小さな約束
四十万・八千代 2021年10月8日
自室。
必要最低限の家具しか置いていない飾り気のない部屋だが、リビング中央に置いてあるガラステーブルには杏の花が飾られている。
今、この部屋のキッチンで部屋の主が玉ねぎの微塵切りを炒めていた。
【説明】
1:1用スレッド。
お呼びした方以外の書き込みは御遠慮ください。
長くとも50レス前後で終了します。
2
四十万・八千代 2021年10月8日
(ここ最近は外食が多く、自炊するのはどのくらいぶりだろうか。玉ねぎのみじんぎりをフライパンで炒めながらも肩手でスマートフォンを手に取り小さな友達へ「約束のハンバーグ作成中。起きてたらおいで」とメッセージを送る)
……そもそも何処かへ出掛けてるかもしれないな。
(その場合はまぁ……自分で食べればいいだろうと軽く考えて)
諷和・もこ 2021年10月11日
(メッセージが送られて十数分)
(パタパタと廊下を走る音がしたかと思うと、数十秒)
(わずかな間を置いた後)
( ゴッ!!! )
(――と、恐らくノックの力加減を間違えたのであろう、まるで扉の悲鳴のような大きな音の後に)
(……コンコン、と。今度はかなり控えめな音)
(扉の向こうで慌てているような気配や物音を感じとれるかもしれない)
四十万・八千代 2021年10月11日
……!
(炒めた玉ねぎをうちわで扇いで冷ましている時だった。自室の扉への襲撃音に思わず顔をそちらへ向ける)
(咄嗟に考えたのは「敷金!!」という単語だったがそもそも敷金払っていなかったのを即思い出す)
(扉へ向かって歩く間に控えめなノックの音が聞こえた気がする。このタイミングで来る客と言えば自分が呼んだ友人以外にはいないだろう)
(目の前に居ても扉に頭をぶつけない様そっと開きながら、外にいる少女へと声をかける)
やぁ、よくきたね。
前置き無しに突然の連絡だったが大丈夫だったか?
諷和・もこ 2021年10月11日
(開いた扉とそこから見える顔に、ビクリと気まずそうに肩を揺らして)
わ、わわ、えと、えと、あの、ご、ごめんなさい…!
(とりあえず反射的にあやまった。扉は壊れてはいないけども)
えと…えと、あの、お誘い。あのね、…ありがとうなんだよ。
ん、大丈夫。今日は寝てただけだったから。
(恥ずかしそうにもじもじとお礼を言ってから、はにかみながら顔を見上げる)
(初めての友達からのお呼ばれ。初めての一緒のごはん。そんなの、どんな予定があっても全部キャンセルして飛んでくるに決まってるのだ)
(その証拠に、ふわふわした髪がいつもより広がっているし、よく見たら髪や背中に葉っぱがついたままになっている)
四十万・八千代 2021年10月11日
扉の事か。へこんでない?
(突然の謝罪に外側の扉を覗き込むも無事な様子。「大丈夫だな」と指でOKマークを作った)
(寝てただけ、の言葉にマジマジと目の前の少女を見る。髪に付いた葉を1枚、ひょいと手に取って)
今日は外で寝ていたのか。
(初めて2人で対話した時、床に寝ていたのを思い出した。まぁ、今の時期は気温も丁度よく外で寝るのも気持ちが良さそうだ)
まぁ、ここじゃ何だから中入って。
まだ焼いてないから少し待たせるがいいか?
(どうぞと扉を大きく開けて先に部屋に戻ると、低めのガラステーブル近くまで歩いて行き、手招き)
諷和・もこ 2021年10月11日
(扉の無事を確認してほっと一安心。気を抜いたところで――)
(髪から救出された葉っぱに目を丸くして、慌ててパタパタと服や髪をはたく)
わ、わ…!?えと、えと……
(パラパラと落ちる葉っぱに言い逃れも出来ず)
…………、……お散歩してたら、いいお天気で、つい……。
(目をそらして小声で白状する)
(また寝落ちていたことがバレた恥ずかしさによってか、それとも初めてのお宅訪問への緊張なのか。顔を赤くしながら、招かれるまま室内へ)
お、おじゃまし、まーす……
……!
(自分の部屋と同じ間取り、同じ広さのはずなのに)
(全く違う雰囲気、全く違うにおいに、驚いたように瞬いて)
わぁ…わぁー…
(興味深げにきょろきょろとあたりを見回しながら部屋へと足を踏み入れる)
四十万・八千代 2021年10月12日
いい天気だったものな。俺も今度良い場所あるなら外で寝てみるか。
(特段悪い事だとは思っていないようでそんな事を口にした)
(少女が部屋に入ったのを見てから冷蔵庫へと向かい、ステンレス製マグカップにお茶を入れてテーブルに置いた)
これでも飲んで待っててくれ。
……そんなに見ても、変な物は何も置いていないぞ。
(本当に何も変な物は置いていないのだが見渡されると何処か心配になるもので。自分が見渡した限りもソファー代わりのパイプ式簡易ベッドやテーブル、収納用のキャビネットにPCデスクくらいしか置いてない。置いてないのだが落ち着かない。こほんと一つ咳払い)
もこの部屋はどんな感じにしてるんだ。眠りやすいように床全部ベッドとか。
(キッチンからも少女が居るリビングは見えるので調理の為に移動し、話しかけながら手を洗う。さっきの玉ねぎとひき肉を急いで混ぜ合わせなくては)
諷和・もこ 2021年10月12日
(パチパチと二度、瞬きしてから、ふふりと嬉しそうに破顔して)
ん、それなら今度ボクのお気に入りのお昼寝スポットに案内するんだよ。
あ、でも、これ以上寒い季節になると風邪ひいちゃうかな…(むむむ、と、真剣な顔で悩む様子)
わ、いただきますなんだよ。
(置かれたカップを嬉しそうに受け取って、お茶を一口。カップの質感もお茶の香りも、慣れ親しんだものと違っていて)
ん、やっぱりボクの部屋とはちがうなーって。
同じ間取りのハズなのに、不思議なんだよ。
(なんとなく、そわそわする)
…むぅ、そこまでずっと寝てるわけじゃ……
………
………………ない、と、おもうんだよ。たぶん。
(頬を膨らませて反論しようとして、自信がなくなってきた)
(寝てるかもしれない)
(いやいやしかし)
す、少し散らかってるけど、普通だと思う…ん、だよ。
(言葉を濁してごまかす)
(ふと、キッチンの方に視線を送り)
(お料理している八千代さんをじーっと見つめて)
四十万・八千代 2021年10月12日
あっという間に寒くなるものな。
じゃあまた暖かくなる春でも。
(「また、先の約束が増えてしまうが」と笑って。束縛は好きではないがこの位の事はそう堅苦しいものでもないだろう)
床一面ベッドなら、玄関開けたら即寝れて面白いかと……いやいや、冗談だ。
(頬を膨らませて拗ねる様子が見えたので、からかうのは早々に止めた。すまない、と片手を上げて謝罪を伝える)
君の部屋も含めて、他の住人がどんな部屋にしてるのかは少し気になるな。
理由なく訪ねるわけにもいかないが。
(ひき肉と玉ねぎを合わせて、更に追加で牛乳に浸したパン粉と玉子を混ぜている時に視線が合った)
…………。
作ってる所、見るか?
(見物?見学?したいのか、と判断。来てもいいぞ、と伝えて)
諷和・もこ 2021年10月12日
ん。(コクリと頷いて)
ふふ、また約束がふえちゃったね
(なんて、嬉しそうに笑って。約束、と、口の中で反芻する。)
……
(確かにどこでも寝れる部屋というのは魅力的――いやいやいや)
(ふるふると頭を振り考えを散らして)
ん、確かにみんなどんなお部屋なのか気になるよね。
あ、それじゃ今度はやちよお兄さんがボクのお部屋に来る?
…って、理由がいるんだっけ?んー…理由、理由…
えと、それじゃあ、今日のお礼って理由で!
(カップをテーブルに置いて、名案!と言うようにポンと手をたたく)
(来てもいいと了承の言葉に、ぱぁと顔を輝かせて)
え、いいの!?…ん、見たい!見たいんだよ!
(嬉しそうにぴょんと立ち上がれば、すぐにとことことキッチンの方へ)
(作業している流しの辺りまで入っていいか少し悩んで足を止め、少し離れた斜め後ろからそろりと様子を伺う)
(別々の具材が混ぜられて一つのタネになる様子に、うわぁ、と声を上げて)
四十万・八千代 2021年10月12日
今日のお礼ねぇ……。
ちゃんと美味しいのが焼ければな……。
お礼されるようなもんが出来るだろうか……。
(なんせ少女が好きなのは「お母さんが作ったハンバーグ」なのだ。適当に記憶を頼りに作る、材料に工夫もない男の手料理ハンバーグの味では差があり過ぎてガッカリさせかねない)
食べ専の俺でも作れるから、味は別にして……君でも作れると思うよ。
興味あるなら今度レシピ送っとく。
(少し後ろから覗かれてるのが判る。混ぜたハンバーグのタネを適量手に取って空気抜きの為手の平に交互に打ち付けた後に油を引いたフライパンに置き、中央を凹ませる。それを4回繰り返し)
よし、これで1人2個食べられるぞ。
(火を付けて中火にし、フライパンに蓋をして)
諷和・もこ 2021年10月12日
(音を立てるフライパンを、思わず身を乗り出しながら目を輝かせて見ていたが)
(不安げなつぶやきに視線を上げて顔を見つめ)
ふふ、やちよお兄さんがボクのために作ってくれたってだけで、もう、きっと最高に美味しいから、大丈夫なんだよ!
(なんて)
(自信満々にそう答えてから、えへへと恥ずかしそうに目をそらしてフライパンに視線を戻す)
…楽しみに、してたんだもん。絶対美味しいんだよ。
ホント?ボクにも作れるかなぁ?
(再び顔を八千代さんへ向ける。あからさまに目がキラキラ)
それじゃね、それじゃあ、練習して上手に作れるようになったら、やちよお兄さんに食べさせてあげるんだよ!(ふんす)
でもその前に、やちよお兄さんのハンバーグ…えへへぇ、楽しみなんだよ。
(すごく手際がよかったし、いい匂いがしてきたし)
(そわそわして、何かをしたくて)
ね、えと、あのね、何かお手伝い、することある?
(そわりそわりしながら、おずおずと訊ねて)
四十万・八千代 2021年10月13日
ハードルが上がってるぞ、もこ……。
(嬉しそうな視線が期待しているものに思えて。表情は変わらないが内心は穏やかでない。今だけ少女のお母さんになれないものか。なれない)
力加減が難しいなら玉ねぎ切るのはフードプロセッサーとかに任せてしまえばいいしな。
後は工程としては混ぜて焼くだけだからきっとでき……
(ひっくり返すタイミングを見計らうように耐熱ガラスで出来た透明な蓋の上からハンバーグを見ていたがオーラを感じて斜め後ろを見れば輝かしい視線)
眩し……いや、じゃあ、楽しみにしている。
(正直自分で作って食べるよりも人から作って貰って食べる方が好きな為、楽しみにしているのは本当だった。期待)
(手伝いを、と申し出られて少し考え込んで)
それじゃあ、皿を出すからそれに冷蔵庫に入ってるレタスを洗って千切って乗せて貰う事はできるか?
(キッチンにある食器棚から中くらいの大きさの皿を二つ取り出して作業台へと置いて)
諷和・もこ 2021年10月13日
(なんとなく動揺している雰囲気を感じて。くすくすといたずらっぽく笑いながら)
…楽しみにしてるんだよ?
(なんて、ちょっといじわるを言ってみたり)
フードプロセッサー…
(コトリと首をかしげながら、記憶のメモ帳にメモしておく。多分、先日沙織さんから教えてもらった「エッグカッター」みたいなお料理便利アイテムなのだろう……エッグカッターはうっかり破壊してしまったけれど。フードプロセッサーは丈夫だといいなぁ)
…ん、やちよお兄さんが美味しいって思うようなハンバーグ、頑張って練習するんだよ!
(これは責任重大だ!ふんすと気合を入れて頷く)
レタス、だね。
ん、わかった!任せて!
(任せてもらえたことが嬉しくてニコニコと、しかしぎこちない手つきで腕まくりしながら冷蔵庫前へと足を向けて)
…えと、それじゃあ…開けていい?
(人の家の冷蔵庫を開けるのは―多分、刻逆前と合わせても―初めてで。ちょっと緊張しながら聞いてみる)
四十万・八千代 2021年10月13日
……善処します。
(ぎこちなく答える。とりあえず生焼けと黒焦げを避ければ市販のソースが味を誤魔化してくれるはずだと信じて)
(きっと力の加減が難しいだけで料理自体には興味があるんだろうな、と気合いを入れる姿をみて思う。「上手くいかなくても味見係として使ってくれて構わないよ」と相手の事を思っての事か自分の趣味か分からない言葉を添えた)
ああ、開けてもいいよ。
殆ど物入ってないから開けたら何処にレタスあるかわかると思う。
(ハンバーグに添えるために買ってきたが、ここの所普段外食ばかりな為冷蔵が必要な調味料や飲み物くらいしか入れていない)
(何だかんだ話しているうちにハンバーグの表面に肉汁が浮いてきたのでひっくり返してもう片面を焼き始める。完成まであと少し)
諷和・もこ 2021年10月13日
(八千代さんの返答がなんとなくかわいくて、小さくふふりと笑いながら、うん、と頷いて)
それじゃ、開けるねー……
(許可をもらったからと、そろりと冷蔵庫を開く)
…………。
えと、やちよお兄さんなら、もっとこう…みっしりと色んなものが入ってるかと思ってたんだけど…意外と少ないね?
(想像と違うシンプルさに不思議そうに首を傾げて)
(なんとなく、お酒とか入ってないのかなとか探してしまう)
……とと、それよりレタスレタス…あった!
(目的のものを抱えて流しの前に。踵を上げ少し背伸びして、蛇口をひねろうとして)
あ、そうだ。洗ったレタスを入れるボウルって……
(蛇口まで少し遠い。指先を伸ばしながら声をかけようと隣を見て)
(お肉の焼ける美味しい音といい香り)
わぁ……!お店のハンバーグみたい…!
(なんて言ってみるけれど、実際にはお店の物の何倍も、何十倍も美味しそうに見えて)
(思わず、くぅ、とおなかの虫が鳴いてしまう)
四十万・八千代 2021年10月13日
最近自炊していなかったから。
……しててもそんなに冷蔵庫に入れておかないが。
(その時食べたい物を食べきれる分だけ買って食べる……そんなスタンスだからあまり貯めこむ事もなく。まぁ、皆自分を食いしん坊キャラと思っているだろうから食べ物のストックが無いのは不自然に思えるかとぼんやり考えて)
ああ、ボウルな。ちょっと待って。
(ちょっと食い気味に台詞を被せ、調理器具をしまっている棚を開けて金属製のボウルを取り出し流しに置く)
(お店のハンバーグなんて褒めすぎもいい所なのだが、まぁまぁ見た目も綺麗に焼けていていい香りが漂ってきている。ここまでは及第点だろうか、と思っていた所に聞こえる腹の虫)
腹の準備の方は万端なようだな。じゃあ後はそれを満たす為の準備を急いでやらないと。
(ふ、と小さく口許を緩めた。フライパンの火を止めて)
もこはハンバーグにはライス?パン?
(フォークとナイフを二人分用意しながらそんな確認をし)
諷和・もこ 2021年10月14日
(なるほど、と頷いて)
ボク自炊はしたことないけど…一人分だと材料も余るし作るのも大変そうだし、そういうものなのかな。
でも、自炊できるのって大人っぽいからちょっと憧れるんだよー
……
………!
(ふいに鳴ってしまったおなかをとっさに押さえ…ようとするが、手が濡れているのでそれも出来ず)(みるみる耳まで真っ赤に染まって)
う、うぅ~~~
(また聞かれた!)
(また聞かれた!!)
(羞恥で真っ赤になりながら、受け取ったボウルに一枚ずつちぎったレタスの葉を洗い入れていく)
(ちょっと八つ当たり気味にちぎったせいで大きさが不揃いになってしまっても仕方ない。仕方ないのだ。レタスさんごめんなさい)
(八千代さんのほんのり上がった口角に、赤いままの頬を膨らませながら)
……ごはんも好き、だけど…今はパンをお願いしますなんだよ。
(それでもちゃっかりと希望は伝える)
四十万・八千代 2021年10月14日
ふふふ……大人だからな。成り立てだが。
(大人っぽい、の言葉に冗談っぽく告げながらキッチンにある食品棚から丸パンを取り皿に乗せる。少しくらい焼く方が美味しいかもしれないが、ハンバーグが出来てしまっている今からだと時間が足りないのでそのまま持って行ってナイフフォークと共にリビングのガラステーブルへ置いた)
(キッチンへ戻ると顔を真っ赤にしたままの少女の背後から手元を覗き込み)
腹が減ってたら鳴るものなんだからそんな気にすることは無い。
……ありがとう、レタスはその位でいい。
(千切ったレタスを横からひょいひょいと作業台の皿の上に乗せ、続けてフライパンのハンバーグを2つずつ重ねる様に乗せて)
『八千代おにーさんハンバーグ』完成ー。
(皿の1つを持つと、頭上に掲げて)
諷和・もこ 2021年10月14日
むぅ…気にしなくていいとは言われても恥ずかしいものなんだよ……
(唇を尖らせながら、布巾で塗れた手を拭って)
おぉーーー!
(掲げられたハンバーグに思わず拍手)
すごい!美味しそう!本当にできちゃった!
(疑っていたわけではないけれど、どんどんと完成していくハンバーグはまるで魔法のように見えて)
(もう一皿の方をそっと持ち上げて、まるで宝石を見た時のようにキラキラ目を輝かせ)
ね、ね、やちよお兄さんやちよお兄さん、早く食べよ!
(そわそわ、わくわく)(まるで「待て」をされているワンコのように、期待のまなざしでじっと顔を見上げて)
四十万・八千代 2021年10月15日
(少女のはしゃぐ様子を見ればまだ食べていないのだがそれだけで達成感を感じる。小さく一つ頷いて)
よし、じゃあ早速実食と行きますか。
(ハンバーグを乗せた皿を持ったまま、片手で器用に冷蔵庫を開けると市販の中濃ソースとケチャップを取ってリビングへ)
(テーブルに皿と調味料を置くと彼女と向かいの位置になる場所へ座り)
ソースはこれしかないがいいかな。好きなだけかけて。あと、ケチャップはお好みで。
では、頂きます。
(普段はやらない仕草だが、両手を合わせて「いただきます」のポーズ。そしていつもなら直ぐ食べ物は口にするのだが……反応が気になるのかフォークを手に持ったまま少女の様子を伺うように無言で見つめ)
諷和・もこ 2021年10月15日
(テーブルについたら一転、緊張し始めて)
ん、えと、……それじゃ、……(少し迷って、ケチャップを手に取り)こっち、借りるんだよ。
(そろりと、少し焦げ目のついたハンバーグの表面にケチャップを乗せて)
い、いただきます…。
(八千代さんに倣い、手を合わせてからおそるおそるお肉にフォークとナイフを入れて一口サイズに切り分けて)
ふぅふぅ……はむっ
(少し冷ましてから口の中へ)
(しっかり空気を含ませて練られたお肉が、口の中でほろりとほどける。けれど、しっかりとした弾力が噛むほどに感じられて。そして噛むたびにあつあつの肉汁がじゅわりと湧き出し口の中いっぱいに広がって、ケチャップの酸味と絡み合う)
(とても、美味しいと)
(素直にそう伝えようと思ったのに。それなのに)
(思っている気持ちとは裏腹に、体が動かない)
(――ほろりと)
(ほろり、ほろり、はらはらと)(夕焼け色の瞳から涙が零れ落ちる)
四十万・八千代 2021年10月15日
(正直……もしも多少味が悪かったとしても「美味しい」と喜んでくれるのではないかという期待があった。だから突然少女の瞳から大粒の涙が零れ落ちるのは予想外で)
…………。
(手にしたフォークを皿の上に置いて立ち上がると洗面所にある畳んでおいたタオルを取ってリビングへ戻る。少女の傍らに片膝を付いて座ると少し迷った末にタオルを差し出し)
……何か……思い出したか。
(「あまりにも不味かったから」「美味しすぎたから」そんな理由で涙したとは思わない。自分と同じ扱いをするのも気が引けるが、食べた事で何か昔の記憶や思い出を引き出したのではないかと思い至って静かに問いかける)
諷和・もこ 2021年10月16日
ごめ…ごめんなさい……
(ぽろぽろと涙を零しながら、タオルを受け取り顔をうずめる)
(泣くつもりじゃなかったのに、涙が止まらない。小さな体をますます小さく縮こまらせてコクコクと頷く)
……ん、おもい、だしたの。昔、お父さんと、お母さんと、弟と…
家族の、お誕生日のたびに、キッチンで、ならんで、みんなで、ハ、ハンバーグ、つくって……
ひっく…お母さん、ハンバーグは得意なのって、笑ってて……
(ひっくひっくとしゃくりあげながら、一生懸命言葉を紡ぐ)
(しあわせだったのに、なんで忘れていたんだろう。なんで忘れてしまうんだろうと、悔しそうにつぶやいて)
……さみしい……
(今まで忘れようとしていた感情を、ぽそりと零した)
(お母さんのも、八千代さんのも。手作りのハンバーグはどちらもやさしい味だというのに)
四十万・八千代 2021年10月16日
(少し迷うように空を彷徨わせた手。小さな友人の背を静かにさすった)
うん。……うん。
(途切れ途切れに語る彼女の優しく暖かい家族の思い出に、遮らないよう黙ってその都度小さく頷いて)
悔しいよな。奪われるのは。
(自分はこの少女の家庭の事情を詳しく知っているわけではないけれど、大切なことを忘れたり思い出せないのは刻逆の影響もあるのかもしれない。自分も記憶喪失という程ではないが世界崩壊の前後は記憶障害のように思い出せない事も多々ある)
そうだな。寂しいな。
(ふと、自分と共に暮らした弟妹分達を思い出す)
寂しい時に寂しいと言ってもいいし、悲しい時は泣いていい。
『お姉さん』だからって我慢しなくてもいい……と、おにーさんは思います。
(自分は専門家じゃないから、それが正しい事か……今求められている答えか分からないけれど)
諷和・もこ 2021年10月17日
(背中に触れる感触に一瞬ビクリと体を震わせるが、すぐに力が抜けて)
うん…世界が元に戻っても、きっと、あのハンバーグはもう二度と食べたれないから…くやしくて、かなしい……
(きっと、背をさすってくれるやさしい青年も何かを奪われたのだろう。何故自分が、何故こんなやさしい人が、理不尽を背負わないといけないのかと、怒りと悲しみに肩を震わせて)
…いいの、かな?
さみしい、なんて、ワガママ言っちゃっても…
(涙が止まりかけた顔を上げ「おにーさん」に問う。泣いて困らせちゃってもいいのかと。今まさにきっと困らせているのだけれど)
……っ、…………うぅ~……
(再び涙を大きな瞳いっぱいに浮かべ、タオルに顔を埋める)
(力の制御が出来ないから子供のように抱きつくとことも出来ず、『お姉さん』の矜持で声を上げて泣くことも出来ないけれど)
(ほんのわずかに体を八千代さんへと寄せて、さっきまでとは少し違う意味の涙を、静かにこぼす)
四十万・八千代 2021年10月17日
(怒りがディアボロスの力の源としても、小さな幸せを失って得られた代償としては足り得ない。この子はただ普通に家族と過ごしたかっただけなのに)
そもそも、何で我儘を言ってはいけないんだ。
言ったら迷惑を掛けて相手に嫌われるからか。
なら、嫌われない相手に言えばいい。
君の『友達』は、君が泣いたり我儘を言ったら愛想を尽かして距離を置くような器量の狭い奴か?
(実の所、自分は我儘で気まぐれで勝手で無責任で、器量も懐もそう広く無い。が、少女の中での自分はそうじゃないのを知っているから。敢えて狡い言い方をした)
君は頑張ってる。
……とても、頑張ってる。
(小さな背中をさすっていた手を、ポンポンとゆっくり当てる動きに変えて。少女が落ち着くまでそうしていよう)
諷和・もこ 2021年10月18日
(本当の彼のことは、何も知らない。けれど、自分の前ではやさしくて、誠実でいてくれようとしていると知っているから)
(ふるふると頭を振る)
(我儘を言っていいのだと、それを「その程度」と言い、嫌わないと伝えてもらえたのだと。その瞬間、胸の奥でずっと圧し掛かっていた重い何かがコトリと落ちた感触がして)
……ありがと……
(ちいさく、ちいさく。心からの感謝を零し)
諷和・もこ 2021年10月18日
(しゃくりあげる感覚も段々開いてきて、涙も治まり、頭が冷静さを取り戻しはじめると)
――――~~~~~~~!?!?!?
(ようやく現状の自分が大変恥ずかしい事態になっていることに気が付く)
(人様のお宅で!ご飯を頂いたとたんに泣き出して、あまつさえ背中をさすってもらったり慰めてもらったり!くしゃくしゃの泣き顔だって見られてしまったし、借りたタオルも涙でぐっしょりだ)
……ひ、えと、あ、あの…あの、えと……ご、ごめ、ごめんなさい……
(顔だけでなく耳から首から、なんなら肩まで一気に真っ赤になり混乱し始める)(恥ずかしくて顔も上げられない)
四十万・八千代 2021年10月18日
(少女の涙が止まったのは、黙って寄り添ってどのくらい経ったか……そう長くは無かったと思うがハンバーグから立つ湯気は消えている)
…………。
(そっと立ち上がると少女の食べていた皿を手に取ってキッチンの電子レンジまで持っていく。温め直そう。もう一度食べてくれるかわからないけれど)
…………?
(小さな謝罪の言葉に振り返って様子を見れば……表情は見えないが真っ赤になってる耳が見えた)
好きなだけ泣いていいのに照れるのは駄目……とは言わないが……。
(電子レンジの温め終了の音が鳴る。添えたレタスまでしんなりしてしまったが仕方がない。皿をもう一度リビングのテーブルの上に乗せて)
そんなに恥ずかしがられると俺が君の前で泣いたり、弱音を吐けなくなってしまう。
諷和・もこ 2021年10月19日
(聞こえてきた言葉に驚いて、赤い顔と、少し腫れぼったい目をチラリと上げる)
……やちよお兄さんも、泣いたりするの?
(ああ、でも、男の人でも大人でも悲しいことはあるし涙が出ることもあるのかと、不意に納得し)
……ふふ、じゃあ、もしやちよお兄さんが泣きたくなったり弱音を吐きたくなったりするときは、ボクが慰めてあげなきゃだね。
(今日みたいに、と。ただ、この腕では彼のように背中をさすってあげることは出来ないかもしれないけれど)
(…それは、少し悔しくて残念だ)
(と、温めなおされたハンバーグに気づき慌てて)
わ!ご、ごめんね、冷めちゃったよね。あたためありがとなんだよ!
お食事、再開しよ。
(最後に一回、スン、と鼻を啜ってから。まだ赤い頬で笑顔を作りテーブルに向き直り)
…色々思い出しちゃったけど、それくらい、美味しいハンバーグだから。
(少し照れたように味の感想を述べた)
四十万・八千代 2021年10月19日
(「お。顔を上げてくれた」なんて思いながらも向かいに座り直し)
…………。
(そういや最後に泣いたのはいつだったろう。あまり怒ったり泣いたりした覚えがないが、決して無かったわけではない)
そうだな。その時は……
俺と君とはまた別だから、君らしい方法で励ましてくれたら。
まぁ、普段から君は……
(何かを言おうとして言葉に出来なかったのか台詞が途中で途切れ……首を傾げた)
もう一度……食べられそうか?
無理はしないでいいんだが、折角だからな、食べられるなら食べてもらいたい。
ハンバーグを食べた時思い出すのが君の笑顔であれば、食事がまた好きになれそうだ。
(ハンバーグにソースとケチャップを掛けて改めて「頂きます」と手を合わすとハンバーグにフォークをぶっ刺した)
諷和・もこ 2021年10月20日
ボクらしい方法……(って、どんな方法だろう?もし今、やちよお兄さんが泣いていたらどうするだろう…)
(と、考えようとして)
……?普段から?
(不意に途切れた言葉に、不思議そうに首を傾げて)
(何かやらかしたっけ…と聞こうとしたけど、やらかした記憶しかないので口を噤む)
……ん。大丈夫。
(取り乱しちゃった、ごめんね、と困ったように笑って)
昔のこと、思い出せたのは…うれしいから。
それに……その、えと、やちよお兄さんと食べたハンバーグっていう、新しい思い出が増えるのも、…えと、嬉しいし。
(もじもじと照れたように視線をそらしながら、ソースを手に取りケチャップの上に乗せて)
(いただきます、と再び手を合わせ、ハンバーグにナイフを入れ――)
(思いのほかワイルドな八千代さんのフォークさばきに、パチパチと目を瞬く)
四十万・八千代 2021年10月20日
……。……!
(変なところで言葉を止めたせいで相手が何か悪い事をしたと勘違いする可能性に思い至った)
普段から、励まされている……というか。
君の……他人を肯定するところや良いと思ったところを口にする部分は俺も見習いたいな、と。
(伝えたい事はこれで当たっているのか、自分でもわからなくなり再度首を傾げた)
(フォークに刺した丸ごとハンバーグ。端からがぶりと噛み付いてゆっくり咀嚼。此方のハンバーグは温め直して居ないがそれなりに美味い)
そうだな、ハンバーグに新しい思い出追加。
君にとっていい思い出になれば作った甲斐があるというものだ。
(二口目にかぶりつき、またゆっくり咀嚼。噛んでいる間は喋らないようで暫く無言)
……こうしてるとなんか不思議な感じがする。
年齢も性別も違うのにこうして一緒に飯を食ったり遊びに行った……り……
(そこで視線に気が付き動きを止めた。行儀悪いところを……見せてしまった……?)
諷和・もこ 2021年10月20日
……っ
(思いもよらなかった言葉に、ようやく治まり始めた頬の赤みがまた増して)(思わずフォークを取り落としそうになる)
や、えと…あ、あの……ボ、ボク、いつもつい、頭で思ったことそのまま言っちゃって…
治さなきゃって、思ってたけど…えと……
やちよお兄さんの励ましになってたなら、よかったんだよ…
(恥ずかしそうにもじもじと少し俯きながらはにかむ)
あ、でも、後から恥ずかしくて後悔するから見習わない方がいいと思うんだよ
(最後にそう付け足して)
(八千代さんが齧り付く様子を微笑まし気に見て、自分もハンバーグを口に運ぶ。美味しい)
(無言でも不思議と嫌な時間ではなくて、思わず頬が緩む)
…ん、確かに不思議なんだよ。ご縁ってやつかな。
でも…ふふ、言葉にしてみたらまるでデートみたいで……
(と、さっき反省したばかりなのにまた脳直失言をしてしまい、赤くなって慌てたところで)
……?
(動きの止まった八千代さんに首を傾げる)
四十万・八千代 2021年10月21日
そうかな。
(見習わない方がいい、の言葉にまた首を傾げ)
良い事なら……言われて照れる事もあるが、相手が好意的に思っている事が分かって安心できると思ったんだが。
最初はラウンジでたまたま遭遇しただけだったんだけどな。
言われてみれば食事にお出かけ……だけ聞くとデートっぽいが……内容がなぁ。
(同じマンションの自室での簡単ハンバーグに此方の趣味全開の食べ歩き……友人との日常の範囲からは逸脱していない……はず。一応年の差あれども異性であるから変に思われないよう気をつけてはいるのだが)
(動きを一瞬止めた後はフォークに刺さった食べかけのハンバーグを皿に置いて、座り方も正座に。フォークとナイフを改めて持ち直して)
……行儀悪い所を見せては教育によくないかと。
(ハンバーグをナイフを使って小さく1口分切り分けて口に運ぶ。わざとらしいまでに上品ぶって見せた)
諷和・もこ 2021年10月21日
だ、だって、恥ずかしいんだよ!?(今まさに恥ずかしい)
う……でも、そう言われると…
(八千代さんが脳直で思ったことを言いまくった後照れまくる様子を想像しようとして)(……うまく想像できなくて首を傾げる)
(けれど)
……ん、確かに安心は、する…かも?
(好意を示してもらえるのは、うれしい。それと照れる八千代さんはちょっと見てみたい)
…内容?
(そういえば買い物の時に手を握ったなー、なんて)
(思い出しながらチラリと手を見てみる)
(でも、よく考えると「デート」とは何か詳しく知らない。もしかしたら本当の「デート」とは違う内容だったのかなと、一人、納得して)
(急に居住まい正して食べ始める様子に、思わず小さく笑って)
…ふふ。ううん、ちょっと意外だっただけ。
ボクも試してみようかな?
(大人だと思っていた青年の子供っぽい食べ方に、親近感がわいたのだと)
(半分サイズになったハンバーグにプスリとフォークを刺してみる)
四十万・八千代 2021年10月21日
そうか、恥ずかしいのか。
(何かすまなかった、と謝る。言葉足らずやタイミングがおかしくて困らせてしまっている気がする)
とりあえず……俺が君のことを嫌ったりしていないのは伝わってるよな?
(何か今までの流れで間違った事を言ってないのか、おかしな行動をしていないか直に確認してみる事にした)
内容。
この前のエジプトだって……あれ食べたいこれ食べたいと落ち着きなく動き回る子どもを諭して見守る母親みたいになってしまっただろ。
(ピコピコと持っていたフォークを揺らして……自身のポンコツ具合を思い出し)
(目の前で先程の自分のようにハンバーグにフォークを突き立てる様子を見れば「やってしまったか……」と片手で顔を押さえ)
行儀よく食べてて良かったのに。
俺のは悪い見本だぞ。
(申し訳なさと照れ臭さが少しづつ混じった表情でハンバーグを勢いよく口に運んで行った)
諷和・もこ 2021年10月21日
わわ、ボクが勝手に照れてるだけで…!だから、えと、あの、あの
(謝られて慌ててぶんぶんと頭を振って)
(ふって)
…………。
(…それを言わせるのかと。むむ、と、赤くなりながら)
……。
(それでも口に出すのも恥ずかしくて、小さくコクリと頷く)
母親?
(そうだっけ?と首を傾げて)
ボクもはしゃいじゃってたから…どちらかというと、お父さ…兄妹みたいになってなかった?
あ、でも確かにお兄さんも楽しそうだったんだよ。
(思い出し、ふふと笑って)
こういう食べ方、普段は出来ないから。
それに……やちよお兄さんもこうやって食べてたから、怒らないでしょ?
(クスクスと楽しそうに笑いながら、はむっとハンバーグの端っこをかじり)(頬にちょっとソースがついてしまったけれど、さっきより新鮮な味に感じる)
四十万・八千代 2021年10月22日
(頷いたのを見れたのでほっとしたのか小さく息を吐いて)
それならよかった。
俺はよく……誤解されるからさ。
母親気分ではなかったか。
兄妹みたいなら……まぁ、少しは面子が立つというか。
あんなに沢山美味い物に囲まれたら……テンション上がるのも仕方がないよな。
縁日の屋台とかああいう雰囲気に凄く弱いんだよ……
(香りとか、音とか、食べ物が俺を呼んでるって感じがするんだと小声で力説)
元より礼儀作法なんかで怒るつもりはないが……
(腑に落ちない、と言った様子ではあるが言い返せない。降参、とばかりに肩を竦め)
きちんとしたテーブルマナーとかも身につけたくはあるんだよな。
ドレスコードとか必要な店にも行ってみたかったり。
(丸パンを手に取ると手で途中まで割いて、中に残りのハンバーグとレタスを詰め込み簡易ハンバーガーを作り出す)
諷和・もこ 2021年10月22日
そうなの?
やちよお兄さん、やさしいのにね。
ボク、やちよお兄さんのお母さん程オトナじゃないんだよ。
(ぷくりと頬を膨らませ。結婚どころか恋愛すらまだなのに…覚えてないけど、多分)
ん、でも、わくわくしちゃうのわかる気がするんだよ。
屋台の食べ物って、普通より何倍も美味しく感じるんだよー。
(あのお祭りも楽しかったし、と、ふわふわと笑い)
また、一緒に行こうね。
(先の約束を、もう一つ追加する)
えへへ…「昔」はお行儀悪いって怒られて出来なかったから、ちょっと新鮮。
悪い子になった気分なんだよ。
(口の端についたソースをペロリと舐めとり。こんな無作法だって今は出来ちゃう)
ドレスコードのお店…ちょっと憧れるんだよ。
クリスマスとかの特別な日に、とか……えへへ…。
(漫画やドラマでよくあるシチュ。思春期女子としてはやはり憧れてしまうもので)
(けれど、目の前で生成されるハンバーガーも気になって)
(思わずじっと見てしまう)
四十万・八千代 2021年10月22日
……何だか不機嫌そう、とか……楽しんでる?とかはよく言われるな。
お母さんのように君がしっかりしてたって事だよ。
(自分が子供のようにしっかりしていなかったという事でもあるがフォローを入れて)
そうだろう。
屋台の周辺の活気や雰囲気で味が違って感じるんだ。
(そして1人で行くのと仲間と複数で行くのもまた味が変わる。とても、楽しい)
ああ、そうだな……また、面白そうな依頼なんかがあったら行こうか。
(簡易ハンバーガーもどきを口の中へ放り込んでゆっくり咀嚼。味と共に約束を記憶に残した)
お行儀がよくない子は悪い子デスヨ。
ドレスコードの店はな、少なくとも……
(立ち上がって、キッチンからパン切りナイフを取ってくると、丸パンのひとつを上下に2つ切り分けて)
ハンバーグをハンバーガーにして手掴みで食べてしまうような悪い子にはまだちょっと早いかもしれないな。
(はい、どうぞと切り分けたパンを差し出した)
諷和・もこ 2021年10月23日
ん…確かにやちよお兄さんはちょっと…クール?だけど、よく見ると結構わかりやすいとおもうんだよ。
食べてるときとか、幸せそうだし…。
(小さく首を傾げながら、笑ったとき目が優しくなるところとか好きなんだよ、なんて)
(言った後にやはり恥ずかしくなって俯くくせに、言ってしまう)
お行儀悪くするのはやちよお兄さんの前だけだから、いいんだもん。
(ぷくりと頬を膨らませ拗ねたフリをするが、すぐにふふりと笑って)
(ありがとうとお礼を言ってパンを受け取り)
じゃあ、いつかボクがドレスコードのお店に似合うようになったら、連れて行ってね?
(そんな言葉とは裏腹に、パンに八千代さんと同じようにハンバーグとレタスを挟んではむっと小さくかじる)
(お店のハンバーガーと違う味だけど、パンに染み込んだソースの塩味と肉汁の風味が美味しくて、思わず頬が緩む)
四十万・八千代 2021年10月23日
…………。
……まぁ、昔からよく写真撮る時とか四十万には何か食わせておけとか言われてたから食べてる時はそう、なんだろうな。
目が優しく……。そうなのか。
(それは知らなかった、と真顔で頷いた。照れている様子に少し黙り込み)
……子供扱いしているようでやらないが、照れている君を見ると何故か頭を撫でたくなる。
ドレスコードのあるような店に相応しい女性になっている頃には君をそういう店に連れて行きたくなる奴等で溢れているんじゃないか?
(そっちの予約を取る方が大変そうだ、と揶揄うように微かに笑った後「ご馳走様でした」と手を合わせた)
(ハンバーガーもどきを頬張って、頬を緩める少女の様子を見て瞳を細め)
ハンバーグは偉大だな。
上品に食べる事もできるし、行儀悪く食べる事もできて……
君の幸せそうな顔も見ることができるのだから。
……今日は約束を果たせて良かった。
諷和・もこ 2021年10月24日
(やちよお兄さんのアルバムの写真はまさか全部何か食べてたりするのかな…?)
(コトリと首を傾げるが)(続いて聞こえた言葉にぼふっと赤くなり)
え、…撫…っ、……、えと、えと……
(もしかして)(弟や妹をそういう風に撫でていたのかな)(寂しくなったの、かな?)
……ん、やちよお兄さんなら、いいよ?
(目をそらしつつ、赤い頬のまま小さく答える)
(赤い顔を誤魔化すためにハンバーガーを齧りながら小首を傾げて)
んー、それはどうかなぁ?むしろお兄さんのお誘いを待ってる女の人の方が多そうなんだよ。
(最後の一口を飲み込み「ごちそうさまでした」と、手を合わせて)
…でも……でも、もしも誘ってくれる人が沢山いたとしても、やちよお兄さんからのお誘いを最優先するんだと思うんだよ。
(きっとね、と、はにかんで)
……約束、守ってくれてありがとう。
(何の気なしにした、小さな小さな口約束)
(忘れないで守ってくれた。それが一番嬉しくて)
四十万・八千代 2021年10月24日
(許可を貰えたのでふと腕を伸ばしかけるも途中で止めて。一時停止中の動画のように10秒程そうしていたが……手を降ろして首を左右に振った)
君へは……小さい子供扱いではなく、あくまで対等な友人でありたい。
(実際年齢的にはまだ子供ではあるし、撫でたくらいで変わるものではないだろうけれども。友達が出来たと喜んでいたこの少女を思い出せば妹の様な扱いはしたくなかった)
すまない、俺の誘いを待っている沢山の女性達。緊張して無理なんだ。
(架空の複数女性たちに向けて謝罪。全く想像出来ないが)
(相手の「ご馳走様」に「お粗末様でした」と返して。最優先の単語に口の端をニヤリと上げた)
お、言ったな。それ、忘れるなよ。
後は髪を結う約束もあるし、無理すれば今出来なくもないが……今度ゆっくりでもいいか。
(突然全てが失われる事もあるのを知っている……だが約束が残っているうちは消えない、そんな気がするから敢えて次回に残そう)
四十万・八千代 2021年10月24日
(果たされた小さな約束)
(近い未来に繋がれた新たな約束)
(そんな思い出を抱えたある秋の昼下がりを……2人の友人はゆっくりと過ごして行った)
(〆)