【個】三年目はきみと一緒に
竜城・陸 2023年11月21日
「もう少し、誰かとお祭りをゆっくり回ったりとかもしてみたいかな」
……なんて話をしてから、一年後の今日。
一緒に回ろうよ、なんて月並みな、もう慣れたような言葉なのに。
告げる時はなんだかいつもより肩の力が入ったような気がした――のはさておき。
待ち合わせたのはグラウンド横に設営された出店通りの入口。
業務を終えて足早にそこへと向かって――
#ルクス・アクアボトル
#竜城・陸
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ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
(待ち合わせの時間。そういうわけで今日は先に着いていた女は、手持無沙汰だったのか、ぼう、とスマホに落としていた視線を、ふ、と上げて)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
――ああ。おつかれさま、陸。
大丈夫そ?
(ふ、と。柔らかな笑顔を浮かべました)
竜城・陸 2023年11月21日
(一緒に居る時間が前よりも格段に増えたのに、きみの笑顔を見ると今でも鼓動がうるさいくらいに跳ねる――のは、)
(どうしてか、自分にもすっかりわかっているから)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月21日
――ん、ありがとうルクス。
大丈夫。引継ぎも済ませてきたからこの後はゆっくりできそうだよ。
(赤くなった頬も、どこか緩んだような笑みも隠さずに。きみのほうへと近づいて)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
オーケー。デートに邪魔が入らないのは、良い知らせね?
トラブルがないことを祈りましょ。
(なんて。少しばかり浮わついた口振りの辺り、機嫌は良いらしい)
(そのまま近付いてくる貴方に向けて、エスコートを求めるように手を差し出してみせ)
竜城・陸 2023年11月21日
そうだね、ないことを願っておくよ。
その方が心置きなく楽しめるもの。
(そんな風に言いながら。恭しく差し出されたきみの手を取って)
……さ、どこから巡ろうか?
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
そういうこと。
(手を重ねると。そのままするりと掌を合わせ、指を絡めるように体を寄せて)
ん-……何か軽く、お腹に入れたい気分かも。
オススメは?
竜城・陸 2023年11月21日
(合わされた掌を包むように、こちらからも指を絡め)
……ざっと認可の時に目を通したけれど、出店前の品質チェックは手分けしたからね。
俺も全部はわからないんだ。
だから、今日は歩きながら美味しそうなものを探してみようかな、と思ってて。
(そんな感じでもいいかな、ときみの瞳を覗き込むように、少し顔を傾けて)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
あら、カンニング失敗。
ふふ、そうね。のんびり冷やかすのも祭りの楽しみかしら。
(オッケ、と、覗き込む視線を見返し頷いて。指先をしっかり絡めたまま、行きましょ、と軽く引いて歩き出し)
何がいいかしらね。やっぱり歩きながら食べられるもの?
竜城・陸 2023年11月21日
(歩き出すきみの歩調に合わせるように歩き出しながら、)
今年は半分くらい参加者目線で楽しもうと思っていたからね。
意図的に情報収集をしてないところもあったりして。
(とは言いつつ認可の際に無いように目を通しはしたのだが。幸いにして見ただけで全部覚えられるほど記憶力がいいわけでもないもので)
そうだね、ひとまずそんな感じかな?
かつ、普段の縁日だとなさそうなものとかがあったら面白いかもしれない。
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
へーえ……?
そういうことなら、色々回らないとね。大盛り一杯で満足しちゃったら勿体ないもの。
シェアする? 一個買って、分けっこ。
――……あ。ああいうのとか。
(なんて。歩きながら目を止めたのはクレープの屋台)
(といっても、甘いのだけでなく、どちらかといえば旬の食材を使ったおかず系のクレープが中心のようだった。豊穣祭らしいといえばらしいコンセプト)
竜城・陸 2023年11月21日
ふふ、そのつもり。
きみと色々回りたくてそうしたのだしね。
……エスコートする、というのも悪くないかとは思ったけど、同じ目線で楽しみたくて。
(なんて言いながら、提案に柔らかく頷いて――何かを見つけたきみの視線を追うようにこちらも視線を動かせば)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月21日
あ。クレープ……いいね。
俺、甘いのしか食べたことないから……こういうの初めてだな。
(こんなのもあるんだね、としげしげ釣り下がっているメニューを眺めやる)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
オッケ。じゃ、今日はそういう感じね。
こういうのも結構新鮮よね。生地で巻いて変になるわけないし。
――……じゃあ、そうね。
味は、陸が選んで? 次は、貴方が決めたお店で、私が選んで買うから。
(そーゆーコトで注文ヨロシク、なんて、囁くと)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
(それで決めることはおしまい。ほらほら早く、なんて、言いたげに)
(こちらは離す様子のなさそうな、つないだままの手の内側で)
(つう、と、指の間をなぞって、掌を親指で擽って)
(そんな悪戯。きっと店番の子からはそこまで見えてはいないでしょう。……くっついているだけで、十分お熱い外観ではあるでしょうが)
竜城・陸 2023年11月21日
確かにね。お好み焼きとかたこ焼きとかと似たようなものだろうし――というのはちょっと強引な括りかなあ。
(なんて軽い調子で言いながら)
ふふ、そうだね。それじゃあそういう感じで――
(囁く声に穏やかに笑って答えて、)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月21日
(――お品書きに集中していて完全に不意打ちを受けたようで)
(掌を擽る指の感触にびくりと肩を震わせて)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月21日
……もう、ルクス?
(もう片方の手できみの頬を軽く突こうとして)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
やん。
……ふふ、ごめんなさい。嫌だった?
(なんて。逃げることなく頬をつつかれながら)
(どこまで素直に謝っているのか、ちょっぴりわざとらしい反省の弁)
竜城・陸 2023年11月21日
それはもちろん、嫌じゃないけど。
(頬をつついた指を離して、)
……考え事してる時はダメ。びっくりしちゃうからね。
(なんて言いつつメニューに目を戻して)
ルクス・アクアボトル 2023年11月21日
ふふ。……はぁい。
ちゃんと選んでもらわないとだものね。
(今度は素直に、笑って頷きつつも、)
(――その様子を目の前で見ていた店番の子に軽くウィンク。怒られちゃった、なんて、言いたげな悪戯ぽい顔で)
竜城・陸 2023年11月21日
……少しだけ待っててね。
(――なんて、言いつつ。お品書きを改めて眺めやるのだが)
(なにやら店番の子からの視線がちょっとだけこうなんというかむず痒い感じがして落ち着かず、意識があちらこちら逸れたりしながら――)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
……これとかどうかな。食べられないもの、ない?
(ハムとチーズにいくつかの野菜と、ピザソース。ピザテイストのクレープらしい)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
(くすくすと)
(そんな様子を横目におかしげに笑う様子は、短い待ち時間にもどうやら退屈していないようで)
あら、美味しそ。
ええ、大丈夫よ。私、嫌いな食べ物ってそんなにないし。軽食気分で良さそ。
(それにしましょ、と、頷いて)
(会計の間は腕を離すことにしましょう――つまり、終わり次第また元の姿勢に戻るのだけれど)
竜城・陸 2023年11月22日
ん、それならよかった。
(これください、と店番の子に注文を伝えて――なんだか自分ときみとを何度か交互に見ていたようだけれど)
(滞りなく会計まで済ませて――)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
それじゃあ、歩きながら食べようか?
(さっきまで繋いでいた手を、きみへまた差し出して)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
アリガト。――アナタもね。
(支払う陸へのお礼と、店番の子にも)(軽く、ウィンクをして)
ええ、オッケ。
――ああ、でも、しまったわね。
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
(手をつないで、指を絡めて。腕を、抱くように)
――今、両手が塞がっちゃったから。
考え事の途中でなければ、食べさせて頂戴ね?
竜城・陸 2023年11月22日
(こちらも軽く店番の子へ会釈をしてから)
(きみが手を取るのを確認して、歩き出そうと――)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
(――して、腕を抱くように伸ばされる手に気付く)
おや、勿論。俺で良ければ喜んで。
(片手に持ったクレープを、きみの口許へ)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
あら。最初の一口も頂けるの?
(なんて小さく笑いながら、)
(――そのまま躊躇いなく、ぱくり)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
――なかなか。
チーズたっぷりでよろしい。
竜城・陸 2023年11月22日
それは勿論。きみに先に味わってほしいしね。
(じっと覗き込むようにその様子を見守って、)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
本当? お気に召したならよかった。
(もう一口食べる? というように首を傾げて)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
ふふ……こら。分けっこなら、交代でいかないと。
それとも、間接キスがどうとかベタなこと言うの待ち?
――私も、貴方が食べているとこ、見たいのだけど。
(なんて。悪戯ぽく見上げて)
竜城・陸 2023年11月22日
む……そうじゃないけどー。
(言われたら意識しちゃうでしょ、とは心の中でのみ)
(特段に彼女の言葉を固辞する理由はないから、そのまま一口)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
ん……うん。
本当だ、チーズたっぷりで美味しいね。
ソースも辛すぎなくて、いい感じ。
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
(それはもう)
(もちろん分かって言っているのだろうな、とも思わせるような顔で)
(食べるところを言葉通り、じっと見つめて、)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
ね。予算内で工夫してるのでしょうけど、なかなか良い腕。
(いうと、)(当たり前のように、)(あーん)
竜城・陸 2023年11月22日
(ちょっとだけきみから目を逸らしたのは、なんとなく面映ゆかったから)
(何かついてたかな、とでも言うように口元を気にしながら)
そうだね、皆色々と工夫してるみたいで――
(なんて言いながら、口元から離したクレープを、またきみの方へ寄せて)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
(ぱくりと)
(ちょっぴりわざと、貴方が口にしたのと同じ場所から口にして)
(ん、美味し、と、一言呟くように口にして)
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
――ねえ、次は、何にする?
貴方がこういう風に、あーんしてほしいもの。
竜城・陸 2023年11月22日
(ちらりとその様子を見ていたものだから、思わず頬の熱が上がってしまう)
(――ずるいな、とも思うし。同じくらい、それを嬉しいとも思うからどうしようもない)
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
え、えっ……、と。あの。
……何がいいかな……歩きながら考えるよ……
(なんてしどろもどろに答えを返して、こちらももう一口)
(歩こうか、と視線を通りの先へ向けたのも、多分気恥ずかしさからだ)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
ふふ、そうだった。
そういう話だったものね。
(なんて。その反応をじっくり楽しむように見上げると、)
(歩き出しながら。とんと、軽く頭を預けたりして、)
(、)
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
(今日は我ながら、毒気の薄いようにも思うけれど、)
(――そういう何もないのが楽しい、上機嫌のひとときを)
(楽しめる自分も、案外、悪くないなって)
竜城・陸 2023年11月22日
……ん。そういう話だったから……
(なんて頷きながら。クレープの包みを持った片手で、口元を軽く拭って)
きみに選んでもらうのだしね。美味しそうなものを探さないと。
(無効票)
竜城・陸 2023年11月22日
――――。
(軽く預けられたきみの体温に、柔らかく目を細める)
(一昨年のことを思い出して。去年のことを思い返して)
(それから、きみの温度を感じて)
(こうしていられるのが嬉しくて。幸せで)
(でもそれが、うまく言葉にならなかったから)
(預けられたきみの頭に唇を寄せて、軽く触れて)
(、)
竜城・陸 2023年11月22日
それじゃあ、次を探しに行こう。
……ゆっくり考えるよ。時間はまだいっぱい残っているからね。
ルクス・アクアボトル 2023年11月22日
ええ。もちろん、オーケー。
――ふふ。時間はいっぱい。
今日、何回することになるかしらね、「あーん」って?
(くすくすと、笑いながらも)
(そんなだだ甘い空気の中を、二人寄り添って――)