【個・低速】交水
竜城・陸 2021年10月16日
――うまいもんでも食って、どうでもいいことでも話そうや。
そんな話をしてから、数日後。
行方不明だった二人の番長も戻ってきて、業務も普段通りに戻って。
……新しく豊饒祭の準備なんていうのも加わるが、それはそれとして。
「今度、食事でも行こうよ」
……なんて声をかけたのはそんな折。
指定したのは休日。比較的、自分が学園にいなくとも探されにくい日。
場所はと言えば――
◆場所
新宿島・東側地区
◆書き込み可能
葛城・巳肖(グスタフ・カツラギ)
竜城・陸
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竜城・陸 2021年11月8日
今効いてたじゃないか。
だーから極端だってば。
別に溶けない程度に味わって食べたっていいでしょ……(なんて、)(食べる様子を見遣りつつ)(ふと)……果物苦手なの?
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
傷つくってことは何かしら刺さって思い至る部分があるってことだろうが。
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
もう遮断した。
味わってんだろ私なりに、折角出来立てを出されてんだから一番旨い瞬間に食っとくのがいいだろ。
(見られてたことと表情に出てたことに気づき)(じろりと睨んで)
寮長が貰ってきたイチゴと比べてたんだよ。
竜城・陸 2021年11月8日
言うこと全部が全部にすげなく返されたら誰でも傷つくと思うな俺は。
竜城・陸 2021年11月8日
(転んで強がる子供の言い訳みたいだな……)(と思ったが声には出さなかった)
まあそういうことならいいけど……寮長が?
ということはうちの畑のかな、ここに卸してるのも同じくうちの畑からのはずだけど……。
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
あなたはそんなたまじゃねーだろって言ってんだよ。
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
じゃおんなじやつか。
(一切れ、掬ってよくよく食んで)
竜城・陸 2021年11月8日
それは褒めてるのか貶してるのか判断に困るな……。
俺だって人間だからね? 少なくとも、今この時は。
竜城・陸 2021年11月8日
多分……? その貰ってきた、というのが彩乃が個人的に育ててるものでなければ同じものかな。
【植物活性】の効果で育てているものだから、その日の担当者によって品質には少しばらつきがあるかもしれないね。
(【植物活性】で育つ作物には、光も栄養も必要ない。ということは、「品質向上のために手をかける術にも乏しい」ということだ)
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
人間じゃねーやつは今新宿にいねーだろ時限でいってる時点でまだうだうだ悩んでる証拠だろうがだから言われたくねーんだよせめて声に出すならもう人間になったぐらい断言しろ(ぐちぐちつらつら)
グスタフ・カツラギ 2021年11月8日
学園で作ってるって時点で大枠は同じだろ、細かいところまでいったら同じ株でもばらつき出るだろうよ。
(有機化合物の詳細には興味がない、と)
(舌の上で転がして、飲み込んで、少しだけ考える)
同じものでも作り手次第、ね。
竜城・陸 2021年11月9日
あーもう、君だって十分口うるさいじゃないか。
わかってるよ、わかってるけどこれでも少しは進歩したほうなんだよ?
竜城・陸 2021年11月9日
まあそれはね。ただ、言ったように手を掛ければ変わるものだから、このあたりは。個人で作っているものなら、恐らく品質にもこだわっているのかな、って。
(思考するような間に、こちらは飲み物に一口、口をつけて)
……そうだね。武器でも、作物でも、そこは変わらない。
グスタフ・カツラギ 2021年11月9日
どっかの誰かさんが口うるせぇからなぁ。牛歩もかくやってもんだろうしなぁ。
グスタフ・カツラギ 2021年11月9日
いや武器は違ぇだろバカか使い手も含まれんだろうが。
(まぁ、作り手次第と言うことは)
(そのうちこれも「再現」できるという話で)
(……また「僕」がたかられそうだな)
(そんなことを思いつつかっ食らっていく)
竜城・陸 2021年11月9日
ならお互い様でいいじゃないか……。
十七年分を数週間で少しひっくり返したくらいでも褒めてもらっていいと思う。
竜城・陸 2021年11月9日
おや、作物だって料理する人間の腕前も含まれるだろう?
作り手も使い手もよくなければ活かしきれない、というのは同じだと思うよ。
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
錆びた車に油注しただけだろうが。そこから並みに走れるまでにどれぐらいかかるんだよ。
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
作り手使い手で最後は食い手でだろうが。
武器は掘り手作り手使い手だろ。
向いてるベクトルと行程が同じじゃねーんだよ。
竜城・陸 2021年11月10日
さあ、それはなんとも。
最終的にどうなるかもまだ決められてはいないしね。
竜城・陸 2021年11月10日
最終的な向きの話までしていないだろ、俺は。
作り手次第、使い手次第ってところは同じだろ、って話をしただけだよ。
(味も炭酸も薄まってきた飲み物は、もう半分ないくらいだ)
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
どの口選手権優勝だなあなたな……。
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
大枠一緒でもニュアンスが違うって話だよ私は。
齟齬起こりっぱなしじゃどっかの誰かに話漏らした瞬間めんどくさいことになるだろうが。
竜城・陸 2021年11月10日
いいだろ別に。
大口叩いたからには自分だって退けないのを織り込み済みで言ってるんだから。
竜城・陸 2021年11月10日
そう。まあ、それならそれで。
……ちなみに、どのあたりを比較したの。さっきの顔つきを見るにシンプルに美味しくなかった、って反応でいいのかな?
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
(相手の目を見る)(嘘は言って無さげ)(体温変化もなし)(足を組み替えた様子もなし)(認識で確定するなら少なくともそうはいってる時点で0じゃない。)
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
不味いわけじゃねぇ。
ただクリームでイチゴの酸味が強くなっただけだ。
(嘘じゃない)
(そこの方のソースとシリアルも掬い取って口に収めて)
(水を一口。手を合わせてごちそうさまでした。)
竜城・陸 2021年11月10日
(こちらを見返す相手の視線が、何をはかっているのかはわからないが――)……変わる、と言ったろう。違えやしないよ。
俺が自分でそうしたいと思って、することなんだから。
(それは確かに、言葉に出した)
竜城・陸 2021年11月10日
む、……ああ、そのあたりの考慮が足りなかったな。
次からはそういう部分も気にかけて品質を管理しないと。
(言いつつ、残った炭酸もゆっくりながら飲み干して)
……ごちそうさまでした。
(こちらも、手を合わせた)
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
(そういった宣言に、わざわざ水を差す趣味もない)
(もう一度睨みつけて、小さく頷いて)
(それで終わり)
グスタフ・カツラギ 2021年11月10日
管理だの保管だの運送状況だの色々あるだろ。一概に不味いってわけじゃないんだよ。
今回は特に、私の舌が甘味を強く感じた。それだけ。
(紙ナプキンを一枚手に取り口周りを拭いて仮面を付けなおす)
『……いくか。』
竜城・陸 2021年11月10日
(返る頷きひとつに、小さく首肯を返して)
竜城・陸 2021年11月10日
一概に品質だけの問題ではないかもしれない、というのは確かにそうかもね。だからそういう部分も含めて、卸した先の方々からもご意見を賜らないと。
手は抜きたくないからね、こういうところで。
(なにせ、人の生きてゆく歴史を、支えて守る立ち位置を担えることを)
(……案外、自分は、誇りに思ってもいるのだ)
……うん。行こうか。
グスタフ・カツラギ 2021年11月11日
『燕さんに運ばせりゃいいんじゃねーの?少なくともレターさんよりはモノに傷はつかねぇだろ。』
『取り立て直ぐで保存しておける環境が店にあればだけどよ。』
(先に立ち上がりレジ前へ。店員が来る頃に仮面を外して爽やかな雰囲気を演出し)
グスタフ・カツラギ 2021年11月11日
一括でお願いします。
はい、二人分纏めてで。
(有無を言わさず新円でスパッと全額支払い、レシートだけ預けて足早に出口へと向かった)
竜城・陸 2021年11月11日
【冷気の支配者】の残留効果はディアボロスにしか使えないしな……ああ。
それこそ緑のクラスに依頼して、そういうものを作ってもらうのは、ありか……。
竜城・陸 2021年11月11日
(なんて思案しながら、自然緩む足取りは当然彼の歩調よりも遅く)
(つまりは当然、レジに着くのだって先に立った向こうの方が先で)
(だから当然、会計も口を挟む間もなく済まされていて)
竜城・陸 2021年11月11日
…………。
(早足でその背中を追いかけて)(それでも追いつくのは外へ出てからだろうけれど)
……ええと。新円ってどうやって受け渡すんだっけ……?
(レシートと自分の端末とを見比べて)
グスタフ・カツラギ 2021年11月11日
『適当に注文だしておけば誰かがやるだろ、むしろ競売にかけても権利を勝ち取るやつはいるだろ。』
『とんでもないもん出来上がるかもな?』
グスタフ・カツラギ 2021年11月11日
『学差額分ぐらいは計算すればどうやってそれを受け渡すか、ぐらいは考え付くだろ。』
(すたすたと先程まで歩いてきた道を歩いて行く)
竜城・陸 2021年11月11日
あのねえ君、この制度できたのつい最近でしょう。
学園ではまだ旧貨幣が通じるから、俺、まだちょっとした支払いくらいしかやったこと……あ、ちょっと、待ってよ。
(金銭の遣り取りのしかたは、なんて端末内で検索をしているうちに、距離はどんどん離れていって)
(全くもう、なんて言いながら、端末をしまって追いかけた)
グスタフ・カツラギ 2021年11月12日
『旧貨幣で、って答えが出てきたじゃねぇか。』
『いいよそっちで、使い用はあるし、青としちゃあ新円持ってる方が外向きで便利だろ』
(追い付く頃には速度を落として)
竜城・陸 2021年11月12日
? ……それでいいならいいのだけど。
(緑もそうじゃないの、なんて野暮は言わない。どうあれ気を遣ってくれているのは確かだろうし)
……ところで、ええと。
待ち合わせた場所で解散、とかで構わない?
学園付近までそのままでは戻らないでしょ?
グスタフ・カツラギ 2021年11月12日
(ぴた、と足を止めて)
『むしろ今ここでもいいんじゃねぇか……?飯は食ったし、変に歩いててもリスクがな……。』
竜城・陸 2021年11月12日
え。じゃあそれこそ待って、今支払うから。
(追従するように足を止めて、財布の方を取り出した。レシートと見比べながら、紙幣と小銭を取り出して、渡す)
(細かい持ち合わせがあまりなくて、端数程度釣りが出る金額になってしまったが)
グスタフ・カツラギ 2021年11月12日
(後ろポケットから財布を取り出そうとしていつもと違う服装だったことに気づき)
(受け取った分はジャケットのポケットに突っ込んだ)
『差額は今度学校で「僕」が返す。』
グスタフ・カツラギ 2021年11月12日
『じゃあ、また。』
竜城・陸 2021年11月12日
え、いいよ気にしなくて――というのは君たちには酷かな。
わかった、それじゃあそのつもりでいるよ――
竜城・陸 2021年11月12日
――……。
(なんとなく、その言い方が嬉しくて)(つい、笑みが浮かんでいた)
うん。また。
……次食べたいものでも考えておいてよ。
竜城・陸 2021年11月13日
(――それに、なんと答えが返ったか。)
(いずれにせよ今このひとときだけは“竜”でも“ ”でもない少年は)
(その姿が見えなくなるまでずっと、穏やかな笑顔で友の背を見送っていただろう)