【個別】放送終了後の、おまけ
十埼・竜 2021年11月14日
「────ではまた明日の夜も、このチャンネルでお会いしましょう。
おやすみなさい!」
エンディング曲が滑らかにフェード・イン。
カフを下げて、一息。ヘッドホンジャックを外し……
……………なんか今変な音しなかった?
#鬼叉羅魏・アンジェリカ
#十埼・竜
0
十埼・竜 2021年11月14日
(窓枠から頭が引っ込む)
(暫くして)
(廃灯台の重い扉が開く音と、「どぉぞぉ」と、いつもよりも少し低い声がした。)
(扉を潜れば、年代物の石油ストーブがごんごんと火を焚いている。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
だーめですよ。急に邪魔したらその分、急に竜が……DINOが減っちゃうじゃないですか。それは、だめ。ファンにぶち殺されますね。
(ひっこんでいくのを見送って、 きょろりと周囲を見渡す。夜。海。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(そのうち招かれる音が聞こえると、近くに置いてあった袋を拾い上げてとっとこ向かい)
(♪)
(扉をくぐり、中を見渡すように一回ぐるっと回って)
おっ。いーですね、いーですね。雪国みたい。
(見つけた熱源に吸われていく)
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
……そんな過激なファン、いませんよ、ウチには。
(けれどそう言われるのはどうにもむず痒くてくすぐったい。くすくす笑う。いつもの異形のヘッドホンに、ちょっと着込んだ私服。近くで見れば、両手指にはぐるぐると包帯を巻いて。)
ストーブ大変なんですよ、全体あっためるの…冬の夜は冷えて…夜通しつけてるわけにもいかないし、
だから寝床は、寮生活することにしまして。
(前みたいに、部屋の奥の放送局へと先導する。ふと振り返って)コーヒー飲みます? それくらいなら出せますけど。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
わっかんないですよ、そんなの。
誰に何を思われてるのかなんて。
(今このときも燃料を食いながら働いているストーブに、そーなんですねえ、と頷いて)
(ちょっと名残惜しげに立ち上がってまたついていく。)
飲みます。砂糖いっこ。
……喧嘩でもしたんです?そのサンマ寮で。
(いつかラジオで聴いた、寮でサンマを食った話で記憶していた)
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
ウチ、エンタメじゃなくてインフラ目指してる局なのに……先輩が言うなら、そうなのかもだけど。
そうそう、最近はちょくちょく、聴いてるよって言ってくれるひともいたりして。……そういうの、嬉しいもんですね。
(放送局の中、ガラスの向こうの放送ブースの方がテーブルが広い。そっち座っててください、と手で指し示して。)
十埼・竜 2021年11月14日
(かちゃかちゃ。)ノイ、コーヒー残りあったっけ。……ああ、それそれ。
(こぽこぽ)カップは……まあ、これしかないよなあ。
(甘くて香ばしい、いい匂いが漂い始める。)
十埼・竜 2021年11月14日
(少し古びたコーヒーマグが二つ。足元をモーラットがもちもち、背中にクッキーの箱を背負ってついてくる。)
……サンマ漁???(してませんけど?って顔)喧嘩っていうか……うーん、喧嘩、かも、知れない……?(ことん、マグを置く。どうぞ。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
へえ、よかったじゃないですか。(こちらも嬉しそうな声が出る。)
……ン、
(一歩躊躇うけれど、家主が良いというなら。ブース内へと遠慮なく踏み入って)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(なんとなく、テーブルに寄りかかったまま準備する様子を見ていた)
???(そうなの?って顔)かも、しれない?
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
(テーブルの上のマイクやらカフボックスを退けて、真ん中にクッキーの箱。)
(どっちもお砂糖一個入り、ミルクはなしのコーヒーが入ったマグは、はじっこがちょっとくすんで色づいて、多分お揃いだった柄も随分薄れている。)
(モーラットがもぁぁ、と眠そうな鳴き声を上げながら、テーブルに飛び乗って来た。)こら。(どける。)
……座りませんか?
十埼・竜 2021年11月14日
……うーん。(包帯巻いた手では滑りやすくて、マグの扱いには慎重になる。指先をじんわり暖めながら)ぼくは……なんというか、癇癪起こした末に結構、全力でいったんですけど。それって、ぼく的には喧嘩だった……ような、気がするので……
したことないんで、わかんないんですよ。口だけじゃない、喧嘩、ってやつ。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(退けられノイを眺めつつ)
……なんか、誰かに聞かれちゃいそうな気しないです?
(マグを手にして、一口)
(それから、こういうプリントではなくて年季が入っているんだと気づいて、柄を指で擦る。)
……まー、あんまソッチ系にも見えないですしねえ。
勝ちました?
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
あはは、ちゃんとマイクは切ってますって。横に退けましたし。……まあ、ここに座るとヘンな感じするのは確かですよね。ぼくはもう慣れましたけど……
(マグに口をつけて)(わずかに「にが」って顔をした)(早速クッキーに手を伸ばす)
十埼・竜 2021年11月14日
(勝ちましたか。……ぼくは、)(勝利条件を定めていなかった。)
(聞こえれば、勝ちか。伝わればそれで満足か。……その先の変容を、望んだのか。)
……勝てませんでしたねえ(低い声で呟いて、咳払い)逆に助けられました。
多分向こうにとっては、喧嘩でもなんでもなかったんですよ。
………………先輩って、喧嘩とか、するんですか?(「噂」は、いくらでも転がってくる)(けれど。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
お、さすが(少しだけ歪んだ顔を見て)……そっちは、飲み慣れてない?
(不思議そうに首を傾げる)
(勝てなかった、と言う顔を、更に見る。じっと。)
……ン?ああ、まあ。よく売られますし。
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
…………(ぽりぽりクッキー齧りながら、ばつの悪そうな顔)
……いつもはもっと牛乳入れちゃうんで。これ、思ったより……苦かったなって……(正直に白状した。)
でも、たまに飲みたいじゃないですか。なしのやつ。(おなじやつ。)(……父さんにも同じことを言って、笑われた気がする。)
十埼・竜 2021年11月14日
……先輩に喧嘩売るひとって。
何を考えて、そんなこと、してるんでしょう。
(じっと、穿つような視線を、コーヒーマグでやりすごしながら。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
なるほど、そーゆー気分。
(ふ、と笑って)
(マグをそっちの方に置き、椅子を手にテーブルを回り込んでいく。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
何考えてんでしょうねぇ。単に私がムカつく、ってのも結構ありますけど。自分の力を確かめたいとか、私の腕を確かめたいとか、コレ(首に下げた結晶を、揺らして)が欲しいとか。
(引いてきた椅子を、竜の側に置いて、座り)
……後悔してます?そういう、口だけじゃ済まないことをしたの。
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
……(そういうこと言った後ですぐとなりに座られると)なんでこっちに……(力なく、文句をぶつぶつ)
十埼・竜 2021年11月14日
……ムカつく、だけなら、関わらなきゃいいのに、って。
(首に下げた結晶は、学園の「番格」の証。それを背負えるほど、それを守れるほどの、強者のしるし。)
(強度の保証されたサンドバッグ。……生易しいものではないんだと、判ってはいるけれど)
(ただ楽しそうにサボって、遊んで、歌うような人なのに。)
それで。先輩は、イヤじゃないんですか。確かめる、だとかで、喧嘩になるの。
十埼・竜 2021年11月14日
…………どうでしょう。悪かったなって思ってますよ、相手に。
もっとうまいやり方があったし、最初からそんなこと言わなければ(包帯まみれの手をぐー、ぱー)平和だったんだろうなって。
……でも、不思議と、個人的にはすっきりしてるところもあるんです。
だから、これは後悔かって言われると、違うな……って。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
いーじゃないですか。それにほら、近い方が出す声も小さくて済むでしょ(肩をぶつけて絡みにいく)(おらっおらっ)
竜は賢いですねえ……。
そーなんですよ。そのとーり。でもね、それが出来ない駄々っ子が世の中には居るんですねえ。
それを買っちゃうよーな、ろくでもないのも。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
んん……(いやじゃないのか、は、答えあぐねて)
コレを持つのは、自分で決めたことですし。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
名前も知らないやつが急に殴ってきたらそりゃムカつきますけど。うちのクラスの子なんかは可愛いですしねえ。
(ううむ、考えながら話し)
(ちら)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(答えを聞くと、意外そうに)ふうん。
うまいやり方、ってのは?
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
うぉあ、うぉあっ熱っ!!(肩ぶつけられたついでにちょっと手にコーヒーがこぼれた。包帯に茶色い染みがこさえられる)
(……咳払い)まあそうですけども。(軽く風邪でもひいたみたいな、少し低い声で返す。別に喉に負担が、ってこともないんだけれど、安静にしたいのは確かだった)
十埼・竜 2021年11月14日
(こんな質問に、真剣に考えてくれる。整った横顔が思案気に眉を寄せるのを、ちらちらと横目に)
……買っちゃうんですか。先輩。わざわざ痛い思いするのに。
十埼・竜 2021年11月14日
…………それこそ、言葉で収めるやりかたでしょう。うまく、大人みたいに(ぼそぼそ呟きながら、古いマグカップを、見つめる。……こっちは父さんが使ってたやつだ。)伝えられていれば、良かったのかも知れない。
(目を伏せた)ガキなんですよ、全然、ぼく。駄々っ子だし、賢くもない。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
あっ(やべっ)
(反省の意を込めて肩をさする)……だ だいじょぶですか
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
買っちゃいますねえ。ムカつくんで。
(ムカつくから、なんて理由で売られたものに関しては、大抵そうだ)
そりゃ痛いのが大好きってわけじゃないですけど、……結局私も、どうしようもなくて、ろくでもないんで。
立場があるんで、学校じゃ相手は選んでますけども。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
……。
私、竜はそういうことをしたら後悔するのかと思ってたんですよね。
正しいやり方をちゃんとわかってて、それができるやつだって。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
でも、正しいやり方がわかってて、そうじゃないことをして。
それでもどっかすっきりしちゃった。
……おんなじですね。
(ちょっと楽しげに、ふふ、と笑い声かこぼれて)
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
(すそそ)大丈夫です(さわさわ)だいじょぶ……!!!
(むしろそっちのほうが大丈夫ではないです)(言えねえ)
十埼・竜 2021年11月14日
……(そういえば“推し”も言ってたなあ)(因縁つけられたらそれはもう縄張り争いなんよ)
(そして退いた側は、しばしば、逃げ続けることになるらしい。)
(自分のことをろくでもないと呟く声に、反射で抗いかけて)
(その横顔を見て、嘴をひっこめた。)
十埼・竜 2021年11月14日
……意外とぼく、高く買って頂いてましたね?
でも、ぼく自身、絶対後悔するんだと思ってました。
だから、絶対手を出せない。ああいうのは、ぼくとは違う世界で生きてるひとたちが、ぼくと違う次元で起こしてることなんだ、って。
声と、声を、繋いでいられたら。……ぼくのできることって、それで全部で、いいじゃんって。十分すごいんだから。
十埼・竜 2021年11月14日
でも、声の先に。
触れるものがあって、触らないとわからない相手とか、自分の形があって。
……それを確かめたい気持ちってのは、正しいとか理屈とかじゃないのかも。
十埼・竜 2021年11月14日
…………そういうの、おんなじなら、やっぱりぼくは後輩ですね、先輩の。(子供みたいに、微笑む)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(無邪気な笑顔と言葉を向けられて)
――……。
(頭、……白い輪っかに当たらないように、手を伸ばす。)
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
(手を、目で追って)
…………ひぁっ
(もはや自分以外が滅多に触れないところだ)(声は裏返るしびくってなる)
え、えっと、あの。
(色の抜けきった、氷みたいな髪が、さらさらと揺れる。その下で群青の瞳が、思いっきり動揺していた。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
(驚いているのも困惑しているのも伝わるけれど、退けられないので。 髪を指ですいて、そのまま撫でる。)
…、……。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
……、
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
……。
(視線を逸らして、戻して)
(自分の中で何かを咀嚼して、飲み込んだらしい)
いやですか。
(無効票)
十埼・竜 2021年11月14日
(人に触れられるのは、気持ちがいい)
(病室で、こうしてくれる手を、ずっと待ってて)
(叶わないならせめて、手を握ってくれるだけでも)
(あの時は、結局――――)
十埼・竜 2021年11月14日
(ぱちり、まばたき)
…………いや、では、ないんですが……(頬を赤らめた上目遣いで)(何故ちょっと顔を背けたり謎の納得げな雰囲気を醸し出したりなさってるの!?)
………なにごと、とは、思ってます。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年11月14日
……。(なにごと)(うーむ)(また目を逸らす)
(彼の言葉と笑顔に思うことはあったのだけれど。それを伝える言葉が見つからなかったので)
……愛情表現。とりあえず。
(■)
十埼・竜 2021年11月14日
と、とりあえず……とりあえずかあ……(愛情表現……愛情!?)
十埼・竜 2021年11月14日
(もぁ……)
(足元でモーラットが曖昧な寝息を立てている)
…………。
十埼・竜 2021年11月14日
……甘んじて拝領いたします。(毛づくろい)(という言葉がどうしても頭を過ってしまったのだ)(それなら、まあ、お気の済むまで。)
あ、そういえば、先輩って修学旅行……
(冬に差し掛かる夜は、長い。……とりとめのないコーヒータイムは、暫く続く。)
(+SIGN OFF+)