【戦】其れでも行かなくちゃ
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
少女は震える手で決闘場の種を植えた。
芽吹いたのは何処までもシンプルなコロセウムに似た決闘場。
逃げ場はない。遮蔽物もない。
怖くても。届かなくても。
其れでも、ほんの少しでも前に進みたいから。
*Locartion
シンプルなコロセウム型円形決闘場
君たちを遮るものは何もない
*Buttle
#虚ヶ谷・ワチカ
VS
#リヴィア・メルビル
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(少女は静かに銃を構えた。白い拳銃だ。これも、――貰い物)
(今まで、沢山のものを貰って前に進んできた。勇気、決意、色んなものを。今日は其れを試す日なのだと思っている。そして、其れを見届けて欲しい子に相手をお願いした。彼女ならきっと忌憚ない目で、わっちが今どれくらいのところにいるのかを見極めてくれるだろうと)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(ダイヤモンドダストを煌めかせ、戦場に降り立つ)
(白銀障壁もアイシクルビットもまだない、プレーンな状態)
……ワチカさんからって。珍しい。
なにか。は。あったと思うけど。
それは。この先で。わかる事だし。
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……召喚。アイシクルビット。
(声に応じ、呼び出される氷のビットたち)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/strengthen?item_id=29637
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/strengthen?item_id=29638
……強く。なりたいなら。全力できて。
着霜。
(更に纏うのは、普段の戦闘でも纏う二重の白銀で)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=29692
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=29693
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(氷の精)
(そんな風に見えた。だけれど、祝福を運んでくれるとは限らない事をわっちは知っている。氷は、冬は、植物に死を齎すものだから。)
(そうして彼女の言葉に、わっちは苦く笑った)
珍しいってゆうか、初めてじゃないかな。こうやって人に「戦ってほしい」ってお願いするの、初めてだから。
――理由か。いろいろあるけど……わっちはずっと思ってたよ。ずっとずっと、皆みたいに強くなりたいって思ってたんだよ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(持っていた白い拳銃のリボルバー部分をがちん!と開いた。じゃらららっ、と勢いよく回して、再びがちん!とリボルバーを嵌める)
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=55024
(祈るように額に銃の背を当て、まっすぐにキミを見る)
だから。
わっちだって…及ばなくても、弱くても!戦えるところを見て欲しい!
(腕を振り下ろすと、“決闘場の床に向けて”一発撃った。狙いは跳弾ではない。大地に潜り伏して待つ、伝承の毒を撃ったのだ)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=40190
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(決意を)
(――重ねて。何度も、重ねて。)
(そうしてキミに向ける腕に躊躇いはない。2発。銃弾を撃ち――其の弾丸が“消える”)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=56293
冬で……あっても!
(そうして“現れる”。其れはキミの眼前。キミの肩と腹を狙って、二発の銃弾が、其処にある、と再定義される。)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(強くなりたい、か)
(それは、かつての自分を見ているようでもあって)
(いや……かつてじゃなくて)(今も、か)
そう願うのは。いいこと。
そのためには。考えて。試して。重ねて。
やる事が。たくさんあるけど。
……ど真ん中。じゃないなら。
(話していると、眼前に銃弾が出現する)
(展開したビットの内側、だけれど)
(纏った白銀障壁――”攻撃軌道を逸らすもの”と”簡易な氷の盾を生成するもの”であれば、至近だろうと軌道を曲げるのは容易い)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……始めよう。
(飛翔し、あの悪魔の権能に触れて)
権能。解放。総てを。零に!
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=51391
(ソードビットで攻勢をかけつつ、悪魔の力――虚無を乗せた零度領域を展開)
(体温を奪い、存在を蝕み、やがて無へと帰す無慈悲な銀盤)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
――全部やるよ。
(緑色の目が輝いている。ようにみえる訳ではない。『輝いていた』。)
考えて、試して、重ねる。
わっちは全部やる。何度だってやる。
――今まで沢山護られてきた!
わっちだけ安穏と、ずっと護られているのはもう嫌だ!! わっちだって、皆を護りたい!!
(次の手を紡ぐ。わっちは弱いから、きっと攻撃は逸らされたり、打ち消されるから。――『当たらない』『傷付けられない』を前提とした弱者の戦術だった)
(逸らされた弾丸は決闘場の床に着弾した。使い捨て。其れで良い。)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
――……寒いね。
(銀盤の上に立つ少女は、存外落ち着いた仕草で白いアンプルを取り出した。アンプルの首を折って、中身を飲み干す。…弱興奮作用を引き起こす毒。細胞が活性化して、僅かに熱が灯る、其れだけの)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=36425
でも、わっちの前で飛ぶのは――オススメ出来ない。
(つまるところ、銃を持つ手が凍えなければ其れで良い。わっちはソードビットから逃れるように横合いに走りながら、視線をキミへと上げた。其れだけで良かった。)
(“見えない槌”が落ちて来る。其れは空間そのものだ。形を再定義された空間そのものが、キミを圧し潰そうと上空から迫る)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=1150
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(たしか……毒と、再定義だっけ)
(ソードビットは当たらないけれど、牽制だけでも十分)
…………!!
(なんてことを考えていると、一気に地上まで叩き落される)
(白銀障壁が緩衝材にはなったけれど、先手を取られるなんて)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……加減。するつもりだったけど。
前言撤回。ここからは。本気でやる。
炉心。励起。
https://tw7.t-walker.jp/garage/item/show?item_id=29688
(冷たい輝きを放つ氷の結晶を呼び出して)
(声に呼応し、輝きが増すと同時)(魔力も一気に増幅され、出力が上がる)
着霜。レヴィアタン。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=56900
(あの悪魔と同じ名前の虚晶装甲を纏って)
(極光流れる装甲は、増幅した魔力をより効率的に)
(乱発叶わぬ力を乱発できるよう変じさせ、零度領域も呼応しより冷たさを増す)
――爆ぜろ。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=51392
(展開したビットが次々と爆ぜ)
(爆ぜた傍から生成され、退路を断って)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
――ッ!
(苦い顔をした。確かに弱者の戦術で先手を取って、飛ぶ鳥を叩き落としたというのに。わっちは、誰かを傷付けたという事実に苦い顔をしたのだ)
……!!
(誰もいない中空に向けて弾丸を放つ。其の弾丸には毒が込められている。霧散する弾丸の粉末には麻痺毒がある。びりびりと痺れるような感覚は、ある種凍える事にも似ている)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=36426
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(――ぞわり、とした)
(其れはリヴィアちゃんの声が氷のように冷たかったからか。其れとも、彼女が本気でなかったという事にか。……わっちは魔力というものを感知出来ない。多分、そういうものに慣れていないからだろう。だからなんとなく、寒さに鋭さが増したとしか今はまだ捉えられない)
(美しいドレスを纏った彼女からは、確かに殺気を感じた。わっちは其れを見ながら走って、リボルバーをがちん!と開けて、再定義して、閉じて、)
――きゃあッ!?
(近距離にあったビットが爆ぜ、わっちの進路を塞ぐ。立ち止まってしまう。まずい。直ぐに別の方向に走り出したけれど、そちらでもビットが爆ぜた)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(…退路どころか、進路もない…! わっちはリヴィアちゃんに向かって銃口を向け、6発放つ。そうして再定義でビットだけを辛うじて弾丸はすり抜けるだろう。白い冷気で狭い視界の中、わっちは再びリボルバーを開閉し、弾丸を再定義した)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=56291
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=56293
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(なぜ、先制できたのにそんな顔をするんだろう)
(加減してたとは言え、喜んでもいいものだけれど)
……まぁ。いっか。
(考えているうちに、またあの弾丸が来る)
(すでにみた業、であれば)
顕現せよ。絶対の零。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=25722
(応じるように、無数の冷凍光線を放つ)
(炉心と虚晶装甲、銀盤のおかげでこちらも弾は無限にある)
(ビットに命中して屈折あるいは反射し、またあるものは直接弾丸を氷結させる)
(が、そこまで)
(虚晶装甲は、非物理攻撃に対して耐性を持つ)
(――が、内側へ入り込んだものには耐性が切れる)
(散布された麻痺毒は、じわりと身体を蝕み、自由を奪ってゆく)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……ワチカさん。なにを。
(徐々に身体と意識の接続が切れてゆく、そんな感覚)
(リソース無限の状態で優勢を維持できているけれど、動かなくなれば天秤は容易に傾く)
(精神系の攻撃ではないがゆえに、あの悪魔の精神防壁も役に立たない)
(白兵戦、はもってのほか)
(動けないなら、動けないなりに)
収束せよ。絶対の零。
(眼前にレンズ型の氷晶を召喚)
(弾丸を撃ち落としていた冷凍光線をレンズで収束し、極大の一撃に変じさせ)
(苦肉の策だけれど、決まれば勝機はまだ――!!)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(ぐっ、と唇を噛んだ。わっちはさっき言っただろ、護りたいんだって。護られるのはもう嫌なんだって。だから、……だから!もう『傷付けるのが怖い』なんて言っていられないだろう!!)
(散布した麻痺毒はわっちの身体にも付着する。けれども、わっちはさっき飲んだスズランの毒のおかげで、弱興奮作用のおかげで、まだ動いていられる)
ぅ、ぅ、ううう……!!!!
(でも、わっちは立ち止まってしまった。行く宛てのない迷子みたいに、縦横無尽に弾丸を凍らせていく冷凍光線に怯えてしまった。うずくまってしまいたい。其れは寒さの所為じゃない、恐怖だ。……でも、この恐怖に克たなきゃいけないんだって、知ってるから)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
――ただの麻痺毒だよ。ストリキニーネって知ってる?
(正直、効いている様子なのが意外で仕方ない。恐らくリヴィアちゃんはこの冷気の中でも凍える事なく、正常に体組織が動いているのだ。『だから』正常に毒が作用する)
(冷気越しにキミが何かを仕掛けようとしているのが見える。わっちは銃ではなく……大地に膝を突いて、己の影にそっと手を添えた。生まれるのは影で出来た蜜蜂のような何か。大きさも蜜蜂の其れは、一匹、二匹、四匹、十六匹と凄まじい勢いで影から生まれ出でて――)
うん。
わっち、……受けるよ!
(極大の光線を、考え得る限り最高硬度を誇る蜜蜂たちの盾が待ち構え)
(そして)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(時を経て、細胞が魚に、魚が鳥になっていくように――進化を遂げて研ぎ澄まされた“伝承毒”の一撃が。水銀のような物体が、決闘場の大地をついに突き破り、レンズの内側――キミの身体へと猛毒の一撃を見舞った)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=56290
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=40190
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……複製。励起。
(呼び出した氷結炉心を複製し、並列励起させてさらに出力を上げて)
(今だって身体の自由は奪われつつあるけれど、まだ力は使える)
(初弾が防がれても、二発三発と放てば氷結し地に堕とし、その威を届かせるだろう)
…………!!
(最初の頃にやってた”何か”。これか……!)
(シールドビット……鈍い銀色に吞まれ、侵され霧散した)
(白銀障壁……軌道を逸らせても、流体に対しては防ぎきれない)
(けれど。非物理攻撃への耐性を持つ虚晶装甲が受け止め、其の毒を権能――虚無を以て、無へ帰した)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(しかしながら、此方も限界が来る)
(麻痺毒が完全にまわり、装甲を纏い意識を保ったまま地へと伏す)
(巻き込まれなかったビットが自律行動するとはいえ、もう極大の一撃は放てない)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(千夜を経れば、キミに届いたかな?)
(其れとも千と一夜あれば、キミに届いたかなぁ)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(わっちは一撃で砂糖菓子みたいに削られていく蜜蜂の盾を見詰めながら思った。蜜蜂は一匹二匹と砕け散り、凍てつくようなうつくしい輝きが目を灼く。其の中で、繰り出した懐剣の一撃――伝承毒が打ち消されたのを知り、笑った。)
……やっぱりまだまだ、駄目だね。
(蜜蜂の盾が砕け散り、キミの最後の一撃が、わっちを見事に吹き飛ばした)
(吹き飛ばされて、石ころみたいに決闘場の床を跳ねて転がる。其の軌道に血が飛沫いて、わっちは床をざりざりと滑って、辛うじて端で横たわり、停止した)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(――――痛い)
(痛いという感覚すら、遠い。凍てつくような冷気の中、わっちは薄っすらとした視界にまだ拳銃を握っている事に気付いた。)
……ッ……
(そうだ、わっちはこの銃に誓った。もう護られるだけの少女にはならないと。護るために戦うんだと。……震える腕で身体を起こし、……辛うじて、膝立ちになって……遠くに、伏したキミを見た)
……リヴィア、ちゃん……
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(意識は、ある)
(収束砲は決まって、盾を抜いてワチカさんへ命中した)
(身体は……まだだけれど。指先なら、動くか)
(彼女……ワチカさんは。まだ銃を持ってる)
まだ。まだ……やれる。
(残ったビットを複製し、遮蔽にして)
(戦場へ撒いて、飽和攻撃の構え)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……爆ぜろ。
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=51392
(撃たれるより、早く)
(撃たれても、大丈夫なように)
(ソードビットを仕掛けつつ、近付いた段階で爆散させた)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(……立たなきゃ)
(わっちは立ち上がっていた。痛みは何処かへ遠ざかっていた。或いは無意識に己を僅かに改竄して、痛みを遠ざけたのかもしれない。わっちは銃を握ったまま、リヴィアちゃんへと歩む。ぶらりと垂れ下がった右手を、左手で押さえて……其れは大事な利き手を庇っているように見えたかもしれない)
(足を引きずりながら近付けば、ビットが爆ぜる。冷気に肌が痺れて、氷の破片が肉を貫く。其れでもわっちは、行かなきゃいけなかった。リヴィアちゃんのところへ。リヴィアちゃんの傍へ。)
(だって)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
リヴィアちゃん。
……リヴィア、ちゃん。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
解毒を。
手当を、しないと。
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
(爆破も決まった)
(まだ、動くけれど)(敵意はもう、感じられない)
(だから)
(ビットが霧散し)(装甲を解いて)
……ワチカさん。
無理。しないで。
(徐々に身体の自由は戻りつつあるけれど)
(無防備なこの状態で、ワチカさんを待つ)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(冷気で冷やされたのが幸いなのか、それとも不幸なのか、顔や体からの出血は止まっている。其の代わり恐らくだが、凍傷が酷いことになっているだろう。)
(キミの前で、そうっと膝を突く。見下ろす顔はキミを案じていた。己の右手から銃を奪うように取り、腿のホルスターに収める。)
無理なんて、してないよ。
大丈夫。だいじょうぶ、だよ。
(本当なのか嘘なのか、もう自分でも判らない。判らないから、本当だという事にした。わっちは大丈夫。血だって止まったし、ほんの少し…そう、少しだけ骨がおかしいとか、そんなんだけ。)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
……わっち。
…ちょっとは、強かった?
(本当は判ってるの。本当の戦いなら、銃を納めてはいけない。額に照準を合わせて、引鉄を引かなきゃいけないって事。でも、これは本当の闘いじゃない。あくまで模擬戦だから、だから――わっちは其の言葉に甘えて、銃を納めて、救急セットを取り出すのだ)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月2日
……だいじょうぶ。
思ったより。ずっと。強かった。
(嘘偽りなく、告げた)
(完璧に思えた防御の穴を突かれたのだ、盲点と言わざるを得ない)
姉さんに。聞いた通り。
……もしかしたら。きっと。それ以上。
(未だに身体の自由が戻り切らないから)
(無様に横たわったままだけれど)
(少なくとも、本気を出したのは事実だから)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
(アンプルを抜き出す。其れは清廉な緑色をしていて――)
大丈夫? 起き上がって飲める? 解毒薬だよ。
(わっちが飲んだ毒は毒というより薬に近いから、解毒の必要はない。けれど――リヴィアちゃんには必要だろう。)
……。……。
……。そっか。
わっち、やっと――皆を護れるンだ。
(キミの言葉には世辞がない。其れを知っているから――だから、素直に受け取った。そうして「姉さん」と聞くとぱちくりと瞬きをして)
……あ。そういえば。
あの子も……炉心ってやつ、使ってたよ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月2日
なンか、紫で火球みたいで……カタチは違ってたけど。
――…でも、そっか。そうだね、あの時に比べればまあ……わっちもちょっとは、成長、した…かなぁ……
(どうかなぁ。判んないね、とはにかむ)
(無効票)
リヴィア・メルビル 2024年11月3日
……ん。なんとか。
(身体に力を入れてみる)
(動いた)(アンプルを受け取って、解毒して)
虚晶装甲。纏わないと。危なかったし。
……きっと。昔の私だと。勝てなかった。
(現に、最後のあれは装甲抜きで防ぐ手段なんてなくて)
(決まれば落ちていた、のは容易に想像できた)
リヴィア・メルビル 2024年11月3日
……ん。私も。姉さんのは。見たことある。
それ。元にして。生み出したのが。あれだったから。
(使い方は――ヒントは、手に入れたとはいえ)
(まだまだ、姉さんのレベルに追いつけていないけれど)
前がどうか。わからないけど……
少なくとも。ワチカさんだって。
自分が思うより。ずっと。やれると思う。
……やさしさと。強さと。どっちも。持ってるみたいだから。
(話していて気づいた、先制された時のあれは……きっと、そう言うことかな)
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月3日
良かった!
(わっちは霜だらけの肌をどうにかこうにかして、にこ、と笑った)
――そっか。
じゃあリヴィアちゃんも、此処まで頑張って強くなったンだね。
……今回はたまたま、リヴィアちゃんが毒への対策をしてなかっただけだと思う。毒使いに会ったのが初めてだとかそうゆう。
(これは本音だ。まさか牽制目的の麻痺毒がとは思いもしなかったのだから。きっと次は彼女も対策を練って来るだろう。……と、其処まで考えてはたと気付いた)
……ふ、あはは!
わっちったら!次だなンて、またリヴィアちゃんと模擬戦する事考えてた!
虚ヶ谷・ワチカ 2024年11月3日
そっか。
あれを壊せばどうにか……とも思ってたンだけどね。複製まで出来るとなるとキツいなぁ。
(ほかに怪我や傷はないだろうか。わっちは相手を注意深く観察して)
……うン。
でもやっぱりわっちは、……。
(戦いに向いてないなんて、そんな事をいうのは失礼だろう。戦ってくれた彼女へ、最大の敬意を向けて)
…なんでもない。さ、取り敢えず応急処置しよう。解毒剤も簡単なものだから、数日かけてゆっくり排出しましょうね。
(【演出終了】)
リヴィア・メルビル 2024年11月3日
私だって。もう。倒れたくないし。
姉さんにだって。追い付きたいから。
其の為に。考えて。試して。いろんなこと。経験して。
……でも毒は。まだ。対策不足だった。
(けれど、一度見たのだ)(二度目なら、学習し対策だってできるはず)
次。もしするなら。
その時は。最初から。全開で。
ワチカさんだって。きっと。強くなってる。はずだから。
リヴィア・メルビル 2024年11月3日
ビットと同じだし。複製なら。できる。
(このあたり、姉さんとちょっと方向性が違うのかななんて)
……?
(何か言いかけていたけれど、読み取れなくて)
なんか。不思議な気分だけど。お願いしたい。
(攻勢だったのは自分なのに手当てを受ける不思議な感覚に戸惑うけれど)
(おとなしく受けて、二人で戦場を後にするのでした)
(【演出終了】)