私立MM学園

【個】少年よ、牙を剥け

奉利・聖 2021年10月2日
地下道での出来事から、幾日かが経った。

弱者だと思っていた相手から、手痛い反撃を受けて。

怒りと、憎しみを滾らせる卑劣な男。


片や、悪意から成る恐怖と気持ち悪さを浴びて。

再び戦いを臨む、一人の少年──否、復讐者。


今宵、卑劣な男の本拠地にて
2人の狂騒、幕開けなり。

#十埼・竜 vs 卑危谷・劣(#奉利・聖)





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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「クソ…クソクソクソ…クソッ」

(苛立ちを隠しきれない)

(ダンダンダンダンダンッ!)

(最早地団駄のような貧乏ゆすり)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「悲鳴が聞きてェ…早くイッちまいてェ…」

(ここは、連合のアジト──あるビルの地下)

(女子供を嬲り、悲鳴を聞くために道具を揃えた専用の部屋)

(そして、発電機を守る部屋の一つでもある)

「アァァァァーッ……ッスゥーーーッ…アァァァァーーーッ!!」 (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(……耳はいいんだ。何がその扉の後ろに待ち構えているのか、判ってしまう)
(クソ、最悪だ――――と、思う、反面)

(こうなるべくしてこうなったんじゃないか)(あの時買った恨みにずっと怯えるくらいなら、これは寧ろ、チャンスなんじゃないのか?)

(この部屋の中にいるのは、本当の「最悪」じゃ、ないんだから)
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十埼・竜 2021年10月2日
(ポケットの中に「切り札」を確かめて)
(薄気味悪い悲鳴を孕んだ扉を、そっと開く。)
……。
(今度は、きちんと胸を張って。真正面から睨みつけた。) (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「アァッ!?マジで来や───オイオイオイオイオイオイッッ!!」

「ツイてるじゃねェか!ヒヒッ、復讐のチャンス到来ッてかァー!?」

(そのツラをよォォォーっく覚えてる)

(クソみてェな音を聞かせて舐め腐ったガキだ)

(今度は容赦しねェ マジで殺ってやる)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「アァァいたかったぜェ……アァ?ンだその目ェ…!」

(金属バットを片手に、立ち上がる。今度はマジだ。見ろよ。テープで刃物を巻き付けて、殺傷能力上げてんのさァ)

(何が復讐者だ。あンなもんマグレだろッ。少し力に恵れたからって調子こきやがってよォ…!)

(前はあんなにビビってやがったのに、今じゃ勇者気取りか?気に食わねえ目しやがって!どうせ虚勢だろうが!すぐ泣かせてこいつで絶頂してやんぜ) (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(うっわなにあの『ブッ殺』の一念で練り上げられたみたいな頭悪い改造バット!!??)

(深呼吸)
(怯むな)
(呼吸は大事だ。マンガにもそう記されているし何より父さんがそう言っていた。ぼくの声は普段新宿十万人を相手にしてる声だろ!)
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十埼・竜 2021年10月2日
……あのさあ。(まるで深夜ラジオみたいに、柔らかく響く声が出た。)
ぼくの知りたいことは『また』簡単なんだよ。(片手はポケットに入れたまま、片手をすっと掲げて。部屋の一角、大きな機械――――発電機を指さした)
それぶっ壊したらどうなるの? 『また』、きみの体に聞いたっていいんだけどさ。 (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「……ハァ?」

(──ビビってねぇ。いや、ちげェな)

(何年もこういうことやってると分かる)

(完全に肝が据わり切ってねェタイプだ)

(だが だがよォ)

(気に食わねェ~~~なァ!!??)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「調子こいてんじゃねェ~ぞガキがァ!!」

「テメェには壊させねェッ!もうあのクソキメェ音は効かねェぞ」

(それは──“壊して欲しくない”ものだと半ば語ってるようなものだった)

「ホンっトウっにィ!!クソウゼェけどなァ~~~ッ!!!!」

「悲鳴でイけねェのは最悪なんだけどなァ!!!」
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「マジで 本気でェ!潰してやる!!」

(──卑怯、卑劣。言い換えれば、狡猾)

(ちゃんと対策は打ってきたんだよォ)

(このガキが妙な音出したのは、頭の気持ち悪いモン外した時だ)

(だからそうなるまえに、耳を──栓で塞げばいい)

(今、今着ける。悲鳴が聞けねえ。ポリシーに反するがなァ!)

「大人を怒らせたらァッ!死刑なんだよォッ!」 (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
そう。「壊させない」ね。
(うちの番長を電子的に捕らえ続けるんなら、どうしたって継続的な大電力が必要になる。後ろのは多分、発電機だ)
(この部屋ですべきことは、これではっきりし――――)
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十埼・竜 2021年10月2日
――――。
(レインコートの仕草を。それが意味するものを、理解して)
(驚愕に、静かに目を見開いた)
(耳栓。)
(まさかそんな対策を、って顔に見えただろう。)

(まさか――――まさか、)
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十埼・竜 2021年10月2日
…ふ、
(口元が歪む)ふふ、(腹を抱えて体を二つに折る)あははは!!
(大事な感覚のひとつ、『音』を自ら放棄した、彼からはどう見えているんだろう。苦しみに身をよじっているようにでも見えるんだろうか。
どんなに笑っててもきっと聞こえやしないんだから!!)

……なあ。
そんなもんで防げんなら、こんなに苦労してねぇんだよ。
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十埼・竜 2021年10月2日
(でも、今日の「勝ち方」はそれじゃない。酔ってぶっ倒れて実質相討ち、って訳にはいかない)
(その殺意マシマシバットを大きく振りかぶった瞬間を狙って)
――――ノイ!!
(ポケットに突っ込んでいたモーラットを天井目掛けて放り投げる。【ワイファイスパーク】を、そのバットを避雷針にして叩きつける!) (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

(──なんだ?命乞いか?それともビビった?)

「今更ァッ!!ビビっても遅ェ──!!」

(そう、だと思うのに。何故、こんなにも気に食わない?)

(なんなんだ!!テメェなんなんだヨォッ!!)

「死ねェックソガキがァァァァァァァァッ!!!!!!!」
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

(バットを思い切り振りかぶって──え?)

「なん───ギィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ッ゛!?」

(きょうれつな でんきが おれ おれに!)

「テ゛、メ゛ェェェェッ!ガキ゛が゛ぁぁぁぁっ!!」

(こんな、こんなよくわかんねえぇものにィ!!)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

(力任せに、乱雑に。気力だけでバットを振り回していた)

(怒り、憎しみ、それを全部煮詰めて濃縮したような感情を、眼に血走らせて)

「死゛ね゛やぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(――――喚き散らしながら届かないバットを振り回す様は、ヘンなお祭りに見えて、尚のこと)
(笑える)
へぇ。まだ動けるんだ……
(もう一度、モーラットに雷を落とさせるか。この部屋の照明をショートさせて光も奪えば、彼にはもうなにも出来ないだろうし)
(その隙に発電機を破壊してとっとと逃げることだって――――)

(――――もう片方のポケットに残った重みが、手に触れる)
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十埼・竜 2021年10月2日
(わかりやすい暴力のかたちを示せば)
(こいつだって、怯えるんだろうか?)

(無造作に抜き出した、『拳銃』のかたちをしたぼくの遺産―――必中の切り札を、その血走った目にも見えるように掲げて)

(学校中に湧いた、最後にこの男の形を真似た、七不思議の影にそうしたように)
(あれは怯みもしなかったから、六発全部撃っちゃったけど)

(バットを握り締める腕を狙って、羽のように軽い引金を引いた。) (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「……へぁ?あっ、うっ…え?」

(さっきまで、怒りをガソリンのように注いでいた男が)

(“それ”が見えた瞬間、真っ赤な顔を青く染める)

「じゅ、銃っ……!?ま、待て!ま──」

(ドチュッ)

(嫌な音がして、バットを取り落とした)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「あ、あ、あぁぁぁっ!?」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!??」

(灼熱感、痛み。撃った!!撃ちやがったァッ!!!??)

(陸に揚げられた魚みたいに、手を抑えて転げ回った)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】 

「痛゛っ゛ 痛゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛ ひ゛ぎ゛っ゛ っ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!」

(涙さえ浮かべ、恐怖を露わにして)

「ま、待て゛っ゛!ゆ、ゆゆ許し゛て゛っ!」

(懺悔するみたいに、少年を見上げた) (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(【非常に高性能】なぼくの切り札は、ゲームのコントローラみたいにろくな手ごたえを返してくれない。そのうえ小口径だから血が飛び散るなんてこともなく、傷口だって地味なものだ)
(それでも倒れてのたうち回っているのだから、もう引金は引かなかった。銃口を向けたまま)

……ああ。良かった。今度は一発で止まった。

(ぽつり、呟いて。床に転がったろくでもないバットを思いっきり蹴飛ばした。転がったレインコートの顔を、無造作に覗き込む。)
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十埼・竜 2021年10月2日
(額に銃口を押し当てる。片手で、耳栓を引っこ抜く。)
……ああ、ごめん。よく聞こえなかった。今なんか言った?
二度とこんなことしないからもう片腕も同じ目に合わせてくださいとか、そういうやつ。 (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「し、ししししないっ!!消え゛る゛から!命は、」

(これが──撃つ前だったなら)

(どうせ撃てやしないと、フカシだと思った)

(だけどコイツは撃った!しかも正確に!手を!)

(コイツはハジく。ハジける奴だ。殺すのか?お、おお俺を)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

(言葉の先は、恐怖で紡げそうにもない)

(──卑危谷・劣は、卑怯だ。卑劣だ。狡猾だ)

(弱者を一方的に嬲る戦いだけをしてきた)

(だから、強い奴には挑まないし、媚び諂った)

(今、目の前の少年に──同じような態度をとっている)

(死にたくない 死にたくない 死にたくない)

「発電機はっ!好き゛に゛していいっ!た、頼むヨォッ!!」 (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(何故か、やっぱり何言ってるんだかよく聞こえないから)
(わななく唇をじっと見つめて、言葉を読む)
(溜飲は下がったか……正直微妙なとこ。涙を浮かべてみっともなく震える男の顔は、確かに笑えはしたけれど――――ぼくには、それを楽しむ才能は、ないらしかった。)

(立ち上がって、少しだけ、離れてやる。)
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十埼・竜 2021年10月2日
復讐者に、二度と手を出すな。
(銃口を一度だけ、出口の方に揺らして)
今から十秒後、きみを見かけ次第また撃つ。
はい、いーち、にー、さーん…… (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「わっ わかり ましたっ!!」

(地を這うようにして、脚をもつれさせながら逃げる)

(出口のドアを乱暴に開けて、足音を遠ざからせて)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「………クソがっ……」

(なけなしのプライドが、卑劣な男に火を点けた)

(一定ラインまで来たところで、足音を消して)

(痛みにうめく声も押し殺して、忍び足)

(奴が…発電機を壊した時がチャンスだっ)

(俺も、おぉぉおお俺もォっ!!ハジいてやるァッ!!)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

(隠してたチャカを握って、出口の前で待つ)

(発電機の位置は分かる。その位置に銃口を合わせるイメージをする)

(大人をォッ!!舐め腐りやがってェッ!!)

(殺さなかったことを後悔しやがれクソガキがァッ!)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「死ねェェェェェェッ!!!!」

(そして、時が来れば…悪あがきする男が、銃を片手に飛び出すだろう) (無効票)
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十埼・竜 2021年10月2日
(彼が背を向けて逃げ出したとたん、喰われていた音が戻って来た)
……?

(そして、ぼくは耳がいいんだ)
(集中さえできていれば、その昂った精神をスカイセンサーは逃さない)

(――――ビルを出て行くところまで確認できたなら、お互いそういう日だった、で済ませることだってできたのに。)
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十埼・竜 2021年10月2日
(黄色クラスで培った技術で難なく発電機を無力化する。ぶぅん、と低い唸りを上げて機械が沈黙し)
(それを合図に飛び込んできた男が見るのは、放り投げられて宙を舞う耳栓と)

(――――奇妙なヘッドホンを既に外している、白い髪の少年)
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十埼・竜 2021年10月2日
(耳を食い破り全身を蝕む轟音、ひっくり返る平衡感覚、眼球を握りつぶす極彩色のノイズの向こうで。)

……そっか。
消えてしまえ。

(銃爪を引く。腕に。足に。)
(もう、逃がしてやる義理もない。) (無効票)
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奉利・聖 2021年10月2日
【卑危谷・劣】

「な、なん───!」

(何で、と言おうして…頭のそれが、外れていることに気付いた)

(元より、意味もない耳栓を、みっともなく探すように耳を探って)

(絶望する。恐怖する。またアレが来る。来る)

(音の暴力。色彩の暴力。込み上げる。あぁ、あぁぁぁぁ!!)
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奉利・聖 2021年10月2日
(逃げなきゃ、と思った時には)

(手足が撃ち抜かれていた、逃げられない)

(逃げ、られない)

「嫌 だ 嫌だ 嫌だ!やめろォォォォッ!!!やめてくれぇぇぇぇっ!!!!」
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奉利・聖 2021年10月2日



「嫌だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛────」


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奉利・聖 2021年10月2日


ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ「あ゛っ」


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奉利・聖 2021年10月2日
(──そうして、今宵の狂騒は)


(終幕を迎えるのだった) (。)
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十埼・竜 2021年10月2日
(――――ヘッドホンを被り直す。耳をしっかり塞いで、)
(ぐらりと揺れた、揺れたらしい手にがつんとぶつかったものを反射で握りしめる。このままどこかに振り落とされないように、それで体を支えて)

……ぅ、え゛(びちゃびちゃびちゃ、床を汚す。ゆか。こっちが床で、下だ)

(まだぢりぢりする視界の向こうで、男が倒れているのが見える。倒れている、から、あれも、あそこまで床だ。地面。)
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十埼・竜 2021年10月2日
――――――はぁ、あ(ぎこちない深呼吸)(ポケットを探る。パッヘルベル。ぐらぐらする視界から、やっとのことで学校の――――生徒会の番号を探り当てて)
……すみません。できたら負傷者の回収お願いします。

………………体調不良一名と……あと、手荷物扱いってことでいいんじゃないですかね。あんなもん。 (。)
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