【新参】館花・雪緒【組員】
奴崎・娑婆蔵 2021年9月18日
(ビルの入り口付近に着物姿の妙齢の女性が訪れているようだ)
もし、失礼いたします。
この近くでアパートを営む舘花と申します。
こういうご時世ですから、寄らば大樹の陰と思いまして。まずはご挨拶に伺わせていただいた次第です。
組、とおっしゃりますので……上納金? ではございませんが、付け届けということでどうぞひとつ(どこかで入手してきたらしい、上品な菓子折りを差し出しながら)。
はい、それで本題なのですが……幾人か、探し人と探しクロノヴェーダが居りまして。
私自身も、何の因果かデーモンになってしまいましたので、こちらの方々に稽古をつけて頂いたり、クロノヴェーダに関して情報共有させてもらえればと考えております。
いかがでございましょうか?
※
●新参組員:「館花・雪緒」
【34/女/デーモン:鬼狩人×カースブレイド】(8/13生)
https://tw7.t-walker.jp/character/status/g04596
・スレ設置期間【~9/25(土)】
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奴崎・娑婆蔵 2021年9月18日
やあ、こいつァどうもご丁寧に。大樹だなんざァいやいや、面映ゆぅござんす。一本独鈷を気取って諸々おっぱじめた分際で、しかしフタを開けてみりゃァ、あっしの不勉強が目立つばかりで各々方に支えて頂きなんだかんだとようやっとってなァ始末で―― (菓子折り頂戴する)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月18日
…ははぁ、探し人と? 探しクロノヴェーダと?
――よござんす。なんなら折の良い所で声ェ上げて下せえ、ディアボロス各々方のそうした用向きにも便宜を図れてナンボの稼業と謳わせて頂いておりやす故。
館花・雪緒 2021年9月18日
(あら、と意外そうな顔で対応に出て来た全身包帯の男を見る。言動からここの組長だろうと察したのだが、思っていたより若いなという感想の用で)
組長さん直々の歓待、身に余ることです……それに、これだけの人を束ねて、支えてもらえるというのも人徳でしょうとも。
(奴崎の謙遜するような口ぶりには、賑やかなビルの様子にこれだけ率いていることがすごいと敬意を表して)
急にねぇ、ディアボロスだなんだ言われても。私、高校のころまでちょっと棒振りをしていた程度ですので。私も、ここで自分に出来ることを学べれば幸いです……ふふ、お返しに家事の手が足りなければいつでも声をかけてくださいな。
館花・雪緒 2021年9月18日
(探し人の事に話が移ると、メガネの向こうの細い目を僅かに開く。瞼の裏には、少しばかり淀んだ緑の瞳)
ええ……家族を。ここが島になってから、もうずっと帰っておりませんで。このごたごたで失くしてしまった写真等が見つかれば、また持ってきますので。是非皆様に面通しなどお願いできればと。
クロノヴェーダの方は、まだ……まぁ、女の勘、のようなものなのですが。
本当に、頼りにさせていただきます。
奴崎・娑婆蔵 2021年9月18日
…ははぁ。「棒振り」。 (つまり「剣」か。館花の掌、指付け根らへんをチラ見しつつ。なんか見て取れるものはあるだろうか)
――へい、では諸々持ちつ持たれつってなァ所で。
しかししかし…家族を。お身内を。全く〝刻逆〟だきゃァ…。差し出がましいやもしれやせんが、心中お察し致しやす。
…して? 女の勘の騒いで仕方のねえ、その相手ってェのは? 何やら因縁でもありや…と?
館花・雪緒 2021年9月18日
……? ふふ、もう10年も前ですから。この通り、ただのおばちゃんの手で。お恥ずかしいですわ(視線に気づいてか、掌を恥ずかし気に振る。本人の言う通り何の変哲もない。ただ、所々に擦れた跡があるのはここしばらくでその棒振りを再開したからで)
ええ。帰ってこれないのなら迎えに行くのも家内としての役割でしょうから……。
勘の方は、何と言えばいいのでしょう。この腰の通り(と言いながら示すのは腰後ろのエネルギー翼で)、私はデーモンになったのですが。こうなってから、嫌に……何というんでしょうね。
戦わなければならない、という強迫観念と言いましょうか。ですので特定の相手の正体は判らないのです。
ただ、それをやらなければ、私は家族に申し訳が立たない。そう思っております。(言語化できない因縁で申し訳ない、と顔を少し伏せて)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月19日
そい、つァ――ディアボロスの身にゃァままある衝動の一かと存じやす。
時にそいつに身を任せ、しかして余り気を急かせて身を焦がし過ぎるも毒かと。匙加減はその内いい塩梅が見えて来る所かと。
館花・雪緒 2021年9月19日
――なるほど(どこか安心したようにため息を漏らす。己の内に衝動がディアボロスに普遍的に存在すると知れたからだろう)
それが知れただけでも、ここに来た甲斐があるというものです。ありがとうございます、奴崎さん(深々と頭を下げた)
急いては事を仕損じる、あるいは急がば回れとも言いますものね。
自宅とここを行き来しながら、ゆっくりと学ばせていただきます。
それにしても、奴崎さんはとてもどっしりと構えられてらっしゃいますね。やはり、任侠者……でいいのかしら? そういう方だと、今のような『誰かと戦わねばならない』状況には慣れていらっしゃるので?
奴崎・娑婆蔵 2021年9月19日
カハハ、よして下せえ姐さんよ? 未だ道半ばのハンチク風情でござんす。
――なに、14・15くらいの頃からヤッパ片手に喧嘩ばかりしておりやした。要はそれッくらいのモンでさァ。
館花・雪緒 2021年9月19日
あら、まぁ……(姐さん呼びは思ったよりも気にならなかったらしく、するりと受け入れて。糸目が驚きの形に弓を描くのは、その後の発言に、だろう)
これまでの半生を、ということですか。何事も慣れと積み重ね、ということなんでしょうねぇ。
……何か、コツのようなものはあるのですか?
リューロボロス・リンドラゴ 2021年9月20日
……。
(なにかに惹かれるように、ふらりとやってくる)
そうか。そうか。お主は。いや。良い。
姐さん、という呼び方が、きっと、良いのであろうな。
(数多の幼子の無念と共鳴した身だからであろう。
どこか淀んだ瞳に、感じぬものがないはずがなかった)
我はリューロボロス・リンドラゴ。
我もお主を手伝おうぞ。
館花・雪緒 2021年9月20日
あら。これは可愛らしい女の子ですこと。私が、どうかしましたか?(にこりと、歓迎の場に現れてくれた女子に対して微笑む。おそらくは、糸目の向こう側にある淀んだ瞳に彼女自身は無自覚なことの表れで)
リューロボロスちゃんね。私は舘花雪緒よ、よろしくね……ちょうど、あなたか、あなたより少し上くらいの娘も居るの。娘が帰ってきたら、どうぞ遊んであげてちょうだいね。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年9月20日
……やはり、母親か。
いや、なんでもない。
(自分では気づいていないことを痛ましく思えども。
今はその淀みこそが、この者を生かしているのだろうと感じて)
うむ、雪緒よ、任された。
その時はめいいっぱい共に遊ぼうぞ。
館花・雪緒 2021年9月20日
はぁ……(何でもない、と言われればそれ以上尋ねるほどの胆力も無く)
ええ、どうぞよろしくお願いしますね。
おやつは私が準備しておきますから、是非。
だからまずは、探して、見つけだしませんと。改めて気合が入ります。
奴崎・娑婆蔵 2021年9月20日
(――思えばイの一から言動にどこか不自然と思う所はあった。あったのだ。家庭を持たれていたということで、しかし8月頭に〝刻逆〟に見舞われてよりこっち、その家族の安否は「その時新宿に居たか・居なかったか」、要はその一点だけで明々白々なはずなのだ。「ここが島になってから」。そう言っていたか。つまり新宿の中から〝刻逆〟を迎えた口か。彼女は新宿圏内に居たのだろう。ではその家族は。同じく新宿に居たというなら、合流出来ていてもおかしくはあるまいくらいの時間は経過しているだろう。ということは。「迎えに行く」という言い方もしていた。諸々踏まえて考えるに、彼女は、あの〝瞳〟の在り様も含めて思えば、そう、認識が、現実と、乖離していなくもなくもないような、そんな――)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月20日
コツだァ? そちらさんが既に口になすっていたじゃァありやせんか。そう、正しく「慣れ」と「積み重ね」でござんすよ、カハハ――
館花・雪緒 2021年9月20日
(組長が、考え込んだようにみえた。その理由をこちらからは推し量れるはずもない。決して短くはないその沈黙を「舘花雪緒の持つ認識への違和感を解析している」などとは受け取らない。寧ろ、その沈黙を自分の発した問いに誠実に応えようとしてくれたのだ、と捉える程度に、この未亡人は人がいい)
やはり、そういうものですね。一朝一夕に強さを、というのはどの道も変わらないようで。
まずは昔の勘を取り戻すところから。ええ。
……クロノヴェーダを斬ることに、慣れて、当たり前に、こなせるようになりませんとね。
(最後は自分に言い聞かせているようでもあった)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月21日
その――、昔ってェと? 剣道か。剣術か。結構「やられていた」んで?
館花・雪緒 2021年9月21日
ここの皆様のように実戦というわけでは無いのですけどね。こちらに越してくるまでは主人の理解もあってずぅっと剣道と居合道を。合わせて10段でしたの。
当時は藁束相手に居合からの逆袈裟、袈裟、水平の三連まではなんとか……今となっては初手も入るかどうかです。
ふふ、もう10年は抜いておりませんのよ。だから手もすっかり柔らかくて。(語る口調は誇り半分、照れ半分。昔取った杵柄をどこまで掲げて良いものかという迷いも一抹)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月22日
(剣道、居合道、合わせて10段…? えっそれすごいやつじゃね?)(目を瞠る我流剣喧嘩刀法使いのドヤクザ者)
館花・雪緒 2021年9月23日
……あの、奴崎さん?(驚いた顔になった組長に、もしもしと声をかける)
あ、でも奴崎さんは現役でございますものね。だとすれば私、10年も前の段位を堂々と……さっきのとおり、今は抜くのも覚束ない次第ですので。ええ……(恥ずかしげに恐縮する。誤解が4割、残る6割は明らかに実戦慣れしている相手に、いわゆる御座敷剣術の段位を誇ってしまったという、彼女の認識での不手際があったから)
奴崎・娑婆蔵 2021年9月23日
――いやいや、とは言え。離れていた時があろうと、往時それだけ打ち込んでいたってェのは間違いのねえ所でございやしょう? ちとその気になりゃァ…ディアボロスの力のコミで…あっという間に一線級と見やすぜ。
館花・雪緒 2021年9月23日
まぁ……ズブの初心者、というわけではございませんので。なるべく早く、パラドクストレインでしたか? あちらに乗車し、他の方の足をひっぱらぬようにならねば、とは。
しかし、その気になれば一線級……ふふ、そう聞くと魅力的でございますね。努力をし、それの証を得て。名が売れれば、私が探すだけでなく、私を目印に帰って来やすくもなりましょうから。
奴崎・娑婆蔵 2021年9月24日
――、左様でござんすね。今時分は夫に守られるばかりが細君の在り方じゃァねえとは言ったモンでさァ。
奴崎・娑婆蔵 2021年9月25日
千里の道も一歩からとはよく言ったモンで。――地道に積んでいくと致しやしょう、お互いに。
奴崎・娑婆蔵 2021年9月25日
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