私立MM学園

【個】新宿は凶時

奉利・聖 2021年9月23日
メッセンジャーたる使いを送って来たのが、つい先ほど。

「お前らが嗅ぎ回ってるのは知ってる。話したいことがあるからここへ来い」

渡された地図が示すのは、取るに足らない雑居ビル。

その4階、事務所内に。

待ち人は居るようです。
ㅤㅤㅤ、、、、、、、、、、
えぇ、お待ちしておりましたよ。

#奉利・聖 vs 翁谷・平助(#十埼・竜)





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奉利・聖 2021年9月23日
(雑居ビルの階段を上がる)

(カツ カツ カツ)

(夜の闇に、切れかけの蛍光灯が瞬いていた)
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奉利・聖 2021年9月23日
(4階に到着。扉をゆるりと開けた)

どうも、こんばんは。

(今宵は、無手。制服でも清掃服でもなく、黒いパーカーだけ)
(いつものように、穏やかに挨拶をした) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
(明るい部屋に並ぶのはごく普通のデスク。奥の窓を背に所長席と、開いた扉のすぐ横に申し訳程度の応接セット。どこにでもある、事務所の光景。
ただ、電話機がやけに多い。)

(その所長席に座っていた小太りの男は、いやにべったりとした視線で開いた扉と、現れた少年を舐め回し)
(にぃ、と唇を歪めた)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
どぉ~もぉ!(ぎぃ、椅子を軋ませ立ち上がり)お待ちしてましたよぉ~!
(わざわざ、両手は空であると示すように大きく広げ、腰を低めてちょこちょこと歩み寄る。その姿だけ見れば腰の低い商売人にでも、見えるのかも知れない)
よーぅこそお越しいただきました、まままま其処にねぇ、お掛けいただいて……ネッ!(猫撫で声で応接セットを指し示し)……コーヒーでいいかなぁ?
えーっと……『奉利・聖』クン? ンッフッ (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(随分と…腰が低い。およそ凶悪な集団の一員とは思えない)
(まぁ、いきなり暴力じゃないだけマシなのかもしれませんが)

どうぞ、お構いなく。
して、お話とは?

(なんて、社交辞令を交わして)
(ソファに腰かけた) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
ンッフフ、遠慮なんていらないよォ~?(勝手に双方の前にカップが置かれる。ぎしぃ、安物のソファを大きく凹ませて向かいに座り)
ままま、お互い時間が大事なのはねぇ、ン、そのとぉーりだねぇ! キミ、わかってるねぇ~(猫撫で声には、若輩者に対する嘲笑の色が濃く滲む)

(ぱちん!大きく手を叩いた)
本題に入ろう!
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
キミさぁ~、歌舞伎町でも話題になっててねェ。
人の役に立ちたい~? イヤぁ~見上げちゃうよねェ? 勤労少年! イマドキなかなか居ないよぉ、ねぇ?
(身振りは大きく口調はのらくら、べたつく声音で並べ立て)

じゃあさぁ。助けて欲しいんだよねェ。
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
ワシらと『クリスタちゃん』を、さァ(にたぁり。)

ねェ。かンわゆいよねェ~? 手、つないじゃったりしてさァ? (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(なるほど、情報収集がお得意なタイプのようです)

(というより、森羅番長殿が入れ知恵でもしたか)

(関与してることはほぼ間違いないようですし、そういうこともあるでしょう)

えぇ。全ての人のお役に立つのが僕の使命ですから。
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奉利・聖 2021年9月23日
(そう言って、手を口元に当てた)

(少し首を傾げて、考え込むように)
ㅤㅤㅤㅤㅤ、、、、、
(まるで、悩んでいるかのように)

(見えるだろうか) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
(半落ち、だ)
(にぃぃ、更に黄ばんだ歯を剥きだして笑みを深め)
うんうんうんうん、まぁ~ネ! 協力って言ってもねぇ、ちょぉ~っとそっちの情報を流してくれればいいんだよォ。

ワシらもねぇ、そろそろ少なくない人数が痛い目見てるワケ!
なぁ~、いかんよねェ? ぜぇんぶさっさと片付けて、また堂々と『デート』出来るようになりたいよねェ?
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
…………キミ、さァ。
(どろりと濁った眼が瞬く)コッチ側の目ェしてんよ。どっちに立つか、なんて、ホントはどぉ~でもイイんじゃなぁい? (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(口元に当てた手の、人差し指だけがとんとんと動く)

失礼。一つ、分からないことがあるのですが。

(カップを手に取る。表情は変わらず、悩んでいそうなまま) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
ン~、なんだね?(エビス顔を張りつけて) (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(───それは)

(本当に、純粋な疑問だった)

(嘲りは無く。怒りも無く)

(心から、疑問に思っていることだ)
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奉利・聖 2021年9月23日
(それは、生徒が先生に分からないところを聞くように)

(それは、小さな子供が、世の不思議の原理を大人に聞くように)

(あまりにも穏やかに、フラットなままで)

(問いかけられる)
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奉利・聖 2021年9月23日
「なぜ」
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奉利・聖 2021年9月23日
「僕が」
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奉利・聖 2021年9月23日

ㅤ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「ゴミの役に立たなくてはいけないのですか?」


(無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
なッ……!!
(べたついた笑顔がぎしりと歪み、みるみる血の気を帯びて真っ赤になる)
……あのねェ。ワシらも暇じゃぁねェんだよ。わかるよね?
(背広のポケットに手を突っ込み、スマホを一瞬だけ操作してすぐに戻した。――――この事務所のすぐ外は既にハジキ握らせたチンピラどもに固めさせてある。合図一つで踏み込ませる算段だ) (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
分からないのですよねぇ。

それこそ、森羅番長殿ご本人からの要請ならいざ知らず。

なぜ、人の役に立ちたいという僕の願望が。
、、、、、、、、、、、、、、、
ゴミに適用されるとお思いなのか、全然理解できないのです。
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奉利・聖 2021年9月23日
(穏やかなままで、分からないと口にして)

(そのまま、何一つ変わらないで)

(シームレスに、持っていたコーヒーカップを)

(ひゅっと、その顔に投げつけて)
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奉利・聖 2021年9月23日
まぁいいでしょう。

ゴミの言うことを理解するのは大変ですからね。

(後を追うように、立ち上がり)

(──人体の急所の一つ、鼻と上唇の間の「人中」

(そこに、硬く握られた拳を突き出す) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
~~~~~~てっめェァ!!
(たかが若造、恫喝の一つで減らず口を黙らせられる――――唾が降り掛かりそうなほど乗り出した顔に叩きつけられた、カップ)
あッッがぁぁぁ!!
(仰け反り両手で顔を覆いかけた)
(その無防備に上がった顔面に叩きこまれる拳!!!)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
はお゛ォッッ
(カエルが潰れるような呻き声を上げて、達磨のような体がソファを乗り越えてゴロンと転がり落ち)
ウゥ~~ッ(口元からだらだらと血を垂れ流しながらのたうち回る。片手では必死にスマホを探りびたびたと叩いているが)
(何の応答もない!! 何故だ!! あいつら全員ケツ捲りやがったのか!!??) (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(やはり、こういう手合いは強くない)
ㅤ、、、、、、、、、
(先ほどのゴミ掃除で拝借しておいたハンドガンを、懐から出して)

(この規格なら…サプレッサーはこれでいいでしょう)

(丁寧にサプレッサーを着けてから)

(ピシュッ ピシュッ)
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奉利・聖 2021年9月23日
(両腿を撃ち抜いてから、サプレッサーを外してハンドガンを放る)

(目の前に転がるであろうそれは──待機していたはずの連中が持っていたもので)

尋問はこの後行いますので。

(マウントポジション。顎への殴打。意識を刈り取る手段)

(──少年は、最初と同じような穏やかな表情のままだった) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ!!!
(腿の灼熱感と激痛に咆え)おァ、あッ……(這いつくばったまま自分に覆い被さる影を振り仰ぐ)
(信じられないものを見る目をした)
す゛び゛ば゛せ゛ッ、や゛ッ……ぐェッッ!!

(がくん、白目がぐるんと回って)
(ぐにゃりと小太りの体がその場に崩れた。) (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
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奉利・聖 2021年9月23日
(小太りの男が、目覚めた時)

(まず気付くだろう。自分の目線が、やけに高いことに)

(それもそのはずだ)

(何か、台のようなものの上に立たされているのだから)
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奉利・聖 2021年9月23日
(そして、その身は肌着以外何も身に着けていない)

(傍らにいる少年が、身ぐるみを這いで所持品を奪ってるからだ)

(両手は身体の後ろで縛られ、撃たれた足は止血処理がされている)

(極めつけは)
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奉利・聖 2021年9月23日
(首が、ロープで括られていること)

おはようございます。
さて……お話して頂けますよね。
我らが森羅番長こと、クリスタ女史のこと。やはり裏にいるのですか?
あぁそれと、そちらのホームは歌舞伎町のどちらでしょう?

(簡単な話だ。少年が足元の台をずらせば、その首が締まる)

(締まらないようにするには?喋ればいい)

(実に簡単だ) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
……ぅ゛ぇ゛、げぇ゛え゛
(えずいて、目を覚ます。縛られた腕、首に絡む縄の感触、そして視界に少年の顔を認めて)
ひっ、ひぃぃぃ!!!
(悲鳴と共に退きかけて、自分の足元の頼りなさに気付き)

(面白いくらいに顔を青ざめさせた)

な、なぁっ、ほ、解いてくれよぉ、降参! なっ? 降参だよォ!!
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
話すことなんておじさんなーんにも知らないのォ!!これもホラ……あいつ! そう、あのメイド! そうそう!! なぁ!? ワシもあのタラシの被害者なんだよォ!!
(透けて見える程のその場の出まかせを、太った腹をぶるぶる揺らしながら叫ぶ)
腹立つだろォ!? 協力しよう!! なァ!? (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
(スッ。先ほど奪った端末を取り出す)

(ムービー撮影開始。みっともないほどの命乞い)

話を聞いておりましたか?
あまり長引かせると、動画のボリュームが増えてしまいます。

(大層なコネクションをお持ちのようなので、お土産に送り付けるるもりです)
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奉利・聖 2021年9月23日
不摂生はよくありませんよ。

さて、と。

(足元の台に向かい、脚を思い切り振りかぶった) (無効票)
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十埼・竜 2021年9月23日
【翁谷・平助】
ま、待てッ!! 脅しは良くないよォ、ウン!! 落ち着こう、落ち着いて話しあヒィぃィッ!!!!(振り上げられた足に大袈裟に竦みあがった)
話すッ!! しょぉーじきに話しますッ!!
そうですッあのちいせえガキを攫う手引きをしたのはクリスタでッ!!
ガラは新宿の○○ビルの地下のォ!!
(情けないほどあっさり唄って)命だけは、命だけはァッ!!! (無効票)
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奉利・聖 2021年9月23日
…よろしい
(振りかぶるのを止めて、考え込む)

(やはり、妙な話です。これだけ似た情報が集まるのですから、間違いが無いのでしょう)

(しかし、あまりに“杜撰”だ。力の差で到底及ばない、こんな半端な手合いを使う意味が分からない)

(バレるのは最早当然で、やろうと思えば最大の武力行使ができる。いくら番長といえど、他番長と生徒会を敵にしてまでやる必要も無い)

(分かりませんねぇ、御身の考えることは)
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奉利・聖 2021年9月23日
命拾いしましたね。

(なんて、言って)

(がこん)
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奉利・聖 2021年9月23日

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(───足元の台を蹴り飛ばした)


(無効票)
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十埼・竜 2021年9月24日
【翁谷・平助】
本当、本当です、ネッ、なんならホラ、解いてくれたら案内だって、ネッ
(考え込まれている間、顔に薄笑いを張りつけて荒い息を繰り返す様は媚びる犬に似て)

(命拾いした。本当にそうだ、何があっても仁義をかなぐり捨ててでも命だけは拾うもんだ。そうでなけりゃいつかいつかこのいけ好かねえガキを今度こそ蜂の巣に――――)
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十埼・竜 2021年9月24日
【翁谷・平助】
――――えっ?
(足払いを喰らったように体が傾ぐ)
(台を蹴られた。足は宙に浮いている。それからどうなる――――首に縄がきつく食い込んでそのままコイツコイツコイツコイツ裏切りやがって裏切りやがった!!!)

(ぐぇ、とだけ、潰れた喉は吐き出した。) (無効票)
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奉利・聖 2021年9月24日
(首吊り──縊首による苦しみに関しては、諸説ありますが)

(基本的に苦しみなく逝ける自殺の手段だそうです)

(とはいえ、首の締まり方によってまちまちであるようで)

(今回は出来るだけ苦しむように細工をしておきました)

(そうですねぇ、7~8秒くらいは死なずに、後遺症もないでしょう)
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(過去に自分で試しておりますので、安心です)
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奉利・聖 2021年9月24日
そろそろですね。

(しゅぱっ。ちゃんと7秒経った当たりでロープを切断します)

(殺しちゃいけませんからね。生徒会の要望は絶対です)

(爪とか剝ぐのもいいですけど、ショック死した事例もあるようなので止めておきました)

ご苦労様でした。
それでは僕は失礼しますよ。
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奉利・聖 2021年9月24日
(窓からの月光を背にする少年は、ここまでその穏やかさを崩さず)

(うずくまるその姿を)

(聖人のような眼差しで、見下ろしていた)
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奉利・聖 2021年9月24日
(奪ったものと、諸々の証拠品を抱えて)

寮のご飯、食べそびれちゃいました。
何食べましょうね。

(そんな呑気な呟きと共に、事務所を後にした) (。)
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十埼・竜 2021年9月24日
【翁谷・平助】
(ガタン、ゴスン)
(達磨よりも赤黒く変色した顔で、切れた縄を首からぶら下げた半裸の中年男が床に転がる)
……ぅ、げぇ゛、ぇ゛ぇ゛ぇ゛……(びちゃびちゃと吐瀉物で床を汚し、咳き込み、)

(――――そのしぶとさでのみ、生きながらえて来た男だ)
(立ち去り際の無私の瞳を、確かな意識を持って睨み返していた)
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十埼・竜 2021年9月24日
【翁谷・平助】
(――――煮えたぎる憎悪と、怨みを。)

(内包したまま、事務所の扉は静かに閉ざされた。) (。)
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