【個】京の都にて
霧雨・龍雅 2021年11月6日
修学旅行、二日目。
海外はおろか国内旅行すらまともに経験のない彼ですが、そんな彼でも京都の有名どころくらいは知っています。
それは清水寺。
飛び降りるとか、飛び降りないとか、そんな物騒な単語が強烈で覚えていただけですが……
色んな人が観光に訪れるというのですから、それはそれはすごい場所なのでしょう。
期待に胸膨らませ、VRへダイブを敢行する彼でしたが……
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#霧雨・龍雅
#日日日・らんか
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霧雨・龍雅 2021年11月6日
……
(どうしよう。一緒に行動してもらいたい、という程度のお願いのつもりだったのに。こうして手を繋いで、隣り合って歩くなんて。想定もしていなかった事態に、彼は黙りこくったまま。きっと頬も真っ赤になっていることでしょう)
日日日・らんか 2021年11月6日
どうしたの?(身長差およそ30センチ弱。必然的に見上げる形になる)(急に黙りこくってしまうものだから、気になって。すると、耳まで真っ赤な君が見えた。)
日日日・らんか 2021年11月6日
……ふふ。(そして、からかうように微笑むのだった)
霧雨・龍雅 2021年11月6日
(そういう笑顔が困るんだってば、なんて。気安く言える度胸があれば良かったのでしょうけども、あいにく彼はそんなものは持ち合わせていなくって)
いや……
…………日日日のその着物……似合ってるな、って。
(ごまかすようにそう言うのが、精一杯なのでした)
日日日・らんか 2021年11月6日
ありがと。(ふわりと微笑むと、すぅっと目を細めて、……もっと他に、言いたいことがあるんじゃない?というような視線を作るも)
……ま、許してあげる。
(ふい、と視線を前に戻して)
ほら。見えた。
(大通りへと出る。行き交う人の群れと喧騒、その先には佇む清水寺)
霧雨・龍雅 2021年11月6日
(なんだか胸の内を見透かされているような。目を細めた彼女の視線に、そんな居心地の悪さを感じて)
……あ、ありがとう……?
(許された。いや、何を許されたのかは分かりませんが、ともかく視線を外されたことに若干の安堵を覚え)
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月6日
ん……
(彼女の言葉に釣られ、彼も正面を向いて)
……あれが、有名な清水寺……
(人の波の向こう側に見える厳かなそれに、どこか身が引き締まる思いで彼は呟きました)
日日日・らんか 2021年11月6日
どういたしまして。(くすくすと笑いながら冗談っぽく返す)
そ。来たかったんでしょ?
霧雨・龍雅 2021年11月6日
うん。
おかげで迷わずに着けたよ。ありがとう。
……ちょっと緊張するね。すっごく真面目な雰囲気な場所で。
それに……
(ごくり、と唾を飲み込んで)
……飛び降りるとか、飛び降りないとか。
なんか、そういう場所なんだよね。
(神妙な面持ちで、そう言うのでした)
日日日・らんか 2021年11月6日
どういたしまして。(今度はちゃんと受け取った)
……え?いやそれは比喩でしょ。飛び降りたらダメじゃん。
(おっかしー、と笑って)
霧雨・龍雅 2021年11月6日
……実際に飛び降りるわけじゃないの?
(きょとん、と不思議そうに小首を傾げて)
日日日・らんか 2021年11月6日
飛び降りたら怪我するし、迷惑になるでしょー。そのくらいの意気でやれってことだよ。たしか。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
そうだったんだ……結構物騒な場所なのかなって思ってたけど、違うんだね。
魚のことだけじゃなくてそういう事も知ってるだなんて、物知りだなぁ日日日……
(なんて、尊敬の眼差しを彼女へと向けて)
日日日・らんか 2021年11月7日
そんな飛び降りスポットみたいな観光地嫌すぎるでしょ……。
あー、でもVRだし飛び降りても大丈夫かも……?
……一回、飛んでみる?
(無効票)
日日日・らんか 2021年11月7日
普通だよ。普通。……というか、これはほんとに一般常識だよ……?
霧雨・龍雅 2021年11月7日
…………
(一般常識。その言葉に何か思うものがあったのか、暫し彼は黙考して)
……ううん。
飛び降りるのは、普通のことじゃないんだよね?
俺は、普通の観光をやってみたいから。
(首を横に振り、そう言うのでした)
日日日・らんか 2021年11月7日
(黙ってしまった彼を見て、あって気づいた顔をして)
あー……ごめん。あくまでも現代……あたしたちの世界での一般常識だから……。
(と申し訳なさそうに謝って)
(無効票)
日日日・らんか 2021年11月7日
……うん。
——じゃあ、教えてあげる。普通の観光ってやつ。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(あっ、と小さく声をあげて)
ううん、謝らないで。
自分が世間知らずなのは自覚してるから。
……まだまだ、俺の知らないことはたくさんあるんだなって。そう思ってただけ。
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
ん……ありがとう。
俺、海外どころか国内の旅行も、全然経験無かったからさ。
……楽しみだったんだ。普通の旅行が出来るっていうのが。
日日日・らんか 2021年11月7日
そう……。
なら、良いけど。
(演出継続)
日日日・らんか 2021年11月7日
まああたしも清水寺は初めてだけど、パンフはちゃんと読んできたから。(だから大丈夫だと思う、と両手をグッと握って)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(その、拳を握る姿がなんだか微笑ましくって。思わず、笑みを小さく浮かべてしまいます)
頼もしいね、日日日。
……うん、頼りにさせてもらうよ。
俺、飛び降りるとか飛び降りないとかの舞台を間近で見たいな。
日日日・らんか 2021年11月7日
(ふふん、と少し自慢げな雰囲気を醸し出して)
先輩だしね。
清水の舞台は本堂の方にあるみたい。(こっちこっち、と案内する)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(うん、と頷き一つ。らんかさんの案内に従って、とことこ道なりに進んでゆきます)
日日日・らんか 2021年11月7日
(中に入る。木造の床板を踏み鳴らす心地の良い音が響き渡る)
これは弁慶の錫杖と高下駄って言うんだって。
(金属でできた大錫杖、小錫杖、高下駄が鎮座している。それを指さして)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(眼前に広がる風情ある光景に、へえぇと感嘆の息を漏らして辺りを見渡し)
弁慶……あぁ、弁慶は知ってる。立往生の人だよね。
へぇ……こんな重そうなのを履いたり持ったりしてたんだ……
(興味津々、といった様子で彼女が指すそれをまじまじと見つめます)
日日日・らんか 2021年11月7日
どっちかっていうと、持ってたっていうか持っててもおかしくないよねって感じみたい。重すぎて持ち上げられないから、だって。(ほら、と説明書きを指さす。明治中期に奉納されたもの、と書かれていた)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
あ、実際に持ってたわけじゃないんだ。
(ふんふん、と説明書きに目を通して)
……今の俺だったら持ち上げれるのかな。
日日日・らんか 2021年11月7日
……持ち上げてみる?
小錫杖は14キロ、大錫杖は90以上あるっぽいけど。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
うん。ちょっと挑戦してみる。
(と、迷わず手を伸ばしたのは大きい方の錫杖。両の手でしっかりと感触を確かめ、軽く膝を曲げて)
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
……おぉ。
(ゆっくり、ゆっくりと足腰に力を入れて。そうすると、それに呼応して大錫杖がゆっくりと持ち上がっていって。持ち上げた当の本人は感慨深げにその様子を見上げて、声を零します)
日日日・らんか 2021年11月7日
え、嘘……。やば……。(絶句)
日日日・らんか 2021年11月7日
ここがVRで良かったね???(??)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(持ち上げた時と同じように、ゆっくりゆっくりと錫杖を降ろして)
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(力こぶを作って、ちょっぴり得意げな表情でらんかさんの方を向きました)
日日日・らんか 2021年11月7日
(えーって顔)
ドラゴニアンだから……?
……ま、まあ、気を取り直して次は……この、壁についてる傷は弁慶の爪痕っていうんだって。(窓の下あたりに伸びている深い筋状の傷を指でなぞる——)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
多分そうだと思う……
でも90キロなら、頑張って鍛えたら普通の人でも持てそうな感じしない?
(なんて言いつつ、らんかさんの指先を目で追いながら)
へぇ、爪痕……
これも実際には弁慶がつけた爪痕ってわけじゃないのかな?
……なんだか、龍の爪の痕みたいだね。
(なんて、こちらにも興味津々な様子です)
日日日・らんか 2021年11月7日
あー……。(先生なら持てるかな……?鍛えたって言うか、気の技術で持てそうな気がする。)
昔に御百度参りや御千度参りしてた人達が樒でつけた擦り傷だって。たくさん擦られ続けてそうなったみたい。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
樒……っていうのはよく分からないけど、そっか。
色んな人の想いが込められてるんだね……
(そっと、らんかさんがなぞった後を、同じように指でなぞりながら)
日日日・らんか 2021年11月7日
それだけ人が訪れてるってことでもあるし、やっぱりすごい場所なんだよね、ここは……。
……ほら、着いたよ。ここが有名な清水の舞台。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(指を放し、頷いて)
うん。歴史の重み……って、やつなのかな。そういうのを感じる。
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(そうして)
(彼女に着いていって。眼前に広がった光景に、彼は絶句しました)
…………
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
(まるで導かれるように舞台を進み、手すりに寄りかかって。青く続く空。広がる深緑と街並み)
…………
……すごい。
(その絶景に圧倒されて。彼はそんな言葉を出すばかりでした)
日日日・らんか 2021年11月7日
——ね。本当、飛び降りられそうなくらい、綺麗だ。(吸い込まれるような空の青さに、眼下に広がる深緑の海に、やられてくらくらしてしまう。空に浮かぶ魚のように。海に沈む鳥のように。)
どうだった?普通の観光。
霧雨・龍雅 2021年11月7日
うん……これは、飛び降りるっていうより吸い込まれそうだ。
(無効票)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
……こんなに綺麗な場所が、日本にはあったんだね。
(しっかりと、瞳に焼き付けるようにその光景を眺めて。それからサングラスをずらして、肉眼でもその光景を見つめて)
(演出継続)
霧雨・龍雅 2021年11月7日
……ん。
(尋ねる彼女の方を向く)
……楽しかった。とっても。
(いつもは仏頂面な彼は、一目見てそうと分かるくらいに頬を緩めていて)
ありがとう、日日日。
(年相応の弾んだ声で、そう返すのでした)
日日日・らんか 2021年11月7日
へへっ、でしょ!(歳相応の、あどけない笑顔で笑って)
——どういたしまして!
霧雨・龍雅 2021年11月7日
【〆】