【個】バカ
田中・夜美 2023年12月15日
七色に光る学園
その一角にあるのは、鯉がいた池
今はそこに生き物はいなくて
ただ女の子が一人、水面に映る自分を見ていた
#狐火・イナリ
#田中・夜美
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狐火・イナリ 2023年12月15日
…………ふぅん?
(スゥ、と)
(目を細める)
(チラチラとこちらを伺う視線には気づかないふりして)
(最初に声をかけた時のようなあきれ返った声色ではなく、ましてや気遣う温かさもなく――まるで、失望したかのような冷たく硬い声で)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
それが、キミの……「暴竜」の望みなら、仕方ないね。
帰るよ。
……それでいいんでしょ?
田中・夜美 2023年12月15日
(びくっ、と震えると)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月15日
「…………そ、そう」
「……イナリは、何もできないもん」
「…………弱くて、バカで、何もできない……」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月15日
「だ、だから……帰って。もう、来ないで」
「…………やみは、ずっと、一人で、ここにいる」
(視線を外して、顔を伏せ、だんだんと声を小さくしながら)
狐火・イナリ 2023年12月15日
…………。
……あっそ、わかったよ。
じゃあね。
(ジャリ、ジャリ、ジャリ)
(伏せた少女の耳に、少しずつ遠ざかる足音が届くだろう――届くように、わざと足音を立てて来た道を戻って)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
(戻って)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
..
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
…………バァーーーーーカ。
夜美は、本当にバカだ。
友達が出来てバカが治ったかと思ったけど、全然変わってない。
……バカで、弱虫だ。
(いつの間に戻ってきたのか)
(足音を消して、「友達」になった時の距離)
(しゃがみ込んでいる少女に向かい合うように、同じようにしゃがみ込んで)
(いつか、大ケンカした、「友達の練習」なんてわけのわからないことを始めるきっかけになったあの時と同じセリフを)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
(仕方ないなと言うような声色で、もう一度)
バーカ。
バカ夜美。
……何度も言ったでしょ?
俺は、何があっても夜美が嫌がることはしない。
怖いことはしないってさ。
だから、帰らない。一人にさせない。
何度追い返されたとしても、何度でも来る。
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月15日
……だからさ。
怖いかもしれないけど、もう一度、顔、上げてみ?
田中・夜美 2023年12月16日
(離れていく足音に、うなだれるように顔を下げて)
「…………」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……………………」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
(びくっっっっっっ)
(いつの間にか)(側にいた君に)(びくりと反応して)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……バカ」
「…………バカ、じゃないもん」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「やみは、バカじゃないもん……!」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「何も出来ないのに、帰れって言ってるのに、聞かないイナリの方が、バカだ!」
「バカ! バカ! イナリのバカ!」
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田中・夜美 2023年12月16日
「……イナリの、バカ……」
狐火・イナリ 2023年12月16日
バカっていう方がバカだって何度も言ってるでしょ、バーーーーカ!
何があったか知らないけど家出とかしてるし、学校にも来ないし、皆を心配させてさ。
変な空間とか作ってるし、かと思ったらこんなところにずっと一人でいるとか言い出すし!
寂しがりのくせに!
大体さ、怖いことや嫌がることはしないって約束したけど、帰れとか言われたりバカとか言われたりしてムカっとしないわけじゃないんだよ!?
だから、夜美の方がバカなんだ!
だから……だから、
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
……泣くなよ。
こんなところで。
一人ぼっちになるなよ。
せっかく、欲しかった友達が出来たんでしょ?
なのに閉じこもってどうすんのさ。
田中・夜美 2023年12月16日
「……な、泣いてない。……泣いてないもん」
(ごしごし、と目を拭って)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
(そうして、しばらくして)
(ぽつぽつと)
「……イナリのバカ」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……やみだって、一人になりたくない」
「閉じこもりたくない」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「やみ、凄い力があるの」
「なんでもできる力なんだけど……なんでもできすぎちゃって」
「知らない人に、ひどいことしちゃった」
「できた友達にも、迷惑かけちゃった」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……もう、迷惑かけたくないし」
(ちら、とイナリを見て)
「……ひどいことも、したくない」
狐火・イナリ 2023年12月16日
(ぽつりぽつり語られる言葉に静かに耳を傾けて)
(今まで曖昧にしていたことや今回のことにふが落ちる)
(大きな力を内包してしまったがために、振り回されてしまっているのだろう――元の世界で、よく見かけた)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
……なるほどね。
それじゃあ、夜美は、ひどいことをしちゃった相手と、迷惑かけちゃった友達に、ごめんなさいって謝った?
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
まずは、謝ることからでしょ。
相手が許してくれるかどうかは、相手次第だけどさ。
失敗して悪いことしたって反省したら、謝らなきゃ。
そして、これからどうすれば同じ失敗をしないかを考えるんだよ。
……閉じこもってチカラに怯えてるだけじゃ、きっともっと、誰かに迷惑かけることになるんだ。
(がおー、といつものポーズをしながら、わかる?と首を傾げて)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
俺や友達に、迷惑をかけるのが怖い?
ひどいことして悲しませたり、嫌われたりするのがつらい?
……これってさ、ちょっと似てる気がしない?
「友達」が出来る前の夜美にさ。
(他人が怖くて、屈服させなくては仲良くなれないと怯えていた、あの頃)
(閉じこもらなければ傷つけてしまうと怯えている今と、何が違うのか)
田中・夜美 2023年12月16日
「…………謝ってない」
「……うん。ごめんなさい、しなきゃ」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……似てる?」
(それは、そうかもしれない)
(だって元々、怖かったのは、多分――)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
(ちら、とイナリを見る)
「じゃあ――」
(どうすればいいんだろう。と目を向ける)
(もしかしたら、その視線は。助けを求めるようなものに見えたかもしれない)
狐火・イナリ 2023年12月16日
うん、謝りに行こう。
もし怖かったら俺も一緒に行くし。
それから……そうだね、今度は「チカラを制御する練習」でもしようか。
「友達の練習」したみたいにさ。
今度は俺だけじゃなくて、他の友達にも手伝ってもらうのもいいかもね。
(旅行の予定を考えるように)
(「これから」の提案を紡いでいく)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
それでも失敗して逃げたくなったら、今度は家出なんてしないで俺んち来ればいいよ。
学園の裏の社にねぐらがあるから、そこで休んでけばいいよ。
その方が今回みたいに突然消えるよりみんなに迷惑かけないだろうしさ。
……「何も出来ないイナリ」でも、これくらいの提案は出来るけど、どうよ?
(ふふん)(先ほどの台詞を気にしていたのか、どことなくドヤ顔を向けて)
田中・夜美 2023年12月16日
(うん、うんと話を聞きながら小さく小さく頷いて)
「謝って……練習して……イナリの、家……」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
(しばらく、黙って)
「じゃあ、じゃあ……」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「やみが、謝っても許してもらえないことしたり……もう同じ失敗をしないか考えても、どうしようもないような失敗をしても……」
「イナリは、また――」
(ちらりと、伺うように)
狐火・イナリ 2023年12月16日
(向けられた視線はいつもより――いつも目は見えないからイメージだけれど――自信なさげで弱弱しく感じる)
(それほど少女の傷は深いのだろう。何故か、少しでも熱をわけてあげたくなって)
(触れるわけでもなく意図もないままに、無意識に手を伸ばして)
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
……うん。
謝っても取り返しがつかなくなったとしても。
どれだけ考えても手の打ちようがなくなってしまっても。
まあ、まずは一緒に許してもらえる方法や、最善の打開策を考えるとは思うけど、――それでも、ダメだったとしても。
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
誓うよ。
俺は夜美を見捨てない。
嫌ったりしない。
一人にしない。
……夜美が俺を嫌わない限りね。
こう見えて、狐は情深い生き物なんだ。
田中・夜美 2023年12月16日
(ゆるゆると、伸ばされた手を取って)
(そのまま、自分の近くへと。優しく引き寄せて)
「……イナリの、バカ……」
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……わざわざ言わなくても……やみは、イナリのこと……嫌いになったりしないもん」
(そう言って。にっこりと笑った)
(ありがとう。の代わりに)
狐火・イナリ 2023年12月16日
(引き寄せられるままに近づく。これで、二人の距離はゼロだ)
(嫌がられないか、怖がられないかを確認しながらも、背中に手をまわしてあやす様にポンポンと軽くたたいてやる――少しだけ、くすぐったくて恥ずかしい)
……そうだね。
俺も夜美もまだまだ子供で、間違うこともわからないことも、出来ないことだって沢山あるけど。
それを一緒に解決できるのが友達で――解決するたびに成長するんだ。
いっしょにさ。
(無効票)
狐火・イナリ 2023年12月16日
と、いうわけで。
行こうか、元の学園に。
こんな寂しい池じゃなくて、ちゃんと鯉が泳いでる場所に。
それで、一緒に鯉に餌をやって、クッキー食べて。
それから、一緒に悪いことしたって相手に謝りに行こう。
それで、どうすればチカラで迷惑をかけなくなるか、作戦会議だ。
(そう言って、今度は立ち上がるために手を差し出して――)
(【演出継続】)
狐火・イナリ 2023年12月16日
(言い忘れてたと振り返り、夜美の目を見て)
それはそうとさ。
夜美の目、初めて……(ではないけれど。ダンスの練習の時にチラっと見たけど)見たけどさ。
キレイじゃん?
宝石みたいで。
チカラを制御できるようになったら、隠さなくてもよくなるかもね。
田中・夜美 2023年12月16日
「……うん」
「……うん、うん」
(言葉に、何度も頷いて)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
(差し出された手を、取って)
(立ち上がり)
(無効票)
田中・夜美 2023年12月16日
「……目?」
(言われて、あ、と口を開けて)
(【演出継続】)
田中・夜美 2023年12月16日
(なんとなく、恥ずかしそうに顔に手を当てて)
「…………イナリの……ばーか」
(小さい声で、それだけ口にしたとか)
田中・夜美 2023年12月16日
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