【戦】赤々とより高みへ
切羽・夜風 2021年9月23日
秋の気配が強まるある日の放課後、夕日の差し込むグラウンド。
今度やろうぜと約束したのはつい先日。
善は急げとばかりに予定を合わせたある日のこと。
お互い番長と戦ったことのある者同士、何か得るものはあるだろう。
そしてそれを語るのに手っ取り早いのは――――。
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切羽・夜風 2021年9月23日
――――っ!
(延びてくる拳に合わせて、顔を引く。威力を殺しきることはできずとも軽減しようとしつつ)
(棍での反撃は無理、ならば)
(蹴りだした足、下駄で腹へとカウンターをいれつつ後方へと飛ぼうと)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(伸ばす脚が見える)
(カウンターの蹴りか。どうする? 身体を捻れば避けることはできる)
(だが、それはこの好機を逃すことを意味する)
(ならば)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(さらに踏み込む)
――――ッラァ!!
(蹴りが腹に突き刺さろうと関係ない)(そのまま強引に身体ごと腕を押し込み、逃げようをする相手を捉えようとする)
切羽・夜風 2021年9月23日
(躊躇わず踏み込んできた)
(なるほど、漢だなぁなんて考えるのは一瞬。すでに拳が顔へと迫っている)
(実際のところこの装いは文字通りの戦闘衣。ここでガードしている部分ならばある程度の耐久はあるのだが、顔はそうはいかない)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
(では仕方がない)
(蹴りの威力を多少落としてでもガードを優先する。すなわち蹴った衝撃を伝えることよりも、そこを力点に跳躍する)
(軽業師のような所業であるが、体術については向こうの方が専門家である)
(一瞬意識を刈り取られそうになるけれど、ここでふっといけば頭から真っ逆さまだ)
(宙返りでもするように、少し離れた地へと着地して)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(浅ぇ……!!)
(拳から伝わる違和感が、まだ勝負を決めきれていないことを伝えてくる)
(思ったよりはダメージが無いとはいえ、カウンター気味に入った蹴りだ。ダメージは軽くなく、身体が止まることを求めて来る。だが)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(ここで下がったら、また元の木阿弥だ)
そう逃げるなよ。まだまだ付き合ってもらうぜ!!
(着地したのを見て、一息つく間を与えないように距離を詰めにかかる)
切羽・夜風 2021年9月23日
いっだぁ……! 乙女の顔は殴るものじゃないでござるよ!!
(ぶーぶー抗議。けれど、その口調は避難がましいものではなく、冗談めかした楽しげなもの)
(眩暈を捻じ伏せ、滲んだ血を拭えば)
そうでござるなぁ、まだまだ終わるには惜しいものですゆえ!
(インファイター相手に棍は不利か、とやり投げの要領で迫る相手にそれを投げて)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
……今度はこっちで遊んでもらうでござるよ。
(左右一振りずつの木刀)
(片方を前に、片方を後ろ手に構えて、棍の後を追うように距離を詰める)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
戦う時は男女平等だっての!! デートの時は優しくするぜ
(冗談に冗談で返しながら、半身になって躱す)
いいぜ、そっちから来てくれるなら歓迎だ!
(棍を追うように迫って来た人影に対して右ストレートで迎えうつ)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(と見せかけるが、右はフェイント)
(途中で止めた右を囮に、左フックを側頭部へと目掛けて)
切羽・夜風 2021年9月23日
にはは、それもそうでござるな! 手を抜かれちゃ逆にやでござる!
(なんて軽口を叩きつつ、さて)
(構えから推測するに相手の手は右ストレート)
(回避して懐に斬撃を叩きこむのがこの場合の正解、なのだろうけれど)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
(それで決めさせてくれるような相手ではないのは初手の打ち合いで分かった)
(一方的に有利を取ることはできない、それでも有効打を叩きこみたいのならば)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
……乗ってあげるでござるよ!
(ガードは取らない、回避も最小限。自分にできる神速の踏み込みで)
(右の木刀はみぞおち、左は喉。それぞれ捉えんと刃先を向けて突き出す)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
(上等だと言わんばかりに、相打ち覚悟で左フックを――)
チッ
(――とはいかず。軌道を強引に変え、鳩尾狙いの木刀を払うように横から殴る。そして、喉を狙う刃は大きくスウェーを取るように避けようとする)
(木刀ならともかく、真剣を想定した場合、まともに受けるわけにはいかねぇからな……)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
けど、これで終わりじゃねぇぜ!!
(大きく仰け反ったスウェーの態勢から、右腕を踏み込んで来た夜風の顔を目掛けて放って)
切羽・夜風 2021年9月23日
(乗ってくるか、と思ったら)
にふふふ、いけずでござるなぁ。
(受けても、と思ったらこの武器が刀の想定で動いているようだ。なるほど、そういう認識だというのならば条件は一緒。すごいなぁと心の中で称賛を)
(けれど、武闘家相手とはいえ、無手に負けるわけにはいかない)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
(払われた木刀の勢いを乗せ身を捻り)
こういうことでござるか?
(先ほどのワンツーをイメージ。迫る拳を回避するような軌道をとりつつ捻った勢いで回し蹴りを側頭部目掛けて放つ)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
やっべ
(咄嗟に左腕で頭を守る)
(が、さっきの蹴りとは違い勢いの乗った蹴りだ)
(対するこちらは不安定なスウェーを取ったままの態勢)
(必然、耐えられる筈もなく、サッカーボールのように蹴り飛ばされ)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
痛ってぇ……。くっそ、ダウン一回だな、こりゃ
(土埃をあげながらグラウンドを転がりながらも、何とか受け身をとり膝立ちになりながら、軽口を叩く)
(効いてない訳では無い。むしろ効いているからこそ、会話で時間稼ぎをして少しでもダメージを抜こうとする)
切羽・夜風 2021年9月23日
(頭ではない手ごたえ。あの体勢からガードが間に合うのかと驚嘆を)
(そのまま足を振りぬいて、よいしょと建て直せば)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
拙者も、さっきのかなり効いたっすからお相子っすよ。いやぁ、武器ありでこれはも少し鍛えなおさないとダメっすね。
(にはは、と恥ずかし気に)
(けれど得たものもたくさんあって)
(ぐっと足に力を籠める)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月23日
こういうときは、“まだまだ付き合ってもらうぜ!!”でござったな。
(さきほどの台詞を返しつつ、距離を詰めにかかる)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
はっ、武器があっても無くても変わんねぇよ。俺が強いだけだ。
(笑みを浮かべ、挑発しながら迎え撃つ)
(挑発をしながらも頭は冷静に)
(時間はあまり稼げなかった。ダメージはまだ抜けていない以上、無理に前に出るのは自殺行為)
(時間を稼ぐ……!!)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月23日
いいぜ、かかって来いよ!!
(脚は大きく動かさず、ジャブを打って応戦する)
(ただし、ただのジャブではない。使うのはフリッカーと呼ばれる鞭のようにしなるジャブ)
(軌道の異なるジャブで相手の足を止めようとする)
切羽・夜風 2021年9月24日
その言葉に偽りなしっすね。これだけ強くて及ばなかったわけっすか。
(んん、と咳払い。いけないいけない半端に素が)
(その威容からはダメージはほとんどないように見えるけれど)
(迫るのはジャブ、けれど軌道はかわるがわるしなるようで読みにくい。いったん足を止め射程の外へと下がってから)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月24日
こっちが本領でござるよ!
(左右の刀でそれぞれの振り終わりの隙を打ち消すような、流れるような連撃)
(緩急をつけ、ときに素早く踏み込んでその体をとらえようと)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
(緩急をつけた踏み込み)(なるほど、確かにこれでは足止めは難しい)
(だが、時間稼ぎは十分だ)
(ダメージはまだ残っている。だが、足を動かすのには十分な休息を得た)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
待ってたぜ、この瞬間をよ!!
(相手がトップスピードに乗る瞬間。避けることが難しくなるそのタイミングに合わせるように、自身も大きく踏み込む)
(狙うのは相手の脇腹。そしてその奥にある臓器。肝臓)
(カウンター気味にタイミングを合わせて、渾身のボディブローを放つ)
切羽・夜風 2021年9月24日
(相手との距離が縮まり、剣先が掠めるようになる)
(もう少しで捉えられる、速度を増し、必殺の一振りを放とうとしたところで)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月24日
(待っていた、の声)
(大きく踏み込んでくる巨躯。顔か? いや、この軌道は胴。鋭い拳に今からガードは不可能)
(そもそも速度を乗せた斬撃の最中だ、ならばもうできることは一つしかない)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月24日
(この刀を振るうことだけである)
真っ向勝負でござるな!
(クロスさせた刃が肩口から切り下すように振り下ろされて)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
(狙いは肩)(とはいえ、分かったところで今更止めることもできない)
(少し逸ったか、という考えが頭をよぎるが、片隅に追いやる)
(余計なことは考えるな。今できることは、相手よりも早く拳を当てること)
(無効票)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
(肩に走る痛み)(拳から伝わる確かな感触)
(そのどちらが早かったか)
切羽・夜風 2021年9月24日
(肩口をとらえる確かな手ごたえ)
(と、同時)
(腹部に走る衝撃。なるほど、直撃で受ければこれほど激しいものだったのか)
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月24日
ぐっ…………
(崩れそうになる膝。けれど決して負けるわけにはと、木刀を支えに倒れることは防ぎ)
(すぐ近くの相手の様子を見やって)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
痛ってぇ……
(鈍い痛みが肩を襲う。もしかしたら、骨までダメージがあるかもしれない)(とはいえ、肩への打撃だ。まだまだやれると、夜風を見る)
(演出継続)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
(だが、それは模擬戦故に木刀相手だったからだ)(これが真剣だったら、どうなるか)(こちらの拳は届いたが、相手を仕留めるには至らず。逆に自分は――)
はぁ……、逸ったな。俺の負けかぁ。
(握っていた拳を緩める)(傍から見ても戦意を無くしたのが見て取れるだろう)
切羽・夜風 2021年9月24日
(強がって入るけれども、まだ立ち上がるには時間を要する。星が散るような眩暈。鈍い痛み)
(ずきずきと体の奥から響く警告)
(相手はまだ動けそうなのを見てとって)
……いやいや、模擬戦としてはこっちの負けでござるよ。
得物は木刀だったわけでござるしな。
(今度は負けたくないでござるな、と大きく息を吐く)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
いやいや、模擬戦ったら実戦想定の訓練だろ?
だったら、今のは俺が斬られて負けだ。まぁ夜風が普段から木刀しか使わっていうなら別だけどよ。
(引き下がらず、自分の負けを譲らない)
切羽・夜風 2021年9月24日
普段は確かに刀でござるが!
この動けない状態で蹴りでも貰ったら拙者ダウンでござるよ。
(だからこちらの負け、と繰り返して)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
ボクサーが蹴りを使うわけねぇだろ!!
(論点が違うところに反応する)
……ちっ、言い合っても仕方ねぇか。これがかすり傷くらいのダメージなら胸張って勝ち名乗り挙げれたのによ。
今回は引き分けって事にしておこうぜ。
切羽・夜風 2021年9月24日
実際の試合ならなりふり構わずいくはずでござるよ!
(乗ってしまった)
あたたた……
(まだ痛かった)
……そうでござるな。お互いに勝利とは言い難い、それなら引き分けが正しいと思いますゆえ。
(無効票)
切羽・夜風 2021年9月24日
いやぁ、いい試合でござった。無手でここまでとは、思ってなかったでござるよ。
(にへっと笑ってその顔を見上げて)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
もーちょい、慎重に攻めるべきだったか?けどなぁ
(かるいシャドーをしながら、敗因を考え)
こっちも、そんなに色々武器使えんのかと思ってたが……。いい勝負だったな。
(ニッと笑みで返して)
俺はこの後、保健室行くがどうする? 立てねぇなら背負ってやってもいいが。
切羽・夜風 2021年9月24日
いやぁ、あそこの思い切りの良さのおかげでこっちは削りあいしか選択できなかったでござるよ。
(日和見してたらもう少しやれたでござる、なんて)
にへへ、それはよかったでござる! たくさんのこと教えてもらったでござるから、またやるときはもっと強くなるでござるよ、と。
(演出継続)
切羽・夜風 2021年9月24日
心配ご無用! これでも鍛えて……
(立ち上がり、うぐとよろめいて)
……手だけ借りるでござるかね、かたじけない。
(片手を差し出す)
(ひらひらとグラウンドの片隅の影、生徒会の人だろうか、に手を振って)
(見ていてくれたらしい)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
レバーは鍛えにくいぞー
(と言いながら右手で差し出された手を掴んで引き上げる)
(手を振っている先を見れば、見知った顔)
リップか、丁度いい。
おーーーい!! 今から保健室行くから見てくれー!!
(聞こえるかどうかは分からないが大声でリップに伝えておく)
切羽・夜風 2021年9月24日
中に響くやつでござったか、ぐええ……。もらわないようにするの先でござるかね。
ありがとでござるよ。
(よいしょ、と立ち上がり)
心強いでござるな。
(リップにぺこりと礼をして)
改めていい試合でござった。……次は拙者が勝つでござるが!
(なんて言って笑って、歩き出して)
恋南川・姫兎 2021年9月24日
(リップがまるを作ったのを見る)
何せ生徒会で白のクラスだからな。
はっ、何言ってんだ。次は俺が勝つに決まってんだろ(なんて言いながら保健室へと向かっていった)