【個・低速】Midnight Encounter
竜城・陸 2021年11月6日
――人がいる、と気付いたのは偶然だった。
人気のない、真夜中の、薄暗い路地。
乱雑に積まれたゴミ袋の横で、何かが動いたような気がして――
視線を向けたら、目が合って。
一瞬ののちに、たいそう嫌な顔をされた。
◆場所
新宿島・真夜中の新宿市街
◆書き込み可能
鬼叉羅魏・アンジェリカ
竜城・陸
1
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
? そりゃ寒かったですけど、冬なんだから当たり前で。
陸自体は違いましたし。
(というのも抑えてもらっていたから、なんだろうけど)
(風邪もひいてませんしー、と腕を軽くふる 元気アピール)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
そう、……いや、そうか。
(――思い返してみれば、らしくないことをした、)
(いや、らしくないこと、とかそういうのではなくて、たぶん)
……なんか、その節は。
甘えちゃったみたいで申し訳ないな。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……甘えた?
(だれが、だれに?といった顔で)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
え、いや。
俺が。きみに。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
なんかしましたっけ……?
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
特別何かしたとかじゃないけど……。
皆が声掛けてくれるのをいいことに、一緒にいてもらってるから。
(甘えてるんだよ、なんて言いつつ)
――いやまあ、俺のことはいいんだけどさ。
君のほうは、“そういう気分”はおさまったの?
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……なーんか、
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
面倒くさいんですね。
どういうつもりでそんなこと思ってんのかは、知りませんけど……
(えい、えい)(頭を肩にごすごすぶつける)
……まー、めんどいのはこっちもか。
そーですねー……今日はもう、いいや……。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
……………人間じゃないものが、
人間の世界の端に置いてもらってるだけで、本当は満足すべきなんだって。
頭では理解してるはずなんだけど。
(そういう話。)
(ぶつけられた頭のてっぺんをぐいぐい押し返すように、指でつついて)
竜城・陸 2022年2月13日
――そう?
じゃあ、気が済んだら一緒に帰ろうか。ああ、でも、先に顔を洗ったりしたほうが、いいかな……
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……ふうん?
(全然知らない世界から来たことは知っているけど。)
ぬぁ(ゆーら ゆーら)(もどされもどされ)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……そりゃあ、
いつまでも、って訳にはいかないことも、あるんでしょうけど。
(ヒトがどうとかはわからないけど。社会とか、世界とか、そういうものに対してなら、自分なりに思うことはあって)
ガキのうちから頭だけのイイコちゃんになるの、勿体ないと思いますけどね。
(ゆーら、ゆーら……よっ、 と、立ち上がり)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……、 あー。そーですねー……。
(帰ってフロ場に行くまでの間、誰とも会わないのは結構運だろうし)
…………。
(公園とかで軽く落としてく?水で?)
陸、お湯とか出せないんですか。40度くらいの。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
……、
(ぴた、と手を止めて)
竜城・陸 2022年2月13日
――こうなる前の“僕”に、言ってやってほしかったな。
(笑みめいたものを作ろうとした、気配)
(手を離して、ぐっと握りしめた)
竜城・陸 2022年2月13日
(ひとつ、小さく息を吐いて)
40℃くらい……というと、お風呂のお湯くらいかな。
(んー、と僅かばかり唸るような、考えるような)
……うん、出せそうかな。
埃っぽくないところに移動してからの方がいいかもしれないけど。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
――、(なんだか空気が少し、変わった気がした…のと、)…ぼく?
(首を傾げる。陸はいつも、自分の事を、俺って言うから。)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
――……、
(いつも通りに、言って、)(いつも通りの穏やかな顔を繕った、)(のが、やっぱり、苦い笑みに変わって)
(一度、瞼を伏せて、)
竜城・陸 2022年2月13日
(ひらいた、その時)(眼鏡越しの色は)
(今にも空に溶けて消えてしまいそうな)(朝靄みたいな、淡いすみれ色をしていた)
……そう、僕。
竜になる前、刻逆に巻き込まれる前の――僕が、その言葉を聞けていたら。
もう少し、何か違ったのかもしれないな、って。
(声音こそ、さびしそうな、そんなもので)
(けれど、相変わらず、いつも通りの淡い笑み)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(そんなふうに笑顔が変わっていくのは初めて見たので。顔をじっと、見ていたのだけど)
(きょとん、ぱちりと 瞬きをして)
(ずいぶんと色が薄くなった眼を、見て)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……前の……
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……
(どうして瞳の色が変わったのだとか、寂しそうな理由とか。わからないけれど)
もう、遅いんです?
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
――世の中には。
変えちゃいけないものが、あるでしょう。
歴史、とか。
正しさ、とか。
(そういうものを、変えてはいけないと思っていて)
(だから、自分は、このまま、)
竜城・陸 2022年2月13日
(でも――――)
――――わからないや。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
変えちゃいけないものね。
まー……なくもないとは、思いますけど。
(まわりくどくも、「そんなことはない」とは言わない。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
ただ――
(はーぁ、と、溜息をつき)
世の中なんかの為に自分を変えなきゃいけないのは、マジのクソ。
(単なる愚痴や独り言、そんな調子の言葉で。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……陸、やっぱ。帰るのやめましょ。
ちょっとキレイにしたら遊びに行きますよ、遊びに。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
――でも。
それが、“人間”でないものの、定めだろう。
(世を侵してしまわないための)(“人の世界”を壊してしまわないための)(それが、前提で)
(何より――――)
竜城・陸 2022年2月13日
(は、っとして、口を噤んで)
(そしたら、まだ続いていた言葉が、聞こえてきた)
え、遊びにって。
この時間に遊びに行くところなんて、ないだろう?
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
しーらない。ですよ、そんなん。習ったことないし。
でもそうしなくちゃいけなくたって、クソだって事には変わりないでしょーが。
現に陸が不自由してんだから。
(ココロの問題ですよ、ココロの、と。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
もう遅いのかどうか、陸がわかんないんじゃ誰もわかんないですけど。
「不良に絡まれて連れ回される日」……ってのは、マトモな人生じゃ早々ないんですから。
そんなツイてない日くらいはせめて、目一杯楽しまないと損なんですよ。
(謎の理論?を、人差し指ふりふり、偉そうに唱えて)
(ちっちっち)
夜遊びってのはね、夜がいくらあっても足りないくらいにあるもんなんです。イイコちゃんは知らないでしょーけどね。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
でも、それしか――
俺が誰かのためにできることなんて、なかったから。
(――言い訳だ、と頭のどこかでわかっている)
(嘘ではないけど)(人のため)(世界のため)(それも、ほんとうだけど)
(でも、一番は――)
(――――ただ自分が死にたかっただけなんだから)
竜城・陸 2022年2月13日
(もう遅い)(――と、思っていた)
(だけど、)
(何も変わらないでいようと思ったはずなのに)(変わると約束をして)
(何も持たないでいようと思ったはずなのに)(誰かの傍にいると約束して)
(――――だから、わからない)
(いや、結局は、)
竜城・陸 2022年2月13日
……え、
(ああそういえば、そうか、字義的には「不良」と言われるものなんだな――と、あらためて)(彼女を、見て)
というか、なんだい。アンジェ、俺に絡んでたの、これ?
ついてない日を楽しむ、ってのも、よくわからないし――
竜城・陸 2022年2月13日
(わからない、けど)
(――でも、ああ、やっぱり)
(――――どうしたって、甘えてしまうな。)
竜城・陸 2022年2月13日
(瞳を、閉じて、開く)
(いつもと同じ、太陽が昇る前の朝焼けみたいな、色)
……うん、そう、だね。
じゃあ、今日は悪い子のアンジェに、夜遊びを教えてもらってしまおうかな。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……。
陸って、案外さっぱりしてるかと思ってたけど……やっぱ実は、超根暗?
(怪訝な顔をして、そんな事を言って。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
まー、陸には空飛ばせてもらった借りがありますしね。
イイコちゃん辞めたいけどやめ方わかんない…ってなったら、教えてあげますよ。
私のやり方ろくでもないんでオススメはしませんけど。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
それにー……今から絡むんですー。
(ヤンキーがパンピーに絡むときっぽい感じで、首に手を回そうとしたけど…… 高いな 背が)(届かないのを悟る)
……
(ふ、と 尻尾が目に入って)
(じぃ……)
(猫がえものを狙うときみたいな空気が、ただよう)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月13日
言い方。
……割り切れる話と割り切れない話がはっきりしてるだけだよ。
(今を生きているぶんは、割り切れる話。“俺”が自分で決めていくことだから)
(昔を生きたぶんは、割り切れない話。“そうあった”ことは変えられず、その結果歪んだものも戻らないから)
竜城・陸 2022年2月13日
やめたい、と思うことは――あるかわからないけど。
そうだね……聞きたくなったら、その時は、聞きに行くよ。
俺としてはどうしてアンジェが「いい子」を止めたのかも気になるけど。
(……でもそれは、その時に聞こうかな。)(なんて、冗談めいて)
竜城・陸 2022年2月13日
もう、さっき冷えたばかりなのにまた……
(と言いつつ更にちょっとつま先立ちをして高さを稼ぐ)(勿論、今は抑えているから、仮に触れたところで寒くなどないだろう――)
……??
(なにやら動きが止まったな?)(と、怪訝そうに彼女の方へ視線を)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(その瞬間、尻尾をつかみに)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月14日
あ、
(この竜は、咄嗟の反応ができない。ましてもともと人間の身体になかった部位ならなおのこと)
(だから、簡単にその尾は掴めてしまう)
(刃を幾つも重ねたような、硬い尾だ。鱗の感触は水晶のように硬質で、ひやりと冷たい)
…………なにしてるの、アンジェ……?
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月14日
(がっ)(✨)(成功)
(困惑してるのを余所に、捕まえた尻尾を握って)
(わしっ わしっ)
……かたっ。つめたっ。
(ここの返しみたいになってるトコは手ェ切れかねないなーと判断すると、上手いこと握り方を変えて。)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月14日
だって、絡むんですからこう、捕まえとかないと。
あとコレ触ってみたかったし……
(尻尾を握ったまま、左右に揺らして遊び)
よし、んじゃ行きますか。
あぁ、そうだ、話はいつでも。
イイ子をやめた話ってのも……ぁっは、まぁ、別にいーですけどね。
(そのまま夜道を、一歩。)
(▼)
竜城・陸 2022年2月14日
えっちょっと、それ掴んだまま行くの??
……いや……まあ人いないからいいけど……。
(まだまだインフラが完全に復旧したとは言えない新宿島の現状、明かりだって少ないし、夜間に出歩く人間の方が少ない)
(小さく、息を吐いて)
竜城・陸 2022年2月14日
(やっぱり、こういうところに甘えてしまう)
(それを、“正しさ”から離れることだと知っていながら)
(――それでも、もう拒むことはできなくて、)
(だから、)
竜城・陸 2022年2月14日
……じゃ、それは、いつかの楽しみにしておくよ。
それで、これからどこへ行くんだい?
(歩みを揃えて、一歩)
竜城・陸 2022年2月14日
(――だから、の先)
(答えを出すのは、もう少し先のこと。)
(▼)