【個】Flip,Flap,Rabbit.
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
ぴょん、ぴょこ、ぴょん、と。
人々が楽し気に会場を行き交う姿は、まるで跳ねまわるウサギのよう。
まん丸お月様がお空の天辺に昇る時間だというのに、人々の喧騒は冷める気配がありません。
そんな祭りの熱気にあてられて、ちょっぴりお疲れモードになったのか。
人の気配の無い紅葉通りまで避難してきた少年は、その一角のベンチに腰を落ち着けるのでした。
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(ぶらぶらと足を投げ出して、人心地ついたように少年は夜空を見上げます。燦然と輝く丸い月は、まるで星明りの下で祭りを楽しむウサギたちを見守っているかのよう)
うさぎうさぎ、何見て跳ねる……
(瞳を細め、ゆっくりと身体を左右に揺らして。機嫌良さそうに口ずさむ彼の今の装いは、そう、ウサギです。頭の上で、ぴょこぴょことうさ耳のヘアバンドが可愛らしく揺れて……そして身を包む洋服は、そのままどこかの屋敷で召し使われることが出来そうなくらい立派な執事服。今日のお祭りで少年が開いていたバニー執事喫茶、そのお勤め着なのでした)
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
……ふふ。
賑やかなのも良いけど、こうして静かにお月見をするのも良いかも。
(ふわり。表情を緩めると、膝の上に乗せた大きめのタッパーの蓋を開けて)
(中から出てきたのは、クッキーやマフィン、ワッフルといったお菓子の数々。そこから一つ、満月のようにまん丸なクッキーを取り出して一口齧ります)
上巴・九虚 2023年9月27日
おや、いけないねぇ。お月見するなら、お供は団子と相場が決まってるんだよ?
(少年の横だろうか後ろだろうか、どこからか現れた少女は、いつもの服…)
(と、バニースーツ。たれうさ耳。恥ずかしがる様子ひとつ無く、普通に着込んで立っている)
https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=161514
(そして手には月見バーガーだろう、紙包みがいくつも…具体的に言えば10個ぐらいは…入った袋が提げられている)
休憩中かい?かわいい執事くん。
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(さっくり、程よい歯ざわりとバターの風味に舌鼓を打ち、半月状になったクッキーをもう一口……と口を開けたところで)
(よぉく聞き慣れた声が隣から。まるで少年の気分に連動するように、彼のうさ耳がぴょこぴょこと揺れます)
ふふ。相場は確かにそうかもしれないですけれど……お月見クッキーやお月見マフィンも乙なものですよ。
(なんて、嬉しそうに笑いながら声のした方へと顔を向けて)
こんばんはです、九虚さ……
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
んん゛!!?
(げふんげふん。いえ、ウサギの格好をする日なワケですから、全く想定できなかったわけではないのですが)
(それでも急にバニースーツ姿で目の前に現れたものだから、思わずむせてしまう少年なのでした)
上巴・九虚 2023年9月27日
なんだい、そんな急にクマでも現れたみたいに驚いて。
出てきたのはウサギなんだから、もっと可愛いものを見た反応してくれたっていいんだよ?
(腰に手を当てて、逆の手で髪をばさっと流す。かわいいどころか、まるでモデルのような出で立ちで)
さて、知り合いの女性がおめかししてきた時の対応は…わかるかい?少年。
(ウィンクをひとつ飛ばしながら、こちらを向いた少年の顔をじっと見て)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(けほ、けほと咳き込んで、そしてようやく落ち着くと胸を撫で下ろし)
可愛いと言うにはちょっと大胆すぎると思いますよ、その格好は……
(なんて呆れたように言いつつも、髪を流す仕草にちょっぴり胸を高鳴らせたり)
(身体のラインが丸わかりなその姿を改めて見て、落ち着かない様子になったり)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(けれども期待をされているかのようなウィンクを一つ投げられれば、相分かったとばかりに笑みを浮かべて、タッパーをベンチの端において立ち上がります)
魅惑的なお召し物、とてもお似合いですよ、お嬢さま。
さぁ、どうぞこちらへ。
(執事服にふさわしい恭しい態度で、ベンチへ手を差し向けて九虚さんに座るように促します)
今宵の月は一段と綺麗です。
よろしければ暫しの間、一緒に寛ぎませんか。
(執事喫茶のためにたくさん練習してきたのでしょうね。ちょっぴり背伸びしている雰囲気は出ていますが、淀みなくすらすらと言の葉を紡ぐのでした)
上巴・九虚 2023年9月27日
ふふふ、レディの扱いをわかってる執事さんね。
よくできた態度に免じて、暫く遊んであげようかしら。
(少々高圧的にも見える態度で、少年の言葉に応じて)
(足を組んで、ベンチにどっかりと座って…)
(それから、くすくすと笑い始めて)
随分と堂に入ってるもんだねぇ。練習はバッチリだった、ってことかい?
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
ありがとうございます、お嬢さま。
時間を共に出来ること、光栄に思います。
(お嬢さまはお嬢さまでも、いわゆる悪役令嬢みたいだなぁ、なんて)
(そんな失礼なことをぼんやりと考えていたけれど)
(彼女がくすくす笑い始めると、釣られて少年もくすりと笑みを零して)
ええ。今日の出店で執事喫茶をするために、いっぱい練習しました。
結構評判だったんですよ?
執事の振る舞いも……作ったお菓子も。
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(そうして端に置いていたタッパーを引き寄せて、その中身を九虚さんへと見せます)
いっぱい買ってるみたいですけど……良かったらこれも、食べてみてください。
(彼女が持ってきていた袋を見遣ってから、お好きなのをどうぞ、と。クッキーにマフィンにワッフルに。甘いお菓子が目白押しです)
上巴・九虚 2023年9月27日
へぇ、執事喫茶ねぇ。そんなのがあるなら、行ってみてもよかったねぇ。
なんとなくぶらぶらしてるだけだったから、余計にね。
(足を組んで、その脚に頬杖をついて…スカートではないからできる格好か、あるいはスカートでもやっていただろうか)
(差し出されたお菓子諸々をひとつ眺めてから、ワッフルを手に取り)
(そのまま食べるのかと思いきや、上から下から、まじまじと眺めて)
これが評判だったってお菓子?らんらんが作ったのかい?
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
それなら九虚さんにも声を掛ければよかったなぁ。
来てくれてたら、とびっきりのおもてなしをしてあげたのに。
(おどけた様子で、けれどもちょっぴり残念そうな感情も篭っていて)
……よかったら今度、特別におもてなしをしてあげましょっか?
(みんなには内緒、と言外に言っているかのように、顔の前に人差し指を立てて悪戯っぽく言って)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
はいっ、評判のお菓子です!
みんなに食べてもらいたくって、早起きして作ったんですよ!
(なんて、得意げな表情。魔法を使って保存していたからか、作ってから時間が経っているにも関わらず、まるで作り立てのようです)
上巴・九虚 2023年9月27日
特別なおもてなし、ねぇ。んふふ、面白そうだけど…
どんなおもてなしかは、受けてみてのお楽しみ…ってとこかい?
(少年の仕草に返すように、口の前の人差し指を当てて)
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上巴・九虚 2023年9月27日
んふふ。そりゃあ、がんばったねぇ。がんばった分が報われて、よかったよかった。
(微笑ましそうに目を細めて…あむ、ワッフルを一口。もぐもぐと口が、そのあと喉が動く)
ん。なるほどねぇ、評判だったってのがよくわかる。美味しいよ。
それに、これは…普通の人には真似できない、秘伝のレシピってとこだねぇ。
(保存の魔法の事を言っているのだろう、にまりと笑って)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
ふふ、その通りです。
その時まで分からない方が、期待も増すでしょう?
(くすくす。余裕綽々な様子でそう言ってみせますが……)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(実は勢いで言ってみただけなので、内心では結構焦っているのでした)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(特別な……九虚さんに喜んで貰えるおもてなしとは)
(早速思考の渦に吞まれそうになる少年ですが、彼女が手にしたワッフルを口に運ぼうとしているのに気付くと、ハラハラした様子でそれを見守って)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
…………!!
えへへ、そうでしょうそうでしょう!
なんて言ったって、今日までに試作品もいっぱい作りましたからね!
ちょっとやそっとでは真似できませんよっ。
(美味しい、と言ってもらえたのが嬉しくって、ついつい声を弾ませて。お菓子のレシピのことを指しているのだと勘違いして、得意そうに胸を張って)
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
…………えへへ。
嬉しいなぁ。
(なんて、感慨深そうに声を零すのでした)
上巴・九虚 2023年9月27日
何かのために一生懸命がんばること。
その努力が、実を結ぶこと。
こんなに素敵なことは無いよねぇ。
(こちらも、感慨深そうに…しみじみと頷いて)
(あむ…そのままワッフルを続けて口に運んで)
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上巴・九虚 2023年9月27日
(もぐもぐ…ごくん。二口目を飲み込んでから)
そういやぁ、らんらんはお祭り、ちょっとは回ったのかい?
ずっと執事してたってんなら、それはそれで勿体ないと思ったんだけど。
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
はいっ!
たくさん頑張って、みんなに楽しんでもらって。
みんなに美味しいって言ってもらえて。
そうして努力の結果が出るのって、とっても素敵なこと!
でも……
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
……ふふ。
九虚さんに美味しいって言ってもらえた今が、一番嬉しいかも。
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
ん……僕、ですか?
そうですね、休憩中にちょっと回ってみたりしました。
そこまで時間は無かったから、実際に他のお店に入るより外から眺めてる方が多かったですけど……
上巴・九虚 2023年9月27日
おや、嬉しいこと言ってくれるねぇ。
もしかして、口説かれてる?
(前半は、続けてしみじみとした様子で)
(そして後半は…くすくす、いつものからかうような様子で)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月27日
なるほどねぇ、ほんとに回っただけ、って感じか。
それじゃ、この後どこかで遊んでみるかい?
出店か、ゲームコーナーか。色々あるみたいだしねぇ。
(ワッフルを食べ終えて、今度はマフィンに手を…口をつけて)
(こちらも美味しい、とばかりに頷いて)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
も、もう。
茶化さないでほしいなぁ……
(ほんのり頬を赤く染めて、視線を逸らして)
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
………………
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フラン・ベルジュ 2023年9月27日
それは……
とっても嬉しい申し出なんですけれど、その……
(言い難そうに口をもごもごさせて。マフィンを口にして、美味しそうに頷く彼女をちらりと見て)
(バニースーツ姿がやっぱり少年には煽情的過ぎて、ますます頬の赤みを増しつつ)
……もう少しだけ、二人でお月見をしていたいな、なんて。
上巴・九虚 2023年9月27日
あっはっは、ごめんごめん。
毎度反応がかわいいから、ついついさぁ。
(赤くなった様子を見て満足したのか、けらけらと笑って)
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上巴・九虚 2023年9月27日
あたしはそれでも構わないよ。
元より、大方回って休憩するつもりで、ここに来たからねぇ。
たまには、がんばった少年の、目の保養になる役ってのも悪くない。
(そう言いながら、足を組み替える。マフィンを食べながら)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
(いつものようにからかわれて、いつものように気恥ずかしい気分になって)
(たまには仕返しをしてやりたい! という気持ちはあるけれど)
(でも、今は。それよりも二人で居ることにOKを返してもらえた嬉しさの方が勝るから。へにゃり、と表情を綻ばせて)
……えへへ、よかったぁ。
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
……って、ち、違いますよ目の保養って!
いえ、確かにちょっと……すごく……ご褒美って感じはしますけれども……
(しどろもどろ。慌てた様子で胸の前で両手をぱたぱた振って)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月27日
……頑張ったご褒美なら、その服装以上に。
こうして二人で居られる時間の方が、よっぽど……
上巴・九虚 2023年9月28日
んふふ。素直だねぇ、素直で可愛いねぇ。
けど…こんな風に、大人しく二人一緒に居られるのも、今のうちかもしれないねぇ。
(あんむ。マフィンを食べ終えてから…)
(演出継続)
上巴・九虚 2023年9月28日
もうちょっとらんらんが大きくなって、まだこんな風に二人きりになってたら…
(ぺろ、マフィンを持っていた指を舐めて)
うっかり、食べちゃうかもしれないからね。
(続けて、ぺろり、口の端を舐めて。目を細めて少年を見る)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
えっ……
(今のうち。その言葉に動揺を隠せず、少年は小さく声を上げる。一緒に居ることが出来なくなってしまうのか、と。不安に胸が圧し潰されそうになって)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
(けど)
(そういう意味ではない、と。口の端を舐める彼女を見て、少年は理解をする。瞳を細める九虚さんの姿がいつもより蠱惑的に見えるのは、服装のせいか、月明りのせいか、それとも)
(こくり、と小さく息を呑む。胸の鼓動が高鳴り、彼女にその音が聞こえてしまうのではないかと無用な心配が脳裏をよぎる)
(無効票)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
(それから、暫しの沈黙を経て)
……あの。九虚、さん。
それって……
……やっぱり、大きくなってからじゃないと、いけないんですか。
(彼女は吸血鬼だ。であれば、"食べる"とはどういうことなのか。それを理解した上で、顔を赤くしたまま少年は尋ねます)
上巴・九虚 2023年9月28日
だーめ。
小さい頃から、"いけない事"を教え込んじゃったら、ロクな事にならないからね。
心配しなくても、らんらんぐらいしっかりしてたら、そうだねぇ…
もう2.3年もすれば、大丈夫かねぇ。
(と、年数を出してはいるものの…重要なことは、溺れすぎないように、自分を持つ、律する事ができることで…)
(それを、この少女が見て、問題ないと感じることで。さて、まだまだ少年のことを子供と見ている少女が、認識を改めるのはいつだろうか)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
は、はぁい……
(ちょっぴり勇気を出してお誘いしてみた……つもりの少年でしたが、こうはっきりしっかりダメだと言われれば、素直に応えるほかありません)
(ほんのり残念そうな感情を声色に滲ませつつ、彼女の言葉に耳を傾けて)
そっかぁ……そうなると、僕が15、6歳のころですね……
(などと言いつつも、本質的には経過する年数が重要というわけではない、というところは少年にも理解出来ていて)
……年齢に恥じない男に。
なれてたらいいなぁ……
上巴・九虚 2023年9月28日
なれるさ、間違いなく。あたしが保証しよう。
だから…その時まで、きちんと"美味しい"ままで居るように。ね?
(まるで、今も美味しい事がわかっているかのような言い方で)
もしも自分を信じられないなら、フランを信じるあたしを信じればいい。
なんてね。んっふふ、使い古された言葉だったかな。
(最後、残っているクッキーを口に放り込んで)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
……そっか。
それじゃあ、九虚さんの見る目が正しかったってことを証明するためにも、とびっきりの良い男にならなきゃ。
(くす、と小さく笑い)
大丈夫ですよ。
僕は自分を信じるし……なによりも、九虚さんのことを信じてます。
冗談は言っても、嘘は言わない人だって。
上巴・九虚 2023年9月28日
んふふ。それじゃあお互いに信じたままでいられるように、努力しようか。
(次は月見バーガーに手を付けて…もうしばらく、お月見は終わらなさそうだ)
やっぱ、月ってのは人を狂わせるもんだよねぇ。
(ぽつりと呟いて。さて、その呟きは、少年に向けたものだったのか、自分へ向けたものか)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
ふふ……はい、お互いに。
(相変わらずたくさん食べる。そんな九虚さんの姿を微笑ましく見て)
(そして彼女の呟きに釣られたのか、夜空に浮かぶ月を見上げて)
狂う、ですか。
……そうかもしれませんね。
いつもよりちょっとだけ、口が滑っちゃったり。
(なんて、少しばかり気恥ずかしそうに頬を掻いて)
(演出継続)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
(それからもう暫しの間)
(二羽の兎は、揃ってお月様を見上げていたのでしたとさ)
フラン・ベルジュ 2023年9月28日
【〆】