私立MM学園

【個】エンゼル・イズ・カミング

虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
数学は敵である。
見事に3度目の追試に失敗したわっちには、大量の課題が待っていた。
多分こういうのをジャチボウギャクっていうンだと思う。
わっちは教室に夕日差すなか、ひいひいと問題を解いていたのだった。

*Location
空き教室
西向きの窓に夕暮れが眩しい

*Talk
#ミアンダ・コギトエルゴスム
#虚ヶ谷・ワチカ




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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
(空き教室にペンの音が走る。時々つまり、ごしごしと消しゴムで消しては、かりかりとペンが走る)
(課題はまだ終わりそうにない。とゆうかわっち、今日帰れるのかなこれ。ペンを一度止めてよく見ると、なんと式が最初から間違っていた。つらい) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
(紙に走る不規則な音色が響く静かな空間の中。まるで夢幻のようにふわふわと浮いた制服姿の少女は、たった今溜息をついた悲しい目をしたきみを教室の宙から興味深そうに見下ろしていた)

(息抜きに背伸びでもしてみれば、もしかしたらきみは少女を知覚することが出来るかもしれない) (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
(悲しい。どうしてこの世には数学などというものが存在しているのか。わっちはどうしてこんなにも数学が苦手なのか。これが毒の調合式だったならきっと間違えないし、間違っても楽しいのに。)
あーあ……おわんないなー。
(ころん、とシャーペンを転がして、欠伸を一つ。そうして背伸びをしようと両腕を伸ばし、視線を天井へ向け……)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
……。

(其の時わっちは、天使が降りて来た、と思った)
(そして2,3秒だろうか。キミをしっかりと視認したまま固まって)

――うわ!? おわあ!? いつからそこに!?

(めちゃめちゃ吃驚して思わず飛び上がった) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
(きみの驚く姿に、おや。とこちらも反応する)

十数分ほど前より。
しかしお気になさらず。そろそろ殆どの生徒が下校されている中、教室に残るきみの影をカメラで見かけ、気になって見に来ただけですので、天井のシミ程度のものと思っていただければ。
(邪魔はいたしませんので、とふわふわと宙を漂いながらも落ち着いた様子でそう伝える)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
必要な勉学の補修ということであれば、戸締りもミアが見ておきますので、ゆっくり励んでいただいて問題無いのですよ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
十数分も!? ぜ、全然気付かなかった……!
……あっ、みんな下校しちゃってるンだ…(一瞬虚無の表情になって)いやいや!天井のシミにしては可愛すぎますって!
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
…そうなンです。三回追試したけどわっち赤点で…補習としてこの課題出されたンですけど……あ、あの。あの!天使さん!
(ぐっ、と決意を秘めた表情で顔を上げ)
天使さんは!数学はお得意ですか!? ……わ、わっち、このままだと帰れないかもしれないンです…!! (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
それだけ集中していたということは、決して悪くないコトであるとミアは思いますが……ふむ。
(課題の答案用紙を再度見てみる。確かに、一晩というほどではないがこのペースだとまだしばらくは勉学机とのお別れは出来そうにないとも把握する)

数学は基本的に授業中に提示された式を使用すれば解くことが出来る問題以外は用意されませんので、学年全体の全教科の内容を全て記録したミアであれば対応は容易いモノかと。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
集中……そうかも知れないですけど!でもわっち、数学全然わかンなくて…!まだ問3までしか書けてないし、あの、あの、あのあの、
(藁をも掴みたい、ならぬ天使の羽も引きたいという状態だ。授業中に提示された式で解答可能、それはそうだー!とぐっさり胸に何かが突き刺さった)
……ほ、本当ですか……ん? 学年全体の全教科?
(なんか人知を超えた単語が出て来たぞ? わっちは思わず首を傾げた) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
まあ、参考書の代わりということであればお手伝いくらいは問題無いでしょう。
先生方も別に夜中まで生徒が残って勉強することを押し付けたいというわけでもないでしょうから。
(承知いたしました、と地面に羽のようにふわりと着地し、彼女が向かう机に対して近くの椅子を両手で向ける)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
ええ。全ての学年の授業範囲となる教科書については全て一度確認し、内容は記憶済みですので、一部設問を除けば小学生から大学生の範囲までは全て数学の式から音楽の譜面などまでも全て対応可能なのですよ。虚ヶ谷ワチカ様。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
……!! よかったあ!ありがとうございます!
(わっち、思わず涙目になりながら天使が降りて来るのを見ていた。まるで海に潜るような、とても綺麗な髪をしているなぁってじっと見つめ)
参考書代わりよりなにより――誰かがいてくれるって、すっごく元気が出るので! 其れだけでわっち、頑張ろうって思えるンです!
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
え、え、え、ええー!!マジで全ての学年~~~~!?
はい、虚ヶ谷・ワチカはわっち……って、わわわ!? わっちの名前まで!? ……あっ! クラスメイトが何でも知ってるって言ってた、監査の人ってもしかして!!?
(もしかしても何も、こんな全知に近い人が学園にぞろぞろいる訳もなく!) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
ご存じでしたか。
生徒会騎士団監査、ミアンダ・コギトエルゴスムなのです。
(椅子にちょこんと膝に手を載せながら座り、ぺこりと挨拶をする)

一度記憶したものは忘れないというだけで、何でも知っているという噂には多少語弊がありますが、まあ監査ですので。
学園のことであればある程度のことは答えられると思うのですよ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
み、ミアンダ、監査……!あ、わ、わっちは虚ヶ谷・ワチカです!ご存知でしょうが!
(でもやっぱり挨拶は返さなきゃ。椅子に座ったまま、ぺこと頭を下げるのだ)

そうなンですか? 最初からなンでも知っている訳じゃないンだぁ…いやでも、一度記憶したら忘れないって大変じゃないですか? 辛い事とか、怖い事とか…
学園の事を教えて貰えるのは、あと数学を教えて貰えるのも、凄く嬉しいですけど…
(心配げに首を傾げる。わっちだったらきっと耐えられないなぁ、って) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
ええ、流石に全知全能というようなモノではありませんので。

(ふむ、ときみの言葉を聞き)
ご心配には及びませんよ。
ミアは辛いや怖いというモノを感じることがどういうモノなのかあまり理解出来ていないため、悩むことはあまりありませんので。
強いて言えば「知ることが出来ない」というコトが一番の恐怖となり得るくらいですので、問題は無いのですよ。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
そうなンですね。でも知った事を忘れないなら……全能はどうかなあ。難しいかもしれないですけど、本当に全知になれるのかもしれないですね!
(其れは純粋に凄い事だと思うのだ。暢気な笑みを浮かべて)

あ、そうなンだ。……良かった。世の中には怖い事、辛い事、沢山ありますから。そういうものも知って行ってしまったらどうしようってちょっと心配しちゃいました、へへへ。
(要らないお節介でしたね、と)
わっちも似たようなものなンですけどね。記憶力は全然なンだけど……特定の感情を理解出来ない、という点で。 (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
ええ、まあ人生目標は『この世の総てを知識として修める』ことですので、いずれはきっと全治には辿り着いてみせますので。
(眼鏡をくいっとあげながら)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
感情が理解出来ない、ですか。
ミアもそういったことは他人事ではありませんかね。

最近は少しずつ体感することも出来ていると自負はしていますが、未だに他人の感じる喜び、怒り、悲しみ、楽しみ……それらの感情というものが自身に中では理解することが出来ず、他人から見聞きし得られる情報で『そういうモノ』としか思えていない所もありますから。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
この世の全て……!すごい!
あ……でも、(僅かに首を傾げる。考え事をするときの癖のようなもの)全部を知ってしまったら、…知る楽しみ?とゆうやつ?がなくなってしまいますね。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
はい。わっちの場合は悪い感情です。
刻逆の時に切り落としたんです。自分の中にあった憎しみだとか、怨みだとか、そういうものを。……そうしたら、人の悪意も判らなくなって。

――そうか。人の感じた感情を知るって、難しいですもンね。うーン、人の感情を知る…(真剣に考えている)やっぱり難しそうですね。実際に監査が楽しいとかぷんぷんとか思ったら、ちょっとは変わるのかなぁ… (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
総ての物事を知った先に何があるのか、というのもまた未知ですからね。
知る楽しみがなくなるのかどうか、というのもそこへ至らねば知ることも出来ませんから、今はただ目指すのみといったところでしょうか。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
憎しみや恨みといった悪意、ですか。
共感というものは出来ませんが、理解はできます。

人はどのような顔をしていたとしても、その奥底に眠る感情というものは自分以外……いえ、自分ですら分からないということもあるみたいですから。
その中でもきみは、悪意というものに特別疎くなってしまった……ということなのですね。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
楽しい、ぷんぷん、ですか。
楽しいというモノは『新たなコトを知る』といった際に、恐らくそれらしいモノを感じることはありますが、自分自身でもそれを『楽しい』という言葉で表せるモノであるかはまだまだ謎なのですね。 (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
! 確かに!
全ての物事を知った人にしか判らない特典ですね!すごいなあ…!すべてをミアンダ監査が知ることが出来たら……そうだなぁ。わっちは、悪意というものを教わってみたい…なンて。初対面なのに図々しいですね!
(すみません、と誤魔化すように笑い、)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
そうです。
……復讐者になったら、親を恨んだり、憎んだり出来る。そう思った瞬間に切って捨ててました。おかげで危なっかしいって言われるくらい人を疑えなくなったンですよね。多分人を“疑う”事が出来なくなっちゃったンじゃないかと思うンですけど…

そうです、楽しいとぷんぷん!楽しいと思ったら笑顔になるじゃないですか?ミアンダ監査、絶対笑ったら可愛いって思ったンですよね。
(そして何故か放っておけないとも思ったのだ。己が知る少女に、なんとなく似ている気がして)
――成る程!確かに全てを知ることが目標なら、新しい事を知った時の監査は『楽しい』『嬉しい』かもですね! (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
人を“疑う”事が出来なくなった……ですか。難しい問題ですね。

人間極端な話、誰しも"悪意"という感情は持つことが出来るが故それを感じることが出来ないということが損失とするのか、その"疑う"といったことを知らぬこと自体と美徳として方々からの信頼を得るものとするか……。

謂わばこれらは全て「きみ」以外の客観から成り立つモノですから、一概に良い悪いを自身の中で決めるということは難しいモノ、とミアは話を聞いて考えました。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
可愛い……ですか。
ふむ、正直なところ美醜といった判断に関しても、ミアの中の判断基準というものが定まっていないところもあり、ミア自身が本当に『可愛い』というモノに当てはまるのかは自身では判断できませんが……少なくとも、きみがそう言うのであれば、笑ったミアというのも『可愛い』のでしょうか? (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
はい。だからもし今、ミアンダ監査が何か企んでても……わっちには判らない。
勿論企んでいないのは判ってますけどね!

悪意がないから美徳。そう考える事も出来ますけど……わっちは、最近少し後悔したンです。
わっちは、…悪意が判らないから、偽善的な事しか言えない。理想論しか言えないンです。薄っぺらいなぁって……(気付けば膝の上で握った両手を見下ろしていた)其れを成し遂げる力があれば、きっとまた別だったのかも知れないけれど…力もないから。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
――勿論です!!
(がば、と顔を上げた)
監査に似てる子を知ってるンです。ズィーベンちゃんっていうンですけど。あの子もあんまり笑わないし、眼鏡かけてるし、冷静沈着なンですけど……時々見せてくれる感情が、わっちにはとっても嬉しいンです!
監査もそうです!無理に笑えとは言いませン、でももし心から楽しい嬉しいって思って笑顔になってくれたら……きっとすっっっごく!可愛いとわっちは思います! (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
薄っぺらい……ですか。
ミアからすれば、世界で溢れる"情報"は千差万別で一概にどんなモノであれ、何らかの物差しで比べることが出来ない貴重なモノだと思いますから、中々共感はし辛いところではありますね。

まあ……それも含めて『主観』と『客観』でしょう。
(ふうむ、と口元に指を当てながら考える仕草を見せる)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
成程、そういうものでしょうか。
(がばっと上がる顔を見上げながら) (無効票)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
はい。(頷いて、痛むように笑う)
わっちの言葉には、重みがないって思うンですよね。悪意を知って、其れでもって言えたなら、良かったのかも…知れないけど。
もう其れはわっちの手から離れてしまったので。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
はい、そういうものです!
――いつか、監査の笑顔が見られたらいいなあって思いますけど……きっとどこかに、わっち以上にそう思っている人がいると思います!
わっちはそうやって、皆が笑える世界になったらって思うンです。いつも笑顔じゃなくていい、泣いたり怒ったりしても良い、でも時々笑えるような、そんな世界に…
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月9日
…なると、良いなぁって……

……スミマセン。大言しすぎました…
(めちゃめちゃ恥ずかしい事言っちゃった。顔を真っ赤にして) (無効票)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
いえいえ、それもまたきみの目指すモノであれば、誇ることはあれど恥ずかしがるといったことは無いでしょう。
現にミアはきみの事を知ることが出来て、それでいてミアの事も気にかけていただいていることは『嬉しい』のだと思いますから。
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
ミアは思いますよ。
きみは、きみのままでもいいと。
でもそれできみが立ち止まりたくないというのなら……ミアから授けられるモノがあるというのなら、いくらでも相談に乗りますから。
(きみの目をしっかりと見つめながら)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月9日
それにまずは、この課題を解く術をきみに与えないといけませんからね。 (🖊)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
そ、そうですか?
スケールが大きすぎるとか思いませンか?
(熱を持った頬を両手で冷ましながら、続いた言葉に目を瞠る)
――……嬉しい。…本当に? ……わあ。其れはとっても、わっちも嬉しいです!
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
わっちのままでも…
(少し思案するような間があった。伏せていた瞳を上げる頃には、其の目に迷いはない。キミの目を二色の目が真っ直ぐに見つめ返して)
……はい! わっち、立ち止まりません。…もし転んじゃっても、立って……立ち止まりそうになったら、遠慮なく監査を頼らせて貰います!
(ふんす、と気合を入れて……入れたんだけど)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
アッ……
(せやった、数学の課題が…!!)
そ、そうですね! まずはこの問題を解くためのお知恵を拝借したく… (🖊)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月10日
(くすり)
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2024年7月10日
(本人も気づいていないのであろう。次の瞬間には先ほどまでと同じく無表情に戻っている)
(きみが見たそれがどのようなものかは、きっと『客観』から観測したきみだけのモノとなることだろう)

……では始めましょう。
ミアのように一度聞いて記憶しろとはいいませんので、分からないことがあればいくらでもご質問を。
監査として蓄えた知識、上手に利用してくださいなのですよ。
(スパルタにはならないが淡々と蓄えた"情報"を与える少女の姿は、課題に追われるきみにとって吉であったか凶であったか。少なくとも、きっとそれほどまでにここから時間がかかることだけは無かっただろう)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
(わっちは其れを『見て』、瞳を見開いた。花がひそりと咲くような、優しい君の唇の弧は)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
――え、あ、あっ、ハイ!
えっと、この問3なンですけど。この数式の公式をそもそも理解出来てなくて……
(そうして、キミと自分が帰れるようにと少女は奮闘を始める。情報というものは時に非常に有用で、わっちとは相性が良かったらしい。小一時間もせずにわっちはプリントを埋めてしまえる筈だ。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
(…何より、美しく咲く海色の花を見た。だから、頑張ろうって思えたから)
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月10日
【おしまい】
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