【個】不可避のエンカウント
奉利・聖 2021年10月8日
制圧、制圧、制圧。
半グレを倒すのは容易、発電機の破壊も当然容易。
騒動が終わるその時まで、まだまだやれることがある。
ならば停まる理由は無しと、その歩みを加速させようという時。
───強烈なワイルドカードと、遭遇してしまうのだった。
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奉利・聖 2021年10月8日
僕としては、楽にやりたかったところなんですけどもね。
なるほど、状況を鑑みて御身が出張って来たわけですか。
…そもそも、発電機の防衛を有象無象に任せているのが大いに疑問ですし、この騒動の真意も分からない状態ではありますが…。
今それを問うたところで、御身からお答えを頂けはしないでしょう。
奉利・聖 2021年10月8日
ですので、僕のすべきことは一つ。
御身には勝てません。才も鍛錬も足りませんから。
しかしながら、それ以上の暗躍を妨害することは──“死ぬ気”でやれば、何とかなるかもしれません。
まぁ、そういうわけで──退屈だとは思いますが、戯れてください。勿論、“殺す気”で、ね。
(身体を巡る気が、荒れ狂う。低く、デッキブラシを構えていた)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
いえいえ、組織の人々より皆様が遥かに優秀だった、それだけですよ
俺は学園外のディアボロスから目をつけられないように引っ込んでいたかったのですが……
それに、俺に勝てないと分かっているなら、帰ってくれたもいいんですよ?
(困ったように微笑んで)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(置いてあった旅行鞄をつま先で蹴ると、中から剣が飛び出てきて、その柄を掴む)
まあ……そちらがその気なら、こちらもできるかぎりのことをしましょうか
それが、俺から聖様へお見せできる最大の敬意です
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
(……剣か。特別なもの?外見だけでは測れない)
(呼吸を整える。弱者である己と違い、百戦錬磨の番長)
(一瞬でも油断すれば、すぐに終わる)
死んででも止める必要があるなら、張らせて頂きます。
奉利・聖 2021年10月8日
(トン、と)
(軽快な足取りから、一歩で斜めに前進。切り返すように三角を描きながら再度一歩を踏み込む)
どうぞ遠慮なくっ!
(気で大幅に強化されたデッキブラシによる上段からの叩きつけと)
命脈を断ち切るがよろしいかと!
(続く、刃のように鋭い蹴りによる連撃を、その首へと見舞おうと動く)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
これが気になりますか? ご奉仕ソードです!
(どこに入っていたのか、鞄よりも長い銀の片手剣を一度振る。装飾は地味だが、その刃は小さな灯りを反射して妖しく光る)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
ご安心ください。ただの剣ですよ。ちょっと特殊なところがあるとすれば───
(身体を斜めに、空いた片手を前に。剣は顔の横で水平に構えて)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
───俺が全力で振っても壊れない、丈夫さです
(剣をぐるりと回して、デッキブラシから蹴りまで抑えるためS字を描き下ろすように振るう)
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
それはそれは…!
(太刀筋に迷いが無い!何でもできる人間だと思っていたが、これほどまでに剣に熟達しているとは!)
業物と言ってもいいです…ねっ!
(有効打は無し。元より、まともに当てられる希望的観測をしていない)
奉利・聖 2021年10月8日
(強く気を通した連撃は防がれた。ここで手を緩めてはいけない)
『衝気功』
(デッキブラシが、強烈に地面を叩いた。衝撃が伝わり、周囲を破砕させて、目くらましのように飛んでいくだろう。同時にバッと屈んで、視界から消えたように見せて──腕をばねに、気を込めた飛び上がり蹴りを放ちにかかった)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
一流のご主人様に仕えるためには、一流の道具が必要ですから!
(攻撃は弾いたが、動揺した様子もなく、攻め気な表情をしている。まだ終わっていない)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(そう考えている間にも、突然振動する地面。構造物に大きくヒビが入り、ぱらぱらと破片が散った。それにつられて、視線が上へ)
むっ、あとでちゃんとお掃除していってください……
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
……よ!
(視線をあげたまま、空いた手の甲で、跳ね上がってくる蹴りを弾く)
良い気の循環ですね
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
(弾かれた瞬間感じるこの…途轍もない膂力の差)
(圧倒的なまでのフィジカル。多岐に渡る技術)
(戦慄する。一個人がここまで強いか!)
御身に言われると自信を持てないですよ。
(弾かれた勢いのまま、変則的なバク転で距離を取る)
奉利・聖 2021年10月8日
そこまでの力があるのでしたら。
学園性を闇討ちするのも、手だったでしょうに。
(言いながら、ステップ、ステップ、ステップ)
(『軽気功』による爆発的な機動力の増加。彼女の周囲を高速で駆け、跳びまわり、狙いを絞らせないようにする。隙を、見つけなければ)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
うーん、学園をつついて番長連合や生徒会騎士団が同時に来てしまうと、流石に俺も困りますし
(一通り、周囲を走る聖を目で追う。早い。タイミングを合わせて正面から行っても良いが)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
あ、ちょっと真似させて貰いますね。少しアレンジも、しますけど
(剣を、高く上げる。銀の剣に、満ちる闘気)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
そうして剣を、勢いよく地面へと突き立てた。周囲へと伝わる、気と衝撃。だが、伝わる気に少し動きを加えた。パルスのように、一部の衝撃だけが、尖って激しい。それはつまり、斬撃を伝えるようなもので───)
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
(やはり…内気功を習得している。その身にどれだけの叡智が詰まっているというのか。つくづく思い知る。長い時間をかけてこの程度の己との、途轍もない差を)
まさか───!!
奉利・聖 2021年10月8日
(波のように広がる斬撃。それはつまり、広範囲へ押し寄せる攻撃。いくらこの空間内を飛び回っていても、塗り潰そうように攻めれば関係ない)
くっ……!
(ブシュッ……右の肩から胴を裂くように、裂傷が発生。黒く濁った血が噴き出して、高速機動が止まった)
奉利・聖 2021年10月8日
やはり……まるで歯が立ちませんか。
弱者が過ぎますね…この身は。
(しかし、痛みと怪我によるノイズは無視できる。怯み、無し。痛みによる思考への影響、無し。シームレスに反撃への一歩を踏みだす)
(リーチを活かすように、身体の周囲を回すかのようなデッキブラシの連撃を仕掛ける。槍術と棒術、両方のスタイルが見て取れるだろう)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
いえいえ、聖様は十分にお強いですよ。良く鍛錬されてます
(あはは、と笑って、剣で円を描くように振ってデッキブラシの連撃を弾き)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
しかしこのまま戦っていると、時間がかかってしまいそうですね……では───
(そう言い放つと、空いている手が、デッキブラシを躱して掴もうと聖の首へと伸びる)
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
御冗談を───まずっ!?
(反撃をもろに食らい、首を掴まれた)
(その先は、容易に想像できる)
奉利・聖 2021年10月8日
(彼女の異様な膂力で、この首に力を籠められたら)
(窒息?折れる?いや…千切れるまである)
(苦痛を感じぬこの身だが、焦りは表情に現れていた)
くっ……ぐっ…。
(振りほどける、はずもない)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(首を掴んだ片手で、ぎりぎりと首を掴み締める)
おやおや、随分と静かになりましたね、聖様
これではいつもの謙遜もできませんか?
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
………目、的を…果たす…が…っ
いい、でしょう……っ
(呼吸が上手くできない。言葉はたどたどしかった)
奉利・聖 2021年10月8日
御……身の……為すべき…っ
ことを……為す、ために……。
(デッキブラシを取り落とした)
障害を……殺すが…いい…でしょう…っ
(抗う術は、ない。魔法を使おうにも、詠唱も満足に出来ない)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
…………。
(聖の言葉を聞くと、また、困ったように笑って)
殺しは、しませんよ。俺の役目は時間稼ぎ。それに、殺してしまってはご主人様が目立ちますし
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
だから、聖様には生きたまま戦線から退いてもらいます。そうですね……
(力の抜けた聖を引き倒し、自分の身体を軸にくるりと回る。それから、身体全体を使って)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
これで死なないように……頑張ってください!
(勢いよく、壁すら貫くその膂力で障害物を全てぶち抜くように投げ飛ばした)
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
やは…り…御身……は…。
(ぐらり。身体が揺れる感覚。揺れる視界の中で、彼女の動きを見て──悟った)
(あぁ、これは……投げられる)
奉利・聖 2021年10月8日
(自分の身体の強靭さで、直感してしまう)
(これは、きっと死なない)
(だから)
奉利・聖 2021年10月8日
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(目の前で、無二の友が連れ去られたみたいに。寂しそうな顔をした)
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奉利・聖 2021年10月8日
(轟音と衝撃。あらゆるものが砕かれ、景色が急速に流れていく)
(痛みは相変わらず、無いけれど。ダメージだけは蓄積されて)
(止まった頃には、彼女との距離は随分と遠くて)
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ、、、、、、、、、、、
(横たわったまま───宝石と人形を崩壊させた)
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(投げ終えたあと、険しい顔のまま、ゆっくりと立ち上がって、細く、長く息を吐く)
…………
(聖を投げた方向、障害物をぶち抜いていった穴の方へと視線を向けて)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
これで、倒れてくれていますよね?
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
(ギリギリまで隠して…間に合わせなければ)
(頭の中で、魔法の式を思い浮かべた。唯一習得した3つの内の1つ、『マジック・ボルト』)
(魔力の矢を投射する、低コストでよく使われる攻撃魔法だ)
(故に、威力もそれ相応。クリスタ・コルトハードには傷すら付けられないだろう)
(本来、ならば)
奉利・聖 2021年10月8日
(魔力、濃縮。ルールを騙す。ありえない挙動を意図的に起こし、式を変質させる。第一位階の最下層を、第四位階最高峰まで押し上げる、唯一の方法)
「雨と、雷」
(力ある言葉──詠唱によって、式を励起せよ)
「偽りの教皇」
(其れは、雷と貫通の性質を帯びる)
「アルフレド=ハーリの、鉄槌」
(其れは、天の御使いが振るっていたとされている)
奉利・聖 2021年10月8日
「言葉は裏返り、意味を失くす」
(これが、彼女に多少の影響を与えるかは、分からない)
「忘れるな」
(だが──発電機を守るという使命を、妨害できる)
「先人の罪は、我らが償う」
(貫通の雷撃により、この先の発電機を複数ショートさせるんだ)
(指先を向ける。どうか間に合えと、願って)
「変則第四位階」
奉利・聖 2021年10月8日
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ㅤㅤㅤㅤㅤㅤマジック・ボルトㅤACT4
ㅤㅤㅤ『凶ㅤㅤ星ㅤㅤ貫ㅤㅤクㅤㅤ雷ㅤㅤ火』
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ㅤ
【
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=15313】
(無効票)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(突如、ビルを襲う轟音と閃光。そして衝撃)
……っ!? これは……!
(雷撃だ。それも、尋常ではない出力の)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
まさか、聖様の!?
(雷が辺り一面を包み込んで───)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(それが止むころには、多くの発電機が、ショートしてしまっていた。付近から聞こえる爆発音や焼けた匂いで、それを悟る)
まったく……ほんとうに困ったくらいに優秀ですね、うちの学園生は
(うつむいて目元にかかった髪の奥では)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
(嬉しそうに微笑んでいた)
(無効票)
奉利・聖 2021年10月8日
最初に…言った通り。
“死ぬ気で”妨害させて…頂きましたよ…。
(魔力を使い果たした。動くには、暫し休息が必要だ)
(やはり勝つのは無理でしたね)
(でも────)
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ、、、、、、
これで、いいのでしょう…クリスタさん。
奉利・聖 2021年10月8日
(魔法を放った腕を、ぶらんと掲げて)
(どうぞ、行ってくださいと示してから)
(腕を、だらりと下したのだった)
(。)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
…………
(聖が気を失ったであろうことを察すると、背を向ける)
クリスタ・コルトハード 2021年10月8日
ですがあれは……全部終わったら、お説教ですね
(音もなく、影に溶けるように次の発電機へと向かっていった)
(。)