私立MM学園

【イ】MM Collection

渕上・澪乃 2024年2月12日
特設ステージにて。

観客席へと伸びるランウェイは、開演の時を今か今かと待ち続けている。


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💎出演💎
渕上・澪乃、御縁・慧禾、白雪・ケイティ
ロキシア・グロスビーク、鏡石・ラブラ

💎開演💎
21:00~




3

ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
🌹――――――――――――――――――――――――――――――🌹

(ケイティちゃんの退場に照明が落ち、静まり返るのも束の間)

(再び鳴り出すBGMはアコーディオンを主体とした異国情緒溢れるもの)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(一息に灯る照明は白昼の如く)

(ぱっと集中したスポットライトが次なるモデルを照らし出す)

(姿を見せるは――)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(羽根付き帽子に金のラインが入った豪華なマント)

(わざとらしく目深に被ったツバが演者の顔を隠す)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(赤と茶を基調とするテーラードスタイル)

(現代的な組み合わせの三銃士姿)

(ライトと視線を浴びながら)

(“彼”は自信に満ちた微笑を浮かべて)

(落ち着き払った様子で一歩、また一歩前へと)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(「ふふ」)

(不意に。笑みを深めて)

(ぴん、と。帽子を指で跳ね上げる)

(顕になったその顔は――)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
🌹――――――――――――――――――――――――――――――🌹
    https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=191339   
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(黒髪にメッシュの緑。境界的な幼さを残す顔立ち)

(本来の女性的ボブカットはショートポニーに纏められ)

(常より男性としての印象を強めるように。少年の顔をお披露目する)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(紅玉めいた瞳が煌めき、視線を集めるように顔を晒せば)

(自然と耳に揺れるノンホールイヤリングも強調される)

(厳かに照り返すのはクラスカラー、黒に因んだブラックダイヤモンド)

(わざとらしく、とんとん指でイヤリングを叩いてアピールします)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(知り合いの顔を認めれば。ニッと慣れた様子の営業スマイル)

(歩を進めならも顔の横でひらひら手を振ってファンサービスのように)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(転調を合図に、最前への足取りはゆったりとしたものへ)

(交互に片足立ちの繰り返し。優雅なフラミンゴ・ウォーク)

(目を閉じながらも一切ブレることがない特徴的な歩みは)

(ボトムスのパンツと靴を強く印象付ける)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(気取ってはいるが、動くことよりも)

(ポーズを取ること、静を意識したもの)

(メリハリの付いた、体幹のブレない所作はそう)

(観客へ装いを見易くするためのものなのだ)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(片手は胸へ、もう片方は観客たちへと)

(芝居がかった「お手をどうぞ」とばかりに伸ばす姿は)

(身に着けたジャケットを、シャツを一人一人へ見せつけるように)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(曲も中程を過ぎ。足取りも当初のものへ戻しつつも)

(徐ろに挙げた左手が、ぱちんと指を鳴らしてみせれば)

(派手に着飾った黒いテディベアたち)

(ランウェイの奥からぽてぽて急いでやってきます)

(数匹がかりで何やら掲げて運ぶ様子は愛らしくも)

(照明を受けて煌めく刀身。それは一振りのレイピア)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(足元まで運び終えた少年は黒熊たちを嬉しげに迎え)

(彼らをひと撫でしレイピアを受け取れば)

(するりと左目を撫でるような所作)

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     https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=191337   
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(薔薇の眼帯。戦いに赴く装いの証が鮮やかに左目を覆う)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(レイピアを運び終えた黒熊たちは一息つくようなジェスチャー)

(役目を果たしたとばかりにランウェイの奥へ走り去ります)

(直後)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(鋭い踏み込み!銀の一突きが空を斬る)

(普段よりずっと遅い、見せるための動作にマントが翻り)

(それまでとは違う、真剣な眼差しが少年を戦士の顔へと変えて)

(舞台はまるで決闘の場のような雰囲気に包まれる)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(いつの間にやら最前に立っていた少年は)

(二度、三度と急所を狙う剣闘士めいた所作を角度を変えて)

(観客席へ勇ましく剣を振るう様子を)

(これは戦いにも耐え得る装いなのだと。強く印象付けるかもしれない)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(やがて曲も終盤となれば剣を降ろして)

(年相応の悪戯っぽい笑みを作り)

(ピンとそれぞれ伸ばした片手には)

(メロイック・サインよろしく狐手が作られる)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(ぱっちり。ウインクをひとつ最後に投げかけて)

(高揚を冷ましていくように横へとスライド)

(名残惜しくも足早に、銃士は舞台を去ってゆく)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(  ケーーーン 

          ケーーン    
 
                        ケーー--ン )



(青緑に輝く小さなホログラムの狐が列になってステージの両端を駆け抜けると、ステージは闇に包まれる)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(煌びやかな照明とBGMが戻ると、ステージ上には狐の少女が居た。コルセットのようなインナーで胸を潰し、厚底のブーツを履いて、常以上に中性的になった彼女はランウェイを優雅に歩いていく。)

(明らかに中央より逸れている位置を、真っ直ぐと。)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(ミスのように見えているかしら。いいえ、間違っていないわ?緊張しているとはいえモデルのわたしを舐められては困るのよ。)

(微かに笑みを浮かべて指を鳴らすと、隣にそっくりの容姿をした妖狐が現れる。綺麗に反転したような衣装を身に纏うその妖狐はバグのように変幻しながら共にランウェイを歩んでいく。)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(エナメルレザーのスペンサージャケットは肩から落とし、レイヤードしたラップスカートをはためかせ)

(ふたり、動きすら鏡に映したようにランウェイの先へ進むと、甘えるように小首を傾げる。)

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     https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=191780   
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(変幻していた妖狐は決めポーズを終えると役目を終えたように闇へと消えて、オリジナルの「わたし」だけが残されるわ。)

(ポーズを取ったまま、落ち着くように静かに呼吸をして)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
(残されたわたしはばさりとスカートを外してランウェイから投げ落とし、その脇腹と足を露わにし)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
「わたしだけを見ていて」


「わたしのことを、愛していて」


「そうでないと……噛んでしまうわ?」



(誘惑するように優しく甘く、けれどよく通る声で囁いて)
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御縁・慧禾 2024年2月12日
「どうか忘れないでちょうだい」

「わたしたち、こう見えて傷付きやすいのよ」


(胸元の燐灰石を持ち上げるように見せて。満足したようにランウェイを戻っていった)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(ふと、会場内の照明の光に反射して、キラキラと何かが煌めきながらふわりと舞い落ちる)

(もし触れたのならば、ひんやりと冷たい感覚が伝わってくるだろう)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(――それは、氷だ)

(とても細かい氷がまるでダイヤモンドダストを思わせるかのように、彼の登場を迎えてくれている)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(ヒールの音を響かせながら現れ、ランウェイを歩く)

(細く高いヒールではあるけれど、その歩みは決して揺らぐことはない)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(どこか物語の王子様を思わせるような衣装は、歩く度光に反射して)

(ある瞬間にはクラスカラーでもある紫、また別の瞬間には青と2つの顔を見せてくれる)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(それはまるで彼の瞳のようでもあり、光の下で色の変わる宝石『アレキサンドライト』でもあるかのように)

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    https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=191747
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(そしてランウェイの最前まで歩み進めたその表情は)

(普段の彼を知っている人であれば滅多に見ることの出来ない、とても晴れやかな笑みが浮かんでいて)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(ひらりと衣装を靡かせながらまたランウェイを戻るその姿は)

(ヒールもあってか彼の身長の高さとスタイルの良さを更に際立たせているようで)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
(最後にチラリと観客席の方を一瞥してステージの袖へ姿を消した)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
……やっぱり楽しいな、モデルって。
(ステージの袖で小さく、そんな事を呟いた)
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渕上・澪乃 2024年2月12日
全てが終われば、会場は暗転する。

――そして明転。
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鏡石・ラブラ 2024年2月12日
(明転すれば、そこには先程歩いていた少女が立っていて)

さてさて。『MM Collection』いかがでしたでしょうか。
私達モデル代表の晴れ舞台、目に焼き付いてもらえたなら幸いです。
ねぇ、四人とも?
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白雪・ケイティ 2024年2月12日
にゃは~ん。そですねぃ。皆さんお楽しみいただけましたですぅ?
正直に言っちゃいますけれどぉ、ケイティちゃんは最初大分緊張しちゃった居ましたよぅ。
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渕上・澪乃 2024年2月12日
うん、皆演出がとても凝っていてとても良かったよ。
観客席の人達も楽しんでくれてたみたいだしね。
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月12日
(ぱたぱた赤茶のモザイクで構築された小鳥の群れが飛び来る)
(それらが一つに集い、人の形に密集すると、モザイクは霧散)
(先程の三銃士姿の少年、ロキシアが少女たちに並び立つ)

ええ。装い一つで何もかもを変えられる。
ファッションの奥深さをこうして知って頂けたのならば。
観客の皆様も次の機会に、モデルとしていかがでしょーか。
なんてね。
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御縁・慧禾 2024年2月13日
わたしも今までで一番と言っていいくらい緊張したのだけれど……。
くふ…満足してもらえるものになっていたようだもの、準備した甲斐もあるというものね。

こうして反応を見られたりひとりひとりにスポットが当たるのは新鮮だったもの、いい気分だったのよ。
ええ、次は逆の立場で迎えるというのも悪くないかしら。
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鏡石・ラブラ 2024年2月13日
ふふっ、私としてもこうしてランウェイの舞台に立つのは初めてでしたから…新鮮な体験でした。
また一つファッションの学びも得られましたしね。
次もこうして、皆さんと同じように舞台に立ってみたいものです。

それでは…そろそろお時間ってところでしょうか。
本日はお越しいただき、ありがとうございました。

中等部3年、緑のクラスの鏡石・ラブラでした。
(ひらひら、と手を振ってウインク)
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渕上・澪乃 2024年2月13日
何よりも僕達演者側が一番楽しんでいたんじゃないかな?
だからこそこうやって最高のステージを届けられたと僕は思ってるよ。

……うん、このメンバーでやれて良かったよ。皆本当にありがとう。
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月13日
緊張と、不安も相応にあったけれど。
普段と違う反応を頂戴出来るのはとても晴れがましいものでした。

こうして全く違うコーデで男の子として立てたのは、
ひとえに澪乃さんの意欲に感化されてのこと。
楽しくも輝かしいひとときに、感謝感謝です。
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白雪・ケイティ 2024年2月13日
うにゃ~ん。
やっぱり楽しかったですねぃ。
着飾って見せるのは良いものだなって改めて思ったケイティちゃんでしたよぅ。

うにゃにゃ。時間もありますねぃ。
皆さん来てくれてありがとありがとでしたぁ。

中等部3年でぇ、紫のクラスのぉ、白雪・ケイティでしたよぅ。
(ぺこりと大きく頭を下げてから、ピースとして見せるケイティちゃんでした)
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ロキシア・グロスビーク 2024年2月13日
おっと、初等部6年。黒のクラスのロキシア・グロスビークでした!
(そういえば、と。勢い良く一礼しました)
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御縁・慧禾 2024年2月13日
そうね、とても楽しかったわ。
演出を考えさせてもらえるなんてあまりないことだもの、張り切ってしまったというものかしら。
れのさんからこのファッションショーへの縁をいただけたこと、感謝してもしきれないわね。
もちろん観客のみなさんのあたたかい声にも感謝しているわ。

……あ。
高等部1年、紫のクラスの慧禾よ。
(ピースでもしておくかしら。)
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渕上・澪乃 2024年2月13日
さて、そろそろ時間だし最後に挨拶を。
高等部1年、紫のクラスの渕上・澪乃でした。

――本当に、ありがとうございました。
(観客席に向けて深々と一礼すれば舞台は再度暗転、また明転した際には誰も居なくなったランウェイだけが残っているのでした)
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渕上・澪乃 2024年2月13日
【このステージは終了しました】
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