【個】これから空いてる?
十桜・ひとめ 2023年11月20日
授業終わり、まだ雑踏賑わうクラスの中。
唐突に現れた少女は言いました。
#十桜・ひとめ
#陽樹・春曲
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十桜・ひとめ 2023年11月20日
(当然。答えなど待たずに彼の手を取って連れ去るのでした)
(後ろから、とんでもない視線の数に襲われたかもしれない)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
(そうして誘拐した先でほとんど強制的に取り決められたのは、大変勝手なお約束)
この日、デートしましょう?
十桜・ひとめ 2023年11月20日
(それじゃあね。と言うだけ言ってその日は去って)
(いざ当日──────)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
ねえ、ねえ春曲!我、次はここに行きたいわ!
ビッグパチパチわたあめですって!!
(きゃっきゃきゃっきゃとテンションの高い少女が指を差したのは壁に貼られたポスターでした)
(無効票)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(それは、あまりにも一方的な誘いだった)
(突然、目の前にさらっと現れては、自分の手を取って連れ去るように走り出した)
(道中、あんなやたらと視線を集めたのはライブの時以来かもしれない)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(そうして連れ去られた後に出された一言はと言うと―――)
……はい?
(思わず出た言葉に我ながら素っ頓狂な声な声を上げたものだ)
(しかしこちらの答えも待たずに、彼女はすでに行ってしまって)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(そうして祭りの当日―――)
(少し離れた距離からすでに楽しそうにはしゃぐ当の本人を見て)
はいはい、今行くから待ってろって。
…なんというか、満喫してんなぁ…。
そんなに豊饒祭楽しみだったのか?
(ちょっと気疲れみたいなのを感じなくもないが、彼女はそれを許すことはないだろう)
(無効票)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
ええ、もちろん!
毎年楽しみよ、この時期は。
(とは言うが、大抵のイベントごとは毎年楽しみなのである)
(楽しければ、なんだっていいのだ)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
おいしい食べ物、あま~いスイーツ……!
ああどうしましょう!目移りしちゃうわ……!
(ビッグパチパチわたあめなるものを求める最中、色んな出店にきょろきょろと目移り)
(たまにふっとその浮遊を止めてから、いやいや……と振り払って進んでいました)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
ああ、それとも────
十桜・ひとめ 2023年11月20日
あなたとのデートが楽しみだったって言って欲しかった?春曲。
(無効票)
陽樹・春曲 2023年11月20日
お前の場合、楽しければなんでもいいだろうに。
ま、俺も時期的に好きな方ではあるけどよ。
(それにしたって色々と興味を示して動き回る彼女は、どことなく仔犬のようでもある)
(少しでも目を離せばあっという間に消えてしまうようだ)
陽樹・春曲 2023年11月20日
…っ
(なんて言ってると、一瞬放たれた言葉で目を開いて)
べ、別にそんなん言われたところでな…。
まぁ、ひとめほどの奴であれば嬉しいと感じなくもないが…。
むしろお前の場合はちゃんと見てないと後々何を言われるかわからんし。
(主に彼女の関係者、あたりに)
(無効票)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
あら、うれしいの?
我もうれしいわ。あなたと一緒で。
十桜・ひとめ 2023年11月20日
でも──────
十桜・ひとめ 2023年11月20日
(するりと、あなたの目の前に現れて)
我ほどの、だなんて。
目が肥えてしまって、他の子なんか見えなくなってしまうんじゃないかしら。
(無効票)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(突然目の前に現れれば、半歩分、身を後ろに)
…大層な自信なこって。
確かに美人ではあるが、それで目が肥えてしまっちゃ色々と勿体ないだろ。そこまで盲目にはまだなっちゃいないよ、俺は。
(やれやれ、と息を吐くも、実際その素質は十二分にあるのだからありえない話ではないのだろう、このお姫様は)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(屋台を練り歩きつつ、ふと)
…にしても。
あまりに唐突だったから聞きそびれたけど…なんで俺と一緒に、だったんだ?
お前のことだから、てっきり他にも一緒に回りたい子なんて居ただろうに。
(それこそ妹とか、と呟いて)
(無効票)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
あら、そう?
てっきりその目が肥えてしまって仕方がないから、いい女の子の話が全然聞こえて来ないのかと思ったわ。
(指先でその瞳をつんとつつくようなジェスチャーをして)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
いえ?別に。
ふっと思いついた一番の顔があなただったからだけれど。
(無効票)
陽樹・春曲 2023年11月20日
いっ…!?
(彼女の言葉に思わず小さく動揺しつつ)
べ、別にいいだろ!
つーか、女子との話くらいはそれなりに…まぁ、あるほう…だと思う。
陽樹・春曲 2023年11月20日
………
(自身を選んだ理由を聞いて、心のなかで小さくため息をこぼす)
(あぁ、そういえばこの姫様はそういう奴だったな、と)
…要するに単に思いつきで選んだわけね。
お前らしいと言えばお前らしいけど…。
(そうこうしてる間に例のわたあめらしき出店が近くにあるらしい)
(無効票)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
あら?そうなの?
じゃあ本当に目が肥えて──────
十桜・ひとめ 2023年11月20日
あ!あった!あったわ!春曲!
(とてもわかりやすく花開くように微笑んで)
ほら早く春曲!急がないとなくなっちゃうわよ!
(手を握って、そのまま引っ張るでしょう)
(無効票)
陽樹・春曲 2023年11月20日
(パッと話がコロコロと変わっていく様子にフッと笑う)
(一瞬一瞬をとにかく無邪気に触れていく彼女の相手ももう慣れたものだ)
あぁ、ようやっと目的の店までついたみたいだ…って
おいおい急かすなよ!そんな急がなくてもいいだろうに…。
(と言いつつも、彼女に引っ張られるままに足を進めることだろう)
(。)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
(そんなこんなで)
(二人はまた、いつも通り)
(。)
十桜・ひとめ 2023年11月20日
【〆】