【個】二人往くは京の都
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
"天子様の住む都"
幾千もの神社仏閣が設立されたこの都は、
以前はこの国のお膝元でもあったという
"現在"であれば、その名残を残した"雅"な風体を残した
人が賑わう観光地……となっていたのであろう
自然と木造主体の建物に囲まれる"再現"されたこの地に、
二人の少女が"過去"を識るべく、降り立つのであった。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
(大きな仏閣の入り口、修学旅行を楽しむ生徒もちらほらと見かける中で一人、深い蒼色柄の和服を羽織った少女の姿が一つ)
……ふむ、普段ではこれほどまでに着込むと排熱に支障が出るところですが、こういった現実とは少し身体特徴をスイッチ出来るのはとても助かるのですね……。
(と、自身が纏った和服の袖を見つめながら立っている)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
(眼鏡をかけた和服の少女が、仏閣の前に現れ)
……着るのは、大変でしたけどね。
難しいとは聞いていましたが……
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
手順を確認さえ出来れば、ミアはそれを模倣(トレース)することが出来ますので問題はありませんでしたが……。
まあ、それはそれとして手順は中々に多く、大変であったことは同意するのです。
(かつんかつんと、石畳を下駄で鳴らしながら自身と彼女の服装をくるくると回りながら見比べるようにして)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
VRですから、手順を無視しようと思えばできますが……
これも学び、ですからね。
(自分と監査の衣服を見比べて)
この履物も合わせて。少々動きにくいでしょうか。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
普段から殆ど身体を動かさずに駆動しているミア的には、このくらい制限されても問題無し程度なのです。
まあしかし、普段使いするには少々現代的には不便である……というのは確かに感じられますね。
(シワなども簡単についてしまいそうですので、と納得しながら頷く)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
不便であることはそれそのものがステータス、という事でしょうか。
着こなすだけの教養と、不便であることを苦にしない環境が必要……と。
(ふむ、と考え込んで)
……いえ、まずは見物しましょうか。
(と、仏閣の方へ向き直り)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
忍耐力も付き、更には不便を上回るほどこの姿が可憐で、他の方へと魅せる自身のステータスとなる……と、言うようなところでしょうか。
ミアはまだ美醜についての"情報"が少なく、どういったモノが美しく映えるのか……ということには疎いのですが。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
(と、彼女が振り向いた先の仏閣を見上げる)
(大きな石の階段がいくつも積み重なり、天にでも続いているのかというほどに見える)
……もし現実でここに来ていたと為れば、ミアはここの途中で骨を埋めていたやもしれないのですね。
(まあホログラムによる"脚"を使っていたのだろうが、少し冗談めいた言い方で)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
(階段を見上げて)
……その時は、まあ。手ぐらいは貸しますよ。
私の体はそれなりに丈夫ですしね。
こちらでなら、大丈夫です?
必要な手助けがあれば、行いますが。
(と、首を傾げ)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
こういうこともあろうかと、ステータスは弄っておきましたので。
(管理者権限なのです。と無表情ながら不適に笑ったように見せて)
……ふむ、疲れは感じませんが……やはりこういった衣装ですとそんなにするすると登ることは出来ないのですね。
(動悸息切れなどは無いが、身体を動かし慣れないことと和服の稼動部分が多くないこともあり少し彼女より歩幅が小さく遅れる)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
あっ。
(と、一段ずつ階段を上がっていると段に足を引っかけ、前のめりになる)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
身体能力は問題なくとも、動かし慣れてないとその通りに動けるかは……
(と、経験則から語ろうとして)
ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
っ、危な……!
(前のめりになった監査を、支えようと)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
(VR空間のためか、元々身体も軽いためか、すんでの所で身体が彼女に支えられる)
……助かりました。
実際のダメージは無いとは言え、プラシーボ効果で現実に帰ってから少々違和感を感じる……なども、無くはありませんので。
(と、彼女の身体を支えに体勢を立て直しながらお礼のお辞儀)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
(監査が立てなおしたのを確認して、支えた手を離して)
……怪我はなくとも、痛い思いをする必要もないですし。
折角着た服が乱れてももったいないですからね。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ええ、折角普段は着る事が出来ない服装に、来ることが出来ない場所で悪い思い出を作らずに済んで助かりました。
ミアの場合はこういった場面も全て記録と再生が容易で、風化も出来ませんからね。
(痛みも一つの貴重な体験ではありますが、と言いながらも「助かりました」と感謝して)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
いえ、お役に立てることがあったようで何より。
……記録する、というのはそういうことです、か。
良い事ばかりでも、有りませんね。
……もう、歩けます?
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ええ、おかげ様で。
(何とか動きにも慣れてきたのか、少し動いても大丈夫な様子を見せ)
神……というものは見たことが無いため信じる信じないとはどちらとも言えないのですが、はしたない姿をこれ以上見せてはいけませんからね。
(もし神がいたとしたら、VRのこういった場所にも宿るのだろうか?と少し考えながらも彼女の後ろを歩きながら付いていこうとする)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
(後ろを気にしながら、少し歩く速度を遅くして)
……私も見たことはありませんが。
居る、と考えたほうが納得がいくときは、多いですね。
……神とは何か、となると、宗教学になりそうですが。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ヤオヨロズ、それほどまでに神が存在するなどとも言われている国ですからね、ここは。
いまや新宿のみとなったこの地にはどれほど残っているか……というのも、興味は尽きませんが。
(ふむ、と口元に手を添え考え事をしながら進むように)
……さて、ようやく拝殿が見えてきたのですね。
(と、後数段という階段の先に大きな木造建築の建物が目に入る)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
地がなくとも、増えた海にもまた神を見出すやも知れませんね。
(ゆっくりと階段を上り終え)
ふむ。階段の下から見た時は実感がさほどありませんでしたが、
こうしてみるとやはり大きい。
(と、建築物を見上げ)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ええ、ミア達二人がそんなにも背は高い方ではないとはいえ、やはり近づくとより一層建造物としての圧を感じるのです。
(ミアと彼女、何人が集まればこの建物に勝てるだろうか。などと今にも計測を始めそうな脳内を一旦クリーンにして)
中も参りましょうか。
従業員は…………確か、坐禅での精神統一体験をするプログラム用に誰かが用意していた覚えはありますが、見学するにあたって注意されるということなどもないはずですので。
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
確か、色々と作法がありましたよね。
……二礼二拍一礼……でしたか?
(仏閣と神社の違いを理解していない様子を見せながら門を通り。)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
神社であれば二礼二拍一礼、仏閣であれば合掌……ふむ、こちらは神社のようですのできみの言う通りの参拝方法で良さそうですね。
(よく勉強していますね、と感心しながら)
(と、話していると少し遠くで喝!という音と気持ちのいいバシーンッという音が聞こえてくる)
……ふむ、皆様も楽しんでおられるようですね。
(無表情だが少し満足気)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
(確認しようとPachel=BELLを取り出す)
(充電切れ)
(しまう)
(監査が合っていると言うのだから合っているのだろう)
ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
座禅……と、言いましたか。
随分良い音がなるようで。
精神修行だと思いますが、望んで受けるとは。
意識が高い人も多いのですね。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
修学旅行前に聞いた話ですと、半ば度胸試しや本場の喝を体験してみたいという生徒もいらっしゃったみたいですからね。
色々なケースが有り、ミアとしても楽しく嬉しいモノが見られそうなのです。
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
ふむ。様子に興味はありますが。
邪魔にならない範囲から見て回りましょうか。
(再び叩く音が響き。)
……音響や痛み、拘った甲斐があるようで。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ミアも聞いた話だけですが、赤のクラスの生徒などに実際に一度現実で"座禅"を実行してみてもらい、そこで調査した衝撃や音などを参考に作り上げた……とも聞いていますからね。
体験している方々を見れば、このアトラクションを作った方もきっと恍惚な笑みを浮かべることでしょう。
ミアも自身が作ったモノを誰かが体験していると為れば、それ相応に"嬉しい"と思いますので。
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
ですね、景観を楽しんだり……
(と、言いかけて)
……いえ。製作側の視点になってしまいました。
そういった話も有意義ではありますが、今日は修学旅行なので、そちらを視ましょう。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ええ、裏話は思い出話に取っておきましょう。
(また修学旅行が終わった際にも語りましょうか、と)
しかし、通常の参拝客がいないというのもありますが、中に入ると荘厳な雰囲気……と、言うのでしょうか。
何もいないはずですが、何やら神の目がこちらを眺めているような感覚となる……みたいですね。
(刻逆前に発行されていた旅雑誌の中に書かれていた言葉を思い出しながら、これがそういった感覚なのですか。と)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
ふむ。
(と、周囲を見渡し)
像の目が見下ろすように配置されていることによる効果、
と、理由付けることもできますが……
言語化できないレベルで感性に訴えかけるのであれば、
それもまた神と言っても良いのかもしれませんね。
「神は細部に宿る」……ですか。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
実際に、建て直しされている場所などもあるのでしょうが、現代までこのような建造物と内部の装飾が残っていることを考えると、神が宿るほどの不朽なモノ……と言っても過言ではないのかもしれないのですね。
(彼女の言葉に頷いて見せながら)
……さて、参拝……祈り、ですか。
(などと話していると、目的地にたどり着く)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
参拝。
……こういう時は何を考えるべきなんでしょうね。
祈る。というのは……言うのは、よく見たのですが。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
学業成就、恋愛成就。
そういった願いがポピュラスなモノとは以前聞いた記録がありますが、学業はともかくとして恋愛……ですか。
(成功を祈るほどに親しげな異性はまだいないな、と思い出しながら何を祈るべきか悩む)
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
恋愛。
……恋愛ですか。
興味が無いとは言いませんが……
……祈る、という行為もまた、難しいですね。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
ほう、ほうほう、恋愛に興味、ですか。
その辺りの"情報"は詳しく後でお聞きしたいところなのですね。
(彼女の初めての"情報"にきらりと目を輝かせながら)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
……まあ、今は居ない恋人への願いを託すよりは……。
そうですね、きみとのこの先の付き合いというものが、よりよいモノとなるように願うと致しましょう。
(神とやらに願うまでもないことかもしれませんが、折角ですので。と彼女の顔を見つめながらそう呟いて)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
……祈りとは、本質においては。
自分が何を求めるか、を言語化する行為なのかもしれませんね。
ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
……では。私も。
ミアンダ監査にとって、より良い情報で在れるように、と。
(監査の視線に、合わせて。)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
成程、祈りとは何か……と、考える上で言葉で表すことにも意味が出てくる……。
参拝というモノも、信じる行為だけではなくこういった"紡ぎ合い"も望めるのですね。
……では、心よりきみとの繋がりと、きみの大成を祈り……。
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ズィーベン・フィーア 2021年11月4日
ええ。祈るという行為、それそのものに意味がある。
……ミアンダ監査の充足を祈り。
(演出終了)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
(二礼二拍一礼。)
(二つの小さな手から放たれる拍手が静かな空間に響き渡る)
(VR空間という場においても居ると信じた神に対して二人、大きく籠めた祈りを飛ばすのであった)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年11月4日
【このスレッドは終了しました】
(演出終了)