【個】寒空とお芋スイーツと、キミと
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
一気に秋めいて来た。
暑くない、寧ろ少し寒いくらい。
だからわっちは制服をしっかりと着て、買い込んだ季節限定お菓子を屋上でこっそり食べてしまおうとルンルンで階段を上がっていた。
屋上に既に先客がいるなどと露も思わずに。
*Location
ちょっと寒い秋の日
放課後の屋上
*Talk
#一恋・未樹
#虚ヶ谷・ワチカ
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
(今日はちょっと寒いくらいの日だ。風邪をひかないようにわっちはしっかりと制服を着こみ、ブレザーの下にはちょっとしたお洒落で黒いカーディガンを着て、ルンルンとビニール袋を持って階段を上がる。ビニール袋の中にはスイートポテトにさつまスナック、あとあと、モンブランとかなんかこう、秋なスイーツが一杯)
(つまるところ、購買で買いすぎてしまったのだ。昼休みに食べ切れなかった分を放課後に食べちゃおうと、こっそり屋上に上がり、其の扉をがちゃんこ、と開けた)
(無効票)
一恋・未樹 2024年11月11日
(開かれた扉の向こうに居たのは、金髪にオレンジの特攻服を来たヤンキーであった。
欄干に背を預けて屋上の床に座りながら、何やら手帳とボールペンを手に作業をしている。)
……あん?
(第一声もヤンキーであった。所作もヤンキーである。)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
……。
(固まった)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
(怖い人がいる)
(わっちの脆弱な危機感が脳内で信号を鳴らした。この人怖いひとだ!!!)
……お、おおおお、お取込み中、でした、か……!
(でもでも、わっちだって譲れないのだ。研究室で食べるという手もあるが、今日は屋上で食べたいのだ。わっちだってちょっとは強くなったんだもん、と心の中で叫ぶ。其の手に下げたビニール袋ががさりと音を立てた)
す……隅っこ、お借りして……良いですか!
いえ別に喧嘩売るとかじゃなくて本当にちょっとお菓子食べるだけなので本当に(早口)
(無効票)
一恋・未樹 2024年11月11日
(露骨にビビらせちまったなぁ……
って顔)
別に気にせず使えばいいだろ。
屋上は誰のもんでも無えんだしな。
食いたいもの食えばいいだろ。
オレの事は居ねえと思ってくれていいからよ。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
え、
(いいの、とびっくりして)
……じゃあ、…じゃあ、お邪魔します……
(ぱちくり。互い違いの瞳を瞬かせて、わっちはキミを見た。最初は怖かったけど、案外そうでもないのかも? 単純な脳細胞がそう判断して、そろーり。わっちは屋上に踏み入る。)
え! 居ないだなんてそんなそんな!出来ないですよ!
(わっちは頭を振る。だってキミは確かに其処にいるんだもの。そうして、キミを伺うように見る。何だか其の顔を何処かで見た気がするのだ)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
あの、……こンな事を初対面で訊くのはどうかとも自分でも思うンですが……
兄弟とかが学内にいたり、……します?
(無効票)
一恋・未樹 2024年11月11日
別に、不良の一人や二人、街中ですれ違っても怖くはねえだろ。
そういうもんだと思ってりゃいいんだよ。
オレは作業に集中したいからここに来ただけで
屋上がナワバリだとか言い出す気はねえし。
一恋・未樹 2024年11月11日
……あん?
そりゃあいるが……なんだ知らねえのか。
花束だよ。一恋・花束。オレはあいつの双子の弟だ。
むしろそこまで似てねえだろ、あいつとは。髪とか目とか諸々違うし。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
こここ、怖いですよ!すれ違っても!
肩とかぶつけられて、「骨が折れちまったな~~」とか……!言われたら……!
(怖がりだと自負はしている。ぴええ、と震えて)
…作業?
(なんか怖いひとらしくない言葉が聞こえたので、わっちは彼の手元に視線を移し)
そういえば、何か書いていたような……?
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
え?
(知らねえのか、に首を傾げ)
……え!!!
花束さんって双子だったの!?
(よく知る名にわっちは飛び上がるほど驚いた)
うーん? いや、確かに色は違いますけど。目元とか似てません? わっち、何か見た顔に似てるなーって思って。
そっかあ、花束さんの…花束さんには色んなところで色々とお世話になりまして。
(ぺこり)(何故か頭を下げるわっちなのだった)
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一恋・未樹 2024年11月11日
そりゃ不良というよりはチンピラかヤクザのやり口だな……んな事言わねえし喧嘩売るにしろ買ってくれる奴にしか売らねえよ、オレは。(喧嘩は売るらしい。)
作業はまあ…色々あるんだよ。
家事の予定とか管理とか。
マネージャーの業務とか。
一恋・未樹 2024年11月11日
オレに礼言っても仕方ねえだろ。
本人に言え本人に。
目元か…そういう所まったら…似てんのか?
(あまり気にした事はないようだ。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
買って貰えそうなら売るんだぁ……ヒエ…わっちはお財布の中身がないので買えません……
(其れとなく自衛しておいた)
……家事? …マネージャー?
(おかしいな、目の前の人の印象が不良から仕事人に書き換わっていくぞ)
(わっちはちょっと考えて)
……。あの、疲れてません?
甘いもの食べます?
(持ち前の図太さを発揮した。ごそごそと袋を探り、取り出したのは袋入りのスイートポテト)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
だって、ご本人は忙しそうなンですもん。
(ぷー、と唇を尖らせ)
なんとなく似てると思います!
…あくまでわっちから見て、ですけど。わっちは其の…ちょっと人とは目が違うってゆうか。そうゆうところがあるから…
(誤魔化すように、フォローするように笑って言うと、わっちはてけてけと屋上を歩いて――キミからちょっと離れたフェンスに背を預け、座った)
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一恋・未樹 2024年11月11日
喧嘩売って面白そうな奴にしか売らねえし
そういう奴以外には売らねえっての
金目当てに喧嘩した事もねえしよ。
いや、そこまでは要らん。カツアゲしてえ訳でもねえしカツアゲもしねえよ。
一恋・未樹 2024年11月11日
あいつは忙しかろうが他人の誠意は無碍にしねえよ。
眼、眼ね…
(何かしらの能力がある眼だろうか。本人が言わない内は詮索するつもりはないが)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
其れなら良いんですけど……
…怪我とかしませン? てゆうかするでしょう、喧嘩したら。
(其れはやだなあ、と思うわっちだ。だって誰かが怪我をするのやだもん)
カツアゲ!? まさか!
違います。これはですね、差し入れといいます! そう、頑張っているみたいなので差し入れです。秋のお菓子ってびっくりするほど美味しいのでねー、置いておきますねー。
(二人の間は決して狭くはない。わっちはそっとキミの手が届く距離にスイートポテトを置いて)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
……。
そうですね! 通りがかりにでもお礼を言わなくちゃ、ですね。
(双子だから判るのかなあ。なんだかわっちが嬉しくなっちゃって、笑顔を浮かべる。そうして取り出したのはカップに入ったモンブラン)
はい、目です。
なンかわっち、人より目が良いらしくって。よくわかンないんですけどね。あとはー、わっちは変な方向に想像豊かなので。其の予防策ってゆうか。へへへ。
あ! 自己紹介してなかった。わっちはワチカ! 虚ヶ谷ワチカです!
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一恋・未樹 2024年11月11日
喧嘩するなら怪我してナンボだろう。
重症まではしねーから平気だよ。
……そう言われたら断りにくいな……
ありがとな。
(おずおずとスイートポテトに手を伸ばし、口にする。
しっかりとした甘さがありつつくどくない。
なるほどこれは美味しい。旬のものであるし今度自分も作ってみようか、なんて考えながら)
一恋・未樹 2024年11月11日
……おう。
オレは未樹。一恋・未樹だ。
ただの不良だよ。
アイドルとしての花束達のマネージャーもやってるが、
ファンレターならともかく口頭の礼なら本人に頼む。
立派な眼があって羨ましいぜ。オレは感知については人並だからな。(想像力?についてはよく分からないが。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
平気じゃないですー!
怪我して、万が一悪くなったらどうするンですか!
…喧嘩したらちゃんと手当して下さい。
(わっちなりの妥協点である。手当をしないなどもってのほかであると)
……へへへ!
いえいえ、どういたしまして!頭を使う時には甘いものって効くンですよ、ホントに。わっちも研究してるので実体験です。
(もく、と自分もモンブランを頂く。……美味しい。じーん、と其の甘さに暫し浸り)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
未樹さん。
……。さん……くん。未樹くん!ですね!
(そっちの方がしっくりくる気がしたのだ。とはいえ怒られるかも知れないと恐る恐る反応を伺い)
え! 花束さんたちのマネージャー!? 成る程、そうゆう……え、良いんですか? 事務所とか通さなくても。
ははは、其れがわっちは振り回されるばっかりで。
見え過ぎてよく判んなかったりするンですよね。今回はたまたま巧くいって、「似てるんだ」って感じたことが判ったンですけど。
(無効票)
一恋・未樹 2024年11月11日
わーったっての。
つっても基本的に、パラドクスで大抵の傷が治るんでそう問題にならねえんだよオレは。
まあ、糖分は作業に向いてるのは確かだな。
摂り過ぎは不健康だがこの量なら問題ねえし。
一恋・未樹 2024年11月11日
呼ばれ方に拘りはねえから好きに呼んでくれ。
学校生活の範疇で行動するんなら止める理由がねえって事だよ。
事務所っつーかオレ通すのは仕事だけだ。
まあ、能力なんてそんなもんだろ。
使えると使いこなすじゃ話が変わるからな。
オレだって面倒な縛りがあるしな、魔術使うには。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
ディアボロスだって怪我するし、病気だってたまに……んぇ?
大抵の傷が…? ホントに~?
(疑いの目で見る。じとーっと見る)
うんうん、其の通りです。
……。まあ、ね。摂りすぎはまあ…まあまあまあ、まあね。美味しいものは別腹ともいうじゃないですか。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月11日
――良かった!
じゃあ未樹くん、ですね!
(表情筋がだいぶ緩んできたのか、笑顔を浮かべて)
そっか、じゃあ普通に過ごして普通にお礼言うなら大丈夫って事ですね!良かったあ~。
……まあ、確かにそうなンですけど。
わっちは全然使いこなせてないってゆうか…ムムッ、魔術! 未樹くんって魔術が使えるンですか?
(瞳をキラキラさせてキミを見詰める。憧れを詰め込んだような瞳のきらめき)
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一恋・未樹 2024年11月11日
ホントだよ。
治癒っつーか再生能力だがな。
そんな訳で後遺症には無縁だ。今のところな。
腹八分目だぞ、何事も。
腹一杯食べるのは作る側からしたら嬉しい事もあるがな。
一恋・未樹 2024年11月11日
アイドルのサポートするのがマネージャーだからな。邪魔する事じゃねえし。
独学だからな、期待すんなよ。
魔術について聞くなら本職に聞いた方が向いてるぞ。青番とか会計とか。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
再生能力……!
(わあ、と目を丸くして)
すごいね未樹くん! じゃあ未樹くんが怪我しても……あーいや、やっぱりちょっとは心配だな。後遺症はなくても、怪我した時は痛い訳だから…
(でも後に引きずらないのは大事だと、白のクラスのわっちは頷く)
へへへ…えへへへ…いやあ、だって秋スイーツ美味しいンだもん。
さつまいもでしょ? 栗でしょ? あとはー、りんごとかも美味しくってえ。ついつい美味しそうだな~って。食欲の秋ともいうじゃないですか。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
……。
(キミをじ、と見て、少し笑った)
未樹くんは一生懸命だね。
マネージャーもしっかりやるし、……不良もしっかりやる、みたいな。
(自分で言って自分でおかしかったので、くすくすと笑って)
勿論本職にも聞きますけど。(ウンと頷いて)
わっち、魔法とかと無縁の世界で生きてきたから…そうゆう感覚がよくわかンなくて。やっぱりこう、息をするように出来る感じ?
(無効票)
一恋・未樹 2024年11月12日
痛えだけなら問題ねえよ。それくらい耐えられなくて不良なんてやらねえし。
旬のものが増えるからな。季節感出すなら色々と凝り甲斐がある季節だ。(手帳には今の冷蔵庫の中身が記載されている。買い物予定にもう少し季節感を増すか、なんてまた手帳を眺めて)
一恋・未樹 2024年11月12日
不良なんざ好きでやってんだよ。
やりてえようにしてるだけだ。
オレの場合はそこまでは無理だな。
手間はかかるし、面倒でもある。魔術でやった方がいい事を魔術でやってる感じだな。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
問題ありますー!
其のうち痛みに慣れちゃって、大怪我しても知らない……知らない…ん、だからね!
(知らない、と言い切れない自分の甘さだ。口をヘの字にして)
うンうン。旬のもの、とっても美味しい。南瓜とかね、茄子とかね。温かくお料理して食べるとほこほこで美味しい。
未樹くんは家事も出来るンだっけ、凄いねえ。公私共に花束さんをサポートしてるって感じだ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
むー。
そう言われると…わっち、何も言えなくなっちゃうじゃン。好きでやってるなら後悔はないンだろうなって、(思っちゃうじゃんね。わっち、拗ねたようなフリをしてモンブランをまた一口食べるのだ)
あ、そうなンだ?
魔法使いの人にも色々いるって事かあ……わっちも魔術使ってみたいから、コツがあったら聞こうと思ってたけど…
(むーん。と考えるような仕草をして)
(【🍠】)
一恋・未樹 2024年11月12日
大怪我になっても…いや
確かに問題が起きる時はあるにはあるからな。
忠告ありがとよ。
(しぶしぶと言った感じで答えて)
そんないいもんじゃねえよ。オレがやった方が効率いいだけだ。
学校の事では手伝う訳にもいかねえしよ。
一恋・未樹 2024年11月12日
ま、そういう事だな。
やりてえからやってる以上、何が起きようが責任はテメエで取る。
少なくともオレの使う魔術は他人に教えるような類じゃねえな。
悪いが他を当たってくれ。
ただ魔術も千差万別だぞ。漠然と魔術が使いたい、なんて考えるより何をする為の魔術か考えてから探した方がいいかもな。
(【🍠】)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
でしょ。パラドクスだって完璧じゃないンだから。
――ま、そうゆうときは保健室に来てね。わっちとか、他の頼れる白の生徒さんに、何なら番長さんだっているンだもん!
(頼って良いんだよって、わっちは笑った)
えー、そうなの?
確かにまあ……学校の事はそうだけど。でもきっと花束さんは感謝してると思うよ。少なくとも、ご飯作ってくれてありがとうって。
(ね、と小首を傾げて)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
――やりたいからやってる、かぁ。
(空を見た。秋の空は抜けるように青いけど、其処に紅が走っていた。夕焼けに染まる空は遠くて)
其れってかっこいいなあ。
(心から羨むように、そう呟いた)
むむ、残念。でも其れって、ユイイツムニって奴でしょ? 良いね、わっちも……あ。
…バレてたかあ。そうなンだよね、漠然としてて、…何のためにって言われると困っちゃうンだ、まだ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
……まー、そうだなぁ。カロリーを燃やす魔術があれば即習いたいかな……あっ、差し入れまだあるよ。いる? これはねー、京都のお菓子らしいンだけど……
(そうして何だかんだでキミと話し込みながら、わっちは買いすぎたスイーツを消化していくのだった。多分キミから見たら、甘いものの食べ過ぎだったと思う。お恥ずかしい限りだが、其れでも秋スイーツって美味しいんだ)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月12日
【終幕】