【個】first Cookie
文月・流火 2023年11月30日
豊饒祭の幾つもある屋台の内の一つ。
企画名は『first Cookie』
ただただ数字が焼き付けられただけの有り触れた四角いバタークッキーは。
シンプルで簡単な作り方、特別な素材など一切使って居ないにもかかわらず。
どういうわけか密かな人気を得て居たのでした……。
#文月・流火
#紫雲・朱夏羽
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文月・流火 2023年11月30日
(屋台のカウンターに一見すると変哲の無いクッキーの包みが並び)
(時折やって来るお客様がコレを買い取り帰って行きます)
(包みにはカードが付いてあり、何か書き込まれ居る様子でした……)
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
(店番をするのは少年。店を訪れる一人一人にどういうクッキーなのか説明し、その不思議なクッキーを売って居ました)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
(豊穣祭もあれこれ堪能している今日この頃。)
(今は、赤混じりの黒髪オラトリオの少女と一緒に、お店の前を通っていた)
えへへ、ね、イリス、楽しいでしょ……
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
あ! 流火ー!!
(店番をしているあなたの姿を見かけて、てててっと駆け寄っていく)
(その少し後ろから、オラトリオの少女も寄っていき)
わぁぁ! クッキー、売ってるの?
(きらきらきら!)
文月・流火 2023年11月30日
いらっしゃい。first Cookieへ――っと。
アゲハと。……イリス、だっけか。
まさか、本人が登場とはな……。
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
???
(本人が登場? どういうことだろう? と目を輝かせたまま、一度、首をこてん。)
え? 何かしら? どういうことかしら?
文月・流火 2023年11月30日
今回の俺の企画はアゲハがヒントになったんだ。
正確に言うと、お前の過去で食ったクッキーがだけどな。
(そう言うとカウンターに並んだ包みの一つを開けてクッキーを取り出します。見た感じも香りもまだ焼きたての温もりが残るバタークッキー。少し変わった所は数字が焼き付けてある所、そして。少し焼きすぎかと思う焼き加減と言う所でした)
どうぞ。
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
(確りバターと砂糖を使った甘味、そして仄かに焦げた苦味が丁度良くどこか懐かしいでしょう。お店で売るクッキーでは味わえない手作り感が楽しめるかもしれませんね)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
私が、ヒントに? あ、あの時……クッキー、食べてたのね!
(オラトリオが、ほんの少し、嬉しそうに笑ったような、ちょっと恥ずかしそうな、そんな様子になっている。焦げた所までそっくりだ、というように。)
わぁぁ! うんっ、いただきまーす!
(オラトリオと一緒に、一枚ずつ、ぱくっ)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
〜〜〜〜〜♪
おいひいの!! ね、イリスもおいひい?
(さくさく、ほろほろ。バターの香りに、ほんのり甘さと、ちょっと焦げたような味がなんとも言えない。)
(少女も、こくん、と頷いて、さくさくさく、と食べ進めている。)
イリスも美味しいって言ってるの!
このクッキーは流火が焼いたの?
文月・流火 2023年11月30日
ん……。
(満足そうにする少女の姿を見て、少年は微笑み)
そう言ってもらえると企画した甲斐があったってもんだ。
紅茶までは煎れ立てといかねえけど、そこは我慢してくれな。
(ペットボトルの紅茶を取り紙カップに注いで置きます)
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
ああよ、パン屋もやってるしクッキーだってもちろん焼ける。
でもああいう手作りのクッキーみたいのは、焼いた事無かったんだよな。
店売りの客相手のクッキーばかりで、もっぱら安定して上手いレシピ通りに作ってた。
だから、ああいうクッキーも焼いて見てえなって思ったんだ。
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
(ちらと視線を逸らした先、この店のクッキーの包みを持った生徒が違う屋台で立ち止まる姿が見えます)
不思議なもんだよな。
試食した生徒は大体「なんだか懐かしい」って言うんだよ。
俺はお前の記憶の味を参考にしたのによ。
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
えへへっ、このクッキーを食べられるなら、どんな飲み物でも問題なんてないのよ!
(ありがとう、と二人して受け取り、食べる合間に紅茶を飲んでいく)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
ふふっ、そうだったのね。
お店の味と、手作りの味って、ちょっと違うわよね。私も不思議なの……
(そう言ってから、不意にオラトリオの方へ向いて)
……ん、イリスがね、『料理をする時、何かを作る時。伝えたい思いを浮かべて作ると、自然とお店の味と変わってくるよ。不思議だね』
って言ってるの!
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
(そう伝えてから、あっ! 忘れてた! とばかりに、かばんをがさごそ。)
文月・流火 2023年11月30日
ええっ、イリスさん、そんなちょっとカッコいい事言ってんの?
そっかー……。
俺は伝えたい思いか。ううん。なんだろ。
何か想いを込めたとか……。
まあ、なんか懐かしかったんなら、それでヨシだな。
(食べ物を通して気持ちが伝わったりするのは何だか恥ずかしいようで、誤魔化すのでした)
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
(鞄を探す様子を見て)
ああ、お前らに関してはお代は結構だ。
なんせお前の記憶がきっかけでこういう企画も立ち上げられたんだしな。
first Cookie。誰かが一番最初に焼いたクッキーのその思い出っつーコトで。
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
あ、んとんと、補足だって。
『伝えたい思いだけじゃなくて、誰かを思い浮かべながら作ると、だね』だって。流火、誰か懐かしい人とか、思い浮かべながら作ってたのかな……
そうね、あの懐かしい味が、皆にも好評で……私、とっても嬉しいのよ。
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
ふふっ、企画してくれて、とっても嬉しい。ありがとうなのよ、流火。
……んとね、流火にね、渡したいものがあるの。忘れないうちに。
手を出してくれると、嬉しいのだけど……?
文月・流火 2023年11月30日
それは……まあ。嬉しいようで、よかったよ。
(思い浮かべたのが誰かと言ったら、目の前に居る人物なのですが)
え、お金じゃないか……。お、おう。いいぞ。
(言われるまま手を出して見ます)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
(かばんから取り出したのは、うさぎ。)
(うさぎはうさぎでも、ビーズで作られたうさぎだ。無くさないようにストラップが付けられている)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
ちょっと、お顔とか難しかったけど……
(片目がほんの少し出ていたり、丸くするところが若干歪な感じになっている。)
流火は前、猫よりうさぎが好きって言ってたから、喜んでくれると嬉しいなーって思って……
(どうかな? とちらり、あなたを見ている)
文月・流火 2023年11月30日
ウサギ……。あ、あーあー……。
(最近、さるイベントに関わった為にバニー好きと揶揄された事を思い出し。いささか複雑な感情が心を過りますが)
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
んーーん?
よーく見てみると、なかなかイイ表情してるじゃねえか。
(試行錯誤、努力の気配が見て取れます)
俺はコイツを気に入ったぜ。名前とか付けてやろう。
なんてのがイイと思う?
(アゲハさんとイリスさんの顔を見て)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
や、やっぱりちょっとヘンテコなうさぎよね、出直しま……
(すす、とかばんに直そうとして)
(いい表情? 気に入ってくれた?)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
!? 気に入ってくれたの!?
(ぱぁ、と翅色が淡い赤色に色付いて)
名前、えっと、えっと……イリスは!?
……『うささん』?
それはまんまじゃないかしら……うーん。
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
(暫く考えて、考えて……)
……ビーズで作ったから、『うさびー』、とか?
文月・流火 2023年11月30日
うさびー!!?
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
っへへへ、なんだそれ
ちょっと声に出すと笑っちまいそうになる
でもなんか雰囲気ピッタリだな「うさびー」か
ヨシ、じゃあ「うさびー」は有難く貰っておくぜ。ありがとよ。
(どこにどうするか迷った挙句、取り出したスマホに繋げて置く事にしました)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
わ、笑わなくても良いと思うのー!
(と、ちょっぴり膨れっ面!)
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
(しかし直ぐに笑顔になって、翅色も赤と黄色が入り混じっていく)
ふふっ、えへへ、どういたしましてなの!
(オラトリオの少女も、にこにこ笑顔であなたと朱夏羽を見ているようだ)
うさびーを、よろしくね、なのー!
文月・流火 2023年11月30日
コイツは前の件の礼なんだろうかな……。
(吊るしたうさびーをゆらゆら揺らして見つつ)
でも、正直言うとな……。
俺はお前の過去に招待された時。
周りのヤツみてーに掛ける言葉が見つからなかった。
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
俺は故郷の記憶も無くて。
懐かしい人だとか、家族だとかあんまりよくわかんなかったから。
俺も土くれから湧いたわけじゃ無きゃちゃんと面倒見てくれた親は居たんだろうけど……。
親とかもよくわかんなかったからなー。
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
トーナメントの時。未樹の気持ちも良く分からないまま終わって。
「そう言うモノ」にどう向い合えば良いのかわかんねかったけど。
アゲハの記憶を見てちょっとわかり掛けた気がしたよ。
感謝しなくちゃいけねえは多分、俺の方なんだと思う。
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
流火……そう、だったのね。でもでも、私、流火がいてくれてね、とってもとっても嬉しかったのよ?
最後の怖いとこ、流火も、皆も居てくれなかったら……ずっと、立ち止まってしまって……
居てくれるだけで、たくさん勇気を貰えたの。
(無効票)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
あの場所に招待したことが、私だけじゃなくて……流火にも、良い影響というか、こういう時は、気付きって言うのかな。
……役に立てて、良かったの。
(オラトリオの少女は、静かにあなたを見ている)
文月・流火 2023年11月30日
ふふっ。お前のおかげでいい事尽くめだ。
俺からの礼にその焦げみクッキーはくれてやるとして――。
アゲハもクッキー焼いていかねえか?
そのクッキー、数字が振ってあっただろ。
(無効票)
文月・流火 2023年11月30日
オーブンの熱に敢えて斑を出す事で、それぞれの位置に置いたクッキーが違う温度で仕上がるようにした。
それで、あの味の焼き時間と加えた熱を割り出したんだ。
アゲハがその中から一番思い出に近い味を選べたら、もっとそれに近い物を焼けるかもってわけだな……。
アゲハもここで焼いて行くか? 思い出のクッキー。
生地もあるし、なんなら生地から作る事も出来るぞ。
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
わぁぁ!! 流火、そんな風にクッキーを作ってたのね!!
すっごぉい!!
(もうすっかりクッキーの虜になって)
(🍪)
紫雲・朱夏羽 2023年11月30日
うん! クッキー焼きたい!!イリスもね、焼きたいって言ってるの!!
生地から頑張って作るから、材料の分量とか、間違えないようにしなきゃ!
(そうして、きっと後に、焼き色の少し濃いめな部分が広めのクッキーが一番近いと伝える。)
(より思い出の味に近いクッキーが、作られていくのだろう)
文月・流火 2023年12月1日
よしよし、じゃあ俺がしっかり二人にレクチャーしてやるか。
勿論、お前らの持ち味が活かせるような感じにな!
(そう、珍しく得意気に先生ぶったりなどして。
他の生徒に店番を任せ二人を調理場の方へと案内するのでした……)
(🍪)
文月・流火 2023年12月1日
(家族の味に覚えの無い少年に、これが一つ、それらしい味として記憶される事でしょう)