【個】南国駆ける虹の空
シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
修学旅行も終盤、ハワイ。
南国にダイブしたのは理由があった。
世界が広いから。
ちっぽけだから。
そんな子を、ただ見ているだけなんて出来るはずもなく。
手を掴み、顔を見て誘った。
『虹を、見に行かないか?』
#シエロ・ラヴィオン
#咲樂・祇伐
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
(南国、ハワイ──を模した電脳世界。ダイブ完了と共に、南国らしい半袖シャツにジーンズ、帽子。さらにはサンダルである。着地したのは、さて、ビーチ近くの道路だろうか。)
さて、さて天気、は。
(時間予報を見る。──よし、ビンゴだ。南国ハワイは天気がよく変わる。さっきまで晴れていたと思ったら、唐突に雨、そしてまた、晴れるのだ。)
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
(はわい。南国──遠い世界。絵本の中でだけみたことがある──。そんな世界に往くならば、如何なる服装が良いのやら。悩んで、悩んで、迷って、惑いながら飛び込んで──今に至る)
(ふわり、南国に春が舞うように紅が靡いた。選んだのは、あかい花のサマードレス。似合うかは別として、赫は好きな色だから──とんと降り立ったのは約束の方が待つ場所、の近くだろうか)
ま、間に合ったでしょうか……場所は?(あっている?きょとりと不安そうに辺りを見渡して)
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
(サングラス何かも付けてみる。──うん、似合わない。親父みたいな大人じゃなけりゃ、様にはならないかと外す。)(そして待ち合わせ相手は、ときょろきょろ見渡し。)
あ、いたいた。… 祇伐、しーきー、此処だよ。
(呼びながら手を振り。サマードレスに身を包む様を見て、ははぁと眼を丸くして。)
似合ってるね、…うん、綺麗。
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
(そわそわと、落ち着かない様子でお守りとして持っているカラスくんをぎゅうと握った。
不安そうに、見渡してから──耳に届いたその声に、安堵を浮かべて微笑んだ)
シエロさん……!
よかった、あってて……ごめんなさい。待たせて……しまいましたか?
(そのまま、てててと小走りに傍へ。
彼がくれた言葉にきょとんと柘榴の彩を瞬いてから、同じく柘榴のように赤くなったかんばせをそらした)
あ、ありがとう、ございます……変じゃなくて、似合っていて、よかったです。
シエロさんも、とっても素敵ですよ。制服でない姿も……新鮮です
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
いいや、今来たところだよ。
…───さ、お手をどうぞ、お嬢様?
(手を差し伸べながら、満面の笑みを見せる。明らかに不安が見て取れる様を感じ取ったから、少しくらい道化を演じても良かろうとも。)
なんて、ね。
いやいや、普段着だけど、そう言って貰えて何より。しきもホント良く似合ってるよ。…スタイルも良いし。
(くつり、と意地悪く笑う。相手の真っ赤な顔を見つめると、少し悪戯もしたくなる。)
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
お手を……(円い瞳が、さらにまん丸になって、はたはた瞬いて。意味を理解したならば。そろっとその指先のひとひらに、触れようとする)
も、もう。シエロさんったら……!そ、そんなことないですっ……(真っ赤なかんばせはそのままに、こんと小さく、咳払い)
そ、それよりもっ。
今日は、虹を観に行くのでしょう?
(虹。夜の虹を。そんなものが、誠に存在しているのか──好奇心ばかり、掻き立てられて)
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
(指先をそっと掴むと、壊物に触れるように指を絡めよう。温もりを相手の素肌に伝える様に。)
いいや、僕はそんなつまらぬ嘘は言いませんよ。
思うがままに言葉を紡いでいるだけです。
(ふ、と唇から息が漏れる。真っ赤な其の顔を見るだけで、今日は何か満たされた感がある。)
ええ、…どうやら少し前に雨が通り抜けたようなので、チャンスはかなりありますよ。
(飛行ユニットを呼び寄せ、空を見上げる。)
さて、飛びますか?…なんなら、お姫様抱っこで飛びます?
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
(ぴゃ!とはねるように翼がひろがった。優しく握られたゆびさきと、伝わるぬくもりに、あわわわと忙しなく翼が、開いたり閉じたり落ち着きがない)
そ、そうなのですか?
シエロさんのお心からは、ロマンスが溢れているようです。
(娘は正直、兄以外の異性と接することにもなれていない。おめめがぐるぐるしそうになっていた時、胸の内で「シキ、しっかりしなさい」という声が響いた気がして──)
雨、が。
それは丁度いい、今が好機ですね!シエロさん!
(いきなり、しゃんとする)
え、これは……空を飛ぶ機械ですか?
おひめ……だ、大丈夫です、そんな、シエロさんのお手を煩わせるわけには……私は重いですし……翼もあるので、飛ぶことはできますよ!
(まかせて、と強がる)
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
(羽根が広がるのを見て、おやと眉を跳ね上げる。手を優しく包み込みながら、軽く引いて見せようか。)
はは、あまり似合わないと言われますけどね。
まあ、美人相手に少し舞い上がってるのかも知れないな。
(落ち着いて、と苦笑いを浮かべる。深呼吸、深呼吸と促す。)
ああ、背負って飛ぶんだ。
(ドッキング、と背中に装着。いつでも飛べるとばかりに、ガスを噴射。)
はは、気にしないで良いのに。疲れたら何時でも甘えてね?
(行くよ、と。熱を放射し、浮遊。そのまま空へと飛び行こうとして。)
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
(また困らせてしまっただろうか、と案じながらもその仕草に安堵をおぼえて)
そうかしら?
私はとっても素敵だと思いますよ。
まだ虹をみていないのに、こんなに嬉しいですから……(舞い上がっているのは、きっと。私の方だ。促された通りにひとつふたつと深呼吸をする)
わぁ……!シエロさんの翼、なのですね?こうして飛ぶつばさは、はじめて……
(感激したようにその様子を見守って、かっこいいです!と無邪気に微笑みを浮べる)
はい。その時は遠慮なく……今のお言葉を後悔なさらないでくださいね……?
(そんなふうに笑って見せて。花浮かぶ翼を広げたならば、彼の後を追うだろう。飛翔──空を飛ぶのは、すきだ)
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月6日
(首を緩く傾げ、笑顔を向ける。大丈夫、と手を包みながら、軽く上下に振って見せようか。)
結構、大いに結構。
折角外の世界に出たんだから、良い思いをして貰いたいからね。外は広大だけど、意外と簡単に踏み出せるものなんだ、と。
(相手の手紙から知った不安、そして恐怖。その影から、光へ引っ張れないかと考えもしたから。)
ええ、機械仕掛けの翼なんです。
(ひゅん、と風を切りながら、空へ、空へ。どんどん上昇しながら、家屋を、ビルを越えて行く。)
後悔なんかしないとも、言ったことは守るよ?
(高く、高く。雲に手が届くかどうかまできて、制止。きょろきょろ、周囲を見渡して──)
方角、は、と…。
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咲樂・祇伐 2021年11月6日
(手を大きく振られれば、そうと細められた双眸が大丈夫、とかえすように笑みをかたどるだろう)
外の、世界に──はい、そうですよね(見上げる空は、はてしない。例えばこれが幻想の世界であったとしても──世界には、嘗てはこの光景だって、あったのだ)
踏み出すのは、恐ろしいけれど……でも、怖くはありませんよ。
……今は、シエロさんがこうして手を引いていてくださいます。
(だから、大丈夫。なのだ)
立派な翼ですね。
シエロさんらしい、まっすぐな翼だ、と……感じました。
(シャラリと歌うように羽ばたいて、後に続く。空は、すきだ。
全部がとおくて、近い気がするから)
ふふ、あなたはそんなお方でした。
守ってくれるって、信じています。
(やわく咲い、周囲へ視線をめぐらせて)
このあたり、でしょうか?
夜の虹が、でそうなところは。
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
(飛翔する最中も手を繋ぎ。まるで空を散歩するようだ──とは些か気障がすぎるだろうか。南国とは言え、高い場所はよく風が吹いているけれど。)
寒く無いかい、祇伐 。
(電脳であれ、脳が認識したら、寒いとは感じるかもしれない。そう考えて。)
そうか、ならばしっかり守らなきゃね。
可愛い後輩の御眼鏡に敵う、カッコいい先輩でありたいから。
(手を取ったまま、少し踊るように、相手の周囲を飛んでみたり。)
まあ、ツギハギなんだけどね。
でも、自作してしっかり飛べるんだから、中々悪く無い。…真っ直ぐ、そう真っ直ぐ飛びたい、飛べたらって作ったから。
(寄り添うように制止したまま、ふっと風が──)
あっ!!… 祇伐 、あれ!
(指を指すのは、月が出ている方面。その月を彩るように、夜の虹が、光に照らされて伸びている。)
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咲樂・祇伐 2021年11月7日
(つながれた手のひらは、頼もしくて。夜の闇にも紛れない、呑まれない、光のようにも思えた。
上空を吹きすさぶ風が紫烏を攫い、過ぎ去りし春の暁の彩をのぞかせる)
寒くはないわ。噫、逆に心地よいくらいでしょうか?
シエロさんこそ、大丈夫ですか?
……この指先が、冷えてしまわなければいいな……
(踊るような仕草に、嬉しげに尾をゆらす)
シエロさんは、かっこよくて優しくてロマンスな先輩です!私の、自慢ですよ。
自作!なんてすごいわ!
ひとつひとつを組み立ててあなたが成したものなのですから……どんな宝物より素敵なものだと思います。
───!
(弾かれたようにかんばせをあげて、指先を辿るように夜彩の闇をみつめた)
ムーンボウ──夜の、虹が──
(月とつながる、神のかえりみち。そう聞いたときから──見てみたかったのだ)
綺麗……(届かないとわかっていても。そうと、手を伸ばさずにはいられなくて)
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
繋いだ手が暖かいから、大丈夫。
むしろ祇伐を間近で見れるから、照れや顔が赤くなるのを隠すのに丁度良いくらいだよ。
(は、と息を吐く。白い靄が薄らと、鳥のような形を創り、夜風に乗りて飛び消える。寒さすらも心地良く、また幸がある空間で。)
はは、持ち上げてくれちゃうなぁ、本当に。
だが逆も然りだ。慎重で、優しく大人しいけど、笑顔が花のように咲き誇る祇伐は、僕の自慢の後輩だ。
(するり、と隣で。囁くように奏でた言の葉。)
最初は失敗ばかりだったし、ジャンクパーツの塊だから、いきなり止まらないか心配だけど。
(今更そんな恐ろしい事を宣いながら、虹を、七色を視界に入れて。)
虹に、月に、星に夜空──全く、神話の世界みたいだね。
…どうやら、お互いに幸運の女神は微笑んだか。
(す、と。一緒に手を伸ばしてみて。)
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咲樂・祇伐 2021年11月7日
(はたと瞬いてから、夜風にさらわれていった熱が戻ったかのようにかんばせが朱に染る)
そ、そんな、また……。
シエロさんをあたためられているなら、よかったです。
ふふ、そうですね。これだけ近ければ、夜の闇に迷子になることもないでしょう。
(自慢の後輩、と心をくすぐった言の葉を繰り返して、開かれた円が嬉しげにほそめられた)
じゃあ、シエロさんの自慢の後輩でいられるように、精進します。
がっかりなんて、されたくないですから。
ええ、本当に。
月虹は月へかえりたい女神のために虹がかけた道なのだと……ききました。……此度。女神は、月に帰れたのでしょうか(たとえ、投影された世界の中であったとしても。願わずにはいられなかった)
きっと、かえれましたよね。
こうして私たちに、幸を約してくださいましたから!
(嬉しげに咲って、そうだと思い出したように携帯端末……しきふぉんを取り出した)
写真をのこしていくのは、ありでしょうか?
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
事実だよ。
僕とて感情もあるし、異性に対しての意識もある。何せとびきり可愛い後輩と、空の散歩だからね。
(興奮しないはず無いだろう、と。繋いだ手の指に、僅かに力を込める。迷子、という単語に眼をぱちぱちとし。)
迷っても、二人なら大丈夫だよ、きっと。
…──そうか。
なら、連れて来て良かった、な。祇伐が頑張る活力になったなら、其れ程嬉しいことも、早々無い。
(彼女がまた進めたなら。広い世界に目が心が向いたなら。また、何かが変わる、そんな気がした、)
月の女神が、か。
…なら、きっと帰れたよ。綺麗な虹を歩み、故郷へね。
(そんな謂れがあったのか、と感心しながら。夢のある話は、深く同意を示す。)
景色を?それとも──(景色と、二人で?なんて。)
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咲樂・祇伐 2021年11月7日
(柔い指先から感じるのは確かな熱で、光のようでもあると感じた。そうして真っ直ぐに紡いでくれた言葉を、否定などできなくて)
ふふ……ありがとうございます、シエロさん。
(だから、ありがとうと受け取ることにした)
そうです、ね。そうでした。
例えば迷っても──一人ではなく、二人でした。
怖いものは、無いですね
(なんて、嬉しげにわらう)
私も──これて、よかったです。
シエロさん、連れ出してくれてありがとう。……私ひとりでは、この場所にもこれなかったから……
(そんな優しい先輩のこころをしっかりと受け止めながら、宵の月虹を見つめ続けた)
きっと、そうですね。
(あの虹を渡ったならば、私もかえれるのか──なんて事が一瞬だけ浮かんで、少しばかり柘榴の彩が切なさを帯びる)
では、景色と一緒に、ふたりで。
せっかくの修学旅行です!
想い出になりますよ
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シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
(闇夜に惑い、迷うならば手を繋ごう。光が無いなら此方が声を掛けよう。そして歩み、光を探せば──そう、彼女が、迷い無く歩めるならば。手を繋ぎ合わせ、眼を真っ直ぐ見るのも、そんな意味合いがあるから。)
そうさ。力を合わせれば、割と何とかなる。
(自論だけどね、と肩を竦めて見せる。)
踏み出したのは、君の功績だよ。
胸を張り、誇って欲しいな。僕は少し手を引いただけに過ぎないから。
(虹を見る眼。其処に寂しさが宿れば、指を絡めるように手を握ろうとしよう。どんな思いかはわからない。だけど。)
おっけ、なら近づかなきゃね。
(ふわふわ飛びながら、顔を寄せて。──ふと、耳元。唇が小さく動き、音を紡いで。そして、離れる。)
撮ったら僕にもくれる?
(無効票)
咲樂・祇伐 2021年11月7日
ええ、きっと。なんとかなります!
(月の虹にのせるように、無邪気に笑う。素敵な自論ですねと言葉を風にのせて、けれど、噫。
そう考えると──胸の奥が、すうと軽くなるような気がして)
私の?
(瞬いてから、小さく頷く)
シエロさんが、そう認めてくださるのなら……今宵の一歩はたしかな、私の力になりましょう。
きっと……無駄にはしませんよ
(例え虹の橋を渡れなくても、月へたどり着くことが叶わなくても。それでも、まだ──)
歩んだ先に、未来はきっと……あるのです。
(握られたてのひらに励まされるように、わらう)
はい、も少しお月様と虹を──
(そうと近づく距離と、耳を擽ることばに、ひゃわと小さく声を上げる。拍子に指が動いて──ポンとひとつ軽快な音が)
あ、撮れて……!!
(映る自分はだいぶ、間抜けな顔をしていることだろう)
お、送るのは全然、大丈夫ですっ……が……わたし変な顔を……
(空を駆ける(。))
シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
ああ、君のだ。
知らぬ人はたかがと言うだろう。愚かな輩は其の程度とほざくだろう。だが、僕が見た君の一歩は、誰が何を言おうとも偉大で、大きな一歩だ。忘れないで欲しい。
────諦めねば、必ず叶う。
(どんな夢であれ、願いであれ。そうあれかしと努力する姿は、大きく偉大であるのだと、淡と紡ぐ。)
ははは、可愛いじゃないかこれ。ちょうだい?
(くつくつ喉を鳴らしながら、自らも携帯を構える。より強く、身を寄せると。)
さ、もう一枚撮ろう。
笑って笑って、虹が消える前にさ。
シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
( ────そうして。)
(虹を、月を背に、一枚の写真が刻まれた。
名を付けるなら、そう。
『月夜の空に咲く、七つのシキ』──なんて、洒落が下手だね、どうも。)
(そう、日記に記したであろうか。)
(空を駆ける(。))
シエロ・ラヴィオン 2021年11月7日
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