【戦】青と勇気
錣吹・しとら 2021年10月17日
「お頭ぁ!ちょいとツラ貸せやおらぁ!」
先日会場に設置された簡易決闘場。
学園各所に配備された物の中でも特に激戦が予想された海上の舞台にて、番長の力に耐えうるか耐久テストが始まるのだった。
戦場:
新宿島近海・洋上、簡易決闘場
▽書き込み可
#竜城・陸
#錣吹・しとら
演出終わりは「。」にて
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竜城・陸 2021年10月17日
(両手でしっかりと握り締めて、正眼に構えて、振り上げて)
(――そのまま、振り下ろす)
(斬撃の軌跡をなぞるような力の波が、空を疾り迫る、彼女の鎚の衝撃波ごと叩き斬るように、迫り来る彼女の身体ごと叩き伏せるように、放たれた)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
(飛翔するさなか、陸が何かを握るのを見た)
(瞬間、脳内にアラートが鳴り響く。素手で十分強い奴が戦場で使うものだ。それはつまり手加減に使う物か、もしくは)
――――随分な得物を使うじゃねえかぁ!
(振り下ろす軌道から逸れる様に飛び、その上で鬼伽藍を盾に受け流そうとする)
錣吹・しとら 2021年10月17日
(衝撃波を切り裂き、受け流した上で叩き落されそうな斬撃に体が軋みを上げる)
(そのまま押し込まれそうになるが――)
いくぜ、いくぜいくぜいくぜぇえええええええええ!!!!
錣吹・しとら 2021年10月17日
(自信を押し込もうとする【束縛】に反応した執煌武装がうなりを上げる)
(上昇した出力が斬撃ごとしとらを押し返す、その力に板挟みになって傷付きながらも)
――――届いたぜ!番長ォォォオオオオ!!!
(ついに押し返し、陸に向けて鬼伽藍を振り下ろす)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
当然。俺の無二の友が作ったんだから。
(平然と頷くさまは、それこそひどく誇らしげであったかもしれないが)
竜城・陸 2021年10月17日
(一振りで抑え込めるなんて勿論思ってはいないから)
(目の前に迫られても動揺はなかった)
(振り下ろされる鎚の一撃は――)
竜城・陸 2021年10月17日
(――竜人の目の前で、ぴたりと止まる)
(ことは、なく)
(それを受け止めたのは、手にしていた剣の刃)
(ぎりぎりと、鍔迫り合いのように拮抗している)
竜城・陸 2021年10月17日
(――のも、一瞬)
(よもや相手も忘れはしていないだろう、この男の本質は“魔術師”である――尤もその一連の技術体系を魔術と呼ばうにはあまりにも異形であるのだが)
(そうは言えども、“魔力によって形為す現象を自在に操る者”であるということに関しては、同じ)
竜城・陸 2021年10月17日
(押し返す――のは恐らく悪手なのであろう。彼女の両脇を守るようなその車輪を眺めやりながら思う)
(戦女神の戦車みたいだな――などと雑駁な感想を抱いたのは、さておき)
(攻撃を受け止めて生じた一瞬の間隙)
竜城・陸 2021年10月17日
(刃を伝うように氷晶が伸びて、鎚握る腕を捉えんと迫り)
(地表から伸びた氷の蔦は、その足を凍らせんと迫る)
(それと同時に中空に生み出した氷槍は先よりもなお数が多く)
(切っ先は一直線に、少女へと向けて殺到する)
・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
(押し返せないなら、この場で縫い留める)
(――そんな心算だ)
(その間も、鎚を受け止めた剣は揺らぐことなく)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
――――止めたな?アタシらを。
(自信を留める蔦と剣を見て、口角を上げる)
アンタが自慢の得物を使うならよぉ!アタシも自信作を使わねえ訳にはいかねえんだよなぁ!!!
(氷の束縛と氷の槍を受ける。鬼伽藍の振動波で幾分は勢いが削れるとはいえ、砲丸投げを叩き込まれるサンドバッグのようになるが、気合で耐える)
錣吹・しとら 2021年10月17日
この位置だ!この位置が絶品なんだよぉ!
(鎚に力を籠め続ける、留められているということは、相手を留めていることだ。そして拘束状態に反応し、執煌武装はさらに出力のボルテージを上げていく)
――材料にキングアーサー産の木材、ドイツ帝国の金属、そんでもって”竜の心臓と骨を使った小刀”
錣吹・しとら 2021年10月17日
. リュウゲキソウゴジュウノトオ
【百鬼家工落成式――――龍撃槍5010式ぃ!】
(宣言と同時、陸としとらの真下から、ドリルのように回転しながら塔が伸びて来る)
(帯びている呪力から、党の先端に使われた刀から竜を害する波動が伝わるだろう)
ブチ抜けぇぇぇぇぇっぇええええええええええええええ!!!!!
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
(括りでいけば“魔術師”である)
(それは当時の定義でゆけば、魔術、呪術、神託――あらゆる神秘を一手に掌握する者)
(当然、“それ”に気付くことくらいはできて)
(だから、大質量のそれを完全に躱すことこそできずとも)
(直撃を回避するくらいはできたろう)
竜城・陸 2021年10月17日
(それこそ――叩きつける鎚の勢いに逆らわず、かける力の流れの方向を変えてやれば)
(或いは、この位置から動くことは出来たろう)
(それがどんなものであろうと、“人の手で為ったものである”のなら)
(“天災”であるその力でその勢いをそぐことくらいは出来たかもしれない)
竜城・陸 2021年10月17日
(けれど、そのどれも択ばなかった)
(だから呪力を一点に集めたその切っ先は、当然のように身体を穿ち、貫いて)
(――それ以上勢いを増すことなく、そこで止まる)
(その質量が)(そのままに)
(男を貫いたところで)(少女を打ち据えることなく)(止まる)
竜城・陸 2021年10月17日
…………は、あ。
痛いな、全く。
(言葉と共に、激しく噎せ込んで血を吐き出した)
(薄い体躯を貫いて、腹の先から刃の切っ先が覗いていることだろう)
(“竜”である身を内側から焦がそうとする呪力が、体の内側で荒れ狂っているのを感じる)
(なるほど、これは、掠っただけでも戦闘を継続するのが難しいほどの致命傷だっただろう)
竜城・陸 2021年10月17日
(きっと、)
・・・・・ ・ ・・・・・・・・・
(――もしも己が、“竜”のままであったなら)
竜城・陸 2021年10月17日
(腹部を貫いた刃を掴むだけでも焼けるような痛み)
(それを厭わず引き抜いた)
(瞬間、光が迸って、)
(男の翼を、腕を、胴を、白銀の甲冑が鎧う)
(これなるは男の本質、光の権能宿す“ ”の側面)
竜城・陸 2021年10月17日
(その動きを留められて――突き立ったままの塔の屋根へ軽やかに足を下ろして)
……ここまで引き出したんだ。誇っていい。
(口の端から零れる血はそのままに、)
(息を切らして、)
(それでも、笑ってみせた)
……さあ、続きをやろう。
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
(散々殴打された内臓と、呪力を振り絞った反動で喉を上がってきたものを飲み下す)
……っへ、なーにを偉そうにしてやがんでぇ。赤番みてえなモン着こみやがって。
錣吹・しとら 2021年10月17日
上等だぁ!今度はその鎧ごとペタンコにのしてやらあ!
(啖呵を切ると塔が再度変形を始める。5段あった階がそれぞれ分離し、一番下の階がしとらの前で浮遊する)
【百鬼家工落成式――――轢殺達磨落としぃ!】
(渾身の力を籠め、陸に向けて超重量の建造物を殴り飛ばした)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
おや、バレたかい?
咄嗟だったからね、あれに着想を貰ったんだよ。
(あの日まで一切思い描けなかった、“強さで己を鎧う”イメージを、咄嗟に目の前の彼の“鎧”に求めたというだけの産物だ)
(……“鎧”というものの認識が中世寄りであったから、形としては全く以て似つかないが)
竜城・陸 2021年10月17日
(おや、と足元の浮動感に目を瞠った)
(軽く屋根を蹴って、宙に浮き上がり、距離を取る)
(握り締めたままの剣を、真っ直ぐ構えた)
竜城・陸 2021年10月17日
(――事実として、この“武器”の機能はと言えば)
(込められたこの男の魔力に応じて刃を形成する、という、それだけだ)
(だから、その先はこの男の“魔術”である)
(数少ない、当人が確かに“魔術”と呼ばわる術の一つ)
竜城・陸 2021年10月17日
. Claidheamh Soluis
――“ 光 輝 の 剣 ”。
(あまた世界に存在する、“剣”を含めた武具の伝承を束ね、それを“自身が心から信頼する武具”に載せて振るう)
マジック・エンチャント
(一般的に言えば“付 与 魔 術”と呼ばれるものによく似たもの)
(違うのは、“自身がそうと認識する限り、どんなことも成し得る”という部分のみ)
竜城・陸 2021年10月17日
(横薙ぎに振るわれた剣の一撃は、叩きつけるように飛来する超重量を斬り伏せて)
(間髪入れず、留まったままの少女へと真っ直ぐに肉薄して、次撃)
(光を帯びた刃を、肩口から斜めに、袈裟掛けに振り下ろす)
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
――――――――
(それは明らかに先の斬撃とは違う代物であった)
(しとらは知らないが伝承を束ね、”信じる武器”として振るうというその魔術には、形さえ違えど職人が物を作ること。――しとらに共感共通する部分があった)
(だからこそこんな失態を晒した。……見とれて反応が遅れるなどという失態を)
錣吹・しとら 2021年10月17日
っ!だぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!
(咄嗟に鬼伽藍を間に差し込んだが、自慢の大金鎚にも罅が入り始める)
(受けきれず、ついに閃光が体を刻みだし――)
錣吹・しとら 2021年10月17日
ま、だだぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!
(目を見開いてそう叫ぶ。傷付けはしたが、こんな終わりは許さない。せめて最後に、と。思いを受けて車輪が回る)
(精も根も尽き、資材も呪力もからっけつの状況でなお感情を燃料にくべて体を動かし)
錣吹・しとら 2021年10月17日
ただじゃやられねえぞゴラぁぁあぁああああああああ!!!!!
(クロスカウンター気味に陸の兜に右腕を叩き込んで、同時に袈裟切りされて血を噴きながら決闘場に墜落していった)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
――……!
(それこそ、その状態でもまだ向かってくることには目を瞠って)
(けれどすぐに――)
竜城・陸 2021年10月17日
(――右拳が殴りつけた男の表情が、ひどく晴れやかであったことは)
(墜ちていく彼女にも見えただろうか?)
竜城・陸 2021年10月17日
(兜越しとはいえ頭部に受けた衝撃は、刃を振り抜く腕の力を僅かなり緩めさせたろう)
(――この男が熟達した剣の達人であらば綻びなどなかっただろうが、生憎、平時は“剣を持ち上げる力すらないほどの”矮躯、“自在に武具を振るう技術など持たぬ”ただの魔術師)
(押し返した勢いの分威力を減じた刃は、致命傷を与える程ではなかったはずだ)
竜城・陸 2021年10月17日
(ゆるくかぶりを振って、)
(ゆっくりと息を吸って、吐き出す)
(それから、墜落していった彼女を追いかけるように、決闘場へと降り立った)
……大丈夫?
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
……………………大丈夫に見えるんなら目ン玉取り換えた方がいいぜ畜生。
(まだ血が溢れる傷口を抑えながら横たわっている)
痛っつつつ……あーあー、決闘場も滅茶苦茶になってやがる
(頭だけ動かして周りを見れば、しとらの技で砕けた瓦礫や、陸の振るった斬撃の跡があちこちに見える)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
それだけ憎まれ口が叩けるなら大丈夫だろ。
……治してもいい?
(屈み込んだ男はもう、鎧を纏ってはおらず)(当然、腹部の傷からはまだ血が零れている)
ま、割れてはないし崩壊する様子もない。
耐久試験としては上々じゃない?
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
テメエの傷を治したらな。つーか人の心配よりまずテメエのが重症だろうがボケナス!(傷を見て怒りだす)
まあ普段使いする分には合格だろうよ。卍器でも出さなきゃどうにかなんだろ。出されなかったけど(チクチクと不満感で攻める)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
残念だけどこれはもう少し時間がかかるんだよ。
君俺に何したか忘れたの?
(叩き込まれたのは、“竜”を侵す呪である)
(今は自認識が「“竜”であり、“ ”であり、“人”である」から斃れなかったというだけで、事実としてこの身体が“竜”であることに変わりはない)
呪力を中和しきれないと傷を治すプロセスに入れないの。
だから君の方が先。
竜城・陸 2021年10月17日
ああ、これ返しておくよ。
(塔の先端にあった小刀を、彼女の顔の横に置いた)
満点の使い方じゃないか。クリエイターって発想が柔軟だよね。
(なんて言いつつ、不満げな視線を受けて苦笑してみせた)……そう言われてもね。使うような状況じゃなかったからな、今回は。
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
勝たれてそんな事言われても皮肉にしか聞こえねえよ畜生!(悔しそうに小刀を回収する)
そんじゃ、体治すよりとっととずらかって保健室行こうぜ。呪いを解くのもそっちのが良いだろ(執煌武装がリヤカーの車軸にはまって自走して来る)
(無効票)
竜城・陸 2021年10月17日
一週間前の俺だったら死んでたかもしれないよ。
(さらりと告げたのは事実だから、さしたる躊躇もなく)……それくらいには卓越した腕だった。
言ったろ、誇っていいことだって。
竜城・陸 2021年10月17日
俺、自分の身体、人に診せたくないんだよね。
(数々の魔術で鎧っている己の身体は、普通の術師に読み解けるとは思えないし)
(一目診られてしまえば、身体の異常が明らかになってしまうだろう)
(――そんなことはおくびにも出さず、語る表情はあくまで笑顔のままだけれど)
だから、お気遣いなく。付き添いが必要ならご一緒するけれど。
(無効票)
錣吹・しとら 2021年10月17日
……………………………(ジーッとジト目で顔を見ながら)
……なんかちっとは明るくなった、か?
まあ良いや、ならアタシャ先に行くぜ。
人に見せたくねえでも、たまには誰かに判断して貰った方がいいと思うがね
(よっこらせとリヤカーに乗り込む)
ああ、あとな
錣吹・しとら 2021年10月17日
次はもっと強くなるぜ、アタシ。首を洗って待ってな。
(今までの対青番長戦になかった手答えと、出し切って届かなかった満足感に微笑みながら、リヤカーに運ばれていった)
(。)
竜城・陸 2021年10月17日
そう見えるなら、君のお陰でもあると思うよ。
(こちらを見遣る瞳を見返して、答えた)
ああ、そうしてくれ。
……派手に氷も直撃していただろうから、それこそちゃんと魔術的な診断も受けておくんだよ。
(“命を侵す”氷の魔術的影響がないとも、言い切れないし)
竜城・陸 2021年10月17日
俺のことは、俺にしかわからないからね。
だからまあ……お気持ちだけありがたく、ってところかな。
――ああ、
竜城・陸 2021年10月17日
……それは楽しみだ。
でも、次も負けやしないよ。
竜城・陸 2021年10月17日
(――背中が遠ざかるのを目で、見送って)
さて、それじゃあこれ、片付けないとな……
(小さくぼやきながら、)
(ふらつく頭を無理矢理律して、)
(立ち上がって、)
(施された残留効果を、解除しに向かうのであった)
(。)
錣吹・しとら 2021年10月17日
【このスレは終了しました】