【個】ジャスト400 Blood donation
リップ・ハップ 2021年11月14日
『いつでも来な』
『そしたら今度声かけるから』
とんとん拍子にテンポよく、あっさり結んだお約束。
こんくらい気軽でもいんだよ。献血って。
こうして今日も広がる愛。
ししし。リップちゃん広報なってほんとよかった。
#狐坂・香風
#リップ・ハップ
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リップ・ハップ 2021年11月14日
んじゃここ、腕伸ばして置いてね。
(用意した採血台。肘を乗せてと手で示す)
(保健室。清潔な部屋、医薬品の微かな香り。レザーマスクの少女は準備を整えて)
(脇には器具の用意。目の前にはベッド――リラックスしてもらうようにとそこに収まってもらった、供血者の少女の姿)
狐坂・香風 2021年11月14日
痛くしない?ほんっとーに痛くしない?
(献血するとお菓子がもらえるという噂にまんまと釣られた少女。
初めての献血。目の前にはとがった針。
ここに来てなお覚悟が決まっていなかった)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(手にした駆血帯、彼女の二の腕に)
痛くし………、
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(きゅっと巻き、ほんのり強く締めて)
………ません。
ししし。じょーだんじょーだん。
別に痛くしようと思って痛くする奴居ねいって。
どれどれ。
(肘窩部。肘の裏。採血針を指すことになるそこで、指が静脈を探す)
狐坂・香風 2021年11月14日
ひぃっ
(と声をあげつつ駆血帯をきゅっと巻かれ)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
よかったー。リップっちも人が悪いし。
(冗談かとほっと溜息をつく)
やっぱ手慣れてんね。
いつもやってるの?
リップ・ハップ 2021年11月14日
(穿刺する先を決めて)
お陰様でね。献血来てくれっ子、私が最初思ってたよりも居んだ。
嬉しーかぎりよ。
(ざかざか。ぬーりぬり。二度に分けての消毒)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(消毒液が乾くのを待ちながら)
あとほら、自分の点滴とかね。
あれはまた勝手違うけど、針は刺し慣れてんぜ。
(手袋をはめた手で、採血針スタンバイして)
んじゃチクっとしますよー。
(お決まりの文句を口にした)
狐坂・香風 2021年11月14日
お、意外といるんだ献血来てる子って。
腕利き広報じゃん。
(消毒された所がひんやり心地よい)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
(そして針が準備され)
チクっとはしなくていいかなー……しなくていいよ?
(怖い。でも気になる。でもでも怖い。
固定されていない右手で目を隠しつつも、隙間からはちらちら様子を伺っている)
リップ・ハップ 2021年11月14日
まーね。
って言いたいとこだけど、こればっかはホントみんなのお陰。
ポスター作んの手伝ってくれた子もそうだし、オッケー出してくれた団ちょもそうだし。
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(針の向きを見て、進入させる角度を整えて)
はいちくー。
(有無を言わさず、針を刺す)
(例えば本当に、ガチガチに緊張して身体を強張らせたりしていたら違う手順を踏んだかもしれないが)
(そこは観察から平気だと、むしろこれくらい全然大丈夫だろう、と)
狐坂・香風 2021年11月14日
うわぁぁ!
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
……ってあれ、思ってたほど痛くない?
なんだもー、おどかさないでよ。怖がって損したじゃん。
(脅かしてない)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
でもま。周りの環境もあったにせよ、リップっちが宣伝して歩いてなかったらそんな広まってなかったと思うよ?
なんかねー、してみてもいっかなって思っちゃったんだよね。
ここ来る前は血抜くなんてやだなーって印象しかもってなかったんだけど。
リップ・ハップ 2021年11月14日
その辺に指ぶつけるほが体感よっぽど痛い位じゃね?
(狙い通りに針は血管に触れ、その証に逆血を確認。そこからじわりと、血管の中にしっかりと針を進めた)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
ししし。うれしー事言ってくれんじゃん。
こりゃ香風のこと丁重にもてなして、やってみた感想友達に広めてもらわなきゃだ。わはは。
リップちゃんがんばりまーす。
(てきぱきと手は動き続ける。今度は針を抜いて――二重構造の内側、金属の針を抜いて外を覆うプラスチックの筒、カテーテル針を残す)
狐坂・香風 2021年11月14日
うちはねー、お菓子くれると働くよ?
でも、もらった分だけね。
もらった分動くと止まるから、また新しいの足してね。
お金入れると動く遊具あるじゃん。あれと一緒。
リップ・ハップ 2021年11月14日
(残した針が動かぬようにテープでばっちり固定して)
現金と取るか。扱いやすいと取るか。
腕、ちょっちくらいなら動かしても平気よ。
10分か、長くても15分くらいかな。
(金属針ならいざ知らず、肘の曲げ伸ばしもカテーテルの針は柔軟に対応する)
(そして採血バッグを接続。彼女の腕からバックへと、いよいよ血が流れていく)
狐坂・香風 2021年11月14日
そんなちょろくないよー。
美味しいのじゃないとすぐ止まっちゃうし。
(けらけらと笑いつつ)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
そのくらいで終わるんだねー。
もっと長いと思ってたし。
(と、流れていく血をまじまじと見つめて)
……血の色普通だわ。良かった良かった。
緑とか青とかじゃなくて一安心。
リップ・ハップ 2021年11月14日
その辺きっちりしてんのは信用勝ち取れんぜ。
例えお菓子だろーとね。ししし。
(言い換えれば給料分の仕事はする、ということで)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(進む先の採血バッグはベッドの下、足元、秤の上。過不足の無いよう重さを量る)
そりゃそっしょ。
緑とか青なら肌の色違って見えちまう。
なんか違う気でもしてた?
(おかしなことを言うな、と小首を傾げた)
狐坂・香風 2021年11月14日
あー、まるほど肌の色。
いやねー、尻尾とか耳とか生えたのここ最近だし、身体能力はあがるわ魔力も使えるようになるわで、ちょーっと不安はあったんだよね。
リップっちは刻逆の前も点滴で生きてた系?
リップ・ハップ 2021年11月14日
あー……ね。
んじゃばっち、真っ赤な血を目に焼けつけてけ。香風の身体に流れてるもんだよ。
(種を跨ぐような明確な体の変化、それは自分には起きなかったものだ。ちょっとの不安とはいえ、それさえ察するに余りはある)
(ゆらん。ゆらん。採血バッグを揺らす。溜まっていく血と、中に収められている抗凝固剤とを混和させるためだ)
そ。もう何年も前からね。
(いつからだっけかな、なんて思い出すように独り言ちて)
狐坂・香風 2021年11月14日
うん。こんなんなってもまだ人の血なんだなーって焼き付てけくわ。
(まじまじと自分の血を眺め)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
にしてもそれだとほんと意思つよつよだねー。
何年も点滴だけだと、口寂しくなってうちなら何か食べちゃいそ……
どんだけ美味しいのって話しだよね。
リップ・ハップ 2021年11月14日
リップちゃんの意思の硬さ、見習ってもいーぜ?
……さーね。どんだけ美味しんだろ。
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
美味しいといーよね。
こんだけ待ち望んで、……待ち望むから美味くなるもんもんでもないけどさ。お腹空かして、空腹ってスパイスはどちゃ盛だ。
期待しちまうし、外れて欲しくねいなっては、思っちまうよね。
狐坂・香風 2021年11月14日
確かにお腹すいてる時に食べる美味しいものは最高に美味しいよね。
あれなんなんだろねー。
(うむむ……と悩み)
ってか食べたことないのね。
そんなに手に入んないんだ。
よくもまぁイメージだけでそこまで我慢できること……うちには見習えないかなぁ。
リップ・ハップ 2021年11月14日
ま生徒会選ばれっくらいだから。
手に入らないまま終わったりしたらそんときゃ笑ってくれな。
(入れ込み具合は十分認識している。"傍から見れば"、その度合いが常軌を逸していると言えるくらいなことも)
ど? 体調、なんか変なとことか無い?
(淀みなく進む採血。見る限りは問題なく、見えない部分である彼女の身体の内を問うてみて)
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
手伝える事あったら言ってね。
手伝って手に入るものなのかもよくわかんないけど。
でもま、どうせ笑うならみんなで笑った方が楽しいよきっと。うんうん。
(無効票)
狐坂・香風 2021年11月14日
体調の方はー……
(確認されて、少しばかりうーんと悩み)
なんともないから大丈夫そ?
いっぱい食べていっぱい動いてるからね。
足りない時はいつでももってくといいし。
リップ・ハップ 2021年11月14日
そ?
んじゃなんかあったら相談乗ってもらうかもな。
ならよし。香風、身体健康的だもんな。男が黙ってねい肉付きだぜ。わはは。
……こっちの方もばっちり。外してくね。
(規定量を目盛りが示す。駆血帯を取り去って、ぺりぺりとテープを剥がし)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月14日
(アルコールの染みた綿を宛がい針を抜く。そのまま創口に被覆材を張って)
はいここ抑えといて。
狐坂・香風 2021年11月14日
あはは。
今んとこみんな黙ってる程度な肉付きだよ。
あまっても値引きシールは貼らないけど。
(言われるままに抑えて)
香風さんはいつでも暇してるから、気軽に声かけるといいし。
献血初体験のお礼にお安くしとくし。
リップ・ハップ 2021年11月14日
おーん? 見る目無いんじゃねいの、男子どもー。ししし。
はいこれ。
(赤色に満ちた採血バッグ、手にして彼女に見せる)
今日香風が提供してくれた愛だぜ。
狐坂・香風 2021年11月15日
この学校可愛い子多いしねー。
リップっちもそうだし。
普通の女子中学生じゃ勝てない勝てない。
(まだ喋るし)
狐坂・香風 2021年11月15日
てか愛か。
愛の献血っていうもんね。
愛かー。深いなぁ献血。
1回じゃわかんないわ。
愛を知るためにもまたやろっかな。
リップ・ハップ 2021年11月15日
そ。
尊いもんだぜ。すんごくね。
これが誰かの命に繋がる。助ける。
(無効票)
リップ・ハップ 2021年11月15日
んじゃ香風またやりたくなっちまうアレ。持ってくっから。
休んで待っとき。
(手にしたバッグを保管しに、レザーマスクの少女は歩いていく)
(まだ喋るし)
リップ・ハップ 2021年11月15日
(程なくして帰ってくると、小袋のお菓子が幾つか、採血バッグの代わりに手にされていて)
(香風を十分休ませるまで、女同士二人で話したことだろう)