【個】鳳蓮荘二階同盟
御掃除・すいすい 2021年9月12日
ある日おやすみの日。
お掃除をしに学校に着ていたすいすいは、帰り際にグラウンドにて汗を流す少女と出逢います。
自身が暮らす学生寮──鳳蓮荘に所属している少女の頑張る姿を、すいすいは眺めていることにしたのでした。
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
（教室での清掃を終えて帰路につこうとしていたメイド服姿の掃除機は、グラウンドにて足を止めます。休日ということで人影はまばらでしたが、その中に見知った顔を見つけたからです）
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藤永・えみり 2021年9月12日
（ピークを越えたとはいえ、今だ暑い晩夏の日差しの下、グラウンドをかける金髪碧眼の少女の姿が一つ）（学校指定の体操服姿で……いつもは黒いタイツ等で隠している黒い金属光沢をもった優美な機械脚が露わになっています）
（息を乱すこともなくなかなかのペースで走っていた少女は、ふと視界に見知った姿を見つけて）（ペースを落としてゆっくりと止まり）
藤永・えみり 2021年9月12日
こんにちは、御掃除さん。（ぺこりと会釈して）（炎天下で走っていたにしては、息一つ乱さず……汗一つかいていないのでありました）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
はい。こんにちは、えみり様（ぺこりと一礼し）
トレーニングでしょうか。頑張っていますね。
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藤永・えみり 2021年9月12日
（……様）（その継承に、僅かに困ったように眉を寄せつつ）（ちょっとむずかゆさを感じます）
はい。訓練中です。正しくは、訓練前の『身体』の慣らし、ですけれど。（と、炎天下の日差しにさらされながらも、ただただ冷たい気配を放つ、自分の機械脚に僅かに視線をやって）
御掃除先輩は……もしかして、今日もお掃除、ですか？（寮ではもちろん、学校で遠目に見た時でも、そう言った姿を見かけることからの推測でした）
御掃除・すいすい 2021年9月12日
なるほど、ウォームアップということですね。
準備運動は大切だと陸様も言っていました。
はい、お掃除の帰りです。おやすみの日ではないと掃除できない場所もありますから。
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藤永・えみり 2021年9月12日
普通の意味ではあまり、必要ないのですけれど……微細な事でも調整は大事ですから。（体を動かす事が好きだというのもありますけれど、それはあくまでおまけ。おまけです）
陸様……ああ、青の番長の。（各クラスの番長の名前は記憶していました）（先日の赤の番長との戦いも記憶に新しい事でしたし）
おやすみの日でないとできないところ、ですか。お疲れ様です。どちらのお掃除、されてたんですか？
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
そうですね。調整は大事です。動かせるときに動かしておこないと不調が出たときに困りますし。
（自分も元が機械だったので、基本的にはそういった慣らしが必要ではないことはよくわかるすいすいでした）
今日は机などを拭いたりしていました。
（最近のすいすいは吸うだけではなく他の掃除にもチャレンジしているのでした）
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藤永・えみり 2021年9月12日
はい。そういうことです。（こくりと頷き）
机の拭き掃除ですか？ それは随分大変そうです。（御掃除先輩のことですから、きっと、一つ一つ丁寧に掃除されたのでしょう）（ですけれど、それを話す御掃除先輩の様子はどこか楽しそうにも見えて）
先輩は、本当にお掃除が好きなんですね。
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
そうですね。お掃除は好きです。私はお掃除をするために生まれてきましたし、お掃除をして誰かに喜んでもらえるのも嬉しいことですし。
その上で、お掃除以外のことにも挑戦できるようになりましたから、今の学園生活は楽しいですね。
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藤永・えみり 2021年9月12日
お掃除をするために生まれてきたですか？（目をぱちくりとさせて）（それほどお掃除が好きという意味でしょうか？）（何やらお掃除が好きで、刻逆でサキュバスになった方だという事は存じていましたが、その出自自体を知る由もなく）
……色々な事に挑戦できるのは、良いことですね。
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
はい。私はロボット掃除機ですので。
（平然と答えて。刻逆でそうなるぐらいならよくあることだと思っている節のあるすいすいだった）
はい、よいことです。
えみり様も運動に挑戦されていますし、えらいです。
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藤永・えみり 2021年9月12日
……ロボット掃除機、ですか？（その言葉に、御掃除先輩の顔をまじまじと見て）（……どう見ても人間です）（いえ、その角や翼や尻尾から、サキュバスであることはわかりますが）
（しかし、刻逆という大事変を経て、常識など和訳茶になってしまった新宿島です）
……その、それは、御掃除先輩は、ロボット掃除機だった、ということでしょうか？（おずおずとした、探るような雰囲気で）（まさかそんなという気分ではありました）
……別にえらくはありません。当然のことです。（と、称賛の言葉に目をそらして）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
そうですね。元々ロボット掃除機でしたが、刻逆でこのようにサキュバスになってしまいました。
（このように、の言葉に合わせてくるりと回って。メイド服のスカートがふわりと揺れて、背面の穴から出している羽や尻尾を見せて）
ふふ、褒められることを当然のこととしてできるのはすごいことですよ。
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藤永・えみり 2021年9月12日
……そうなんですか。（表面的には淡々とした様子で）（しかし）（――えっ、そういうのもありなんですか？ ロボット掃除機？ 本当に？）（内心では少し混乱しつつ、くるりと回る御掃除先輩の様子を見て）
（……やっぱり、普通のサキュバスの様にしか見えません）
（しかし、普通の人間の様に偽装した己の身体が『機械の身体』であることを考えれば、そんな事もあろうかとしか言いようがありません）
（ふるふると首を振り、混乱した思考を振り払い）
……自分に必要な事をしてるだけです。御掃除先輩の方がよっぽどすごいです。みんなに感謝されることをしています。
藤永・えみり 2021年9月12日
・・
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
そうなんです。今は完全にサキュバスですから、機械のパーツがあるわけではないですが。
（淡々と頷いて）
私含めて他の方がすごいということがえみり様がすごくないということにはなりませんよ。えみり様がすごいと言うのであれば私もすごいですし、えみり様もすごい。そういうことです。
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藤永・えみり 2021年9月12日
（淡々としたお掃除先輩の様子に、やっぱり冗談で言っているのではなさそうだと確信して）（だからこそ、改めて御掃除先輩の姿をしげしげと眺めてしまい）
……私は……（何かを言いかけて）（しかし、口をつぐみ）（……真っすぐな言葉は、いたたまれない気持ちになります）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
……どうかしましたでしょうか？
（しげしげと眺める様子、そして何かを言いかける様子に首をかしげ）
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藤永・えみり 2021年9月12日
……いえ……御掃除先輩は本当に普通の人間というか、サキュバスの様にしか見えないなと思いまして。御掃除先輩が掃除好きなのも、昔の名残、という事でしょうか。（ちょっとわざとらしくとも、話題を変えようと）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
はい、今は完全にサキュバスですからね。
外見からは私が掃除機だとわかる要素はないかと思います。
（近くで観察してみますか？、と付け加え）
そうですね。元からの習慣でしたし、義務でもありました。苦ではありませんし、それを変えようとは思いませんでしたね。
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藤永・えみり 2021年9月12日
ああ、いえ。そこまでは。（余りじろじろと見るのは失礼ですし）（既にじろじろと見てしまっていましたが）（……とても良いスタイルをされています）（そう思ってしまい、僅かに視線を逸らせて）（同時に、無意識に、なぜか自分の（平坦な）胸元に手がいって）
義務で、区ではなく、変えようとは思わなかった、ですか。（御掃除先輩の言葉を聞いて）……ちょっと、羨ましいです。（つい、そんな言葉が漏れて）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
どうかされましたか？（胸元に手をやる様子に）
心臓が痛むのでしょうか。であれば運動を取りやめ休んだほうがいいかと。
（心配そうに近づいて）
羨ましい、ですか。
（この少女がどのような背景を持ち、何を羨ましいと思ったのか。それを推し量るにはまだすいすいは対人の経験が不足していた）
なにか、変えたいものがあるのですか？
（ただ、そのように聞こえた）
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藤永・えみり 2021年9月12日
な、何でもありません。（無意識に自身の手をやっていたことに気が付いて手離し）（別に気にしてはいません）（この『身体』は本来の身体の成長をエミュレートしているらしいのですが、そこに何らかのエラーが発生している気はしていますが）（気にしてはいません）
藤永・えみり 2021年9月12日
あっ、いえ。（言葉にしていたことに気が付いて）（無意識な動きが反映される自分の『身体』に複雑な思いを抱きつつ）
……疑問なく、自明だと思える何かがあるのが、少し羨ましいと思ったんです。（変えたいもの、という言葉には答えず）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
平気であればよかったです。（胸を撫で下ろして。その胸は豊満であった）
そうですか。
（えみり様にもきっといつか見つかる、というのは無責任な言葉だと思いました）
私は、元々そのように作られた存在ですからね。存在意義が生まれながらに定まっている、という意味では他の皆様とは違うのかもしれません。本来は、きっといろんな経験を積んで見つけていくものなのでしょうから。
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藤永・えみり 2021年9月12日
……はい、平気です。何も問題はありません。（ありませんから）（なぜか一瞬遠い目をして）
（生まれた時から存在意義が定まっている）（それが、羨ましいと感じられ）……私も、やるべきことは、わかっているつもりです。この『身体』を得て、復讐者になったんですから。
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
では、えみり様も……。
(刻逆により身体が変化した、ということなのでしょう)
やるべきことが定まっているのであれば、よかったです。
困難な道でも、指針があるかどうかは大きく違うと思いますから。
(自身も掃除という指針がなければどうだっただろう、とふと思う)
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藤永・えみり 2021年9月12日
はい。サイボーグというやつです。この脚の通り。（と、太ももの半ばから足先までの黒い金属脚を示し）……見えているところはそこだけですけれど、他の部分も似たようなものなんです。
……はい。復讐者として、失くしたものを取り戻します。（それは、自明のことでした）
藤永・えみり 2021年9月12日
（……だけど、尽きない疑問が、常に少女の心の奥底でわだかまっているのです）
藤永・えみり 2021年9月12日
（それからは、無理矢理目をそらして）
そうです。指針は定まっていますから、今はそのためにできる努力をするだけです。（自分に言い聞かせるように、そう言って）
……どうかしましたか、御掃除先輩？（なんとなく、御掃除先輩の表情に疑問の色がある気がして）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
なるほど……私とは真逆ですね。
(機械から生身、生身から機械。なんとも対照的な話だ)
でしたら、私はその道を応援します。復讐者の、仲間ですからね。
御掃除・すいすい 2021年9月12日
いえ。私は存在意義が生まれながらに定まっていたといいましたが、それがなければどうだっただろうというだけです。
えみり様のように、指針を定めることができたのか。
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藤永・えみり 2021年9月12日
確かに、真逆ですね。（と、小さく微笑んで）
応援されたなら、もっと頑張らくちゃいけないですね。
（御掃除先輩の言葉を聞いて）
……私だって、大したものじゃありません。（実際は悩んでばっかりです）
わからなかったら、考えたり、相談したりすればいいんです。（自分のことは棚に上げて）
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御掃除・すいすい 2021年9月12日
頑張るのはよいことですが、無理はしない程度に、ですね。
（ふわりと微笑んで）
……そうですね。それが、仲間ですから。
御掃除・すいすい 2021年9月12日
さて、トレーニング中だったのに話し込んでしまいましたね。
私はそろそろ行こうかと思います。
それではまた、お食事のときに鳳蓮荘で。
（ぺこり、と一礼すると、その場を去っていきました）
(発言終了)
藤永・えみり 2021年9月12日
……大丈夫です。頑丈な身体ですから。（そういう事ではないのでしょうが）
いえ、こちらこそ帰りがけにお邪魔しました。私も訓練に戻ります。
……今日は、それでしたね。（お食事のときに鳳蓮荘で、という言葉にそう答え）
お気をつけて、御掃除先輩。（と、会釈を返して、去っていく姿を見送り）
藤永・えみり 2021年9月12日
私も訓練に戻りましょう。（そう言って、次の訓練へと向かおうとして）
……遅れない様には、しないといけませんね。（そう呟いて、歩み出すのでした）
(発言終了)
