【個】わたしはあなたと共にいる。
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
温泉迷宮、そこにはふしぎな温泉が多種多様、滾々と湧き出てくるといいます。
今日も多くの学生たちが、誘い合い、或いは偶然に、どこかの湯に浸かっているはずで。
少女と少年、2人が連れ立って訪れたそこは、何だか怪しげな、見るも驚く真っ黒な湯に満ちた温泉でした。
一足入れれば吸い込まれそうな……。
白と白銀の二人が入れば、さて、どうなってしまうのでしょう。
#スノウ・ドロップフィールド
#波瑠乃・あわゆき
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スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………ん?
いや、温かいとは思うけど、そんなにいうほど、熱くはない、かな?
(自分の体温感覚も、性質上あまりあてにならないとは思うのだが)
……もう湯当たりしたとかじゃないよな。
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
?
(へぇ?という問い返しに近い合いの手に、呟いたという意識もない少女は、どうしたの?と笑みを浮かべてきょとんとしました)
そう?
少しずつ、温度、上がっている。みたい。と、思っていたのだけれど。
(もちろん、そんな事はありません。温度も、少年の温度の感覚も至って正常です)
ん。大丈夫。
お湯、初めて見る色。だから。
少し、びっくりした。の、かも。
(きっとはしゃいだせいでしょう、と)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
や、黒が好き、というか……素敵、っていうのはなんか意外だなって。
白とか、虹色のイメージが強いし……ま、似合わないとは言わない。
(黒いゴシックな、フリルが多めの、フリルが多めのドレスとか、ボンネットとか、きっとにあうことでしょう)(多大に個人的な趣味が含まれていますが)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………ならいいけど。
(お湯をすくう、普通だよな、と思う)
(……普通すぎる気もする)
けど、少し疲れたな、って思ったら早めに言ってよ。
疲れは取れるけど、風呂ってそれなりに体力使うんだしさ。
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
黒……。
(着るのは、確かにあまりない気がします。じっと、少年を見て)
……。?
(言葉にしようと考えてみますが、どう言えばいいのかが分かりません。
揺れる水面と、少年を交互に見つめながら)
着るのは、ふつう。
見る?と、(ううん?)……おちつく?
(多分に言葉足らずではありますが、今の所は少女の精一杯の説明なのでした)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
はい。
ありがとう、スノウ。
わたくし、気をつけます。
スノウも、気をつけて。ね?
(お湯にのぼせる可能性があるのはお互い様。
この1年半で、相手にそう返せる程度には、少女も社交性というものを身につけたのでした)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………な、何?
(じっと見られると、こう、流石にね?)
(鍛え抜いたからだというわけでもないし……いやこいつはそんなの全然気にしてないだろうけど)
……黒い色に、なにか思い入れが――――――
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(――――これあの烏カラーのことなんじゃねえの? と一瞬思って、続きを言うのをやめた)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
……うん、まぁ、そうだね、お互い様でね。
(成長したなあと親のように思うべきか)(……流石に言い過ぎか)
………………うーん?
でも、のぼせるほどでもない気が……
(それでも確かに、なにか違和感を感じなくはないのだ)
(かけ流しの温泉で――自分があまりにも普通に入浴できる、というのは)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(思い入れ、という言葉に微か、
長い耳の先から、雫がぽとりと落ちて。
黒い水面に波を生み出しました)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(あまり、少女の勘違いでスノウが温泉を楽しめなくなるのは良くない事でしょう。
折角、好きなお風呂を楽しむ機会なのですから。そう思えば……、)
スノウは、効いている?
肩こり。
温泉。
(効果、ありそう?
少年の言った効能の一例をすっかり信じて、気を取り直してそう尋ねるのでした。
体は何だか、少しずつ重たくなっている気がしますが)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
……ど、どうかな、言うほど肩こりしてるわけじゃないし……。
(効能も適当だし。そういや看板とかないのかな、アルカリとか酸性とかあるだろ、と少し周囲を見ながら)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(それから、ん、と少女の顔を見つめ直し)
……ほんとに平気?
気持ち、くらくらしてない?
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(少年が、少女に顔を向けたその瞬間、)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(ふわりと、雪が降り積もるように、少年の肩に少女がしなだれかかりました)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
ど……………………
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
なっ、にっ………………
(不意打ちだったので言葉を失った)
(柔らかい)(温かい)(冷たい)(熱い?)
(肌の感触が肩に伝わって)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………何さ。
(平静を取り戻すために数度深呼吸してから、少女の顔を覗き込みました)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
……ん、
(くったりと、目を閉じて少年に体を預けた少女の、汗とも、湯とも分からない雫が、ぽたりと頬から肩に伝い、)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(その頬と、耳はといえば、温泉の蒸気で火照っている──かと思いきや、どうも、その反対のようです)
(呼気は微かながらに荒く、短く小さく、喘ぐみたいに)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
……ごめんなさい、スノウ……。
わたくし、何か、……おかしい。みたい。
ちから、はい、ら……なく、て。
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
………………!
(様子がおかしい、と思った途端の、行動は迅速で)
ごめん、触るよ。
(額に触れて、首元に触れて)
(……脈や鼓動が、弱まっているのを、肌で感じて)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
なんだこれ……とりあえず、外に。
(吸血鬼の膂力で、一度お湯から身体をあげよう、として、ようやく)
、、、、、、、、、、、、、
(力が入らないことに気づいた)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………っ!
ああ、くそ、そういう温泉かよ…………!
(ずっと感じていた、違和感の正体)
(この温泉は多分、【特殊な能力】をすべて封じる温泉なのだ)
(吸血鬼としての能力や弱点も、このお湯は無効化するし)
(……その作用は、あわゆきにとってよくない方向に動いたのだろう)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(だから、軽いとは言え同年代の少女の身体)
(下から、脚と肩に腕を挟んで、お湯の浮力で持ち上げて)
………………っしょっ!
(浴槽の外になんとかその細い身体をあげました)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(引き上げられた体、その重さは……いえ、存在と言い換えても良いかもしれません。
それは、とても“稀薄”であった事でしょう。
吸血鬼の力があれば殆ど労なく引き上げられたでしょうが、幾らかは水を含んだはずの少女の体は、今の少年でも引き上げられる程度の軽さでしかなく)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(お湯の外に出てからも、暫くは口も目も閉ざしたまま)
(ただ、ほんのすこしの胴体の上下だけが、少女の無事を知らせていました)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(そして、もしかしたら──時間とともに、少年の体にも倦怠感が生じてくるかもしれません。吸血鬼か、少年固有の何かしらの能力で、そうならない可能性もありますが)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(自分がお湯から上がって、ようやく実感する)
(身体を伝う水から感じる微細な不快感、そうだ、今日はこれがなかった)
(……呼吸はしている、生きてはいる。だけど、浅いし、消耗は明らかで)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(まず、自分の呼吸を整える。次いで、力が戻っていることを確かめる)
(……あわゆきは、自分が育てたスノードロップを、自分のリソースとして取り込んでいた、はずだ)
(つまり、「自分のもの」であれば、自己に還元できるのではないか)
(……と、推測する)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
…………嫌だったら謝るけど。
(頭を抱えて、少し身体を起こさせて)
きっとそんなこと、言わないんだろうな。
(細くて白い、首筋を見る)
(今この場で、自分が与えられるものは、これしか無い)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(軽い身体を抱き寄せると、首筋に、正面から口を寄せて)
、、、、、、、
(動脈に、牙を突き立てた)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(その皮膚は、
雪に指を突き立てるよりも容易く牙が沈み込み)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(首の小さな開いた二つ穴から、何かが流れ込んでくるのを感じます)
(少女からすれば異物。
けれど、それは問題にはなりません。
すぐに、自分の中に昇華して取り込んでしまうからです)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(消耗はそれなり、大きかったのでしょう。
何せ、常日ごろから本人も知らずのうちに周囲の命を吸って生きている少女ですから、短時間といえ命の源を止められるのは相当に負荷が高かったはずです。
少年が貧血になるスレスレまでは、代替エネルギーを“欲しがってしまう”かも知れません)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(吸血鬼にとって命とも呼べる己の血液を、牙を通して注ぎ込む)
(一度彼女の体内にはいって「自分のもの」になってしまえば、リソースに変換しやすいはずだ、という予測が当たっていることを願って)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(問題は、どれだけ注げば目を覚ますかだ)
(いいさ、欲しがるだけくれてやる)
(…………吸血鬼にとって)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(本来、血を注ぐのは同族を増やす行為。対象を同じ吸血鬼と変える繁殖である)
(……それを同性の女子に行っている、というのは、主観的には、とんでもないことで)
(万が一、【やりすぎた】場合の事も考えて、慎重に――――)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
(――結果的に言えば、本当に「スレスレ」まで注ぎ混んだ、結果)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月26日
………………っ
(牙を抜いて、血まみれになった唇を拭う余力もなく、正面から少女に抱きつくような姿勢で、ぐったりと力の抜けた状態で、寄りかかってしまう)
(少し休まないと、もう指一本すら動かない)
(無効票)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月26日
(少年に入れ替わるように、少女の長い睫毛が震え、虹色が再び見えます)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月27日
(吸血鬼の血は、恐らく……彼等という種族の源流に深く関わっているものですから、通常の血液よりも力に満ちていたのでしょう。
自分の体に『還元』して程なく、体を動かせるようになりました)
……スノウ?
(自分の上に被さる少年に声を掛け、動く腕で自分の首に触れます。
触れて、
なぞる、
次の瞬間には、もうそこに交換の証は残っておらず、)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月27日
(しかしながら、元から非力な少女に、自分より大きくなった少年を跳ね除けるだけの力はないものですから、そのままに)
(『ごめんなさい』)
(声なく、唇がそう紡いでも、今の彼には見えないでしょう)
(代わりに、その背をポンポンと撫でて)
(無効票)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月27日
…………目、覚めた。
…………よかった。
(ぐったりしたまま、頭に触れる感触だけを感じて)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月27日
…………ゴメン、もうちょっと、このまま……。
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月27日
血が、足りない………………。
(そういって、また力なく、あるいは遠慮なく、体重をかけてしまいます)
(起き上がれるようになるまで、もうしばらく、かかるでしょう)
(。)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月27日
(本来ならば、
“そうあれ”と命じ、望まれてきた少女ですので、
本来ならば、貰ったものを彼に必要なだけ還すのが正しい事なのでしょう)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月27日
(けれど、今まで少女が皆に行ってきたそれを……
いざ自身に行われた時に、彼に還す事が正しいのか……少女には判断が難しく)
波瑠乃・あわゆき 2023年10月27日
はい。
大丈夫。
ゆっくり、で、良い。から。
(どうすれば良いのか途方に暮れながら、彼の背を撫で続けているのでした)
(。)
スノウ・ドロップフィールド 2023年10月27日
-END-