【個】青い海と、白い砂浜と……
竜城・陸 2021年11月5日
――修学旅行三日目・ハワイ。
青い海、白い砂浜、燦燦と降り注ぐ日差し。
上から見ると、まるで三日月が弧を描くように広がっているのがここ、
ハワイ州はオアフ島のワイキキビーチ。
……の、砂浜にて。
波打ち際で燥ぐ学生たちの姿を遠目に、こちらはといえば――
場所:
VRアリーナ内 ハワイ・オアフ島
ワイキキビーチ
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#竜城・陸
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未護・真言 2021年11月5日
そりゃあ全て揃ってるのが一番だろうが……オレのように完璧な王はなかなか誕生しないからな…………仕方ない……少しは妥協してやらねば…………。
(王は首を横に振った)
…………うん。
未護・真言 2021年11月5日
なら、いいんじゃないか。
学ぶことがあるなら、変化が生じる。
変化が生じれば、流れも変わる。
卍器に選ばれて番長となった者としてではなく、
竜城・陸として、皆に望まれる番長となっていくんだろう。
……今も半分、なっているようなものか。
何せ頼りになるからな、番長という輩はどいつもこいつも!
全く許せん、王が霞む!
(無効票)
竜城・陸 2021年11月5日
それが普通の反応だよな……。
(小さく溜息を吐いて)
ま、そうだろうね。そういうものに纏わる話なんて面白いことになるほうが稀だろう。
……後世の歴史家からしたら興味深いのかもしれないけど。
竜城・陸 2021年11月5日
君、苦手なものとかないんだ?
(完璧かどうかに関してはまあ置いておいた)(為人を全て知っているわけでも、ないし)
……どうかな、まあ、そうなるように努力はするつもりだけれど。
それを考えたら、クリアしなければならない課題も多いからね。
頼りになる、と評してもらえるのならばこの上ないことだけれど。
(無効票)
未護・真言 2021年11月5日
いや、あるぞ苦手なもの。
片手じゃ足りんほどあるが、それに勝るほどの美徳があるからな……。
(氷しかなくなったグラスをカラン、と揺らして美徳アピールをする)
……なんだかなぁ。
謙虚なんだか傲慢なんだかわからないよな、キミ。
(無効票)
竜城・陸 2021年11月5日
あるんだ。たとえば?
(美徳アピールを見て首を傾げつつ)
そう? 俺としては謙虚なつもりなのだけれど。
でも友人にもよく言われるな、傲慢、というのは。
いまいち自覚するに疎いのだけれど……
(無効票)
未護・真言 2021年11月5日
女。
(きっぱり言い切って)
未護・真言 2021年11月5日
自分が周りと比べて“埒外”をわかっているだろう?
そしてそれを前提とした振る舞いをするだろう?
だのに、自分に自信がないような物言いをする。
オレとしてはその噛み合ってなさが――――
未護・真言 2021年11月5日
――――人間味に思えるな。
(無効票)
竜城・陸 2021年11月5日
ええ…………
じゃああれはなんだったのさ、昨日の、ミーレに求婚したっていう、あれ。
竜城・陸 2021年11月5日
それは、まあ、そうだろう。
生まれた時からそうであったことを弁えられないほど、子供ではないからね。
けれど、
竜城・陸 2021年11月5日
――――、
……そういうものじゃない、気がするけどな。
言った通り弁えているだけだよ。
“人”じゃないものに、“人”として適切な振る舞いはわからない。
そういう意味じゃ、自信がないというのはその通り。
人として、人を導くやりかたはわからないんだ。俺にはね。
でも、“竜”とか――、(……“ ”とか、)そういう、望まれたものとしての振る舞いは適切ではないだろう?
ここは、人の世なのだから。
(無効票)
未護・真言 2021年11月5日
苦手だが、嫌いなわけじゃない。
が――――まぁ、なんだ。
オレは、オレにすり寄ってくる女は信用できん。
だから、女に接する時は、こっちから向かうことにしている。
未護・真言 2021年11月5日
そうかね?
オレにとっては似たようなものに見える。
というよりも――……殆どの連中は、どいつもこいつも似たようなものだろう。
今まであったものが消えて、なかったものを使えるようになって、
どうしていいかわからんまま、何の因果かこの学園に集って、
こうして旅行にまで来ているわけだ。
未護・真言 2021年11月5日
そんな中では、番長もまた、形はどうあれ己の振る舞いに悩み、どう在るかを考え、試行錯誤しているんだろう。
それは、皆とさして変わらんということだろう?
「超常」であるものが下るのか、「平常」であったものが上がるのかの差異はあるがね。
未護・真言 2021年11月5日
だから――――結局の所、キミが竜城・陸である限りは、竜だろうと人だろうと、それ以外の何かであろうと大して変わらんさ。
キミはキミなりに抱えているものはあるんだろうが、何、人のフリが面倒になったら、オレのように時折羽目を外せばいい。
オレは人として生きるより王として生きるほうが性にあっているからこうしているが…………疲れないわけじゃないからな。
(無効票)
竜城・陸 2021年11月5日
ああ、そういう……。
(そういう理由なら、確かに理解は及ぶ)(王位継承者ともなれば、“そういう”女性はそれこそ明かりに群がる虫のように寄ってくるだろうし)
竜城・陸 2021年11月5日
…………。
ひとつ訂正したいのだけれど。
俺は自分を“超常”だとは思っているけど――
竜城・陸 2021年11月5日
――“人より優れている”と思ったことは、ないんだよ。
竜城・陸 2021年11月5日
……でも、さして変わらない、なんて言われちゃ敵わないな。
そういう度量はやっぱり君、為政者に向いているよね。
まあ、ただ、面倒になることは――ないかな。
そもそも、“超常”として振舞いたかったわけでもないから。
そういう在り方を望まれたから、そのようにして在っただけで。
(無効票)
未護・真言 2021年11月6日
自然と人は対比できん、みたいな話か? それは。
(チェアーに寝転がり直して、足を組んで)
褒め言葉として受け取っておくが――そうだな。
未護・真言 2021年11月6日
キミがそう考えるのであれば――――。
必要なのはきっと、竜城・陸がいつかするであろう“我儘”を受け止められるような存在なんだろうな。
(無効票)
竜城・陸 2021年11月6日
いや? もっと単純な話。
在るだけで世界や人を侵すものを、人は“災厄”と呼ぶだろう?
俺は“人に下されるべきもの”なんだ。
だから、存在からして“人”よりは下にあるんだよ。
竜城・陸 2021年11月6日
我侭、ねえ。
それを言うならここにいるだけでもそうなのだけど……、これ以上が思い浮かばない、なんて言うと皆変な顔をする。
お人よしが多いんだな、と思うよ。
それとも、“復讐者”なんてものであるからして、そういうものを受け入れる裾野が広いのか。
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未護・真言 2021年11月6日
…………いや、それは“人が下せないもの”の間違いじゃあないか?
(怪訝そうな顔をした)
(・´ω・)←こういう顔
未護・真言 2021年11月6日
はははははははは!
それは本当に察しが悪いな青の番長。
それはただ単に、あれだよ。
未護・真言 2021年11月6日
自分の好ましい相手には、幸せになってほしいと思うものだろう?
(無効票)
竜城・陸 2021年11月6日
そう? だって、よくあるじゃない。
人が色々なものと手を取り合って、魔物を討伐するような話。
彼らはそれができると信じたからこそ、それを形にして語り継いだのだから。
最終的には“そうなる”んだよ。それが、遠い未来の話であっても。
竜城・陸 2021年11月6日
ん、んん。
晴とかはともかく、しとらとかに好ましく思われる要素なんてあったかな…………。
(つっかけられてばかりなんだけど、と首を捻り)
竜城・陸 2021年11月6日
……でも、そう。
“だから近づかないつもりだった”んだよね、俺は。
(結局のところ、なんと言われても、嫌いになれなかった)
(ひとも、世界も、何もかも)(だから――)
竜城・陸 2021年11月6日
…………ねえ。
“言うだけならタダ”っていうの、まだ有効?
(無効票)
未護・真言 2021年11月6日
ああ、なるほど。
(少し、理解できたような気がする、彼の精神性は――――)
人に、討たれるべく者としての矜持か。
これは確かに、難しい。
未護・真言 2021年11月6日
ん? ああ、勿論。
王に二言はない、何でも来い。
(無効票)
竜城・陸 2021年11月6日
――たとえ話だけどさ。
“あなたはもうすぐ死にますが、今から死ぬまでの間だけ、望むことをいくつでも好きなだけ叶えることが許されます”って言われたとして。
“じゃあ、好きなだけ望みを叶えよう”と思う人間ってどれくらいいると思う?
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未護・真言 2021年11月6日
ふん?
(問いに――――“何故その問いを発したのか”は全て切り捨てて――ただ、純粋に返答のみを考えることとする。王の判断)
未護・真言 2021年11月6日
これはオレの、勝手な予想だが…………。
おそらく、ほとんどの人間は、思ったより何を願っていいかわからんまま終わるだろう。
仮に望みを叶えられたとしても、それは、本人の表層の、ほんの些細なことにすぎないはずだ。
未護・真言 2021年11月6日
なぜなら、後悔とはいつも、常に、必ず、全てが終わった後か、終わる直前になって訪れるものだからだ。
「ああしていればよかった」は、常にその「していれば」の時には叶わない。
だからきっと、その特権を与えられた人間は、「今」から「もうすぐ」の間に思いついた、どうでもいいような欲を満たした後、本当にその生命が潰える瞬間に――――
未護・真言 2021年11月6日
――――「本当に叶えて欲しい望みはこれだった」と気づいて、それを叶えること無く、死んでいくんだろう。
(´・ω・)……いや、微妙に答えになってないかこれ。
(´・ω・)だからあんまり居ないんじゃない?
(無効票)
竜城・陸 2021年11月6日
あんまりいないだろう、という予想は俺もその通りだと思うかな。
でも、俺が思う理由は少し違って。
竜城・陸 2021年11月6日
きっと、叶えるのが怖いんだよ、彼らは。
――だって、望みが叶ってしまったら、死ぬのが怖くなってしまうかもしれないもの。
もしかしたら、死にたくないと思ってしまうかもしれない。
それでも死は訪れてしまう。
なら、この願いなんて叶えないほうがいい。
目を瞑って耳を塞いで、ただ死の訪れを待つべきだ、って。
……きっと、そう思ってしまうものなんじゃないかなって。
竜城・陸 2021年11月6日
ああ、でも、本当の願いがわからないまま終わってしまう、というのも、わかる気はするな。
……どっちが幸せなんだろうね? 気付けるのと、気付けないのは。
(無効票)
未護・真言 2021年11月6日
さあ、こればっかりは、その状況に陥ってみないとわからんな。
オレは人間を愚かだが強いイキモノだと思っている。
生き汚さと欲を満たすことに関して、ヒトの右に出るものはいない、とな。
結局、どっちが幸せなのかは、その人間がどう生きてきたかどうかだろう。
一概に決められるものじゃあ無いさ。
未護・真言 2021年11月6日
ちなみに、オレがその条件を突きつけられたらな――――ナイショだぞ?
(くく、と小さく笑って)
きっと大声でこう言うな。
「王やめたい!!!!!!」
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竜城・陸 2021年11月6日
――――、
竜城・陸 2021年11月6日
そうだね。
……そうなってみないとわからない、か。
確かに、そうだ。
じゃあ――まだ判断を下すのには早いんだろうな。
竜城・陸 2021年11月6日
……おや、じゃあ、無理に王しなくてもいいのに。
幸い、ここでは人だろうと竜だろうと王だろうと神だろうと、同じ“学生”なのだし。
(無効票)
未護・真言 2021年11月6日
死の間際、全ての責任が清算される前でなければできるものか!
だからいいんじゃないか、最後の最後、王を捨て去ったオレがどうなるのか、オレが知りたい!
未護・真言 2021年11月6日
(それから、パラソルの向こう、太陽に目を向けて)
だから、まぁ――――――今は王として、緩やかにこの時間を楽しむさ。
(▼)
竜城・陸 2021年11月6日
……よく俺も言われるけど、案外君も頑固だな?
(なんて、微かに苦笑して)
ま、人のことは言えないからな。
じゃあ、今日はもうしばらく、それにお付き合いさせていただくとしよう。
竜城・陸 2021年11月6日
あ、ところで君、泳げる?
俺、ちょっとこの後海に入らなきゃいけなさそうなんだけど――
(▼)