【個】400mlの愛💉
リップ・ハップ 2021年10月16日
『リップ、あなたが言うのなら。一度くらいはいいですよ』
にはは。さっすがばんちょ、話が分かる。
これいい感じに口説いたら二度目、三度目の目もありそじゃね?
までも皮算用する前にこの一度だな。
しっかりお仕事しますよリップちゃん。
何せこのためにここに居るっつっても過言じゃねいんだから。私。
そんな感じである日の保健室。
リップちゃんが採血するお話。
アンジェリカが献血するお話。
つまりは、そう。愛のお話だ。
#鬼叉羅魏・アンジェリカ
#リップ・ハップ
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
猟奇殺人鬼みたいなこと言いますね……
褒められてんだかなんだか。
(ゆるい雰囲気と会話に、力が抜ける部分は確かにあって。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(ただ、「いよいよ」っぽい工程に入ると)
……。
(一度だけ目が泳ぐ。)
リップ・ハップ 2021年10月16日
何言ってんだ殺しちったら血ぃ採れねいだろ。
……おーん。
(採血対象の観察も重要な仕事。事と次第によれば採血の中止が行われる事だって当然あるわけで)
すこしちくっとしますよー。
(採血針を手にして、口にすべきタイミングとしてはまだ若干早いのだが、探るようなジャブを口にした)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
それを聞いて安心しました。
(ベッドに横たわっているので生贄の気分が強め。じとめ。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(ちら。 針の先がきらりと光った……ように感じる)
……う。
すこしですよね、ほんとに。信じますからね。
(なお苦い顔をするものの、顔色が青くなるようなことはない。)
リップ・ハップ 2021年10月16日
だーいじょぶだって。
リップちゃんお注射慣れてっから。
(針の向き良し。腕、血管に対する角度良し。)
刺すね。はいちくー。
(す。と静かに、そしてそれ以上の有無を言わさず採血針を刺した)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
そんな経験豊富なんですか。ほんとですか。何か(ちくっ)イ“ー……(ミョーなうめきごえに変わった)
リップ・ハップ 2021年10月16日
ん。
(逆血確認。僅かに、5mm程針を進めてしっかりと血管に針を入れる)
(違和感こそあれ、刺さってしまえば最初の穿刺の刺激が少しの間尾を引く程度だろう)
毎日自分に打ってるしねー。点滴。
(てきぱき。今度は針を抜く)
(……といっても二重になっている、その内側の金属針だけを。後に残るのはそれを覆っていたプラスチック製のカテーテル針だ)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年10月16日
人にやんのとはまた別だけどさ。そりゃ慣れる。……よし。
(テープで針とチューブとを固定し、今度は採血バッグと接続。こうして晴れて、採血開始)
腕。ちこっと動かすくらいならへーきだからね。ま、基本安静にだけど。
10分、15分くらいかな。
(ベッドの下、足元に置いた秤に採血バッグを乗せ、これから暫くは規定量が収まるのを待つことになる)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
ゥ“ー……(余韻)
(迷いなく続けていくのを見れば、おそらくは言葉通りなのだろうことはわかって。)
自分で?ていうか、大丈夫なんですかその日課。
はい。
……まあ、本当にチクっとしただけではありますけど……
(自分の腕から伸びるモノをみる)(うえー……)
リップ・ハップ 2021年10月16日
大丈夫だからこうして生活してんじゃんね。わはは。
やらなきゃ流石のリップちゃんもばったん、病院暮らしだろな。
(ゆら。ゆら。軽量しながら時折バッグを揺らし、流れてくる血液と抗凝固剤を中で混和させていく)
なれりゃこのちくっも気持ちいいとこあっから。いたきもちいってやつ。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
そんなギリギリのとこでやってるんですかあなた。
難儀ですねえ……毎日だなんて面倒くさそう。
(違和感があるとなんとなく見てしまうもので、管をぼんやり眺めつつ)
そーゆーもんですか。……そーゆーもんなんでしょうね。
リップ・ハップ 2021年10月16日
好きでギリギリんとこ居るだけだけどな。ししし。
ふつーに飯くってりゃ、多分超の付く健康ボディだぜリップちゃん。
(指とか腕、痺れたりは? そんな確認も合間合間に)
みんなが毎日飯食うのと変わらんて。面倒だからって金輪際飯食わんとかならんしょー?
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(んー、とか、まー、とか、適当な返事を返しつつ)
……なんですかそれ。つまり、趣味?
それも危ないカンジの。
リップ・ハップ 2021年10月16日
趣味。趣味……?
(好きでやっていることだが趣味かと問われると)
趣味……別に点滴愛好家ってわけじゃねいし趣味とはちょい違うか、な?
(しっくりこない)
私さ。飯食わねいようにしてんだよね。だからその代わり。あ面倒なわけじゃねいよ? 飯食うの。ししし。
ほんとにみんなにとっての食事なわけよ。点滴してんのは。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(管から視線を上げて)
(首を傾げるような声色のリップを見る)
そういえば……あなたが何か食べたりしてるの、見たことない気がしますけど。そもそも、だったんですか。
リップ・ハップ 2021年10月16日
そ。
だから基本マスクっしょ? こいも飯食わねい、口に何か入んねいための一環。
(例外的に外したことはあるものの)
そいでもバリバリ動けてんだから神様の特別製だぜこの身体。ししし。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
はあ……そりゃまた、気合い入ってますね。
(変なやつ、の色を隠さずにそう言って)
リップ・ハップ 2021年10月16日
(順調に秤の目盛を進め、満たされていく赤色。番長も、採血バッグも、適度適切に観察し)
アンジェリカに気合入ってるって言われんの、お墨付き感半端ねいな。
ま、ガチでマジなわけよ。だから、だから? だからは違いかな。まいっか。とりま趣味じゃない訳。
(猟奇殺人鬼みたいな、という評もそうだったが、どこ吹く風とマイペースに)
ものが違うだけで多かれ少なかれ誰にでもあるっしょ。マジのガチで取り組むもん。自分もそっしょ?
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
なるほど、そういう意味。
(趣味、に首を傾げていた理由がわかって。)
そうですね――ただ、まあ、それが曖昧なやつも不思議と居るもので。
それがはっきりしてるから、リップは好きですよ。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
ああ、でも。
どうしてなのかは聞いておきたいですね。
我慢なのか、嫌いなのか、人が飲み食いしてるのも嫌なのか……それによっちゃサ店にも誘えませんし。
リップ・ハップ 2021年10月16日
我慢が一番ちけいな。
私さ、次に口に入れるもん、味わうもん決めてんの。
その時が来た時、その味を混じりっけなく、真正面から感じるために、舌に他の味覚えさせたくないわけ。味覚、出来るだけ新鮮に保っときたいわけ。
わかる?
(こてん。説明、ちゃんと伝わっているだろうかと首を傾げて)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
……よっぽどそれしか欲しくない、ってのは。
(傾げられた顔に向かって、頷いて)
リップ・ハップ 2021年10月16日
ん。ばっちし。
(こっくり。返答に頷きを返す)
だかんね。別に食事、嫌いなわけじゃねいよ。むしろそこ拘ってんだから好きなんじゃね? 知らんけど。わはは。
なわけで別に誰かが飯食ってんのも平気平気。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
ですか。
それなら、良い。
(もう一度頷いて、また管に視線を落とす。)
リップ・ハップ 2021年10月16日
まー思わぬ形で口に入っちまったもんはあったんだけどね。この前。
味のねいもんだったからセーフ。セーフってことにした。
(最初めちゃ焦ったな。気づいた時の事を思い返して)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年10月16日
お。量おっけいだな。
(目盛りをチェック、しっかり規定量だ)
(するり。番長の腕から駆血帯を外して)
お疲れちゃん。針抜くよ。
(ぺりぺり。固定していたテープを剥がす)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
何ですかそれ……
、ン。(今度はまじまじと、それを見つめる)
おー……やっぱ刺さってるとこはキモいですねこれ。なんかの実験体の気分。
どれくらい抜いたんでしたっけ?
リップ・ハップ 2021年10月16日
執煌武装。
それそのものが入ったっつか、舌の上に紋様、印? が出たんだけどさ。
ま今にして思えば? 愛の受容器官として認められたっつか?
最初はびびったけど今ハッピー。
(無効票)
リップ・ハップ 2021年10月16日
(刺さった針に添わせるようにアルコール綿を宛がって)
(抜く)
わはは。キモいゆーなし。んっとね、全血で400ml……あ、これここしばらく押さえといてね。
(そして傷口の上、小さな被覆材をぺとり)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
ああ……そんな風にもなるんですか。傍迷惑なやつですね……
…… 愛の受容器官?
(なんだその表現は、と怪訝そうにしつつ)
(小さくみじろぎ、言われた通りに手で押さえて)
400……400。多いんだか、少ないんだか。
リップ・ハップ 2021年10月16日
ね。形も大きさも人それぞれとかだんちょ言ってたけど、それぞれにも程があるってな。わはは。
あー私が味わいていのって、愛だから。
(無効票)
リップ・ハップ 2021年10月16日
(さらっと言って)
(てきぱき手を動かし)
量だけならすぐ戻る量だよ。水分補給ちゃんとすりゃね。
(400ml。それが収められたバッグ少し見つめて)
ちょっちしまってくんね。待ってて。
(保管のために一度その場を離れる)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
――……、愛。
(それには流石に、きょとんとした。)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
あ、ちょっと。
(留めようと手を伸ばす)
リップ・ハップ 2021年10月16日
(ムーンウォークもどきのただの後ろ歩き)
はい。
(伸ばした手に背中で触れて)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(タッチ)
(つかんで、ぐいぐい)
どんなもんか見てみたいです。
そんなにまとめて出したことないので。
リップ・ハップ 2021年10月16日
あー、ね。じわじわだらだら流してもこの量はな。
(なるほど納得、わかリップ)
(無効票)
リップ・ハップ 2021年10月16日
じゃーん。
これが今日アンジェリカが提供してくれた愛だ。
(振り返って、赤で満たされた採血バッグを示す)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
普段は邪魔なだけですしね……うわ。
(自分で見たいと言っておいて顔をしかめる)
(ゆっくりとつつきにいきつつ)
……なんかいつも見るより色が濃い気がする。愛ではないですけど。
リップ・ハップ 2021年10月16日
勿体ねいからあんま無駄には流すなよ。血。それならまた献血しに来てくれって感じだ。
静脈から採ってるかんね。
(共通科目の授業でも触れるレベルだ、静脈だからそうなるの部分は説明いらんだろ、といった風に)
(愛が止まらねい)
リップ・ハップ 2021年10月16日
リップちゃんに言わせりゃ愛よ。
この血が必要とされる誰かのところにいって、そん人を助ける。
利己じゃなく利他。今はまだどこに行くかはわからない、そいでも捧げる、無償の愛だ。
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
もったいない、なんて言われたのは初めてですね。
(白のクラス独特の視点なのか、リップ独特の視点なのか、どちらでもある気がする。)採る前の書きモノが次からなくなるなら覚えときます。
(せーみゃく……とたどたどしいおうむ返しがあったとかなかったとか)
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(ぷに)(ビニール越しの血液に、)おー……(声をもらし)
そんな大層な心構えじゃないんですけどねえ。
ま、結果としては変わりませんか。せいぜい役に立ちなさいね、愛。
(もっかい、ぷに。 で、満足した様子。)
リップ・ハップ 2021年10月16日
えーそこはしっかりポイントだしなー。
(こんな口調だが、彼女は本当にその理由で断りかねない。さりとてないがしろにしていい部分でもない。双方真剣だろうから、今はこの話を進めるのを先送りにして)
ししし。こいを機に是非献血について知ってもらいとこだな。
私はね。すごく嬉しいよ。心構えがなんだって言っても、こやって協力してくれたの。あんがとね、アンジェリカ。
(満足した様子に一つ頷き)
んじゃちっくらねー。
(保管場所へと運んでいく)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
血を採るのは一回やったら「こんなもんか」って感じでしたけど、
あっちの方は何回やっても慣れる気しないんですよね……
(かといって適当に答えてはいけないものなのだろうから、ぼやきつつ見送って)
いーえ、これくらい。……どーいたしまして。
(無効票)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(ふと視線を落とす。)
(ぽつっと血の滲む、四角い小さな絆創膏)
……。
(ぺり)
(剥がして、ぺろりと舐めてみて)
……。愛ねえ。
(愛が止まらねい)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
……あ。
そういや献血って、なんかもらえるんでしたっけ。アイスとか。
(なにが出てくるのだろう。ベッドのふちに腰掛けて、楽しみに足を揺らした)
リップ・ハップ 2021年10月16日
(暫しして)
うーい。お待たー。
(一仕事終え足取り軽やか。帰ってくる少女の手にはパックのジュースと、コンビニでも買えそうなお菓子の小箱)
味は知らんが、ま今んとこ不評は無しよ。
ちょっとしたもんだけどね。はいどーぞ。
(二つ揃えて差し出した)
鬼叉羅魏・アンジェリカ 2021年10月16日
(その結果)
(書類や確認事項のめんどくささ + なんとなくスッとした感じ + おかし と ジュース + リップ =)
(もう一回くらいはいいか と、なったのでした。)