私立MM学園

【個】から紅の嵐山へ

何縫・音乃 2021年11月5日
 ――やっぱり、誘ったのはまた私から。
「せっかくの修学旅行、一緒に京都を巡ってみない? 場所はそう、嵐山だとかいかが?」
 なんて、同じ寮での手紙のやり取りを通じて約束を取り付けた。

 ――――京都・嵐山。
 様々な観光スポットのある、京都の中でも代表的な地。
 此処へのあこがれがあり、どうしても訪れてみたかった。
 ――たとえ、電子の中の、彼と過ごせるほんのひとときでも。

●参加者
#何縫・音乃
#囗囗囗・囗




演出継続
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何縫・音乃 2021年11月5日
(学生らしく、学園の制服姿。その上から羽織を袖を通さず肩にかけて。嵐山の駅前で、静かに彼を待つ。)
(嵐山駅周辺は静かながらも情緒にあふれ、あちこちに京都にまつわるお土産屋が立ち並んでいた。)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(――さて、VR空間で「この姿」がどうなるかってのは気になる所だったが、結論から言やあ「そのまんま」だった。)

(どうにも謎パワー掛かってて別の姿のアバターにするってえのはできねーみてーだけど、モザイク塊になるとか最悪の最悪、誰からも検知されないなんて珍事は起きなくて助かった)

(さておき、) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(とりあえずログイン出来ず出掛ける約束を反故にする、なんて結果にならずに済んで良かったとは思う。)

『――失礼、お待たせ致しました』
(学生服の上に羽織なんて一風変わった姿の待ち人に、輪を掛けて変わった布ぐるぐる巻きの姿で話し掛ける。……今日は驚かさないのかって?まぁTPOくらいは弁えますとも。)
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何縫・音乃 2021年11月5日
――あら。
(以前から聞いていた不可思議な調子の声を聞いて、振り返ります。VR空間での彼もまた、現実世界と同じぐるぐると布を巻いた姿で、ちょっぴり安心した様子でお音乃は微笑みました。)
いいえ、来てくれてありがとう紫苑くん。……来れるかどうか、その呪いがこの空間にまで届くのかがまずは心配だけれど、でもここでも逢えて嬉しいわ。
……時間は、きっと限られているわよね。
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『いやほんまな、これでこっち来れんかったら寮で不貞寝キメこんどったところやわ』
(やれやれといった雰囲気で肩をすくめつつ)

『ともあれ、杞憂で済んでよかったよ』
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『せやね、そこまで長居はできへんみたいや』
(リミットはいつも通りらしい。京都に来る前に一応試しはしたんだ。リアルの方で効果が切れるとこっちでもログアウトしちまうらしい。まぁまぁなんて我ながら面倒くさい仕様。)

『……というわけで、時間も惜しいですね。一先ず歩くとしましょうか?』
『因みに行きたい所などおありで?』
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何縫・音乃 2021年11月5日
うふふ、そうよね。折角みんなが楽しんで盛り上がっている修学旅行ですもの。一緒に楽しんでみたいと思うわ。
(くすくす、と小さく笑ってみせます)
……そうね。嵐山といえば道中の景色や時間も楽しめる地だから、時間いっぱいたっぷり楽しみましょう。

行きたいところ――そうね、色々あるけれど……。
…………あっ。
(と、思い出したように声をあげて、ちょいちょい、と手招きします。駅前から店が立ち並ぶ道の方へと案内しているようです。) (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
(お音乃が向かった先は、抹茶のジェラートで名の知れたお茶屋さんでした。江戸生まれのお音乃にとって、「あいすくりーむ」などのお菓子は新鮮だったのでしょう)

そう、ここ、ここ……!
じぇらあと、だったかしら。かわいらしくて、冷たくて甘いらしくて、すごく気になっていたの。
ね、ね、紫苑くん、じぇらあとって食べたことある?
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『ああ、なんかみんな浮かれとってんもんな……ってかうちの番長もこないだまでとっ捕まっとってその後すぐVR海外旅行ってなかなかエグい仕事量やな?』
(まぁ存外、本人は楽しんでるのかもだけれども。)

『初めて目の当たりにしますがなんというか、京都らしい空気感といいますか……普通の野山よりも洗練されてて静々とした感じがしますね』
(山はそこそこ馴染みがあるっちゃあるんだが俺の知ってる山はもっと死と隣り合わせな感じだった。ここはなんていうか、こう……オシャレ?的な?そんな感じ。)

『……ン?』『What's up?』
(そうこうしつつ手招きされればホイホイと抜き足差し足で近寄って) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『ああ、ジェラート……抹茶味ね、なるほど』
(舌ったらず、って訳でもないが口にし慣れない様子でじぇらあと、と言う様はなんとも味わい深いものがあるな……)

『ええまぁ、人並みには』
(あいすくりん……アイスクリームは明治辺りだっけか、流行ったの。そりゃ貴重かもな。)
『音乃はその様子だと初めてですか……』
(どこかはしゃいだような、そわそわした様子を見て)

『興味あるなら食べてみるか?』(そんな提案。)
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何縫・音乃 2021年11月5日
ええ、抹茶のじぇらあと。
修学旅行が発表されて、色々行き先の場所を調べたときに気になっていたの。
私が知らない間に、京の都はこんなに豊かで、食も彩りあふれた地になっていたのだな――って。
(にっこり笑ってみせて、嵐山の景色をくるりと見渡して――最後に目に留めたのは、布でぐるぐる巻きにされた彼の姿でした。)

――まあ、いいの? じゃあ、一緒に頼みましょ。道中、食べながら嵐山を巡りたいわ。
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『……そっか。君からしたら今の京都は随分と未来の街になったような感覚か』
(そりゃそうだよな、なんて思うのは今更だろうか。……でも自分がいざそうなった時を思うと、かなり不思議な心象になるだろうななんて思う。)

『……。……しかし調べてて行き着いた先がここって』
『なかなか食いしん坊やな?』
(――というのはまぁ、揶揄い半分の言葉だけども。まぁなんのかんの言いつつも。)

『では頼むとしましょうか――――失礼、抹茶ジェラートを二つ……トッピング?』
(何やらクリームと餡子を選べるんだとか。)
『……そんならクリームのにしよかな。音乃はどーする?』 (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『……しかし、随分楽しそうですね』
(ころころと笑う様子などからして、そんな印象を受ける。)

(そう思いつつ、片手にはクリームの乗った抹茶ジェラートを持って)
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何縫・音乃 2021年11月5日
うふふ、そうね。子供の頃に旅の人から聞いたりしていたのだけれど――想像していた町とは違っていたわ。もちろん、すてきだと思う意味でね?

――! な、なによ、私だって育ち盛りの女なのよ?
……はしたないかしら。(むぅ、と恥ずかしそうに照れ隠しで視線を外します。食い意地が張っているつもりはないのです。ただ、現代文化の食への好奇心です、ええ、きっと。) (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
くりぃむに、あんこ?
私が馴染み深いのはやっぱりあんこかしら……そちらでお願いしてもいいかしら。
…………(と言いつつも、彼の片手に握られた抹茶ジェラートとくりぃむが気になる様子です)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(ネガティブなイメージがないなら何より。)
『Very nice.』

『まぁなんのかんの言うて17のうら若き乙女やもんな……あれ、16か?』
(学年が一つ上なのは把握してるが。歳まではそういや知らねえや。)
『……いえ、はしたないなんて事はないかと。食が細いよりは個人的には安心ですしね。それに楽しみにしてたのなら堂々と食べると良いでしょう』

『……というわけで、貴方の分が此方です』
(深緑色の抹茶のジェラートに、品良く香る餡子がトッピングされたものを差し出して。) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『……まぁ、食べながらいくべ』
(布でぐるぐる巻きの手で器用に一匙分掬い、クリームをつけて頂く。……濃厚でほろ苦い抹茶がクリームの淡い甘さと良く合うこと!)

『Hmm...GOOD TASTE.』
『……ん』
『なんや、クリームの方も興味あるん?』
(視線に気がついて)
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何縫・音乃 2021年11月5日
……ふふ、今年で17なのは正解。正確には、生き返ってからまた歳を重ねられるなら12月8日で晴れて17になるわ。
(思い出したようにそう話します。)
ふふ、ありがとう紫苑くん。じゃあ遠慮なくいただくわね?
(差し出された抹茶のジェラートを受け取ります。餡子の香りは馴染み深く、つい目を細めてしまいます。) (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
え、ええ、そうね。私がもっとあなたに見せたかった場所はこの先にあるから。
(と、気を取り直して道中を歩いていく。様々な京都らしい店の数々を通り過ぎて、その先へ。)
…………へっ! あ、え、えと、その。気になるけれど……いっぱい食べすぎるのもそれはそれではしたないというか。VR空間だから体重的なものは気にしなくてもよいのだけれど。

ええと、ええと……(と、思い悩んでいると、) (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
――――あ。
着いたわ。あのね、生前に旅の人に聞いたことがあったの。この京の都で素敵な橋を建設予定だったのですって。

それが忘れられなくて調べてみたら――四季折々の表情を見せる山を背景にできるように架かられたのですって。 (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
それがね――――。

名前が、『渡月橋』というの。

(たとえ電子の空間の中でも、紅葉に彩られた山々をバックに、架かれた美しい橋の姿がありました。)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『…………』
(生き返ってからまた歳を重ねられる"なら"なんてifめいた言い方はどうにも、後ろ向きな気がして)

『音乃、ちょいこっち向いてみ』 (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(振り向いて、此方を見て、何か言葉を紡ぐ為に僅かに口を開けた瞬間。ヒュカカッッと目にも止まらぬ早業で自分のジェラートとクリームをひとすくいしてその口に突っ込む。)

『お、そっちのも美味いな』
(帰り道、折角なので餡子も少し頂くというオマケ付きで。) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『――――こんだけうんまいもんが世にはごろごろ転がっとるんやから食いしん坊の音乃ちゃんは意地でも生きて齢重ねてもらわなあかんのう??ん??』

(布地越しでもにやにやとしてるのを隠しもしないようにいうのは、まぁ、発破をかけてるって言うのもあるが。まーー言っちまえば、うん。)

「だからまぁ長生きしとけ」
(って事だ。以上。好き勝手したので怒るならそれはそれで甘んじて説教されよう。) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『……ん、あぁ。音乃のお江戸じゃまだ予定段階だったのか。』
(月を渡す橋、なんてまぁロマンチックな名前だな。)

(しかし、なかなかどうして) (無効票)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(色づく山々も、水面の色も、空の色も。絵になる、って言うのが相応しい一景だった。……一風変わった大和撫子の同級生がいるのを含めて。)

『…………大変、良い景色ですね』
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何縫・音乃 2021年11月5日
え? なに――はむっ!
(なんといつの間に、早業からか、スプーンを突っ込まれた瞬間に口いっぱいに広がるのはジェラートとクリームの上品で甘い味。)
えっ、ちょ、紫苑くん、いつの間にっ。 (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
……もう、食いしん坊なんて。食に興味があるのは否定しないけれどね?
(そうでなければ、今の寮に入ってもいないことでしょう。)

…………………紫苑くん、それは、お互い様ね。
いきなりいなくなっちゃ、厭よ? (無効票)
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何縫・音乃 2021年11月5日
――――ね、素敵でしょ?
(隣り合って、眺める彼の方へと見つめて微笑みかけます。)
私が息絶えて、空白の期間に架けられた橋。……もちろん、今は亡いかもしれないけれど。
けれど、電子として遺されているということが嬉しくて、つい見たくなったのよ。……時間がくるまで、もう少しだけ私と付き合って頂戴な。 (演出継続)
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何縫・音乃 2021年11月5日
(…………けれど、この秋の季節はそのときだけ。
 一緒に“彼”といられるのも、もしかしたら今のこのときだけかもしれない。
 ひとときの時間を楽しみたくて、お音乃はこの橋での景色を見せたのでした。

 ――――唐紅の山々は、かつての美を遺して、秋風とともに在りました。)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
『何、そそくさと悪さを働くのは得意な方でして』
(仕事柄というべきかなんというか。)
『美味しかったでしょう?』

『……あとどっちかってと生き汚い方やでワイは』
『こんな墓にも入れん有り様でくたばったりはせえへんわ』
(名前のないまま死ぬ、なんて事は間違ってもしねえさ。) (演出継続)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
「――まぁ、だからいなくなったりはしねぇよ」

『……こんだけの景色やし幾らでも見てられるわな』
(辺りを見渡したあと、音乃の顔を見て。……どっち見たって絵になる光景だ、なんて思いながら、暗に「好きなだけ付き合う」と言って見せて)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(――架空世界の、今はなき場所でのひととき。)
(姿も、今はまやかしの如き装いで俺はこの場にいる。)

(……そうだな、敢えて一つ言うなら……)
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
「いつかちゃんと、本物の姿で」
「本物の景色をおめーとみてえもんだな」
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囗囗囗・囗 2021年11月5日
(――未だ叶わぬ願いなれば、今は仮初のそれを二人で。)
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