私立MM学園

【個】覚醒は湯煙の中で

薬袋・凛杏　2023年10月23日
〇〇しないと出られないお風呂。

正直なところ、そんな頓珍漢なモノなんて私には関係が無いものだと甘く見ていた節があります。
……いえ、本当に悪いと思っているんですよ。
部屋の説明を見て動転していたとはいえ、あのようなことをしてしまうなんて……。




発言終了
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（そしてこれまたそっと立ち上がると）

（凛杏の方へ向き直ろうとしたものの）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（ちょっ…………と今は無理かもしれない……！）

（慌てて視線を逸らしました）

（なまじ先程まで触れていたと思われる太ももとか、思ったよりあるなと思っちゃったこう……胸のあたりとか）
（見ちゃってるから……今は無理！）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（なんて、目線を逸らした先に）
（どう考えても場違いな看板が湯煙の中にうっすらと見えて）

…………看板？ (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（少女自身も思うところがあったのか、少し目が合わせられないため、彼の視線も逸れていることには気づかない）

（一応、ちらりと横目で見て大事は無さそうだなということだけを確認して少しほっと胸を撫で下ろす）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（撫で下ろしたのも束の間、彼のぽつりとした呟きが耳に入り、びくりと身体を縦に震わせる）

……あー、あー……えーっと……その……あの看板に……この温泉の、ことが書かれていまして……。

（少女は再度目線を逸らしながら赤い顔で俯いて、彼にそう告げる。その内容を読み上げることは、出来なかった）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（なぜなら、その内容は簡潔なもので）

『抱きしめ合わないと出られない風呂』

（と、書かれているのだから） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月23日
抱きしめ合わないと出られない風呂。

（こういうとき、馬鹿正直に読み上げてしまうタイプであった）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
だっ──────！！？？
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梶野・龍夜　2023年10月23日
き、し、……………め……………………？

（看板から、視線が凛杏へと向いて）
（その格好を真正面から目に焼き付けてしまって）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（バッッッ！！！と目を逸らしました）

……………………………これを、見てたとこに。

俺が来ちゃった…………って、こと、かな。 (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（見ましたか。見てしまいましたか。いや、この空間を抜け出すと望むのであれば、避けて通れないもので間違いないのですが）

丁度……意味を、咀嚼して理解したところに……背後から、龍夜さんが着て……はい……。

（思わずでした。と言い訳にはならない言い訳を言いながら耳まで真っ赤になって縮こまる）
（……正直、少し想像してしまったところもありますから）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
……くちゅんっ！
（と、話していると突如静寂気味の空間の中に小さなくしゃみが響き渡る。小さな、といっても風呂場なので湯気もみちみちた閉じ切った空間によって反響するその音はそこそこ大きいのだが）

こ、こんな時に、すみません。
（これもまた恥ずかしい要因の一つとなり、また小さく縮こまる） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月23日
それは…………まあ…………しょうがないかも。

（理解を示した。納得である）

（そりゃあだって、無防備なこんな場所でこんな看板を見つけて）
（そのすぐ直後にこんな男の裸……まして知り合いが来たらびっくりしても仕方がないと思う）

（いや、なんかいつの間にか海パンにはなってるけど……）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
えっ…………いや、

（くしゃみ？と、疑問に思ったのも束の間）
（そりゃあそうだとその体が先に動いていた）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（だってこんな……湯煙の漂う中────いや、それが逆に冷風との温度差で辛かっただろうに）

（自分のせいと思っているものとはいえ、あの格好で起きるまでずっと膝を貸していたんだぞ……！？）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
入ろう！そこの湯船！今すぐに！

（伸ばした手を握ると、すぐにそちらへと歩んでいく）
（滑って危ないので、早足程度ではあるのだけれど） (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（流石に湯気を浴びたせいか少し身体が冷えてしまいましたかね。と彼に対しての悪感情は一切なくただ単にそう思っている様子）

（冬の山はもっと寒いですし、そろそろ慣れ始めないといけませんね。なんて考えも浮かんでくる）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（まあ、全てはここを脱出してからということなのだが）

（落ち着いたり赤くなって恥ずかしがったり、表情の変化が乏しい寄りの少女も今日ばかりは百面相気味になってしまっていた）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（と、考えていると手を握られ）

えっ、え？

（隣で佇んでいた彼が不意に、それも無理やりではない程度で温泉に向けて入っていきながら自分の手を掴んでいることに困惑しながらも、得に抵抗することなく入っていく）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
あ、あの、ど、どうかしましたか？
その、入ること自体には………………い、いえ、問題はないんですけれども……。
（一瞬の静寂の中で浮かんだのはやはり"混浴"という二文字。勿論二人とも水着は身に着けているのだが、湯に入ってしまえばそれが見えることはあまりない）

（見知った、それもまだ安心出来る男性とでもやはりそれは変わらず、恥ずかしくてすぐに顔がかぁっと赤くなってしまう） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（まずは自分から湯に足を入れつつ）

…………とりあえず入って。体、冷えてると思うから。

（ちょっと冷静になった頭で視線を合わせないまま、エスコートするように繋いで手を導いてあげて）
（空いた手は、いざという時のためにやんわり彼女の腰のあたりに浮かせておく。決してやましい気持ちはない。決して。安全のためである。本当に） (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
あっ、ああ、そういうことですか……えっと、はい……では、お言葉に甘えて……。

（と、エスコートされるように手を引かれながら温泉の中に入っていく）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（その時、少し足元にでっぱりがあったのか、少し足を引っかけ）

……ひゃっ！？
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（前のめりに一瞬倒れかける……のだが、寸のところで転ぶまでには止まることが出来た）

わ、と、と……す、すみません……足元、ちょっと躓いちゃっ……って……。

（目の前には、もうすぐに彼の姿があった。何なら手も軽く触れているくらいかもしれない） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月23日
あっ！！？？あぶなっ──────！！
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（この時、すごく気にしてたんだ。過剰なぐらい）

（こっちにも落ち度がないわけではないし。借りがある。だって別に放置したって良かったのに）
（それが原因で体を壊して欲しくないし。そもそも、彼女には元気でいてほしい。元から、ずっと）

（だから、怪我なんてもってのほかで）


（だから──────）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
（気づいた時には、繋いだ手を引き寄せて）

（腰を支えるように掴んでいたんだ）

（結果、大したことなかったんだけれど。したことは戻らないから）
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梶野・龍夜　2023年10月23日
だい…………じょうぶ？凛杏。

（すんでのところで体は触れ合っていない）

（けれど、見下ろせばすぐの君の顔を、見つめていた） (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
（身体から発せられる熱というのは、冷えた身体であれば、多少離れていてもその肌で感じることが出来る。支えられている腰に添えられた手は、それこそ温泉のように暖かに感じていた）

え、ええ、はい……な、何とか……。

（人肌が恋しい、なんてことは流石に人生今まで経験したことがない。しかしそれを微かに感じるほど、今の冷えた身体にはその熱は魅力があって）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
…………あ、あの……ずっと、ここにいるわけにも……いきませんよね。
（足元の温泉で暖を取ることは出来るだろうが、それでは流石に解決にはならない）

（むしろ、入りすぎればのぼせる可能性もあり、だからといって温泉の外に出たり入ったりを繰り返せば体調の悪化にも繋がる）
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薬袋・凛杏　2023年10月23日
……あの、私は……別に、構いませんよ。
その……龍夜さんが、お嫌でなければ、ですけども……。

（彼の体調を心配しての冷静さか、熱にあたって思考が火照っているのかは自身でも既に判断が付かない。でも、ずっとこのままで閉じ込められるよりは……いいかな、なんて考えも浮かぶ）

（躓きかけて前のめり気味になった体勢のまま、彼の顔を見上げながらそう小さな声で伝えるのであった） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月24日
あ………………………

（こちらを見上げる、少し潤んだ瞳。囁くような、か弱い声）

（照れか、体温か。火照った体と、頬）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
（何か────何かが、動く音がして）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
──────嫌、なわけ、ない。

（一歩。踏み込む）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
…………むしろ、うれしい。

（引き寄せるのではなく、自ら覆い被さるように）

（君を抱きしめて）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
凛杏。 (無効票)
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（まるで上着を羽織るかのように、自然と彼の身体が上から覆いかぶさる）

（刹那の驚きはあれど、嫌悪感自体は特に感じない。ふわっとしたこの感情は温泉に浮かされた熱か）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（熱が迸るように全身を火照らせる）

（焼き切れそうなくらいに脳が全身に熱の感覚を伝える）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（ああ、そうだ。）

（抱きしめ合わなくっちゃ、いけないんですよね。）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（ふと浮かんだ自然な思考に身を任せて、腕を腋の下から通すようにして、背中に手を回す）

（また一層と、顔の赤みが自分でも増した感覚があるが、もはや誤差かとも思ってしまう）

（彼の背中に回した自分の手と手が、意外と遠い。身体の厚みが違うんだとどうしても彼が男性であることを頭が理解する）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
……は、はい。

（呼ばれた声に応える。でも、顔は見れない。だって、隣同士にあるんだから） (無効票)
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梶野・龍夜　2023年10月24日
（背に回された彼女の腕の感覚が）

（ぴたりと張り付く肌の感触が）

（まるで彼女から、“求められている”ような錯覚が）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
（己の何かを、激しく揺らし続けて）

（もう、何かを考えることもままならない）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
（ただ──────────）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
（ただ、ひたすらに）

（この身で抱くその体を、手離したくないと）
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梶野・龍夜　2023年10月24日
──────凛杏。

（縋るように、名を呼ぶのだ） (発言終了)
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（脳を揺らすほどに、静寂の空間に鳴り響く拍動は彼のものか、自分のものか）

（いや、もはや混じりあってどちらがというのももはや野暮かもしれない）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
（きっと扉はもう開いている）

（それでも、今はただ）
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
────二人が満ちるまで、私は此処に居ますから。

（求められるままその身体と腕に抱かれ、抱き、静かに目を閉じてその熱に身を委ねるのであった） (発言終了)
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薬袋・凛杏　2023年10月24日
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