方に嫌われたくないものね?
(なんて。やっぱり、からかっているのだということを隠しもしない口調で、くすくすと笑いながら)

(ええ、なら行きましょう、と)
(「縄張りの中でくらい身勝手に振る舞うべき」とそう唱えた、己の縄張りへ向けて、歩いていった)
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竜城・陸 2021年11月16日
…………。
(隙を作らないように自助努力すべきだな、と悟った)

(頷いて、立ち上がる)
(――指が無意識に自分の頬を触れかけて、)(今度こそ海面をくまなく凍らせてしまいそうなので、やめて)

(そのまま、酷く緩い足取りで、彼女の後を追って行った)
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