【個】雨にうたえば
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
スミレ、紫陽花、ハーブ。
其れ等はカップの中で、抗うように咲き続けている。
ずっと綺麗でいられるように、ぺたんと押し花にしてやろう。
梅雨のとある日、研究棟での一幕。
*Talk
#ズィーベン・フィーア
#虚ヶ谷・ワチカ
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
物々しくなっちゃうもンね。
あーあ、雨って嫌だなあ。必要ではあるけど…
(左の引き出しにはない)
えへへ、そう? 褒められると照れる~。
うんうん!お花を並べてみると案外何か浮かんでくるかも!
(じゃあ右かな。引き出しを開き)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
え!? あれ運動カウントされるの!?
そっかあ……じゃあわっち、ラジオ体操続けてみ……
あったー!!(取り出したのは、古ぼけたノートだった)
あのね、わっちね、この前の旧校舎で……その……ズィーベンちゃんによく似た人に会ったの。其の時にね、「渡して」って頼まれたノートなンだ。
……人工復讐者計画、だっけかな。
(差し出す。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
分かっていれば、水飛沫を斬り捨てることもできなくはないですけど。
一般人に見せるような物でもないですしね。
(ずっと気を張っているわけにも、行きませんし。)
ワチカ先輩のような凝ったものは難しいかもしれませんけど……
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
体操ですしね。確か、元から体力向上を目的として作られたはずです。
……ああ。あの時の。
(と、ノートを受け取って、軽く目を通す。)
……ありがとうございます。
あの……ワチカ先輩に、御迷惑をお掛けするようなことは、なかったでしょうか?
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
ぁ……そうだね。水飛沫を斬ったら一般の人が吃驚……いや待って、わっちも吃驚する。
ズィーベンちゃん、水飛沫斬れるの!?
いやいやいや、凝ったものじゃなくても全然だいじょぶだし!
寧ろちょっと失敗した方が、思い出として残るかもだし。
(ね、と笑いかけて)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
そうなンだ…!!知らずにラジオ体操してた!!
確かにやった後はちょっと疲れてる感じが……
(体力、なさすぎ問題)
うンうン! …迷惑?
(問われてわっちは首を傾げる。怪我はしたけど、…はて)
迷惑な事はちっともなかったよ! あ、でもちょっと吃驚したかな。黒い影みたいな感じだったからね、部屋を開けて、わっちめちゃめちゃ驚いちゃって。へへへ。
(照れたように笑う)
寧ろわっちこそ、渡すのが遅くなっちゃってごめンね。
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
(一旦、ノートを横に置き。改めてスミレを手にすると。)
一恋団長に教わりまして……私が使う分には、ちょっとした手妻ですけどね。
(花の頸を指で触れると、先程ワチカ先輩がしたように、花の頸が断ち切れる。)
こういうことも、少しは。
……あまり、こういうものを作るのに役に立つ技能ではないですけどね。
(ハサミで切れるならハサミを使えば済む話です……)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
あれで色々、使う運動ですから。
習慣づけるのは良いことだと思いますよ。
いえ、ありがとうございます。
私も……ワチカ先輩によく似た。
無知香様……に、出会いました。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
花束さンに?
(首を傾げ、ズィーベンちゃんの指が伸びる先を見る。花の頸が一人でにすぱりと切れた様を見て、目を丸くして)
えっ!?え!今の何!?勝手に花が切れちゃった!
いやいやいや!ズィーベンちゃん!
ハサミ貸して、を言わずに済むのは……十分に役に立つ!
(真面目な顔で言うのである)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
無知香……うン。
別の箱庭の子から名前は聞いてる。けど……
……迷惑かけなかった? どンな子だった?
(わっちは名前と、友達がいるらしい事しか其の子の事を知らないから。問うようにそっとズィーベンちゃんを覗き込み)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
一恋団長には色々と、教わりまして。
七天流の黒、黒刀、というものですね。
何を使っても、何でも切れる。そういうものです。
(私では、出来ることは限られてますけど、と。)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
……人のために戦える、良い人でしたよ。
ああ……前、戴いたぬいぐるみ。その際、駄目にしてしまいました。
申し訳ない。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
//
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
そうなンだ!
へえ、七天流の黒かあ~~!!……ん?黒?とゆうことはもしかして、クラスの色だけ技があるの?
(学園のクラスも七色だよね、と)
いやいや、でも凄いよズィーベンちゃん!花束さんとも仲良しなンだね!
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
人の為に……戦える!? わー、やっぱり交戦したの!?
わっちみたいに毒使ってたンだったらごめんね、毒とか残ってない? だいじょぶ?
(キミのあちこちを見る)
――…ああ!豊饒祭の時の?……良いよ、…助けになったンでしょ?
(妙に自信ありげに、笑う)
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ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
そうですね。
赤、青、黄、緑、紫、白、黒。七つ纏めて七天流。
とはいえ、私は赤、青、黒しか使えませんが。
(それも一恋団長には遠く及びませんが。と付け加え。)
……ありがたいことに、よく見てもらっています。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
必要な事でしたから。お気になさらず。
ワチカ先輩が謝る事ではありません
後遺症も、ないようですし……
(と、見られるまま。)
ええ、おかげで。生きていられるのはそのおかげです。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
ほうほう!
黒は魔術のクラスだったよね……魔法みたいに何でも斬っちゃうって事なのかな。其れとも単に色がおんなじだけかな、へへへ。
(なンてね、想像しちゃったりしてね、と恥ずかし気に)
わっちだけじゃないンだね!
やっぱり皆、ズィーベンちゃんはきっと強くなれるって思ってるンだ!
(嬉しい事だね、と)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
うー。でも、わっちの鏡移し…えっと、バックアップ?だし。
なンか他人と思えないってゆうか。
後遺症がないなら良いンだけど、何か身体がおかしいと思ったらすぐに言ってね? すぐにだよ?
――へひひ。其れなら良いンだ!きっとズィーベンちゃんの役に立ちますようにって願いを込めたものだから……役に立って、ズィーベンちゃんを助けられたなら、其れで良いンだよ。
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ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
かもしれませんね。
クラス分けが先か、この技術が先か。
までは、私も知らないのですが……
一恋団長にも、思惑あっての事とは聞いていますが。
それでもありがたいことです。報いることが、出来ると良いのですけどね。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
それでもワチカ先輩が意図したことではないですし……
無知香様がしたことも、悪いこととは思っていませんから。
……一恋団長もですけど、ワチカ先輩にも。
私はいつも助けられてばかりですね。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
どうなンだろうね。
この学園って謎が多いよね、わっちは気になって夜も眠れません。
まあこの問題に関しては、鶏と卵みたいな気がするけど…
お、思惑?
……うン!そうだね……ズィーベンちゃんなら出来るよ。わっち、知ってるンだ。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
うう、そうだけど…!
ごめンね、気を遣わせて……そうだね、無知香ちゃんもきっと、箱庭で消えちゃいたくないンだろうね。
……でも、わっちはズィーベンちゃんの友達だから。ズィーベンちゃんが生きてくれてよかったって思う。残酷かもしれないけど。
――へへへ。
其れはね、
(ずばり、と人差し指を立てて)
ズィーベンちゃんが助けたくなるくらいひたむきで可愛いって事なンですよ!
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ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
気にはなりますが……
夜はゆっくり寝たほうがいいと思いますが。
体力作りもまず睡眠からです。
まあ、色々と。
事情はあるものでしょう、この学園に居る人の多くは。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
全部を救えるのが、一番良いのですけどね。
……私もまあ、死ぬわけにはいきませんからね、色々、約束もありますし……
ワチカ先輩を悲しませるのも、本意じゃないですから。
そうでしょうか?
自分では、分からないのですけど……
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
わっち、気になることがあると寝れないとこあってさ…
研究者としても、人間としても、あまり良い癖ではないンだけど…
そう、全ては睡眠から始まるから……
(でも気になっちゃうンだよね…と)
事情、か。
まあそうかも…だね。わっちにもあるし、ズィーベンちゃんにもあるし。
其処は深入りする事じゃないのかも。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
全部を救う、か。
――そうだね。箱庭の人達がこっちに来れて、……新しい席を作れたら。そうしたら、きっと良いのに。
(でも、其れは難しい話なのだろう。目を伏せて)
ン?気付いておられませんでしたかな?
ズィーベンちゃんはとっても可愛いンだよ!わっちがぎゅーってして、カワイー!ってしたいくらい。
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
考えるのは、良いことではありますけど。
不足した体力では考えも纏まりませんからね……
と言って、解決するようなことでもないですけど。
隠すようなことではなくとも、わざわざ言うまでもない。
ということも多いですから。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
箱庭が必要、という事には理解できるんですけどね。
私達に賭けられているものの大きさを考えれば、保険も必要でしょう……
勿論、それに反抗する彼らの意志もまた必然ですが。
……そうでしょうか。
ええと。しますか?ぎゅーと。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
はい、仰る通り……(縮こまる)
出来るだけ決まった時間に寝るとか努力はしてるンだけど。
そうだね。
其れに――ちょっと秘密があった方が、ミステリアスな可愛い子になれる!気がする。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
…保険だったらさ、其のまま置いておいて欲しかったよ。
わっち達が順調だから消えちゃうなンて、……そンなの勝手すぎるよ。
だからわっち、箱庭って機構が赦せない。
(ぐ、と唇を引き結び――しかし次の言葉でぱっと笑った)
ぎゅー!いいの!?わーい!
ズィーベンちゃーん!!
(しかして押し花の途中なので、勢いよく抱き着きにはいかない。ぱっと腕を広げると、風を起こさぬようにそっとキミを抱き締めようと)
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ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
いえ、責める心算はないのですが……
ワチカ先輩も、そうしたくてしてるわけではないでしょうし。
ええ、ワチカ先輩も、とても素敵です。
ズィーベン・フィーア 2024年6月30日
世界一つ、ですからね。
……そのまま放置するのも、難しいのでしょう。
必要だから使い、不要になれば放棄する。
それを悪いと言えるほど、私は清廉潔癖に過ごせてはいません……
……こうすることで、ワチカ先輩の気が少しでも晴れるなら。
存分になさってください。
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虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
大丈夫、わっちの良心が痛んでいるだけだから…
(キミのせいじゃないよ、と)
…えへへ、ほんと?でもミステリアスさでいうと、ズィーベンちゃんには敵わないかなぁ…でも接してみるととーっても可愛いの。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年6月30日
そうかもしれないけど。
そうかもしれなくても…!
(抱き締める腕が強くなる。強いと言っても、余り運動していない少女の腕だ、たかが知れているが)
薬品や物品とは訳が違うンだよ、世界と其処に住む人だよ!
……。ごめン。
ズィーベンちゃんが悪いわけじゃないのに。
わっちだって、清廉潔癖じゃないのに。……でも。
釘みたいに胸に突き刺さって抜けないんだ。箱庭の人達から感じた「生きたい」が。
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
分からないことは人を惹きつけます。
それは人にも情報にも限らないかもしれませんね……
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
ワチカ先輩は……正しいです、きっと。
人を思いやり、犠牲を是とできない。
(強く抱きしめられる。小さな少女の体は、それでも簡単にへし折れそうで。)
彼らが、生きたいと思うこともきっと正しい。
……でも、間違っていても。私は、ワチカ先輩達のほうが、大事です。
だから……彼らの望みを絶たなきゃいけない、はずなんですけどね。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
(顔を見られぬよう、キミの肩に顔を埋めた。頭をゆっくりと振る)
わっち、正しくなンてないよ。
……だって、わっちもズィーベンちゃんが大切なンだもん。
だから、ズィーベンちゃんに似た人に銃を向けて、撃った。殺す気で撃った。
……もしわっちが無知香と出会っても、きっと同じ事をする。だってわっちだって、生きたいンだもん。死にたくない、消えたくない……!やっと友達が出来て、学校に通って、両親に縛られずに生きてるのに。其れを奪われたくない…!
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
わっちは、…わっちは、偽善ばっかりの卑怯者だ……!
(絞り出すような声音だった)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
そう、言ってくれるから。
私はこうして生きていられるんですよ。
そう願われなければ。
私は彼らの願いを受け入れたかもしれませんから。
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
生きようとすることは、きっとすべて正しいのでしょう。
それが、たとえどれだけの犠牲を産もうとも。
(ワチカ先輩も、箱庭も。……あるいはクロノヴェーダも。)
命が大切だと思うことは正しくて。
自分のの幸せを守りたいことも正しいんです。
(無効票)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
(泣いてはいけない)
(口にしている偽善を飲み込まなければならない。何の為に泣く?己が卑しくて泣く?そんな事は許されない。だってわっちは、もう一つの夢を刈り取ったのだから)
……わっちがそう言ってズィーベンちゃんが生きてくれるなら、何度だって言うよ。
死なないでって。生きてって。何を踏み躙ってでも生きて、って。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
(細い身体に縋りつくように、じっと抱き締めて肩に顔を埋めていた。泣いてはいないが、震えていた)
…うん。
(頷く)
…うん。……わっちは、自分の幸せを護りたい。自分の命が惜しい。友達の命だって、護りたい。……。
…ズィーベンちゃん。
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
もう少しだけ、こうさせて。
そしたら、押し花の続きしよう。
(偽善者でも、卑怯者でも、何でも。生きたいという気持ちに嘘はない。ならばあとに残るのはきっと、ただのぶつかり合いなんだろう。……日常に戻りたかった。穏やかにキミと過ごす日常が恋しかった)
(。)
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
……ええ。
ワチカ先輩を悲しませるようなことは、ないよう。
微力を尽くします。
(……此処で、誓うともいえないのが、私の弱さなのだろうか。)
ズィーベン・フィーア 2024年7月1日
(震えを、肩で感じ。)
ええ。
……時間はありますから。ゆっくり。
落ち着いたらまた、押し花をしましょう。
(私にできるのは、それぐらいなのだから。)
(。)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
――……うん。
(キミが例え誓えなくても、其れもキミらしさだから)
(願いに報いるのが、キミならば)
約束だよ。
(わっちはそう言って、キミを雁字搦めにするほかないのだ)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
…紫陽花を、作って。
其れで、……ズィーベンちゃんも、栞を作って……
(強くなるしかないのに、強くなれないのはどうしてだろう。強くなければ何もかもが手の中からすり抜けていくだけなのに。わっちはキミを抱き締めたまま、震えるまま、……泣くまい、泣くまいと唇を噛み締めていた)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
(雨が降っている。)
(雨はいつか已み、曇り空は晴れるだろう。けれど、……晴れた空の下にいる人間が、いつだって笑っているとは限らないのだ)
虚ヶ谷・ワチカ 2024年7月1日
【おしまい】