【個】迷い猫スクールラン
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
放課後。
生徒会室で監査の仕事をしていたミアですが、
学園の一角で、学生ではない"侵入者"の気配を感じて
今は理由(ワケ)在って体育館裏。
今日は体育館を使っている部活も無く、
静かな校舎裏を歩いていると、
気持ちよさそうに寝息を立てている、
"侵入者"と思われる黒い影が目に入ったのです。
今、未知との遭遇の瞬間なのでした。
#ミアンダ・コギトエルゴスム
#音海・凪
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
(監視カメラに映ったその"侵入者"を追ってきた騎士団監査、ミアンダ・コギトエルゴスム)
(校舎裏の日向にうずくまった文字通り"黒い侵入者"は、気持ちよさそうに欠伸をしながら我が物顔でそこに存在するのであった)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
…………アレは、確か…………ねこ、という種類の生き物だったでしょうか……。
音海・凪 2021年10月4日
……おや。
(少し気分転換に人気のない場所へ、と体育館裏へ来てみると先客がいる様子)
あれは確か生徒会の、と……。……ねこ?
(朝礼などで見覚えのある生徒会監査殿と、猫。前者はともかく、後者は学内にいるには似つかわしくない)
(それこそ、今まさに猫と対している人物が答えを持っているのだろうか、と思い)
音海・凪 2021年10月4日
……あの、すみません。
(ゆっくりと少女の傍まで近づいていき、声をかける)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
(少し猫と距離を取った状況で、観察するように猫を見つめていると)
……おや。
(後ろから声を掛けられ、首を振り向かせ声の主を確認する)
("彼"か"彼女"か、まだ確認できていない猫が逃げずにそこに"在る"ことをちらちらと確認しながら)
きみは……確か、中等部二年所属の音海・凪様……でしたか。
音海・凪 2021年10月4日
……存じてましたか。流石、生徒会騎士団の監査というものですね。
ご認識の通りです。自己紹介の手間が省けて大変助かります、コギトエルゴスムさん。
(肯定を示すよう、こくりと頷いて)
音海・凪 2021年10月4日
……それで。何ゆえ校内に猫がいるでしょうか。
先に見つけたのはそちらのようですが、なにか事情を知ってたりします?
(そう言いながら、しゃがみ込んで猫へと視線の高さを近づけ、じっと見つめだす)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
学園の生徒くらいは総て把握をしていませんと、総ての"情報"を集めたいなどと実現しませんので。
(光る眼鏡をくいっと上げながら、しっかりチェック済みなのですよと)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
どこかから入り込んだようですが……以前の"七不思議"などという不思議生物集団の時の破損がまだ残っていたか、はたまた生徒同士の果たし合いか……それはどちらでも良いとして、何処かから"侵入"してきたという事実をカメラで見つけましたので、ミアが探しに。
(凪と猫を見つめながらじりじり、と間合いを少しとる様子)
(なお猫は二人の様子に驚くことも無く、まったりとした様子)
音海・凪 2021年10月4日
なるほど、それでこの場にコギトエルゴスムさんと猫が。
……ふらりと迷い込んだということは、野良なんでしょうか。この子。
飼い猫だとしたら、少々面倒なことになりますが……。
(話している間も、じーっと猫の様子を見つめ続けている)
(流石に触ったら起こしちゃうかな……)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
このヒト以外が住まう新宿島、何処かにはいるとは聞いていましたが、実際にミアも目にするのは初めてなのです、"ねこ"。
現在の状況に怯えているのか、それとも新宿という交通量などが多い旧世界での都会にはあまりいなかったのか、今までミアですら実在を確認出来ていなかったのですよ。
(どうやら首輪は外れたのか元々ついていなかったのか、身に着けている様子は見えない)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
あっ、お気を付けを。
"ねこ"という動物は、気まぐれ屋らしく、人間を遥かに超越した跳躍力や鋭い爪、そして挙句は威嚇後に噛むなどというモノもいるようなのです。
(図鑑などでしか把握していないため、細かな所作などをまだ記録出来ていないせいか、穏やかで触っても問題なさそうなほど落ち着いた猫を少し離れた場所でまだ眺めている)
音海・凪 2021年10月4日
(首輪をしていない様子からすると、一見野良猫のように見えるが……)
……飼い猫はともかく、野良猫については前に増して住みづらくなっているでしょうし。
それで余計に数を減らしているのかもしれませんね。
音海・凪 2021年10月4日
ああ、はい。大丈夫です、その辺りは把握しているので。
この子がそうかまでは分かりませんが……。
……何か、猫じゃらしでもあったら良かったんですけどね。
そしたら、どんな性格の子なのか、反応を伺えたんですが……。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
嘆かわしいコトなのです。
彼ら動物も立派に"情報"を持った一つ一つの生命、住処が奪われ消滅も、住みづらくなり息絶えるコトも善い状況ではないのですね。
(少しだけ溜息をつきながら)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
猫じゃらし、ですか……確か、正式名称"エノコログサ"及び、それを模した猫用の玩具でしたか。
……あ、それでしたら少しお待ちを。
確か、この辺りに……。
(と、校舎裏の草むら、少しだけその中を掻き分けて入って行った十数秒後に)
確か、ぜぇ、これなのですよね、はぁ。
(あまり大きくは無いが、十分手に持ってふりふりとふれるくらいの大きさの"猫じゃらし"と呼ばれる植物を片手に少し肩で息をつきながら茂みから出てくる)
音海・凪 2021年10月4日
ですね。この子も含め、他の子も。
出来ることなら見かけ次第保護してあげたいところではありますが……。
(飼い主がいないようなら、連れ帰ってあげてもいいかな。などと思いつつ)
ああ、そんなところに生えて……って。
音海・凪 2021年10月4日
……大丈夫ですか? 随分、息を切らしているようですが。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
す、すみません、ミア、体力は……あまり、無くて、でして。
(十数mを走っただけで呼吸困難になる、階段を1階から2階に上がっただけで息が切れる、そんなことを伝えながら)
しかし、ミア的には、未知との遭遇……本物の"ねこ"の仕草を見るためであれば、こんな、こんなことは、はぁ、"お茶の子さいさい"、という言葉なのです……。
(深呼吸を少し挟みながら、彼女に向けて猫じゃらしを手渡そうとしながら)
音海・凪 2021年10月4日
それほどに体力が無いんだったら、猫じゃらしがあれば、と言ったのは私なので。
一言伝えて頂けたら取りに行きましたが……。
(少し呆れたような、申し訳なさそうな雰囲気を出しながら。差し出された猫じゃらしを見て、少し考え込み)
音海・凪 2021年10月4日
……そこまでして猫の仕草を見たいということでしたら、ご自身で猫じゃらしを振ってみてはいかがでしょう。
傍から眺めているよりも、自分で試してみる方が得られるものも多いでしょうし。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
い、いえ、ミアも実際に触れて採取するのは初めてで、"情報収集"も兼ねての行動でしたので、お気になさらず、なのです。
(ようやく落ち着いて来た)
よいのですか?
確かにミアとしては嬉しい提案なのですが……ああいえ、有難くその権利をいただくとしましょう。
(未知の情報の前には取り繕うなどできない。)
(少し目を輝かせながら猫じゃらしの端を指でつまむようにもち、半覚醒しているのか少し眠たげな目をしている猫に向けて猫じゃらしを差し出す)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
(きゅるん、と猫じゃらしを目で追う猫。その様子を見ながら、ふりふりと振ると、物珍しそうに首を揺らした後、ぱんちのように手を出した仕草をみせるのであった)
…………おぉ……。
(人類が月に降り立ったかのような、眼鏡とその奥の目を光らせるような深い反応)
音海・凪 2021年10月4日
……ほら。自分でやると、いっそう可愛らしく見えるでしょう?
(猫の仕草と、それに対する少女の反応を微笑まし気に見守りながら)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
この何とも言えない、頬の筋肉が緩まることが所謂"可愛い"、という感情なのですね……。
(左にふりふり、右にふりふり。ゆったりと地に身体を落ち着かせながらも、首と手はそれを追うように動いている姿にしっかりと目を惹かれていた)
……はっ、ミアだけがこれを体験することは惜しいというコト。
凪様、きみがこれを使ったときの感情というのも、お聞かせ願えないでしょうか。
ミアの主観的感情な情報"だけではとデータが足りませんので。
感情、状態、それらは様々な視点のデータが揃ってこそ"真"なるモノとなりますので。
(と、言いながら凪に猫じゃらしを手渡そうと)
音海・凪 2021年10月4日
ああ、なるほど。そういうことなら喜んで……。
(と、猫じゃらしを受け取り、手慣れたように猫の方へと向けて構えて)
音海・凪 2021年10月4日
……ほーら、ほら。こっちいって、あっちいってー。
(右、左、右……と猫じゃらしを振ると、それに釣られるように猫の顔が動く。時折、猫がたしたしと叩こうとするも、すんでのところでそれを躱すように動かして)
はい、くるくるー……ここ。どうぞ?
(猫を翻弄するように、くるくると大きく猫じゃらしを回転させて……ぴたり、と止める。すると、ここだ! と言わんばかりに勢いよくねこパンチが猫じゃらしへと炸裂する)
……はい、よくできました(くすり)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
(ただ左右に振っていたミアとは違い、手慣れている様子で猫を翻弄し楽しむ様子の凪を見て)
……おぉ……なるほど、手首のスナップなどを……回すのも有り……。
(メモ代わりにしっかりと"目"で見て、その姿をデータベースへと記録する)
凪様は、猫などと一緒に暮らしていたのですか?
(猫も満足そうにしながら転がる様子を見つめながら、彼女に質問をして)
音海・凪 2021年10月4日
……ああ、はい。うち、猫と犬が数匹いるんですよね。
大体は、以前に捨てられているところを子供たちが拾ってきた子達なんですが……。
時折、人の目を盗んでこんな感じで可愛がりを。
音海・凪 2021年10月4日
……とはいえ、人前でこんな風に接するのは普段しないものですから。
少々気恥ずかしかったですが……参考になりましたでしょうか。
(使った時の感情などが知りたい、とのことだったので。猫じゃらしを見つけてくれたお礼も兼ねて、普段は人に見せないようにしている可愛がり方を素直に見せたが、気恥ずかしさに少々頬を赤らめて)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
なんと、犬も。
("犬"。イヌ科イヌ属の動物。こちらも、学園では見かけることは殆ど無いので基本家から学園まで空から通うミアンダには物珍しく、とても興味深い"情報"であった。)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
ええ、ええ、とても。
"ねこ"もどうやら凪様のテクニックのおかげで随分と満足した様子ですし、図鑑に載っていたような気性の荒い子ではないようですので、学園的な措置としても放っておいても問題なさそうと判断出来たのですよ。
(ぺこりと凪様にとても素晴らしいお手前でしたと感謝のお辞儀)
ふむ、しかし学園内ではあまり餌らしい餌を出したり、それこそトイレをそこら中でされるのは少し困るのですね……。
音海・凪 2021年10月4日
はい、犬も。あちらはあちらで、構ってあげると尻尾を振る様子が可愛らしくて良いものですよ(こくり)
音海・凪 2021年10月4日
そうですか。でしたら、恥ずかしい思いをしたかいもあったというものですね。
(ふぅ、と一息ついて何時もの調子に戻し)
……ああ、そういうことなら。野良猫のようですし、一先ずはこちらで連れ帰って世話をしてもいいですよ。
今更一匹増えたところで、大して世話の手間も変わりませんし……。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
ほう、ほうほうほう……。
(凪様のおうちに興味津々)
おや、良いのですか。
沢山同じ"ねこ"の子達がいるのであれば、確かに暮らし慣れている凪様に一旦引き取っていただくのもありでしょうか。
もし里親を見つけるというのであれば、生徒会がお手伝いいたします。
リップ様の張り紙などに一緒に募集の広告を刷ってもらうなど。
(お任せしても大丈夫でしょうか?と再確認)
音海・凪 2021年10月4日
そうですね、もし探すということになったら手伝いをお願いさせて頂ければ。
ただ……前にも拾った子猫を、一旦預かって里親を探そうとしたことがあったんですけど。
愛着が沸いちゃって別れたくないって子がいたりして、そのまま飼うことになったんですよね。
なので、まあ……今回も恐らくその流れになる気はしてます。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
なるほど、そういった理由で凪様のお宅が迷い猫たちが集まる館へと……。
ふむ、ミアはまだそういった感情は記録出来ていませんが、中々興味深い所です。
(ほうほう、と口元に手を当てながら善い事をお聞きしましたと頷いて)
おや。
(猫がすくっと立つと、凪の足元まで近づいてきている様子を目にする)
どうやら彼も凪様のことを気に入った、というところでしょうか。
音海・凪 2021年10月4日
ただの孤児院のはずなんですけどね、すっかり猫屋敷犬屋敷に……。
(まあ悪い気はしてないんですけど、と付け加えつつ)
おや。……ふむ……。
(そのまま、足元まで寄ってきた猫を拾い上げようとすると、特に抵抗もなく。そのまま腕に抱えるようにして)
音海・凪 2021年10月4日
……うち、くる?
あなたが問題なければ、連れていくつもりだけど……。
(猫の目を見つめ、そう声をかけてみる。すると、言葉を通じているのかは分からないが、にゃあと猫なで声で返事がかえってくる)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月4日
(猫の言語は解らない、しかし解らないながらもその応える声は落ち着いた様子で)
きみもそれでよいみたいですね、安心したのです。
(腕の中で抱えられる猫をうんうんと頷きながら見つめて)
ふむ、では今日はミアも凪様にお供して、きみの家まで送り届けるのをお手伝いしてもよろしいでしょうか?
あわよくば、お宅の"いぬ"も見せていただければと思いまして。
("本音"と"本音"。包み隠さず思っている"情報"への欲求を凪様に伝えながら提案する)
音海・凪 2021年10月5日
今日は猫じゃらしの礼もありますし、別に構いませんが……。
……大丈夫ですか? 普段、私が誰かを連れて帰ることがないので。
コギトエルゴスムさんが来るとなると、うちの子供達がうるさく反応するかもしれませんけど。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月5日
構いませんよ、ミアとしてはミアより小さいヒトの反応というのも"情報"もとても興味深いモノですので。
それに加え、"いぬ"や"ねこ"のことも調査出来るのであれば、"一石二鳥"という言葉なのです。
(どんとお任せください、と胸を張る様にして)
音海・凪 2021年10月5日
……分かりました。勢いとか凄いと思うので、それなりに覚悟しておいてくださいね。
それでは、早速……。
(と、帰路につこうとしたところで、はたと気が付いて)
……そういえば。ここから結構歩きますけど、大丈夫ですか?
体力とか……。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月5日
そこはご心配無く。
ミアは体力が無いので、こういった手段で……。
(と、手を地面にかざすと淡い光が溢れ、その形を変えて往く)
(光はやがて四つ脚の獣、"狼"と呼ばれるような動物へと形を変え、その背をベンチのようにミアが腰掛ける)
ミアが記録した"情報"は実体のあるホログラムとして再現召喚することが出来るので、行き返りの脚は"彼等"にお願いしているのです。
まあ、図鑑だけの情報ですので、歩く、走る、止まる動きくらいしかできず、鳴き声なども発することは出来ませんが。
では、行きましょう。
れっつ、ごーなのです。
音海・凪 2021年10月5日
おお、なるほど……便利なものですね。
(召喚された狼のホログラム、そしてそれに乗ることが出来るということに、素直に感心した様子で)
そういうことなら、心配はいりませんか。
では、はい。……れっつ、ごー、ですね。
(そのまま帰路に着くべく、揃って校門の方へ向かっていくのだった)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2021年10月5日
(と、言いながら二人は校門から学校を去り、凪の住む孤児院へと向かうのであった)
(歩く凪のその腕の中には、暖かそうに目を細めながら、また穏やかそうに欠伸をかく黒い猫の姿が見られたのであった)
(なお、孤児院で猫や犬の情報調査を試みるも束の間、雪崩のように押し寄せてくる子供達の遊んで攻撃でミアンダが疲労疲弊したことは、もはや言うまでもない)
【おしまい】