私立MM学園

【個】メイド・イン・タッグバトル

ラール・ケレス 2021年10月4日
――ここまでは概ね順調で、スムーズで、予定通りだった、と言っていいだろう。

「女連れ」で、丸めこんだ新條・マナの手引きでアジトへ入り、そのまま拘束。
西方・玲央が早々に見つけられたのは幸いだった。
NEO新宿連合の中でも比較的慎重で保身を優先する部類の二人ではあったものの、そもそもの実力が違う。恨み言ごと切り捨てて、叩き伏せて、拘束する。
余罪には事欠かない二人だ、この戦いが無事に終われば然るべき対処が行われるだろう。

後はこのフロアの発電機を止めて、そこからどうするか――というところで、あるのだが。

#ラール・ケレス
#緋野・氷織
vs
#クリスタ・コルトハード




まだ動く
3
2

緋野・氷織 2021年10月4日
問答を待ってくれる相手ではなさそうだな、口振りからして。
(眉一つ動かさず。前の学園の制服――を模した戦闘服――のポケットに、確かめるよう上から手を触れて)
(それから、胸の前で握った拳と掌とを打ち合わせる)

問題ない、行ける。
0

クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
本当に俺とやる気ですか? 逃げた方が良いんじゃないですか?
(こつ、こつ、とブーツが床を叩く音をわざとらしく響かせて)
怪我をして泣いてしまっても、知りませんよ?
(身体を斜めに構えて、片手は指を揃えて前に、片手は腰の後ろに) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(指先をくいくいっと持ち上げて)
さあ、どこからでも。お相手して差し上げます
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ラール・ケレス 2021年10月4日
生憎――こっちは最初から、そのつもりだ。
大口、後悔するなよ。

(とん、と、前衛を任せるように斜め後ろに跳びながら)
(学園制服の内側から引き抜いた拳銃で、流れるような正確な射撃。メイドの足を狙うそれは、別段優しさでもないだろう――ただ文字通りの足止め、牽制。或いは隙を作ろうとするような)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(――彼が後ろに跳んだ時にはもう、弾かれたように前へ出ていた)
(スポーツで鍛えた瞬発力は、ほとんど秒を待たずトップスピートへ達する。遅れて撃たれた弾丸が到達するとほとんど同時に真正面。低い姿勢から、銃弾が穿つであろう足を追撃するように、地を滑るような蹴りを放つ)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
伊達や酔狂では、この時代に番長は名乗れませんよ
(後ろへと跳んだラールをちらりと見る。洗練された、正確な動作だ)

……しっかりと訓練を積んでいるようで何よりです。ですが─── (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(半歩下がり、回避を行うと同時に、すぐ側へと肉薄してきた氷織を見る)

───そのような〝日和った〟射撃など、俺の足止めにもなりません!

(銃弾を普通に躱していたら、その間に打ち込まれていたであろう低い蹴りだ。クリスタはこれをただ思い切り、つま先で蹴り上げた、スカートが捲れるのも気にせず、半円を描くように。脚どころか、その身体ごと引っ張り上げるかのように)
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緋野・氷織 2021年10月4日
ッ、(反射的に蹴り足の軌道を途中で変えた)

(振り抜く筈だったそれを無理矢理曲げる――普通ならバランスを崩して転倒するか、少なくとも大きくよろけるはずが)
                     ・・・
(体幹バランスのいい氷織は、踏みとどまれてしまう) (無効票)
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緋野・氷織 2021年10月4日
うぁっ……(爪先がかすった、ただそれだけ。ただそれだけのはずが、まるで鋼の棒で殴りつけられたように痛かった。痛かったけれど、)

(浮いたのは、蹴り足だけ)
(身体は、浮いていなかったから――)

(目の前にあるその爪先を)(両腕を伸ばして、捉えようと)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
(後ろに跳んだ先、ぐ、と、姿勢を低くして)

(弾の行く先、クリスタの叱責、氷織の苦鳴、そこからの攻防。そのいずれにも、一瞥もくれることなく)

(接敵した二人の横をすり抜けるように、猛スピードでフロアの奥に走り出す。目的は倒すことじゃなく発電機、氷織に任せたのはそのための時間稼ぎだと言わんばかりの迷いない動き――) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
(――から、体の向きを変えることなく、やはり一瞥もしないまま。銃を持つのとは逆の手、いつのまにやら手中に現れた数本のスローイングダガーを、クリスタに向けて投げ放つ!) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
(今度は正確な急所狙い、というよりは、ただ、クリスタの、掴もうとする氷織の腕から逃れる先を塞ぐような投擲)

(発電機への意識を見せることで、氷織への集中を散らし、揺さぶりをかける――そんな意図も、透けて見えて)

(銃撃を「日和った」と蹴散らされた反省、なのかどうか。何の工夫もなければ無視されそうな小さな刃は、翼と同じ色の青い肉塊に覆われ、禍々しい形状と、不気味な光沢を帯びていた)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
お見事です、氷織様。そのまま蹴り抜いていたら、浮いて身動きの取れないお腹に穴が空いていたところですよ
(足へと伸ばされた氷織の手。これは、逃れる必要はない。あえて掴ませる) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(ここで、発電機へと向かうラールの動きが見える。無視することは、できない)
むっ……なるほど、なるほど (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(掴ませてた脚を、全力で振るう。それこそ氷織を振り払い、ラールの向かう先へ飛ばすように)

(同時に反対に飛んできたダガー。狙いは氷織から逃れる前提だった。だが、クリスタは避けなかった。だから致命傷となる位置には飛んでこない。だから余裕を持って、この刃を素手で掴もうとして――) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(――一手を引っ込めて、身体を屈めた)
これは……普通の武器ではない、ですね
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ラール・ケレス 2021年10月4日
危ないと思ったらかわすか。面倒だな……!

(などと。意味深な口を漏らすが)
(――外れた青い刃が、深く壁に突き刺さる。鋭い切れ味。逆に言えばそれだけだ。無論、少なくとも見る限りにおいてはだが)
(それが安物の頼りない武器であれ、デーモンの身体をまとわせて強化する、力) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
っ――
(そして)
(それこそ本当に発電機だけが狙いなら、無視して走り抜ける試みも、出来なくはなかっただろうが)

(が。足を止め、受け止めようとするように、立ち止まって)
……緋野!
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緋野・氷織 2021年10月4日
――――!?
(自慢にもならないしなんなら自分で言うのも恥ずかしいくらいだが、一分の隙なく鍛えられた体は、同年代で同じ上背の女子と比べてもかなり重い)

(それを、自分より小柄な女子が)(足一本で持ち上げて、振りほどく?)

(――常識的な相手ではないなんてわかっていたはずだけれど、それでもその事態は全くの予想外で――) (無効票)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(――受け身を取るか、敢えて壁まで吹き飛ばされて切り返すか、なんて遅々として思考が回り始める頃には)(耳に声が届いて)(後ろにいる気配がわかったから)

(――力を抜いて、受け止めてくれるままに任せた)

……すまない。面倒をかけた。
(短い謝意を述べて、両足を確かめるように踏みしめ、あくまで彼より前に、メイドとの間を遮るように立つ。地面に着いた左脚がずきりと痛んだ。……折れては、いなさそうだが)

それにしてもまともじゃないな。あんな小柄な体で出せる膂力じゃない。
まともな物理攻撃も通るか怪しいが……(でも、壁に突き刺さったナイフを)(彼女は確かに、“避けた”)……お前の持ち札なら、もしかしたらダメージが通るのかもしれない。
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
従者はご主人様のために常に適切な判断をしなければなりませんからっ!

(蹴りでふわりと浮いたスカートの内側から、ナイフを2本取り出して、両手に握る。一度交差するように振るいながら腰を落とし) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
いい。立てるか?
――微妙だな。単に毒か何かを嫌って避けただけかもしれない……が。
(そう、短く返しながら)

(支える氷織の肩越しに、クリスタに、牽制するように銃口を向けて)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
わあ、男前ですこと! 俺のことも受け止めてくれますか?

(次の瞬間には、跳んだ。床が砕ける音と同時に飛び出したメイドが振るう二本のナイフ。白銀の軌跡を描きながら、ふたりの首元へとまっすぐに)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
悪いな。
下手にメイドを受け止めたらケガするって――ガキの頃から知ってんだ!

(撃つ――のは、もう間に合わない)
(ずるりと)
(袖口から溢れ出したのは、ナイフを覆っていたのと同じ青の異形)
(握った銃を片腕ごと覆うように包み込んだそれは、鈍く、大きな青の刃となって)

(不安定な体勢のままの、恐らくは無謀な動き。自分と――氷織を狙う刃を。纏めて遮ろうと、しながら) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
緋野!
(もう一度、呼びかけながら)(背中を、押し出して)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(人間は、否、生物の組織は刃物というものに対して非常に弱い――というのは知識として知っていて)(無手の自分ではそれに抗するのが難しい)
(――と彼が判断したのだろうことは想像に難くなく)

(それでも、) (無効票)
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緋野・氷織 2021年10月4日
……役割が逆、だ!
(背中を押し出す手に、そんな文句めいた一言を投げかけはして)

(けれど、託された役割は果たすべく)
(身を低くして、ナイフを振り上げるメイドの、振りかぶった腕のその下に潜り込むように、して)

(――制服のポケットに触れた手)(一瞬だけ目を閉じて) (無効票)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(意を決したように、開いて)

(吼えるように、)

  イグニッション
―― 起 動 ! (無効票)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(叫ぶと同時、下から上へ、鋭く)
(痛めたはずの足で、顎先を蹴り上げるように思い切り、蹴り上げる)

(――それは、最初に見せた蹴りとは比べ物にならないくらい)

(疾く)(重く)(鋭い)
(三日月の弧を描くような、蹴撃)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
むっ、メイドを何だと思ってるんですか、トラックじゃないんですよ?

(ラールの青い刃と二本の白刃が交わり、甲高い音が部屋に響く。膂力で押し切ろうと、両腕に力を込める。だが───) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(それと同時に、腕の下へと潜り込んできた氷織)

───ッ!

(自らの腕とラールの刃が死角を作り出し、一瞬、反応が遅れた。そこへ放たれた蹴撃。クリスタの身体へと、その脚が食い込み)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
しまっ……!
(金属のように鈍い音をたてて、クリスタの身体が浮き上がった)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(――入った、)
(と感じるには十分な手応え。ただし、蹴り足に伝わるそれは、人の身体というよりは、まるで鋼のようなそれで)

(それに驚愕がないではないが。今は“僅かだが隙を作れた”ということのほうがよほど、重要で――) (まだ動く)
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緋野・氷織 2021年10月4日
(今なら、押し切ろうとしている腕の力も少しは緩んでいるだろう)
(それでもこの一撃で作れる隙なんてきっと一瞬だ。だから自分はこの場を動かない。次に彼女が動いても、それを抑えられるように)

(その代わりに)

――ラール!

(“任せる”と言うように、名を呼んだ)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
どの口で……!
(思わず漏れる声と、苦い顔。――腕を覆う青剣に刻まれた、二条の鋭い傷跡。決して脆い剣のつもりはない。あんなナイフで力任せに押し込んでおいて、何を言う)

(だが、今大事なのは、恨み言でも、恐れでも、無論、らしくないことをした反省でもなく――)

(――その名を呼ぶ、声に、) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
――『己の闇を恐れよ』。

(ポケットの中の、小さなカード)
(その、自ら定めた起動キーを口にする)

(切り裂かれた青い身体がどくりと脈打って膨れ上がると、再び右腕を――そのまま半身を覆い、翼に届き)
(ばちりと。最初は拳銃の『銃口』だった部位から、光が漏れて) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
(このメイドに通じる自分の手札があるとしたら、非実体の攻撃だろうと――願望混じりながら、感じていた。強い毒性を持つ死の光線――DCPキャノン)

(最悪、氷織諸共であろうと当てる気だった、作戦目標そっちのけで少しでもこの女の体力を奪っておくつもりだったその砲口の先は、)

(呼ばれた名前の帯びた、響きのせいか、)

(クリスタより、僅かに左、) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
(――細く絞られた、光線が。長く、長く、壁際まで伸びて――鉄扉を貫き、その内で稼働する発電機を吹き飛ばした)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
っ、くっ、しっかり内功を練っていなければ……危なかったですね

(氷織に蹴られた姿勢のまま、短く息を吐いて整えて、口角をあげてみせる。だが、視線に入ってきたのは、自分のすぐ横へと向いているラールの砲身) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
どこを狙って……

(そう口に出した瞬間に、理解した。狙いは自分ではなく、その後ろにある───) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(貫かれた発電機。タービンはひしゃげて、循環液が漏れている)

……おやおや、これはやられてしまいましたね

(眉尻を下げて苦笑すると、氷織から離れるように後ろへと跳ぶ) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
修理するにも時間がかかりそうですし……俺がここでできることはもうないでしょう。
(そう言うと、ナイフをスカート裏のホルスターに仕舞い、服についた汚れを払った)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
―――――、(は、と、息を吐き)

(少しだけ。ほんの少しだけ――自分の行いに、驚いて)

(……構わない。先に行動の成功を確定しただけだ。これで心置きなく『続けられる』) (無効票)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
いいや。悪いけど――アンタにはそれでも、もう少し付き合ってもらう。
僕はハナから、それが目当てなんでな。

(腕もろとも焼け焦げ、ほどけていくデモノイド寄生体。煙を上げる愛銃――間違いなくオーバーホールが必要なそれを投げ捨てると、ひらりと逆腕の手首を返して、コンバット・ナイフを構え)
(そう、自分の目的はまだ終わっていない。――この女が本当に裏切っていた時に。ニクス・カヴェンディッシュと交戦する可能性を下げるため)

(――ただ、) (まだ動く)
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ラール・ケレス 2021年10月4日
……緋野。こっからはもう私闘だ。付き合わなくてもいいぞ。

(そんな、予定にないことを、口にしてしまった)
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緋野・氷織 2021年10月4日
何故? この間話したろう。
(心底不思議だ、というような顔で首を傾いだ)
(当然、後ろを振り返る余裕などないから、相手の顔は見なかったけれど)

(“1秒でも長く足止めしたい”と。それに自分は是と頷いた)(“勝ちの公算がないとか気にするな”とも、言った)

当然、付き合うに決まっている。
(右手には、黒い籠手)(使い慣れないそれを確かめるように握り開きしながら)

(身を低くした姿勢から、地を蹴って、退却しようとするメイドへ追いすがろうと――)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
まだやるんですか? 俺は別の場所を守りに行きたいのですけれど……
仕方ありませんね。これは本来、学園生に向けて使うものではないのですが
(そう言うと目を閉じて、胸元に飾られた緑色の結晶へと触れる) (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(途端にクリスタから溢れ出した、暗く深い闇。密度の高すぎる殺気が、実体化したものだ)

それではご覧あれ、俺の暗殺芸術 (無効票)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
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───鏖殺刃・ナギ (まだ動く)
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クリスタ・コルトハード 2021年10月4日
(冷たく平坦にそう口にすると、闇の中心で赤い瞳が開かれる)

(ふたりが意識を失う直前に見たのは、おそらくそれだけだっただろう)
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