【個】夜闇と灯り、映す水面
上巴・九虚 2023年9月10日
某日、ナイトプール区画。
淡くライトアップされた水面に、静かに、しかし賑やかに楽しむ幾多の影。
そんな、昼とは違う顔を見せるプールに居るのは…
#上巴・九虚
#風花・葡萄
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上巴・九虚 2023年9月10日
んっふっふ。お前のものは俺のもの、なんて横暴は言わないよ。
(片手で少年の手を持って)
(もう片方の手は…水を「つまんで」持ち上げると…ぐにょり、水が薄く長い板のように広がった)
(かと思えば、そのままくるくると巻かれて柱状になり…)
(できあがった「水を固めたストロー」を、ぶどうジュースにすとんと突っ込んで)
お前のものをちょっとちょうだい、それだけなら、カワイイ後輩のおねだりって範囲でしょ。
(ずずー、そのままジュースを啜りはじめる)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月10日
それリュック背負って葉っぱ仮面つけた二頭身のいきものどうこうするやつじゃない?
(もうつかれちゃってェ……という言葉が脳裏に過った。)
風花・葡萄 2023年9月10日
うわぁ相変わらず器用だな……
ていうか別のストロー用意するあたり妙なところで律儀だなきみ。
風花・葡萄 2023年9月10日
可愛いのはまぁ認めるけどさぁ
そーやって都合のいい時だけ後輩ヅラして……
ていうか結構高かったんだぞ 青のクラス産のブドウ生搾りだとかで……
(負けじと元々あったストローでずずずと自分も啜る)
風花・葡萄 2023年9月10日
…………
風花・葡萄 2023年9月10日
ぁ。
(カップルとかが良くやるやつの亜種みたいになってちっちゃい声が漏れた。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月10日
そーかも。やっぱ流行りってこったねぇ。
(流行りという意味では間違ってない)
んふふ。立場なんてのは、都合よく使い分けてこそよ。
(ずずー。ふーん、みたいな…高いと聞いても殊更ありがたがったりしてなさそうな顔のままジュースを啜る)
上巴・九虚 2023年9月10日
んー?
(小さく漏れた声をしっかり聞き逃さずに)
(何を見て漏れた声か…ジュース、ストロー…と視線をやって)
(なるほど、合点がいったように頷く)
…ちゅ♪
(わざわざ口で言いながら、ジュースの中に伸びた自分のストローを、少年のストローにぶつける)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月10日
(立場は使い分けてこそ。なるほど、覚えておこう……などと思いつつ)
風花・葡萄 2023年9月10日
(まだジュースを吸ってたので盛大に咽せた。)
ヴォッッッフ オァ…
モモお前この……(ごほっごほっ)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月10日
あっはっはっは、いっひっひ、ひーっ、ひーっ。
(足をばたばたさせながら盛大に笑う。ここが地面なら笑い転げてるだろうほどには笑う)
んん゛っ…ん゛っふっふ、ウブだねぇ、んふふふ…
(ほれほれ、とでも言うように、ぺちぺちとまたストローをぶつける)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月10日
(げっっほ、ごほ)
ど、どんだけ笑ってんだこのやろ
ウブで悪かったなしょーがないだろまともにそういう経験もないんだぞ!?
(言わないでいいことも言ってるがそれにも気づかず、デコピンのひとつでもしてやろうと手を伸ばし)
風花・葡萄 2023年9月10日
(それがいけなかった──!!!)
あ
(笑い転げるくらいに大爆笑な君に煽られ波立つプール。)
(バランスが悪かったことも相まってぐらりと浮き輪がかしぎ)
風花・葡萄 2023年9月10日
\うわーー!?/
(浮き輪転覆、なむさん。葡萄、プールに沈む……)
(沈む際、デコピンはデコを叩いたのかもしれないし全然あらぬ方へ行ったのかもしれないし、君もさんざ笑い転げてたのだ。僕が沈んだ波に煽られ続け様転覆するのかもしれない。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月10日
いやぁ、だってねぇ。直でもないのに、まさかそこまでとは、ねぇ?
(くっくっ、未だに笑いながら)
経験ないのが問題なら、そーだねぇ。なんなら…
(伸びてくる手を避けもせず、まだ追加で何か言おうとしたところで)
上巴・九虚 2023年9月10日
お?
(伸びてきた手が明後日の方向に行ったかと思うと、転覆の余波が飛んでくる。飛沫と波と)
ぶわーっぷ!
(仲良くひっくり返る)
上巴・九虚 2023年9月10日
(ぶくぶく…水の中で、同じく沈んだであろう少年の方に向き直り)
(ふくれっ面)
(びしっと指をさす)
(何すんねん、とセリフを付ければぴったりだろうモーション)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月10日
(ぶくぶくぶくと同じく水の中に沈んでこっちもびしっと指差す)
(元を糺せばきみのせいでもあるだろ的な抗議)
風花・葡萄 2023年9月10日
(ついでにふくれっつらを指でつついて、一頻り溜飲を下げたあと)
(きみの腕辺りを掴んで、水面に見える輪っかを目掛けて浮上する。)
(────)
風花・葡萄 2023年9月10日
(ぷはぁ)
はぁ……びっくりした。
(浮き輪に腕を引っ掛けつつ、一先ず、水面上にモモを引っ張り上げ、同じ浮き輪に捕まらせようと試みる。)
風花・葡萄 2023年9月10日
……だいじょぶ?
(一応の安否確認。及び、)
風花・葡萄 2023年9月10日
────さっき、何か言いかけてた?
(経験がないのが問題ならどうこう、とか)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月10日
(ぷすー)(ぶくぶく)
(つつかれて水中で泡を吐いたあと、大人しく水面まで浮上して)
びっくりしたのはこっちだっての。
(浮き輪に手をかけて)
だいじょばない、全身ずぶ濡れ。
(大丈夫らしい)
上巴・九虚 2023年9月10日
おや。続き、聞きたい?聞かない方がよかったかもしんないよ?
(くっく、また意地の悪そうな笑みを浮かべて)
(浮き輪に頬杖をついて)
なんなら…経験、させてあげよっか?
(ぺろ…口の端を、微かに舐める。獲物を見る時のような視線)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月11日
じゃーお互い様だ。
ずぶ濡れはいいだろ別に 何のための水着????
(まぁ確かにそりゃぐっしょりだけど……とモモの今の姿を見て)
風花・葡萄 2023年9月11日
(上半身が浮かぶ水面上、ナイトプールの明かりに照らされる胸から上は艶かしく光を浴びており──)
風花・葡萄 2023年9月11日
(ふいと目を逸らす。)
──……
(その後、君をまたみる。ちろりと舌先で口の端を舐める仕草と、意地の悪い笑み。)
風花・葡萄 2023年9月11日
(──……)
────聞かない方が良かった、って思うと思ったのはなんで?
僕がまた狼狽えるから?
──きみの中でさ、それってそんな安売りしていい「経験」なのかい?
(それくらいは気を許してくれてる、ともとれるし、800年を超えて生きると曰うきみだ、子供に飴を分けてやるくらいの気概なのかもしれない。)
風花・葡萄 2023年9月11日
(少なくとも──僕がたった一人相手を見つけた時に求める愛とか、恋慕とか、そう言うのではないのだろうと思う。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月11日
んふふ、勿論。さっきみたいになるかと思ってね。
(意外な反応が帰ってきたのか、からかうような笑顔を収めて)
(頬杖を外して、とん、と浮き輪に頭を置く。のんびり、寝転がって少年を眺めるように)
んふふ。それは、どっちの経験を大事に思うか次第だねぇ。
ここで大切なのは、あたしの経験よりも、君の経験だ。
上巴・九虚 2023年9月11日
何かを経て、成長する。その糧になるのなら…
あたしにとっては、安売りでもなんでもないんだよ。
(その認識は正しいのだろう。今、この少女が浮かべている微笑みは…親が子に向けるようなものだろうから)
上巴・九虚 2023年9月11日
…ま、そもそもあたしは、何度となく通った道だからねぇ。あっはっは。
(ぱっと楽しそうな笑いに変えて。冗談っぽく笑い飛ばす)
(無効票)
風花・葡萄 2023年9月11日
(──やっぱり、僕にとっては、百年の八倍の年月なんてよくわからない、未知数だ。)
(人よりは変わった経歴持ちでも高々15年。君の1/50にもならない。)
……人間50年と言われた時代より遡るなら、君の人生は凡そ16人分?
そりゃまぁ幾度となく通った道って言えるよな。
風花・葡萄 2023年9月11日
──けどさ。
ここで僕が僕の経験を優先して、君の経験を蔑ろにしたら
それは僕が君に贈った名前に背く行いだと思うんだ。
(白に誘う。真の一を大事に。……百の良き思い出を。そんな風に誂えたんだし。)
風花・葡萄 2023年9月11日
(我ながら、どういう立ち位置でいたいのかって感じかもだけど)
(君曰く立場は使い分けてこそらしいし、)
──どっちかって言うと、君の経験と
君を大事にしたいな。
(うん、まぁ、しっくり来る気はする。「君を大事にしたい」ってのは。じゃあ、そんな立ち位置ってことで。)
(──す、と君の顔に手を伸ばし)
風花・葡萄 2023年9月11日
だから……
(君から施されるよりは、)
風花・葡萄 2023年9月11日
(僕から進んで施すように、)
(桃色の前髪をより分け、君の額に、)
(軽く、ちゅ、と唇を落とす。)
(一応、僕の成長カウントにもなるんじゃないか。ストローで狼狽えてるよりはよほど散歩したろう。付け加えると──)
風花・葡萄 2023年9月11日
……額への口付けは、「祝福」なんだってさ。
(親がよく言ってたので、覚えてる。)
──……
風花・葡萄 2023年9月11日
……
風花・葡萄 2023年9月11日
…、、
風花・葡萄 2023年9月11日
(──ゆっくり、浮き輪に埋もれるようにして突っ伏す。)
(限界。耳から湯気でそう。)
(無効票)
上巴・九虚 2023年9月11日
難儀だねぇ。自分で贈った名前に、自分の行動を制限されるなんて。
(くすり、微笑みを崩さずに、可笑しそうに笑って)
…まぁ、大事にされるってのは、悪くはない気分だけど。
上巴・九虚 2023年9月11日
(髪を分けて)
(近づく距離に)
(くす、また少し笑ってから)
(そっと目を閉じる)
上巴・九虚 2023年9月11日
(額への感触を感じてから…そっと目を開けて)
(ただしちょっとジト目で)
上巴・九虚 2023年9月11日
ふ~~~ん……祝福ね~~…
(突っ伏す少年を眺めながら…そんな事言って、逃げの理由だったりしない?なんて視線で)
(それから、ふっ、と軽く吹き出して)
まぁ、及第点ってとこかねぇ。
(偉そうに、にまにま笑いながら返してから)
上巴・九虚 2023年9月11日
ただ、そうだねぇ…
…いつか、大切なものを見つけた時…
大切なもののために、経験が必要になった時…
思い出したなら、あたしのとこに来ればいいさ。
(端からそのつもりだったのだろう、「必要なのは今ではない」と)
(…ひょっとすると、からかう方がメインだったのかもしれないが)
葡萄があたしの幸せを願うなら、あたしも葡萄の幸せを願うくらい、別にいいでしょ?
(目の前で突っ伏している少年の頭を、ぽんぽんと撫でながら)
(。)
風花・葡萄 2023年9月11日
……いいんだよ。僕がそうしたいんだから。
(高々きみの1/50しか生きてない小僧に、何処まで何が出来るかはわからないけど。)
なんだよガキからの祝福じゃ不満かよ
(──つっぷしたまま、不貞腐れ気味に。)
風花・葡萄 2023年9月11日
(及第点、及第点かぁ。)
────。
(そんな、君を誰かの代価品みたいに扱うのは死んでもやだな、とか思いつつ)
(何処まで本気なのかもわからない言葉を聴きながら──)
風花・葡萄 2023年9月11日
(ただ、背伸びした子供をあやすような優しい撫で方は、心地よくて)
────君がそう願ってくれるのは。
とても嬉しいよ。
(……最後の言葉に、そう返して)
風花・葡萄 2023年9月11日
(────)
(「祝福」が投げだったのか、本心だったのか、……それともそれ以外かは、僕にもうまくわからないまま、ただもう少し、夜の水辺を二人で揺蕩ってた。)
(。)